RIZIN 4.12 福岡:榊原信行CEO総括「サバテロの戦い方はファンもプロモーターも是としない」。シェイドゥラエフ次戦は「すぐに秋元強真かっていうと、何か違う」。朝倉未来復帰戦は「なるべく早いタイミングで発表したい」

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RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA 4月12日 マリンメッセ福岡大会の終了後、RIZINの榊原信行CEOが大会を総括する記者会見を行った。(写真提供:(C)RIZIN FF)
「でも、これが世界戦なんで」
今日はどうもありがとうございました。3年半ぶりの福岡での開催ということで、カードを発表してチケットを販売するまでは「福岡で本当にまたたくさんお客さんに来ていただけるのかな」と、ちょっと不安もありながらのスタートではありました。ただ、思いのほかというか、今日の会場の熱をもってして実感できたんですけど、3年半ぶりにRIZINが来るということで、九州地区のファンの皆さんが待っていてくれたことを実感し、前がかりな熱い熱として感じることができて、非常に光栄でした。そのファンの皆さんのパワーの後押しもあって、イベント全体としては素晴らしい大会になったかなということで、まずもって感謝をしたいと思います。冠スポンサーになっていただきました大和開発様、そして九州朝日放送の森社長をはじめ、九州朝日放送の皆さんにこの地区でのPR活動にご協力いただけたことにも、この場を借りて御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。
イベント全体ですと『バーサス世界』と銘打つと、こういうことになるわな、という感じですね。やはり判官贔屓というか、ナショナリズムでコンテンツを押すと、自国の選手が勝った時の爆発はとてつもなくなります。ラジャブアリ・シェイドゥラエフも多くのRIZINファン、日本のファンに愛されてきているとは思いますけど、やはりどこかで久保優太選手のビッグアップセット、日本の強さを見せてほしいという思いが多くのファンの中にあったんだと思います。
今日はそういう意味では(3月大会のメインイベントでパッチー・ミックスをKOした)秋元強真が会場を一体にしたあの熱、あれは本当に外国勢と戦う海外戦の時に起きる熱だったと思います。国内のトップアスリート同士、因縁のある選手同士の戦いもそれはそれで見どころがあるんですけど、世界戦に打って出ると常にこういうことが起こる。シェイドゥラエフが圧勝して勝つ姿が見られたことは、多くのファンにとっても良かったと思ってくれる部分もあると思いますけど、どこかイベントとしてはスカッとしなかったなという感じが残ったかなと思います。
でも、これが世界戦なんで。どこか悶々とする気持ちが次のイベント、またその次のイベントと溜まっていきますので、それを引き出してスーパースターに上り詰めるというか、その切符を手に入れる選手が日本人選手の中からきっと出てきてくれることを期待したいと思います。
と言うても、シェイドゥラエフはこれで19戦19勝無敗。世界のトッププロモーション、UFC、PFL含めてですね、世界のフェザー級に籍を移して戦ったとしても、トップに上り詰める可能性を感じずにはいられないというか、どこまで行けるんだろうというのは、一格闘技ファンとしては見てみたい気もするぐらい、完成度の高い隙のない戦いだったと思います。
「サバテロの戦い方は日本のファンもプロモーターである私も是としない」
後藤丈治選手対ダニー・サバテロの試合で言うと、サバテロを責めるべきか、後藤選手を責めるべきかちょっと分からないんですけど、勝つのはサバテロ、それはいいんですけど、5分3ラウンド漬けまくられてもですね、「決めろよ」って感じですね。あの戦い方を日本のファンは是としないんで。プロモーターである私も是としないんで。「勝ちさえすればいい」んだったら他の団体へ行ってくれ、という感じに思います。RIZINのチャンピオンであることをサバテロが強く主張したいのであれば、ファンのハートを鷲掴みにする、ファンの想像を超えるフィニッシュをチャンピオンとして見せつける必要があります。サバテロにも「次の試合は必ずフィニッシュが必要だ」ということは強く言いました。ビッグマウスは素晴らしいと思いますけど、それを言えるほどの圧倒的にワンサイドな試合でしたけども、ファンの満足度で言うと40%か50%かというところなので。今後は王者として、もう少し我々が、ファンが求めるものに応えられるようなものを見せてもらいたい。言うのは簡単ですけど、トップアスリート、スーパースターはそれができるんで。それをやらない限り、彼が真のスーパースターになることはないと思いますので、それは彼のために強く伝えたいなと思っています。
