パンクラス 5.31 立川ステージガーデン(レポ):時田隆成、岸田宙大の寝技封じ判定勝ちしフライ級王者に。同級前王者の濱田巧、再起戦はギロチンで一本勝ち。宮城成歩滝、山口怜臣に判定勝ちし暫定バンタム級王者に。引退撤回の三宅輝砂は判定勝ち
GYM VILLAGE [→おすすめジム一覧]
大阪梅田中津 キックボクシング ジョウジム
キックボクシングで楽しく運動!燃焼!ストレス発散!初心者でも経験者でもしっかり指導。見学・体験大歓迎!

GYM VILLAGE [→おすすめジム一覧]
Easy Fight GYM 横浜白楽
試合サイズリング、広々マットスペース。格闘技を自由に楽しく続けられるジム。アマ大会「ONE SHOT」も開催!
PANCRASE 362
2026年5月31日(日)東京・立川ステージガーデン
レポート:井原芳徳 中継:U-NEXT
第14試合 メインイベント キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ(王者決定戦) フライ級 5分5R
○時田隆成(トライフォース東中野/1位)
×岸田宙大[ひろと](パンクラス大阪稲垣組/3位)
判定2-1 (梅木48-47/大藪47-48/山崎49-46)
※時田が王者に
濱田巧の王座剥奪により空位となったパンクラス・フライ級王座を懸け、第11代王者を決める一戦が立川ステージガーデン大会のメインイベントで行われた。
時田は26歳。中学時代から中央大学時代までレスリングに没頭し、卒業後、MMAを始める。24年9月、パンクラスでMMAデビューして以来4連勝。2戦目では砂辺光久に2R TKO勝ち。昨年7月、眞藤源太に判定勝ち。今回約10カ月ぶりの試合となる。セコンドにはリバーサルジム新宿Me,Weの山崎剛もつく。
岸田は24歳。柔術黒帯で、24年にデビューし、ネオブラッドトーナメントでは決勝で敗れる。その後2連勝し、昨年7月、元フライ級王者の猿飛流(さとる)に判定負けしたが、12月に浜本“キャット”雄大に1R腕十字で、今年3月に眞藤源太に1R三角絞めで一本勝ちしている。
試合は接戦となったが、岸田の得意のサブミッションを時田がレスリングと打撃で封じる形に。1R、両者サウスポーで構え、時田がパンチを振ってタックルを仕掛け、岸田は切りつつパウンドを当てて投げ返し、首を取るが、極まりにくそうになると、すぐ離れる。中盤過ぎ、時田がワンツーでの左ストレートを当て、岸田がのけぞる。見合う時間が長いが、残り1分を切った後も、時田が左ストレートを当てる。岸田も右フックを当てるが、あたりは軽めだ。記者採点は時田。
2R、時田が右ジャブ、左ローを当てるが、左ストレートを空振りすると、岸田も右フックを返す。両者慎重なスタンド勝負が続き、中盤過ぎ、岸田が組んでバックを取りそうになるが、すぐに時田は振りほどく。終盤、岸田は圧を強め、右フックを当てる。時田も右ジャブを当てるが、岸田が最後、右の三日月蹴りを連打し、詰めて右フックも当て、やや積極性と手数で上の状態で終える。記者採点は岸田だが、僅差のため割れても不思議ではない。
3R、パンチが交錯する展開で、岸田がタックルで倒し、バックを取るが、時田はすぐに振り落として上になる。岸田は下から首や腕を取ろうとするため、時田は押さえるので手一杯で、膠着状態が続くと、残り1分半で梅田レフェリーはブレイクする。両者打撃で差を付けないといけない状況だが、どちらも攻撃が少ない。その中で時田が左のスーパーマンパンチをアゴに当て、やや好印象で終える。記者採点は時田だが割れてもおかしくない程度の差だ。
4R、岸田は詰めようとするが、時田は左ストレートを当て続けて突き放す。それでも岸田がタックルを仕掛けるが、時田は潰して、金網際で上から押える。時田は上から密着しつつ、時折右のパウンドを当てて攻勢の印象を作る。中盤過ぎ、スタンドに戻り、時田がタックルを仕掛ける。終盤、時田が岸田を金網に押し込み、岸田は引き込んでギロチンチョークを狙うが極まらず、時田は上から押さえて主導権を握り続ける。膠着状態が続き、梅田レフェリーは残り17秒でブレイクをかけるが、立って再開した時に残り10秒しかないため、お互い蹴りを放つものの強打にはつなげられず終わる。記者採点は時田。
