RIZIN 4.12 マリンメッセ福岡(レポ/後半):シェイドゥラエフ、久保優太を1R終盤パウンドで粉砕。サバテロ、後藤丈治に判定勝ち。堀江圭功、パトリッキーとの接戦制す。萩原京平、膝蹴りで沈むも相手の体重オーバーで無効試合に

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大和開発 presents RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA
2026年4月12日(日)マリンメッセ福岡 A館
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)RIZIN FF (前半戦は別記事でお伝えします)
※ABEMA等で生中継
シェイドゥラエフ、久保優太を1R終盤パウンドで粉砕
第12試合 MMA RIZINフェザー級(66kg)タイトルマッチ 5分3R
○ラジャブアリ・シェイドゥラエフ[Razhabali Shaidulloev](キルギス/Ihlas/王者)
×久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE/挑戦者、元K-1ウェルター級(67.5kg)王者、元Krushウェルター級(67kg)王者、元NJKFフェザー級(57.15kg)王者)
1R 4’13” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※シェイドゥラエフが3度目の防衛
主催者発表で約1万4千人の観衆を集めた、3年半ぶりのRIZIN福岡大会。2階級のタイトルマッチがメインイベントとコーメインイベントに置かれ、海外在住の王者が日本勢を圧倒する。
フェザー級王者のシェイドゥラエフはMMA 16戦全勝(8KO/8一本)の25歳。中央アジアのキルギス出身でレスリングをベースとし、24年6月にRIZINに初参戦し、武田光司に1R裸絞めで一本勝ち。9月にはフアン・アーチュレッタに1R腕十字で一本勝ち。大晦日には久保優太に2R TKO勝ち。5月の東京ドーム大会ではクレベル・コイケに62秒、右フックからのパウンドでTKO勝ちし、フェザー級王座を獲得した。9月にはビクター・コレスニックに33秒、右フックからのパウンドでTKO勝ちし、初防衛に成功した。大晦日大会では朝倉未来を投げ技で翻弄した後、パウンドを連打し1R2分54秒でTKO勝ちし2度目の防衛に成功した。RIZINでは6戦全てフィニッシュ勝利で、向かうところ敵無しの状態となっている。シェイドゥラエフの2026年初ファイトが4月の福岡大会に決まり、RIZINが日本人での対戦相手を募ったところ、名乗りを上げた選手たちの中から久保が選ばれた。
久保は38歳。キックボクシングのGLORY、K-1で王者となり、20年3月の試合を最後に、ボクシング転向を理由にK-1を離れる。だがMMAに転向し、21年9月のRIZINでMMAデビューし太田忍に判定負け。22年11月に奥田啓介をTKO勝ち。23年6月、木下カラテに判定勝ち。大晦日大会では安保瑠輝也に1R裸絞めで一本勝ち。24年3月、高橋遼伍に判定勝ち。7月、元RIZINフェザー級王者の斎藤裕に2R左三日月蹴りでKO勝ち。大晦日大会ではラジャブアリ・シェイドゥラエフに2R TKO負け。昨年7月の参院議員選挙に出馬し落選。大晦日の復帰戦ではカルシャガ・ダウトベックのテイクダウンをしのぎ、打撃戦でも渡り合い、これからというところだったが、偶発的なアイポークによりダウトベックが続行不可能となり、1R3分15秒でノーコンテストとなっていた。