後藤選手に関して言うと、ああ来るのが分かっていながら、やっぱりこうなっちゃうんだなと。何か一工夫、二工夫……3ラウンド全て同じ展開で漬けられちゃうんで、どういう対策をしてきたのかと。私は格闘技はもちろん素人ですけど、たくさんの試合を見てきていますし、ファンの人たちの中でも「ここを強化してサバテロ対策をしてきたんだ」というものが、残念ながら今日の試合からは見て取れなかった。そういう意味では後藤選手もまた列後に回ることになりますけど、しっかり自分の今日足りなかった部分を補うべく精進して、這い上がってきてほしいと思います。
堀江圭功・萩原京平・福田龍彌について
堀江圭功は後半の4試合でいうと唯一、ギリギリスプリットにはなりましたけど、判定でパトリッキー・ピットブルに勝つことができたことは素晴らしかったというか、良かったなと思います。ピットブル相手に、堀江をもってしてもなかなか思い切った勝負にはいけなかったところがあったのかなと思いますけど、次に駒を進めるような結果にはなったかなと思います。
あと、萩原京平に関して言うと、相手の2kgオーバーということで(※正確には1.5kgオーバー)、少しこの試合に向ける集中力が欠けていたのかな。調子がとても良かったというふうには見受けられなかったんで。トリッキーな打撃の相手に対して、本来であればストライキングの強い萩原なら……ということはマスコミや関係者のみんなが口を揃えて言うことではあったんですけど、なかなか自分のストロングポイントでペースに持ち込めなかった。本人も相当落ち込んではいると思いますけど、いずれにしても、しっかりこの先のことは本人と向き合って話をして、次の一手をどう進めるのか相談して決めたいなと思います。
福田龍彌選手の試合は、やっぱりアジズベク・テミロフ。これ何人兄弟いたんだっけな、4人兄弟の2番目かな、本当に強いですね。兄貴(ラマザン)と本当にファイトスタイルが似ていますし。福田選手と切るか切られるかの真剣の抜き合いみたいな、すごいスリリングで緊張感のある試合でした。素晴らしい試合だったなと思いますけど、福田選手がああいう形で倒れる姿というのはあまり見たことがないのでちょっと衝撃的でしたが、怪我が大事に至っていないといいなと。今病院に行っていますので、その結果を待っているところです。テミロフの今回の活躍を受けて、フライ級でまた新しいマッチアップができる駒が一つ増えたなということで、次戦を楽しみにしていただけたらなと思います。
「年内に女子スーパーアトム級新王者を決める流れを作りたい」
今日の中のトピックスでいうと、伊澤(星花)選手のスーパーアトム級ベルト返上。彼女には色々な複雑な思いがある中で、ベルトを返上するという覚悟を決めて決断を下したので、それに対しては僕らもリスペクトしています。伊澤選手が産休に入ることになる間、空位となるスーパーアトム級に関しては、伊澤選手が復活してくるまでに、できれば年内に新王者を決める流れを作りたいと思っています。ある意味、女子の選手たちにとっては大きなチャンス。国内、海外含めて群雄割拠するんじゃないかなと。新チャンピオンを決めて、いつになるか分かりませんが、出産を終えてしかるべきタイミングで「挑戦者・伊澤星花」の姿が見られる日を楽しみに待ちたいなと思っております。
神龍誠、素晴らしい、彼自身の成長をすごく感じられる試合展開だったかなと思います。堀口恭司選手も結構手こずったエンカジムーロ・ズールー選手を難なく一本取った。(神龍の試合前の発言通り)春のズールーがあまり強くなかったのかと感じさせるぐらいの圧勝だったと思います。6月6日の(ゼビオアリーナ)仙台での因縁の兄弟子、扇久保博正(フライ級)チャンピオンとの一戦に期待を寄せる次第ですが、ひょっとすると世代交代を起こしてくれるんじゃないかっていう予感を感じさせます。自分の地元・仙台で扇久保からベルトを奪うというドラマチックなことが起きたらすごいなと。そんなことを思いながら、6月6日の準備をしっかり進めていけたらと思っております。
「シェイドゥラエフはすぐに秋元強真かっていうと、何か違う気もします」
(シェイドゥラエフの次戦は?本人は他団体の王者の名前も出していましたが)言われて仕方ないなって感じじゃないですかね。本人の中でも「次のコンテンダーはこれだ」っていうのはね。僕らも今のRIZINの中で、じゃあ今のタイミングですぐに秋元強真かっていうと、何か違う気もしますし。ですからクレベル・コイケ、秋元、この辺りがこの先の展開でどう次期挑戦者としての切符を手に入れるような試合を見せてくれるか、じゃないかなと思う次第です。久保選手が戦前に余裕をかました姿を見ると「何かやってくれるんじゃないか」という雰囲気をみんなに思わせた。それだけ久保がすごかったんだと思いますけど、何のこっちゃない、前回よりも早いフィニッシュで仕留められてしまった。久保が一概に調子が悪かったとかレベルが低いということではなくて、ちょっとやっぱりシェイドゥラエフが突き抜けているんだろうなと思います。