5R、時田が右ジャブを突いて距離を取っていると、岸田も右のパンチを振りつつ前に出て、右テンカオで襲い掛かるが、時田はタックルを合わせて倒し、上になって押さえる。時田はこれまで同様、上から密着し、時折パウンドを当てる。岸田も下からパウンドを返すが、背中をマットにつけ続けているため、やや印象が悪い。すると残り1分20秒で、梅田レフェリーはブレイクをかける。岸田は挽回を狙って前に出てパンチを振うが、疲労もあってか荒くなってしまい、ここでも時田がタックルを仕掛ける。だが岸田はがぶって耐えると、背後に回り込み、パウンドを当て、最後は裸絞めを狙う。結局極まらず少しパウンドを当てて終える。記者採点は僅差だが正味の攻めで最後印象を作った岸田。合計48-47で時田。僅差のラウンドが多かったせいもあって、ジャッジは割れたが、1Rと4Rを確実に取ったであろう時田が2者に支持され判定勝ちし、時田が第11代フライ級王者となった。
チャンピオンベルトを肩にかけた時田は勝利者インタビューで「たくさんの応援のおかげで無事ベルトを取ることができました」と話し、チームメイトや家族に感謝を述べ、今後について聞かれ「パンクラスのフライ級がどこの団体よりも強いのを証明していきたいと思います」と話した。なお、この日は前王者の濱田巧が、ジョセフ・カマチョに一本勝ちしている。
宮城成歩滝、山口怜臣に判定勝ちし暫定バンタム級王者に
第13試合 コーメイン 暫定キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ(王者決定戦) バンタム級 5分5R
×山口怜臣[れお](タイガームエタイ/1位、2024年ネオブラッドトーナメント(NBT)同級優勝・MVP)
○宮城成歩滝[なほる](ストライプル新百合ヶ丘/2位)
判定0-3 (大藪47-48/山崎46-49/梅木47-48)
※宮城が暫定王者に
パンクラスのバンタム級戦線では昨年12月の立川大会で田嶋椋が井村塁に1R TKO勝ちし第6代王者となった。田嶋は5月28日から開幕したRoad To UFCに参戦し、初戦を突破し準決勝に進んだ。パンクラス王座の防衛義務は1年以内だが、今回、暫定王者決定戦が組まれた。
なお、今回の立川大会には田嶋が来場し「パンクラスのチャンピオンとして勝てたことをうれしく思います。優勝してUFCと契約して、パンクラスの強さを証明していきます」と観客に向けて表明した。
山口は26歳。アマチュアMMAのIMMAFの18・19年の世界ジュニア選手権で準優勝。24年、パンクラスのネオブラッドトーナメント(NBT)で優勝。その24年7月の準決勝で今回の相手、宮城に判定勝ちしている。昨年は4月に平岡将英に判定勝ち、9月に松井斗輝に判定勝ちしている。
宮城は28歳。パンクラスの5勝が全て判定勝ちの山口に対し、宮城は7勝の内6試合がKO勝ち。2年前に山口に負けた後、山木麻弥にも敗れたが、練習環境を整えたことで昨年2月から4連勝と好調で、昨年9月に梅原規祥に1R TKO勝ち、今年2月の品川大会で松井涼に3R KO勝ちしている。
試合は宮城が前回の松井戦同様、相手のグラウンドをしのぎ、打撃で差をつける展開に。s1R、サウスポーの山口に対し、宮城がオーソドックスで構えてプレッシャーをかけ、右ミドルを当てる。中盤、山口がタックルを仕掛けるが、すぐに宮城は突き放す。宮城は右ミドル、ボディストレートを当てるが、右のパンチで飛びつくと、山口はカウンターのタックルでテイクダウンに成功する。終盤、山口はトップキープし、立たれてもタックルで倒す。山口はハーフで押さえ続け、右の鉄槌、肘を当て、印象を作って終える。記者採点は終盤優位に進めた山口だが、中盤まで打撃で印象を作った宮城についても不思議ではない。
