RISE 4.26 後楽園ホール(レポ):元ラジャダムナン&K-1王者パヤーフォン、宮本芽依から2ダウン奪い判定勝ち。塩川琉斗、奥山雅仁との延長戦制しライト級王者に。スーパーフライ級で塚本望夢と数島大陸が勝利

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RISE 197
2026年4月26日(日)東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
元ラジャダムナン&K-1王者パヤーフォン、宮本芽依から2ダウン奪い判定勝ち
第11試合 女子48kg契約 3分3R(延長1R)
×宮本芽依(KRAZY BEE/RISE QUEENミニフライ級(49kg)王者)
○パヤーフォン・バンチャメーク[Phayahong Banchamek](タイ/バンチャメークジム/元ラジャダムナン認定女子ミニマム級(47.63kg)王者、元K-1女子アトム級(45kg)王者、元WPMF世界女子ピン級王者)
判定0-3 (小川26-30/朝武25-30/長瀬25-30)
宮本は27歳。小中学校時代に空手を習い、高校時代にボクシングを始め、日本体育大学3年の19年に全日本女子選手権バンタム級で優勝。大学卒業後、キックに転向し、23年にRISEでプロデビュー後は7連勝。昨年5月、RISE QUEENミニフライ級王者の小林愛理奈に挑戦し、5Rドローの後の延長1Rに判定勝ちし王座を奪取した。10月のノンタイトル戦ではコ・ユナに判定勝ち。「RISE’s PRIZE 2025」では殊勲賞に選ばれ、今回、半年ぶりの試合に臨む。
パヤーフォンは23歳。19年2月にWPMF世界女子ピン級王者となり、同年10月からK-1 GROUPに参戦し、22年6月の初代K-1女子アトム級王座決定トーナメントではMIO、菅原美優を下し初代王者となる。23年3月の初防衛戦で菅原に判定負けし、7月には松谷綺に延長判定負け。24年からラジャダムナンワールドシリーズ(RWS)に主戦場を移し、24年10月、初代ラジャダムナン認定女子ミニマム級王座決定戦で伊藤紗弥に判定勝ち。12月にカオスアイ相手に初防衛したが、昨年4月、モンクットペットに判定負けしベルトを失う。8月の再起戦は相手のモロッコ人選手の肩の怪我により1R中盤にTKO勝ち。11月と12月、アマのキック大会に出場。今回、RISEと提携しているRWSの推薦でRISEに初参戦し、早速王者との試合が組まれ、圧巻の強さを見せつける。
1R、宮本が前に出るが、パヤーフォンは距離を取り続け、スピードのある右ロー、左右のミドル等を当て続ける。パヤーフォンはパンチも絡めて蹴りのコンビネーションも度々決める。宮本は攻めさせてもらえない。すると終盤、宮本が右ボディストレートと右ミドルを打ち終わった後の離れ際、パヤーフォンが右ハイを当ててダウンを奪う。宮本は「下から畳んで蹴ってきて見えにくかった」と振り返る。8-10でパヤーフォンが取る。
2Rもパヤーフォンが左右のミドルを当てつつ、細かくパンチも絡め、さらに蹴りにつなげ、宮本を翻弄する。終盤には当たらないがバックスピンやバックブローも絡める余裕も。記者採点はパヤーフォン。ジャッジ2者もパヤーフォンだが、1者は意外にもイーブンとする。
3R、パヤーフォンは変わらず距離を取り、左右のミドルを当てつつ、右ハイも当てる。宮本は必死に前に出るが捕まれられず、終盤、パヤーフォンがロープを背負いつつ右フックでダウンを奪う。これで点差を広げ、パヤーフォンが判定勝ちした。記者採点は8-10でパヤーフォン。合計25-30でパヤーフォン。
キック8戦目で初黒星を喫した宮本は、再戦するならタイトルマッチか?と聞かれ「タイトルマッチでいいです」と答え、やり返したい?と質問されると「やり返したい気持ちと、今の自分の絶望が混ざっていますね。でも負けん気が強い分、やり直したい気持ちがありますね」と話した。パヤーフォンも王座戦を希望し、RISEの伊藤隆代表もベルトを懸けての再戦を組むことに前向きだったが、宮本が左目を腫らしていたため、伊藤氏は「夏以降になると思う」とコメントしている。
塩川琉斗、奥山雅仁との延長戦制しライト級王者に
第10試合 第9代RISEライト級(62.5kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)
×奥山雅仁(OISHI GYM/1位、S-BATTLEライト級王者)
