パンクラス 6.1 ニューピアホール:中田大貴へのリベンジに集中のフェザー級王者・三宅輝砂「自分にチャンピオンの実力があると思ってない。ベルトは気にしていない」。中田は「そんなこと言わないで守ってくれ」と異例のダメ出し
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PANCRASE 354(6月1日(日)東京・ニューピアホール)の主要出場選手の記者会見が5月21日、東京で行われ、フェザー級チャンピオンシップの三宅輝砂(王者)vs. 中田大貴(挑戦者)の調印式も実施された。
キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ・フェザー級 5分5R
三宅輝砂[きさ](ZOOMER/王者、ネオブラッドトーナメント2021同級優勝)※初防衛戦
中田大貴[ひろたか](和術慧舟會HEARTS/武蔵村山さいとうクリニック/5位)
三宅は15戦11勝4敗の25歳。21年のネオブラッドトーナメント優勝後、勝ち負けを繰り返したが、23年11月の櫻井裕康戦で2R裸絞めで勝利後は4連勝中。昨年2月に名田英平を2R KOし、7月に石田陸也に1R TKO勝ち。12月大会でのキム・サンウォンの代役で出場したフェザー級王者決定戦で、平田直樹を72秒、顔面への右膝蹴りでダウンさせてからのパウンドで粉砕し、番狂わせを起こしてベルトを巻いた。
中田は13戦7勝6敗の29歳。23年3月のニューピア大会で当時1位の中田は8位の三宅輝砂に2Rギロチンで一本勝ちしている。だがその後は7月に高木凌に1R右フックでKO負け。昨年3月のシュウジ・ヤマウチ戦は相手の計量オーバーにより中止に。6月にはキム・サンウォンに判定負け。11月に石田陸也に1R TKO勝ちし連敗脱出した。今回は挑戦者の立場で三宅との2年ぶりの再戦に臨む。
中田は12月のフェザー級王者決定戦について「事前の予想としては意外と三宅選手に分があるかなと思っていました。ストライキングとクラップリングのバランスが良くて、どこでもフィニッシュを狙えるかなというところもあったので。フィニッシュは驚きましたね。おぉと思って、気づいたら倒れてたんで。でも相手を倒す時って一瞬で、自分の何も思ってない時に倒れたりするので」と語り、一度三宅に勝っているものの、元々三宅のフィニッシュ能力を高評価していることを明かした。
対する三宅は会見冒頭、「今回はタイトルマッチというより、リベンジに燃えているので、あんまり意識せず、いつも通り戦います」と意気込み。リベンジを重視する理由について「1回負けた相手にリベンジしたいと思うのは自然だと思うんで、1回負けてもう1回戦う機会があったんで、そこは燃えてます」と説明し、記者から「真の王者になるためには中田選手を倒さないといけない?」と聞かれても「それは別にないんですけど。チャンピオンとかそんな意識はしてないんで、リベンジできればいいなって感じです」と答えた。
「2年前のギロチンでの一本負けは、マグレなのか、実力相応なのか」と聞かれた三宅は「実力だと思ってますね。中田選手の強さが出て、自分の弱さが出て、実力で負けたと思っているので、そこはちゃんと自分を見つめ直してトレーニングしてきました」と評価し、ギロチン対策についても「ギロチン得意な選手が練習仲間でいるので、それで対策したりとかやっています」と話した。
だが中田のほうは「彼は真面目なんで、マグレじゃないと自分で言っていたんですけど、実際マグレです。たまたま首に巻いたら引っかかってて、あれ?と手を離したら倒れてたので」と振り返る。「今回ギロチンが極まるかどうかは分からないですけど、KOで倒すつもりです」とのことで、KOにこだわる理由については「やっぱ一番見てて分かりやすいし。お客さんもワーッてなるじゃないですか。一本で勝つのもいいんですけど、やっぱKOで勝った方が気持ちいいかなって、見てる方も自分自身も。というところでKOで勝ちたいですね」と話した。昨年11月の石田戦のKO勝ちについては「あのKOはうれしさより連敗した後に勝って安心した、ホッとしたKOだったんで、今回はワーッてなるKOがしたいですね」とのこと。念願のチャンピオンベルトが懸かればその喜びも増幅されそうで、中田は「毎日、チャンピオンベルトの触った感覚とかも自分の中でめっちゃイメージしてるんで。自分の腰に巻かれて質感とかまでめちゃくちゃリアルになるように、毎日毎日イメージトレーニングしてるんで、絶対それを現実にします」と熱弁した。