2R、山口は最初のタックルは対処されるが、2度目のタックルで倒して上になる。山口はおそらく宮城の左フックをもらった際に鼻から出血し、早く仕留めないと危ないと判断したか?ハーフから逆サイドに回り込むと、腕十字を仕掛けるが、まだ元気な宮城は脱出する。終盤、スタンドの展開が続き、宮城がボディと顔面へのパンチのコンビネーションを決めるが。すぐに山口はタックルを仕掛けて倒す。宮城は下からアームロックで迎撃し、最後は山口がマウントを奪って右肘一発を当てて終える。記者採点は宮城。打撃のヒット差で評価した。
3R、宮城は山口のタックルを切り続け、左右のフックや右膝蹴りを当てる。山口もしばらく打撃戦に付き合って左ミドルを強打しつつ、中盤過ぎにタックルで倒すことに成功する。終盤、山口はハーフガードで押さえるが、宮城はまたも下からアームロックを狙い、山口は強いパウンドを打てない。膠着状態が続き、残り13秒で鶴和レフェリーはブレイクをかけるが、立っている間に残り8秒となり、両者見合って終了する。記者採点は宮城。メインイベントでも残り17秒でブレイクがかかったが、少なくとも残り30秒は無いと、選手は攻防を作れないだろう。
4R、山口は右目の下が腫れており、開始すぐにドクターチェックが入るが、すぐに再開する。序盤から山口はタックルで倒し、中央付近でハーフで押さえる。山口はマウントを狙うが宮城は対処し、スタンドに戻す。宮城は随所で右ミドルや左ボディをヒット。残り1分、山口は片足タックルから高く抱え上げて豪快に倒したものの、宮城はマットに両手をついてすぐに立ち上がることに成功し、パンチの山口を連打で追い詰める。山口のやや苦し紛れな感もあるタックルを、宮城はがぶって潰し、パウンドを当て、立とうとした山口を潰して上を取り、パウンドを当て、差を示して終える。記者採点は宮城。
5R、山口がタックルを繰り返し、序盤は切られるが、中盤過ぎにはジャーマンスープレックスの形で倒し、ハーフガードで押さえる。終盤、山口はパスガードしてサイドで押さえるが、強いパウンドを打てず、山口が立つ。宮城が倒し返し、鉄槌を連打するが、すぐ山口は立ち、執拗にタックルを繰り返す。最後、離れて山口は右バックハンドブローを当てるが、その後タックルに行き、倒せず終わる。記者採点は山口。合計47-48で宮城。ジャッジ3者も中盤に確実にポイントを取った宮城を支持し、宮城が判定勝ちでバンタム級暫定王者となった。
チャンピオンベルトを肩にかけマイクを持った宮城は「山口選手、体調が良くなくて厳しい状況だったと思うんですけど、試合を受けてくれて感謝しています。僕が格闘技を始めたのは23歳です。結婚して妻が妊娠中に、格闘技をやるのは今しかないと思って、妻に無理言って始めました。子供が3人生まれる中で、アマチュア、プロと頑張って、これを支えてくれた妻に感謝の気持ちを伝えたいです。パンクラスにもっとお客さんを呼べるような華のある選手になって、呼ばれれば大きなメジャープロモーションでも試合をしてみたいですし、そういうところで活躍することでパンクラスのベルトの価値を高めて、自分を通してパンクラスにお客さんを呼べるようにしたいです」と述べ、最後は家族と記念撮影した。
なお、大会の後半戦の中継のゲスト解説を務めた正規王者の田嶋は宮城について「正直なところ、自分とはまだレベルの差があると思います」とコメントしている。
濱田巧、王座はく奪からの再起戦はギロチンで一本勝ち
第12試合 フライ級 5分3R
○濱田 巧(THE BLACKBELT JAPAN/元王者、2022年NBT同級優勝)
×ジョセフ・カマチョ[Joseph Camacho](米国/Spike22)
2R 1’05” フロントチョーク