1R、シェイドゥラエフがオーソドックスで構え、サウスポーの久保にプレッシャーをかける。ナンバーシリーズのリングと違い、LANDMARKシリーズは6角形のケージのため、サークリングがしやすく、久保は左に回り続けてシェイドラエフをかわしつつ、左インカーフを随所で当てる。シェイドゥラエフも右インカーフをお返しする。中盤、シェイドゥラエフの入り際に、金網を背にした久保が左テンカオを当てるが、シェイドゥラエフはひるまずそのまま前に出て右ストレートを当てる。久保は離れて回り続けるが、次第に詰められて金網を背負う状況が目立つようになる。するとシェイドゥラエフは右フックを当て、タックルを仕掛けて倒し、金網際で押さえる。
シェイドゥラエフは座った状態の久保の顔面に右膝蹴りを当てる。久保が少し顔を背けると、シェイドゥラエフは背後に回ろうとしつつ、完全には乗らない状態でしっかり押さえつつ、右のパウンドを連打する。ダメージが溜まって来た久保が、うつぶせに近い状態になると、シェイドゥラエフはバックから右のパウンドを当て続ける。久保が抵抗できなくなってきたところで、福田レフェリーがストップした。久保は24年大晦日の初対決では2Rまで持ったが、今回は1R持たなかった。
3度目の防衛戦でも圧勝したシェイドゥラエフ。ベルトを巻きマイクを持つと「日本のファンの皆さん、福岡の皆さん、大好きです。キルギス万歳。これで19戦無敗です。榊原さん、RIZINにはもう、私に敵う相手がいないと思います。UFCかPFLか、他団体の最強の男と対戦したいです」とアピールした。中継のゲスト解説を務めた秋元強真は「化け物ですね」と評し「今やったら正直アレかもしれないですけど、自分の成長速度に自信があるので、自分でも楽しみですね」「シェイドゥラエフ選手が僕とやってもいいと思ってもらえるぐらい、活躍してみせますよ」と話し、対戦に意欲を示した。
サバテロ、後藤丈治に判定勝ちしバンタム級王座初防衛
第11試合 MMA RIZINバンタム級(61kg)タイトルマッチ 5分3R
○ダニー・サバテロ[Danny Sabatello](米国/アメリカントップチーム/王者、元Titan FCバンタム級王者)
×後藤丈治(TRIBE TOKYO MMA/挑戦者、パンクラス・バンタム級3位)
判定3-0 (橋本30-27/石川30-26/植松30-27)
※サバテロが初防衛
サバテロは32歳。レスリングをベースとし、18年にMMAデビュー。21年5月からベラトールに参戦し、22年にはバンタム級暫定王座に挑んだが判定負け。23年7月のベラトール日本大会でのマゴメド・マゴメドフとのバンタム級ランカー対決では、1Rギロチンで一本負け。24年8月のPFLでラザロ・ダイロンと引き分け。昨年5月、RIZINに初参戦し太田忍に3R TKO勝ち。9月、佐藤将光に判定勝ちすると、大晦日大会では井上直樹に判定勝ちし、RIZINバンタム級王者となった。
後藤は30歳。23年6月のRIZIN札幌大会ではトレント・ガーダムに、10月の名古屋大会では日比野“エビ中”純也に、いずれも2Rツイスターで一本勝ち。24年5月、ONEでイリアス・エジエフに3R裸絞めで一本負け。12月のDEEPではマンド・グディエレスに判定1-2で惜敗。昨年3月のパンクラスでは合島大樹を1R左フックでKO。6月のRIZIN札幌大会では鹿志村仁之介に判定勝ち。11月の神戸大会では中島太一を1R KO。大晦日大会ではフライ級から階級アップしたホセ・トーレスに判定2-1で勝利し、RIZINでの連勝を5に伸ばした。榊原CEOは「2025年の活躍がふさわしいと思った」と評価し、王座挑戦者に選んだ。
試合はサバテロがこれまでの試合同様、レスリングで圧倒する展開に。1R、後藤がサウスポーで構えて開始すぐから左フックを振って前に出るが、サバテロはタックルを仕掛けて早速テイクダウンを奪う。後藤が立たれてもサバテロはすぐ倒す。中盤、サバテロは金網際で背後からしがみつき、パウンドと裸絞めを狙う展開を繰り返す。中盤過ぎ、立たれそうになっても、すぐサバテロが倒し、金網際でハーフで押さえる。ナンバーシリーズのリングと違い、LANDMARKシリーズはケージなことも、サバテロにとっては優位に働いている。終盤、サバテロはトップに移り、時折パウンドを当て、主導権を維持する。記者採点はサバテロ。