チャンピオンベルトへの思い入れが対照的な両者。三宅に改めて「先ほどからチャレンジャー的な発言されてますけど、ベルト守りたいって思いってもどこかにあるんですか?」と尋ねても、三宅は「特にないですね。ベルトはそこまでこだわってないんで。自分のこと、チャンピオンの実力があるとも思ってないんで、本当にベルトは気にしていないです」と答える。すると中田は「そんなこと言わないで、しっかり守ろうとして。守ってくれ!」と異例のダメ出しをし、周囲を笑わせた。
続けて中田は「さっき、マグレの話あったじゃないですか。平田選手の試合も、実力差が出た試合というよりは、スポーンってチャンス自体も降ってきて、キム・サンウォンがいなくなって、彼が出ることになって。始まってもうポーンみたいな感じで決まったんで、彼の中で自分が俺がチャンピオンだっていう感覚が、もしかしたら少ないのかなっていう気がします」と分析し「今回、僕との戦いを通じて、しっかりそこに対しての気持ちも、僕が思い起こさせるつもりなんで、よろしくお願いします」と語った。
2年前の三宅戦のギロチンでの勝利を「マグレです」と話す中田。「自分のこと、チャンピオンの実力があるとも思ってない」と話す三宅。会見では謙虚に語る2人だが、試合では大胆な勝ちっぷりをこれまで度々見せ、観客を驚かせてきた。約10日後のぶつかり合いがどうなるか楽しみだ。
パンクラス 6.1 ニューピアホール:平田直樹、王座戦の72秒KO負けから再起戦「実力で負けた。成長した姿見せる」×栁川唯人、消防官を退職し練習漬けの日々「毎日生きてる実感している」
パンクラス 6.1 ニューピアホール:王座戦両者失格・空位のバンタム級、2位の田嶋椋「ラッキー、次もう俺じゃん。流れ来てる」×デビュー3連続KO勝ちの18歳・山木麻弥「今回も1R KO」
対戦カード
第9試合 キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ・フェザー級 5分5R
三宅輝砂[きさ](ZOOMER/王者、ネオブラッドトーナメント2021同級優勝)※初防衛戦
中田大貴[ひろたか](和術慧舟會HEARTS/武蔵村山さいとうクリニック/5位)
第8試合 フェザー級 5分3R
平田直樹(トライフォース柔術アカデミー/2位)
栁川唯人(K-PLACE/8位、ネオブラッドトーナメント2023同級優勝)
第7試合 バンタム級 5分3R
田嶋 椋(OOTA DOJO/2位、ネオブラッドトーナメント2022同級優勝)
山木麻弥[まひろ](ALIVE/7位)
第6試合 ミドル級 5分3R
長岡弘樹(DOBUITA/元GRANDウェルター級王者)
平田 旭(move/1位、ネオブラッドトーナメント2025同級優勝)
第5試合 ストロー級 5分3R
寺岡拓永(ROAD MMA GYM/5位、ネオブラッドトーナメント2023同級優勝)
飯野タテオ(和術慧舟會HEARTS)
第4試合 フェザー級 5分3R
岡田拓真(リバーサルジム横浜グランドスラム/12位)
中村晃司(パンクラス大阪稲垣組)
第3試合 ライト級 5分3R
丸山数馬(Tri.H studio/9位、ネオブラッドトーナメント2015ウェルター級優勝)
後藤 亮(TRIBE TOKYO MMA/DEEPフューチャーキングトーナメント2022ウェルター級優勝)
第2試合 女子フライ級 5分3R
和田綾音(ALIVE/4位)
オノダマン(T-BLOOD)
【プレリミナリーファイト】
第1試合 フライ級 5分3R
萩島answerタクミ(T-BLOOD)
加藤 和也(turning point MMA)
概要
大会名 PANCRASE 354
日時 2025年6月1日(日)開場・13:15 開始・13:40
会場 東京・ニューピアホール [HP]
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 VIP 50,000円 S 20,000円 A 13,000円 自由席 10,000円(満席の場合は立見) ※未就学児は膝上観戦に限り無料
チケット販売 MORE TIGET
お問い合わせ FEN パンクラス事業部 03-5339-9198 http://www.pancrase.co.jp/