濱田は31歳。MMA 7戦6勝(2KO)1無効試合。team AKATSUKI出身の元キックボクサーで、KNOCK OUTで花岡竜と王座を争った経験もある。22年のパンクラスのネオブラッドトーナメントでMMAデビューしフライ級で優勝。左膝の手術を経て、23年11月の大塚智貴戦で1年ぶりに復帰し判定勝ち。24年は山崎聖哉に3R TKO勝ちし、ハファエル・ヒベイロに判定勝ち。昨年7月、フライ級王座決定戦で大塚と再戦したが、3Rに偶発的なバッティングにより大塚の左まぶたがふさがり続行不可能となりノーコンテストに。11月の仕切り直し戦で大塚に判定勝ちしベルトを巻くと「年末の(RIZIN)さいたまスーパーアリーナに出場したい」とアピールした。ところが今年3月、パンクラスに無断でBreakingDown(ブレイキングダウン)参戦を進めたため王座剥奪。濱田はパンクラスに謝罪し、パンクラスも再起をサポートすると表明し、5月のカマチョ戦が組まれた。
カマチョは34歳。23年7月にパンクラスに初参戦し、フライ級リミットをオーバーしたが前田浩平に判定勝ち。24年5月の2戦目は浜本“キャット”雄大に判定負け。8月、水戸邉荘大に2Rフロントチョークで一本勝ち。12月、元フライ級王者の猿飛流に2R裸絞めで一本勝ち。試合はそれから1年半ぶりとなる。
試合は濱田がベースとするムエタイ式の打撃を駆使しつつ、一本を呼び込むことに。
1R、カマチョがサウスポーで構え、パンチを振りつつ前に出て、濱田を金網に押し込むと、コントロールして倒そうとする。1分過ぎ、濱田は離れ、首相撲になれば右膝蹴りを当てる。中盤、またもカマチョが濱田を押し込むが、中盤過ぎには濱田が押し返し、右肘を当てて離れる。終盤、カマチョは素早く動いて左ミドルを当て、ストレートも当て、タックルを仕掛けて倒す。だが濱田は立ち、金網際で組んだ状態で随所で膝蹴りを当て返して抵抗していると、首を抱えて引き込んでギロチンチョークを仕掛ける。カマチョはギロチンを外して上で押えて終える。記者採点はカマチョだが、細かく膝や肘を当てギロチンにもトライした濱田についても不思議ではない。
2R、またもカマチョが序盤から組み付き、金網際でオンブになろうとする。濱田が振りほどいてタックルを仕掛けると、カマチョがギロチンで迎撃しようとするが、濱田はすぐ外してまたもタックルを仕掛けて倒しかけると、立ち際にカマチョの顔面に左膝蹴りを当てる。するとすかさず濱田は飛びついて首と脇を抱えてギロチンを仕掛けつつ引き込んで、そのままリバースしてマウントポジションからギロチンで絞め上げタップを奪った。
濱田は今回初の一本勝ち。技はBreakingDownのオーディションでも見せたギロチンチョークだった。勝利者インタビューで濱田は涙を浮かべ「僕を見捨てないで試合を組んでくださったパンクラスさん、本当にありがとうございます。僕を見捨てないで応援してくれたファンの方、チームの仲間、家族、妻、娘のあかね、ありがとうございます。僕はMMAファイターで有名になりたいんで、もっと強くなって、自分の夢である舞台に突き進んでいきたいです。まずはパンクラスでもう一度仕切り直して一から頑張りたいと思っております。今後とも応援のほどよろしくお願いします」と話した。
三宅輝砂、引退撤回からの再起戦は判定勝ち
第11試合 フェザー級 5分3R
×遠藤来生[らいき](Power of Dream Sapporo/10位)
○三宅輝砂[きさ](ZOOMER/元王者、2021年NBT同級優勝)
判定0-3 (山崎26-30/中島27-30/廖27-30)
三宅は26歳。20年からパンクラスに参戦し、21年のネオブラッドトーナメントで優勝。その後は勝ち負けを繰り返したが、23年11月の櫻井裕康戦で2R裸絞めで勝利後は5連勝・5連続フィニッシュ勝利。24年12月のフェザー級王者決定戦で平田直樹に72秒TKO勝ち。昨年6月、中田大貴に1R TKO勝ちし初防衛を果たす。「地元名古屋のRIZINにパンクラス代表して出させてください」とマイクアピールし、以前から対戦要求していた高木凌と9月のRIZIN名古屋大会で対戦したが、高木の打撃に苦しみ判定負けした。その後、引退を表明したが、年末にアマボクシング49戦無敗の18歳・藤木勇我の「動画を見るうちに熱が戻ってきた」といい、今回再起戦に臨む。
遠藤は34歳。昨年3月、木下尚祐に判定負け。6月の地元札幌でのRIZINでは中国のザーシバーディンに判定勝ち。9月のパンクラスではオタベク・ラジャボフに1R TKO負けした。