本人と話した中でも、決してUFCやPFLに行きたいわけではないけども、やはり自分が戦うべき相手はもっと強い選手を用意してほしいと。「それは他団体の選手でもいいので、榊原さん僕にください」と言っていました。すごくハイボールを投げられた感じではあるんですけど(苦笑)。UFCが「分かった、出すよ」とは、まあ言わないですけど、僕がオファーしないのもまたアレだし、タイミングを見て話はしてみたいと思います。PFLとかは今の関係値からすれば、王者をRIZINに呼んできて戦わせるというのはできたりするかなと思ったりしますので。次戦のタイミングを測りつつ、RIZINの中でもしっかりコンテンダーとしての位置づけが分かるような試合を組みつつマッチアップしたいなと思います。
朝倉未来の復帰戦は「なるべく早いタイミングで発表したい」
(朝倉未来選手の復帰宣言について)相手に関してはこれからですけどね、ほぼほぼこのタイミングで復活しようというところは、未来の中ではすり合わせができていますので、それはまた詳細が決まったタイミングで皆さんにお伝えできたらなと。なるべく早いタイミングで発表したいと思っています。
(ケージ内では未来選手がBreakingDownの宣伝もされていました。あちらとのクロスプロモーション的な動きはあるのでしょうか)未来はちょっと照れくさそうにしてましたけど、同じ6月にここマリンメッセでBreakingDownを開催するっていうことが発表されていたので、僕から「せっかくこれだけ1万4千人も入ってくれている場で、そのことをアナウンスしない手はないんじゃないの?」と言って、その機会を作らせていただいたということではあるんですけどね。RIZINとBreakingDownが交わると言っても、プロモーション対プロモーションには(選手全体の力量差があるため)ならないんで。ただ、芦澤竜誠がああいう形でBreakingDownの選手(井原良太郎)に負けたというのは、これは間違いのない事実ではあります。その1分という刹那の中での戦いに、RIZIN側から出ていくんだという選手がこれからもいるとするならば、僕らは止めることはないです。誰かそのぐらいの気概を持ってリスクを取りに行ってくれる選手がいてもいいのになと思うので、「芦澤の骨は俺が拾う」ぐらいの感じでBreakingDownに乗り込んでくれることがあってもいいと思います。
(その芦澤選手の再起の機会は?)そうですね。僕自身、やっぱり芦澤の生き様というか、ファイターとしての決断にはすごく頭が下がるというか、魅せられるというか。よくこれだけ腹の括り方が美しいなと思いましたし、BreakingDownに行って花々しく散るところも芦澤らしくて(笑)。本人とも話しましたけど、やっぱりこれだけ多くのファンが自分を応援してくれているってことを改めて気づかされたと言っていましたね。RIZINの中で戦っている時とは違う「芦澤頑張れ」という声援がすごく大きかったし、応援してくれたファンに悲しい思いをさせたこと、そんなふうに今まで思ったことがなかったらしいですけど、「ファンを笑顔にしたいんだ」ということを素直に僕にも伝えてくれたので。彼が本当に復活するという準備が整った時には、一試合、復活の機会を提供したいなと思っています。
(地元で勝利した摩嶋一整選手について、彼の等身大のヒーロー的な人気をどう捉えていますか?)摩嶋のことをすっかり忘れていました(笑)。バーサス世界が4勝6敗だった中で、日本人選手が勝った4人のうちの1人でした。ギャラガーはアイルランドですごく人気のある選手だし寝技にも定評がある、それを相手に「摩嶋ワールド」に引きずり込んで一本極めてみせるってすごいなと思います。仕事をしながら本当に格闘技を極めていく姿、独特の生き様を見せつけて。地味な選手じゃないですか。それでもやっぱりこれだけファンの人たちが彼のライフスタイルを支持してくれるってことは、すごく嬉しく思います。「成せば成る」を体現している摩嶋には頭が下がるなと。そういう形で人気を獲得していく姿にもすごいなというふうに思いました。
(ナターシャ・クジュティナ選手が浜崎朱加選手に一本勝ちしましたが、彼女の招聘と伊澤選手の妊娠報告はどちらが先だった)伊澤選手の報告を受けたのが後ですね。もちろん、クジュティナをチャーリー(柏木)がキャスティングしてくる中では、当然この先の日本人トップ勢と相まみえながら、次の「伊澤星花のコンテンダー候補」として招聘したところがあったので。こういう形(=ベルト返上)になるんだなというふうに思いますけど、クジュティナ選手も含めて、伊澤選手が返上したベルトを誰が取るのか。そこのスーパーアトム級のドラマを、今年しっかり紡ぎたいなと思っています。