○塩川琉斗(TOP STAR GYM/3位)
6R 判定0-3 (長瀬9-10/秋谷9-10/朝武9-10)
5R 判定0-1 (長瀬47-48/秋谷47-47/朝武47-47)
※塩川が王者に
中村寛が昨年11月、RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメントで優勝したため返上した、RISEライト級王座を懸けた一戦。
奥山は愛知在住の22歳。SB日本ウェルター級王者の奥山貴大の弟。24年4月から1年間、RISEで岩城悠介、蒼太、北井智大相手に判定勝ちし3連勝。6月のS-BATTLE愛知大会ではアルゼンチン人選手を3R KO。8月のONEフライデーではジェンギズ・ラーレ(モロッコ)に3R TKO勝ちし、35万バーツ(約160万円)のボーナスを獲得した。11月のRISEではライト級1位の髙橋聖人に判定勝ちし4位から1位に浮上し、現在6連勝中だ。
塩川は東京在住の23歳。21年のプロデビューから3連敗したが、22年6月の試合からは8連勝中。24年には田中陸登、北井智大に判定勝ち。昨年10月、当時2位の伊藤澄哉に判定勝ちし、現在3位だ。(2位は奥山に敗れた髙橋聖人)
1R、塩川がサウスポーで構え、右の顔面前蹴り、左右の膝蹴り等を当て、やや優位に進める。だが終盤、奥山も膝蹴りを
効かせてヒットを増やすと、左ストレートを当ててひるませ、いい流れで終える。記者採点は奥山としたが、塩川もいい場面があったため、イーブンか割れる可能性もある。やはりジャッジは割れ、2者が10-9で奥山、1者が塩川を支持する。
2R、お互い攻撃を出し、五分の状態が続いたが、奥山が左右のフックを振って前に出ると、塩川はかわしてから右フックをヒット。奥山は後ろにフラつき、大沢レフェリーにぶつかって倒れなかったが、レフェリーはダウンを宣告する。その後も塩川が顔面への右前蹴り、右フック等を随所で当て、やや優位に進める。8-10で塩川が取る。
3R、序盤こそ塩川が顔面への右前蹴りを立て続けに当てて先手を取るが、奥山はひるまず前に出続けていると、次第に左ボディ、首相撲からの左膝蹴りのヒットを増やし追い詰める。塩川は消耗が激しく下がり続ける。終盤、塩川も右ストレートを返すが、すぐに奥山がパンチを返し、主導権を譲らない。記者採点は奥山。ジャッジはこのラウンドも割れ、2者が奥山、1者が塩川を支持する。
4R、奥山は疲れ知らずで前に出続け、随所で左ボディ、膝蹴りを当て、手数で上回る。だが塩川も随所で右フック、顔面前蹴り、ローを返す。最後の方になると奥山はスタミナ消耗とローをもらったダメージの影響か、スリップが目立つようになり、やや印象を悪くする。記者採点はイーブンとしたが、このラウンドも解釈次第で割れそうだ。
5R、変わらず奥山は膝蹴りを当てるが、塩川も右ストレート、顔面前蹴りを返し、どちらも引かない展開に。とはいえ両者疲れが溜まり、クリンチも増え、明確な差をつけられず終わる。記者採点はイーブン。合計48-48でイーブン。ジャッジは1者が塩川を支持するが、2者はイーブンとし延長へ。
延長R、お互い消耗が激しくフラフラだが、随所で塩川が右フックをクリーンヒットし、優位に進める。奥山は5Rまでのような膝蹴りをほとんど返せなくなる。記者採点は塩川。ジャッジ3者も塩川を支持し、塩川が判定勝ちし、ライト級王座を獲得した。塩川は「負けてばっかりでしたが、自分と仲間を信じてやってきたらチャンピオンになれました」と話し、涙を流した。
スーパーフライ級で塚本望夢と数島大陸が勝利
第9試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
○数島大陸[りく](及川道場/フライ級2位・元同級王者)
×麗也(team AKATSUKI/フライ級4位)
判定3-0 (秋谷30-29/大沢30-28/朝武30-28)
大会中盤では、フライ級ランカー4人によるスーパーフライ級戦が2試合が組まれた。
数島は23歳。24年11月のRISEフライ級王座初防衛戦で龍心に1R KO負け。昨年2月の再起戦では松本と再戦し判定勝ち。5月、1階級上のスーパーフライ級で政所仁と対戦し判定2-1で惜敗。11月、フライ級王座決定トーナメント一回戦では棚澤大空に判定負けした。
麗也は30歳。8月にはGACHI!!スーパーフライ級トーナメントに参戦し一回戦でJINに延長判定勝ちしたが、決勝では棚澤大空に判定負け。12月、KING陸斗とのフライ級戦では延長ドローで終わっていた。