2R、サバテロがまたも序盤から両足タックルで倒して上になる。サバテロは金網際で押さえ、ハーフで押さえ、トップに戻っても時折パウンドを当てる。終盤、豊永レフェリーはアクションコールを出し始めるが、後藤も脱出を狙って動くため、ブレイクは入らない。サバテロはハーフから後藤の首を抱えて膝を当てる。後藤は下から足を登らせるが、サバテロは対処して脱出し、背後に回り込んでから、後藤を抱え上げて倒し、金網際で背後からしがみついて終える。記者採点はサバテロ。
3R、後藤が開始すぐに左アッパーを放つが、サバテロはタックルを合わせて倒す。サバテロは上から押さえ、後藤が金網を背に立っても、背後からしがみついて倒し、グラウンドに引きずり戻す。サバテロはハーフで押さえ、中盤、肩固めを狙う。サバテロはトップに戻り、後藤がもがいても押さえ続ける。終盤、サバテロが押さえ続け、時折パウンドを当て、最後は立った状態から踏みつけを狙って終える。記者採点はサバテロ。合計30-27でサバテロ。ジャッジ3者もサバテロを支持し、サバテロが判定勝ちした。
初防衛に成功しベルトを巻いたサバテロは、マイクを持ち「福岡の皆さん元気ですか。日本が大好きです。このベルトは私のものです。誰もこのベルトを取ることができません」とアピールした。
堀江圭功、パトリッキーとの接戦制す
第10試合 MMA ライト級(71kg) 5分3R
○堀江圭功[よしのり](ALLIANCE)
×パトリッキー・ピットブル[Patricky “Pitbull” Freire](ブラジル/ピットブル・ブラザーズ/元ベラトール・ライト級王者)
判定2-1 (橋本28-29/石川30-27/豊永29-28)
堀江は長崎出身の30歳。パンクラスの元ランカーで、21年からRIZINに参戦し、関鉄矢、佐々木憂流迦、中田大貴に3連勝。21年11月の中田戦で右拳を骨折し、23年4月、約1年半ぶりに復帰し、ウガール・ケラモフに2R裸絞めで一本負け。9月のスパイク・カーライル戦からライト級に階級を上げて判定勝ち。24年2月の佐賀大会ではルイス・グスタボに判定負け。その試合で再び右拳を骨折し、昨年6月9月の名古屋大会では負傷の野村駿太の代役でライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザに挑戦したが1R裸絞めで一本負けした。
ピットブル兄弟の兄・パトリッキーは40歳。19年のRIZINライト級GPでは川尻達也、ルイス・グスタボをKOし、トフィック・ムサエフに判定負けし準優勝。21年11月、ベラトール・ライト級王者になるが、22年11月、ウスマン・ヌルマゴメドフに判定負けし王座陥落。23年7月の超RIZIN.2でのベラトール・ライト級GP1回戦ではホベルト・サトシ・ソウザに3R TKO勝ち。11月の2回戦でアレクサンドル・シャブリーに判定負け。ベラトールを吸収したPFLの昨年のリーグ戦では、クレイ・コラード、ブルーノ・ミランダに連敗。昨年7月のRIZINでは野村駿太に判定負けし4連敗中だ。
1R、堀江は細かくフェイントをかけてプレッシャーをかけ、中盤、ワンツーでの右ストレートを当てる。だが両者慎重に見合う状態が続き、攻撃が少ない。終盤、パトリッキーがサウスポーに切り替え左ミドルを当て、オーソドックスに戻す。パトリッキーが右テンカオを胸に当てる場面もあるが、その後もどちらも攻撃が少ないまま終わる。記者採点は右ストレートを当てた堀江としたが、中盤以降少し攻撃を増やしたパトリッキーにつく可能性もある。
2R、堀江が右フックを当てると、少しパトリッキーは下がるがすぐ持ち直す。中盤、堀江が詰めて来たタイミングで、パトリッキーはタックルを仕掛けて倒す。すぐ堀江は立ち、パトリッキーは引き続き組み付いていると、右の回転肘を当ててから離れる。見合う状態が続き、残り1分、パンチが交錯し、パトリッキーの右フックが炸裂するが、堀江も離れて左ジャブを返し、どちらも譲らぬ展開が続く。パトリッキーは右目下を少しカットし出血する。最後、パトリッキーがパンチを振り回して詰めてくるが、堀江が突き放して終える。記者採点はパンチの印象が残った堀江としたが、このラウンドも割れても不思議ではない程度の差だ。