1R、遠藤がタックルを仕掛けると、三宅は切ってがぶってダースチョークで迎撃するが、遠藤は対処してスタンドに戻す。中盤、長身の三宅は左ジャブを的確に当て続け、ワンツーでの右ストレートでダウンを奪う。終盤にも三宅は右ストレートでダウンを奪い、終了間際にもパンチの連打で倒し追い詰める。
2R、三宅はグラウンドでダースチョークを狙い、スタンドでも、右飛び膝蹴り、顔面狙いの前蹴りを当て優位に進める。
3R、逆転を狙う遠藤は前に出続けるが、中盤過ぎ、三宅は遠藤の右のパンチのカウンターで右フックを当ててダウンさせる。すぐスタンドに戻り、三宅は変わらず回って距離を取り続けるが、やや疲れ気味な感もあり、フィニッシュは持ち込めず終わる。3Rとも三宅がポイントを取り判定勝ちしたが、勝ち名乗りを受けても苦い表情を浮かべた。
三宅は記念撮影の後に帰ろうとしたが、スタッフからマイクを渡されると「すみません。つまらない試合になっちゃいました。負けてから試合しようか悩んでいたんですけど、タイトルをやる(山口)怜臣君に『一回試合決めちゃった方がいいよ』と言われ、話をしてすぐ組んでくれたパンクラスさん、ありがとうございます。不甲斐ない試合をして納得いかないんですけど、これが今の僕の実力だと思います」と話した。
2戦目の鈴木慈也、ベテラン平信一との消耗戦制す
第10試合 ライト級 5分3R
×平 信一(綱島柔術/ZST/4位、元ZST同級王者)
○鈴木慈也[ちかや](BRAVE/6位、2026年NBT同級優勝)
判定0-3 (山崎28-29/松井28-29/渋谷28-29)
平は41歳。23年11月以降、丸山数馬、神谷大智、鈴木悠斗相手に3連敗していたが、24年12月、張豊(ジャン・ユタ)に2R TKO勝ち。昨年9月に畑大晴に判定勝ち、今年2月に美木航に2R TKO勝ちし3連勝中だ。今回、張豊の欠場により、鈴木の相手を務めることが、大会20日前に発表された。
鈴木は25歳。柔道をベースとし、アマで7勝1敗の後、今年2月のネオブラッドトーナメント・ライト級一回戦で畑大晴に1Rアームロックで一本勝ち。決勝は不戦勝で優勝となり、ランキングに入り、早速上位選手との試合が用意された。
1R、鈴木は足を掛けて倒し、サイドバックから左手でコントロールしつつ右手でパウンドを連打する。鈴木は抱え上げて投げ倒し、中盤にはバックマウントを奪う。終盤、平は体をひねって上になり、細かくではあるが随所でパウンドを当てる。最後、平は序盤戦のお返しとばかりに、鈴木を抱え上げて倒すが、ポイント上での評価は微妙なところだ。
2R、序盤からグラウンド勝負となり、平が下から足関節技を狙えば、鈴木もニンジャチョークを狙い、一進一退に。だがコントロールとダメージでは鈴木で、サイドバックから押さえてパウンドを当てて印象を作る。終盤、鈴木はギロチンチョークを狙うが失敗し、平がハーフで押さえるが、最後は鈴木が返して上で押さえて、少しパウンドを当て、好印象で終える。
3R、鈴木が足を掛けて倒すが、平は下から足関をまたも狙いつつ、リバースに成功する。プロの2R以降は未経験の鈴木はやや疲れ気味。対照的に緊急オファーながらも平が上からコントロールしてパウンドを当て、ベテランの底力を発揮する。鈴木は金網を背にしつつ立ち、またも倒してギロチンを狙うが、平は脱出して上になり、背後から押さえながらパウンドを当てる。とはいえフィニッシュには至らず終了する。平は1ポイント取り返すに留まり、ジャッジ3者とも28-29で鈴木を支持し、鈴木が判定勝ちした。
第9試合 バンタム級 5分3R
×矢澤 諒(フリー/11位)
○バラカトゥロ・アサドゥラエフ[Barakatullo Asadulloev](タジキスタン/Dorob Fight/2024年IMMAFジュニア部門優勝)
判定0-3 (大藪28-29/松井28-29/渋谷27-30)
矢澤は27歳。昨年3月、バンタム級で山木麻弥に1R TKO負けし、今年2月、フェザー級でギレルメ・ナカガワに1R裸絞めで一本負けし5連敗中だ。矢澤のセコンドには矢澤同じくパンクラスイズム横浜にいた松嶋こよみが付く。