1R、数島がサウスポーで構えて前に出て、麗也がオーソドックスで距離を取る構図で、お互いなかなか強打が出ない。終盤、数島が圧を強め、ロープ際に詰めて、左ボディフックを当てつつ、顔面へのパンチにつなげる。麗也は防御し耐える。記者採点は数島だがイーブンもありうる。
2R、数島が左ボディフック、ミドルを当てつつ、ストレートも当てる。攻撃をまとめたりひるませるほどにはならないが、終盤に攻撃を増やし、麗也に攻撃を返させず、やや優位を印象付ける。記者採点は数島。
3R、中盤から数島が左フック、ボディを度々当て、コーナーに詰めてまとめて追い詰める。だが麗也も耐え、随所でカウンタ―の左右のフックを返す。すると終盤、麗也のカウンターの右フックで、一瞬数島の腰が落ちるが、数島は耐え、最後、前に出て左ストレートを当てて下がらせ、持ち直して終える。記者採点は数島。合計30-27で数島。ジャッジ3者とも1~2ポイント差で数島を支持し、数島が判定勝ちした。
マイクを持った数島は「今回からスーパーフライ級に上げて一から頑張ります。今の内容じゃトップ層には及ばないので、上に行けるよう一から頑張ります」と表明し、最後は恒例の「キックボクサーは泣かないぜ」の決め台詞で締めくくった。
第8試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
○塚本望夢[もうむ](team Bonds/フライ級3位、元DEEP☆KICK −51kg王者)
×伊藤琉之助(EX ARES/フライ級10位、CKC 2024 -51.5kgトーナメント優勝)
1R 1’05” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
塚本は20歳。24年6月、那須川龍心に判定2-1で惜敗し、フライ級王座挑戦への道のりが途絶えるが、9月、弾丸風太を1R KOし、10月のFIGHT CLUB.2でのOFGマッチでは55kg契約で伊東龍也に判定勝ち。昨年8月の大田大会では54kg契約のOFGマッチで花岡竜に2R KO負け。11月のフライ級王座決定トーナメント一回戦では松本天志に判定2-0で惜敗した。今回は1階級上げて戦う。
伊藤は19歳。昨年3月、水野夢斗に判定勝ちしたが、6月、麗也に判定負けした。
試合は塚本の完勝に。1R、塚本が序盤から左ボディと右ハイのコンビネーションを決めて先手を取ると、下がった伊藤に右ストレートを当てダウンを奪う。
伊藤は立ったたものの、ダメージが大きく、塚本が飛び膝蹴りからのパンチラッシュで再び倒したところで、小川レフェリーがストップし、伊藤のセコンドもタオルをリングに投入し、塚本のTKO勝ちとなった。
マイクを持った塚本は、タイトルマッチを希望すると共に「唯一無二の選手になりたいんで、MMA、RIZIN、どうですか」とアピールした。
18歳の堀本祐惺、バンタム級3位の加藤有吾に判定勝ち
第7試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
×加藤有吾(RIKIX/3位)
○堀本祐惺[ゆうせい](TRY HARD GYM/13位、STRIKE NEXUSスーパーバンタム級王者)
判定0-2 (豊永29-29/大沢29-30/小川29-30)
加藤は27歳。23年8月に大﨑孔稀とバンタム級王座挑戦権を争い判定負け。24年3月、ジャルンスックに判定負けしたが、9月に松下武蔵に判定勝ち。12月のONEフライデーファイツでのOFGムエタイの試合ではケイ・ジンジュンを2R右ストレートでKO。昨年6月、礼司を2R KO。8月、元バンタム級王者で2位の鈴木真彦との一戦では激しく打ち合うも判定負けし、王座戦線から一歩後退した。今年1月、ONEフライデーに出場予定だったが、試合前のドクターチェックで網膜裂孔と診断され、試合が中止となった。その後、治療が済んだといい、4月のRISEでの試合が用意された。
堀本は18歳。キック8戦6勝(2KO)2敗。昨年3月から始まったSTRIKE NEXUS初代スーパーバンタム級王座決定トーナメントでは、8月の決勝で彪司[ひゅうが]に判定勝ちし王者となる。10月のGOATでのRISEルールの試合ではシュートボクシング推薦の内藤啓人に判定勝ち。今年2月、プロデビュー戦以来2年ぶりにRISEのリングに上がり、福井萌矢を1R右ストレートでKOしてランク入りした。早くも今回、上位勢との試合が組まれ、番狂わせを起こすことに。