3R、パトリッキーはポイント劣勢と考えているか?序盤から積極的にパンチを振う。だが堀江はかわし、左右のパンチを当てる。パトリッキーは回転蹴りを出すが空振りしてしまう。中盤過ぎ、堀江はワンツーでの右ストレートを当てる。パトリッキーは前に出てパンチを振うが、堀江はかわす。終盤、疲れ気味のパトリッキーに対し、堀江は組み付いて倒し、背後に回り込んでバックマウントを奪う。堀江は裸絞めを狙うが、足のロックが緩く、パトリッキーは体をひねって脱出する。パトリッキーは片足タックルで倒そうとするが、堀江は耐え、離れる。堀江はタックルで倒し、トップで押さえる。パトリッキーも下から蹴り上げを当てるが、堀江が押さえ続けて終える。記者採点は堀江。合計30-27で堀江。1Rと2Rが接戦のためジャッジは割れたが、2者が堀江を支持し、堀江が判定勝ちした。
マイクを持った堀江は「大好きな地元の福岡大会で結果を出せてうれしいです。プロ格闘家なって10年ぐらいになるんですけど、2か月近く初めて酒を抜きました。今日は最強の酒をたらふく飲みます。皆さん遠隔でも乾杯して楽しく飲んでいただけたらうれしいです」と話した。
萩原京平、膝蹴りで沈むもメヘウラの体重オーバーで無効試合に
第9試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
―萩原京平(SMOKER GYM)
―アバイジャ・カレオ・メヘウラ[Abijah Kaleo Meheula](米国/エクストリーム・クートゥア)
1R 無効試合
※メヘウラが計量1.5kgオーバーし減点2。萩原京平が勝った場合のみ公式記録となる
萩原は30歳。牛久絢太郎、武田光司、高木凌相手に3連敗後、昨年3月の香川大会でトビー・ミセッチに26秒TKO勝ち。5月には西谷大成を1R左ストレートでKO。11月の神戸大会では秋元強真と激しい打撃戦を繰り広げるも、2R TKO負けした。
メへウラはハワイ出身の30歳。MMA戦績10戦6勝(4KO/1一本)4敗。米国のTuff-N-UffやKOTCに出場し、今回RIZINに初参戦する。
1R、メヘウラがプレッシャーをかけ、左ロー、ハイとつなげる。萩原はすぐに組みに行き、金網に押し込んで足を掛けて倒そうとするが、メヘウラは倒れず離れる。中盤、メヘウラは右ストレートを当て、首相撲からの右膝蹴り、肘打ちを立て続けに当てる。萩原は回転肘を放って離れる。だがメヘウラはまたも組み、首相撲からの膝と肘を当てる。メヘウラがしばらく萩原を金網に押し込むと、萩原が右の膝を放つとローブローとなり一時中断する。ブレイクして再開すると、終盤に入る。萩原が右ストレートを当てるが、またもメヘウラは首相撲で捕まえて膝と肘を当てる。萩原はメヘウラの首相撲に対応できない。
ダメージが溜まってきた様子の萩原は、メヘウラを金網に押し込みつつ休んでいるが、残り1分を切っているためか、十秒ほど膠着しただけで、豊永レフェリーはブレイクをかける。UFC等の世界的な基準なら続行する局面だったが、このレフェリーの判断がメヘウラにとっては優位に働く。しばらく萩原がパンチとローを放つが、メヘウラはかわすと、右ストレート、フックを振って前に出る。メヘウラはまたも首相撲で萩原を捕まえ、左膝蹴りを萩原の頭に連打し、ダウンした萩原にパウンドを連打したところで、レフェリーがストップした。萩原は額をカットしていた。
メヘウラの計量オーバーにより、公式記録上ではノーコンテストとなったが、スポンサー各社からの勝利者賞が授与された。
RIZIN 4.12 マリンメッセ福岡(レポ/前半):福田龍彌・朝久泰央・神龍誠・浜崎朱加・摩嶋一整・天弥登場の前半戦見どころ&随時速報