アサドゥラエフは22歳。パンクラスに限らず日本の格闘技界で猛威を振るう中央アジアから初参戦し、アマでの豊富な経験を経て今回プロデビューする。
1R、アサドゥラエフがオーソドックスからスイッチを度々織り交ぜつつ、ロー、ミドル、バックスピンキックを軽めだが随所で当てる。矢澤はアサドゥラエフのタックルを切り、右ストレートを当てる場面も2度あるが、空振りが多く、攻撃数では差が大きい。記者採点はアサドゥラエフ。
2R、アサドゥラエフがタックルを随所で仕掛け、中盤にはバックから押さえて肘を当て、印象を作る。スタンドでも僅差ではあるが、アサドゥラエフが右ロー、バックスピンキックを随所で当て、やや好印象で進める。記者採点はアサドゥラエフ。
3R、アサドゥラエフは慣れない環境での試合ということもあってか、やや疲れ気味で、矢澤が前に出て左右のフックを随所で当て、ようやく印象を作るように。だが終盤、アサドゥラエフも右フックを返し、タックルからしがみついて押し込んで、反撃を封じて終わる。記者採点は矢澤。合計28-29でアサドゥラエフ。ジャッジ3者もアサドゥラエフを支持し、アサドゥラエフが判定勝ちした。
第8代ライト級王者・アキラ引退セレモニー
パンクラス第8代ライト級王者・アキラの引退セレモニーが行われた。
アキラは39歳。2010年に修斗でプロデビューし、13年からパンクラスに上がり続け、22年9月のパンクラス・ライト級暫定王者決定戦で元修斗同級王者の松本光史に3R TKO勝ちすると、昨年4月の立川大会での王座統一戦では正規王者の久米鷹介に判定1-2で勝利。7月のRIZINでトフィック・ムサエフに2R KO負け。24年3月のパンクラス立川大会での王座初防衛戦で雑賀“ヤン坊”達也に1R右ハイでKO負けし、その後は試合から遠ざかっていた。MMA通算戦績34戦19勝(5KO/2一本)11敗4分。
引退セレモニーでアキラは「僕の格闘技キャリアは順風満帆じゃなく、思うような結果の出ない時もたくさんありましたが、たくさんの方に支えられて感謝しています」「4連敗していた時に出会ったのが石渡伸太郎さんで、お世話になりました。タイトルマッチの時期は朝から晩までつきっきりで見ていただきました」等と話し、10カウントゴングを聞いた。その後、石渡氏、キング・オブ・パンクラス評議会を代表して川村亮が花束を贈呈し、2人と家族に囲まれ記念撮影した。
第8試合 ネオブラッドトーナメント フライ級 準決勝 5分3R
○時田一生(BRAVE)
×藤野 武(パラエストラ八王子)
1R 2’17” 裸絞め
※藤野がフライ級56.7kg+許容重量0.45kgから0.55kgオーバー。勝敗に関わらず時田がトーナメント準決勝進出
第7試合 フェザー級 5分3R
○福里凱亜(トイカツ道場)
×沢木純也(SUBMIT MMA)
判定3-0 (大藪30-27/中島30-27/渋谷30-27)
第6試合 バンタム級 5分3R
×髙木徳三(NATURAL 9)
○平澤宏樹(JAPAN TOP TEAM)
2R 1’30” ツイスター
第5試合 フライ級 5分3R
○谷村泰和(空手道禅道会/パラエストラ八王子 TEAM TIGER)
×水島和磨(香取道場)
判定2-1 (山崎29-28/松井28-29/廖29-28)
第4試合 バンタム級 5分3R
×小山敬司(パラエストラ八王子)
○石原健流(ストライプル取手)
判定0-3 (大藪27-30/中島27-30/荒牧27-30)
第3試合 フライ級 5分3R
○齋藤楼貴(暁道場)
×嶺 大基(KRAZY BEE/AXIS)
判定2-1 (大藪29-28/中島29-28/荒牧28-29)
第2試合 フライ級 5分3R
×稲垣祐司(NATURAL 9)
○天坂匡孝(サツキジム横浜)
2R 2’07” 肩固め
第1試合 フライ級 5分3R
○獅道(THE BLACKBELT JAPAN)
×佐々木裕亮(香取道場)
1R 1’44” 腕ひしぎ十字固め