1R、加藤が圧力をかけ、パンチ主体で攻め、時折左ボディをしっかり当てる。堀本はまだひるむほどではないが、少し口が開く。堀本は下がりっぱなしにならないが攻撃をあまり返せない。記者採点はイーブンだが加藤につく可能性もある。
2R、加藤は変わらず左ボディを当てるが、堀本も右バックハンドブロー、左ジャブ、ストレート、ミドル、ハイ等を随所で返し、1Rよりはヒットを増やす。若干堀本優位だが、クリンチも多く、お互い主導権を握りきれないまま試合が進む。記者採点はイーブンだが堀本につく可能性もある。
3R、変わらずクリンチが多い中で、加藤が随所で左ボディを当てつつ、左フックにもつなげ、やや優位だが、はっきり差をつけられず終わる。記者採点は加藤だがイーブンもありうる。合計30-29で加藤。ジャッジは1者がイーブンだが、2者が堀本を支持し、堀本が判定勝ちした。
マイクを持った堀本は「正直、めちゃくちゃ格上で、早すぎだとか絶対負けると言われたので、勝ててうれしいです」と話して涙を流し「9月(バンタム級の世界)トーナメントあると思うんで、リザーブでもいいんで。経験だけが足りないと思うので、伊藤代表、チャンスください」とアピールした。
第6試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○田中佑樹(TARGET SHIBUYA/11位)
×将太(KSS健生館/12位)
1R 1’55” TKO (ドクターストップ:左膝蹴りによる左眉のカット)
1R、田中が序盤は慎重だったが、中盤から圧を強め、パンチの連打から膝蹴りのコンビネーションを繰り返し決めていると、将太が左眉のあたりを深くカットし、最初のドクターチェックでストップがかかった。マイクを持った田中は「今回カットで勝ったんですけど実力で勝てたと思っていないです」と謙虚にコメントした。
第5試合 67kg契約 3分3R(延長1R)
○野村太一(K’Bスポーツジム/スーパーライト級(65kg)9位、Bigbangウェルター級王者)
×狂狼[きょうろう/Kyowlow/Jeremy Hung](台湾/TKBA/TMMA)
判定3-0 (朝武30-28/長瀬30-28/小川30-27)
桃花シンデレラ、辻井和花との接戦制す
第4試合 女子アトム級(46kg) 3分3R(延長1R)
×辻井和花(BRING IT ONパラエストラAKK/3位)
○桃花シンデレラ(山口道場/8位、元DEEP☆KICK Queen-46kg王者)
4R 判定0-3 (長瀬9-10/朝武9-10/秋谷9-10)
3R 判定0-1 (長瀬28-29/朝武29-29/秋谷29-29)
1R、両者サウスポーで構え、辻井が右の顔面前蹴り、左ロー、桃花が左ミドル、フックを当てるが、お互いまだヒットが増えず クリンチも多く、攻めあぐねる。
2R、辻井が同様の蹴り技を当てるが、まだ桃花を追い詰めるほどにはならない。桃花もパンチを振り回す頻度が上がるが、強打につなげられず、差がないまま進む。
3Rもお互いパンチを振るい、その後クリンチになる展開が続き、差の乏しいまま終わる。
延長Rに進み、接戦が続くが、桃花の右の顔面前蹴りが2度炸裂し、やや好印象となり、桃花が判定勝ちした。
第3試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
○YAYAウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス幕張/4位)
×MANAKA(GRABAKA)
4R 判定3-0 (秋谷10-9/大沢10-9/朝武10-9)
3R 判定1-1 (秋谷30-28/大沢28-29/朝武29-29)
第2試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R
△久保田有哉(TARGET)
△たごりょうた(FJ KICK ASS)
判定1-1 (豊永29-28/大沢28-29/秋谷29-29)
第1試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○各務壮祐[かかむ そうすけ](XAP)
×西方大智(TARGET SHIBUYA)
2R 2’12” KO (パンチ連打)






































