RIZIN 12.31 さいたま(後半戦レポ):シェイドゥラエフ、朝倉未来を1Rパウンドで粉砕。ノジモフ、サトシ・ソウザを13秒KOしライト級王者に。扇久保博正、元谷友貴に判定勝ちしフライ級王者に。井上直樹王座陥落。伊澤星花、RENAに逆転一本勝ち
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2025年12月31日(水)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
レポート&写真:井原芳徳 (前半戦は別記事に掲載します)
中継:ABEMA、U-NEXT、RIZIN 100 Club、RIZIN LIVE、スカパー
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ、朝倉未来を1Rパウンドで粉砕
第14試合 MMA RIZINフェザー級(66kg)タイトルマッチ 5分3R
○ラジャブアリ・シェイドゥラエフ[Razhabali Shaidulloev](キルギス/Ihlas/王者)×朝倉未来(JAPAN TOP TEAM/挑戦者、元THE OUTSIDER 60-65kg級 65-70kg級王者)
×朝倉未来(JAPAN TOP TEAM/挑戦者、元THE OUTSIDER 60-65kg級 65-70kg級王者)
1R 2’54” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※シェイドゥラエフが2度目の防衛
シェイドゥラエフはMMA 15戦全勝(7KO/8一本)の25歳。中央アジアのキルギス出身でレスリングをベースとし、昨年の韓国のROAD FC 63kgトーナメントでヤン・ジヨンに1R裸絞めで一本勝ち。バンタム級では減量苦となり、フェザー級に階級を上げ、昨年6月にRIZINに初参戦し、武田光司に1R裸絞めで一本勝ち。9月にはフアン・アーチュレッタに1R腕十字で一本勝ち。大晦日には久保優太に2R TKO勝ち。5月の東京ドーム大会のメインイベントではクレベル・コイケに62秒、右フックからのパウンドでTKO勝ちし、4連続フィニッシュ勝利でフェザー級王座を獲得した。7月の埼玉大会で初防衛戦が予定され、ヴガール・ケラモフが挑戦者候補だったが、木村戦で「顔面にひびが入った」ことが理由で辞退した。9月の名古屋大会でシェイドゥラエフはビクター・コレスニックに33秒、右フックからのパウンドでTKO勝ちし、初防衛に成功した。
未来は33歳。THE OUTSIDERのエースとして活躍後、弟の海を追うように18年からRIZINに参戦し、上位勢相手に勝利を重ねる。19年から始めたYoutubeチャンネルの反響も追い風に、海・堀口恭司・那須川天心らと並ぶRIZINの主力となるが、RIZIN 7連勝後迎えた20年11月のフェザー級初代王者決定戦で斎藤裕に判定負け、21年6月の東京ドーム大会のメインイベントでクレベル・コイケに一本負け、23年7月の第4代フェザー級王者決定戦でヴガール・ケラモフに1R裸絞めで一本負け。11月のFIGHT CLUBではキックルールでYA-MANに77秒でKO負け。昨年7月の超RIZIN.3では平本蓮に1R TKO負けし3連敗を喫すると引退を表明した。その後、引退を撤回すると、寝技を強化し、今年5月の東京ドーム大会では平本の代役で鈴木千裕を寝技主体で攻め、3Rに左ストレートで千裕の左まぶたを切り裂きドクターストップでTKO勝ち。7月の超RIZINではクレベル・コイケに判定勝ちし、4年越しのリベンジを果たし。千裕、コイケと、元フェザー級王者相手に2連勝し、3度目の王座挑戦にたどり着いた。
RIZIN旗揚げから10年。その3年目から参戦した未来は、スタジアム級の会場を熱狂で満たす立役者となったが、その絶大な人気とは裏腹に、チャンピオンベルトにはあと一歩届かない日々が続いていた。対するシェイドゥラエフは1年足らずでベルトを取り、コイケ、コレスニックといった実力者を右の拳で秒殺し、RIZINの枠に収まらず「UFC王者をも凌駕する」とまで言わしめる存在となった。圧倒的人気の未来、圧倒的実力のシェイドゥラエフによる、10年のRIZINの集大成にふさわしい一戦が実現した。
主催者発表の観客数は「45043人・満員御礼」。21時15分過ぎにメインイベントのゴングが鳴る。客席の3分の1近くを占めた朝倉未来応援シートの観客から大歓声が起こるが、非情な結果が待ち受けていた。
1R、サウスポーで構える未来に対し、シェイドゥラエフがオーソドックスで構えてプレッシャーをかける。未来が左インローを当てれば、すぐにシェイドゥラエフも右インローを返す。シェイドゥラエフは右フックを振って前に詰めてくる。未来はかわし、ロープ際で右フックを振り返し、シェイドゥラエフは距離を取る。さらに未来は左ハイを返す。それでもシェイドゥラエフは右フックを振って詰めて来ると、すぐに片足タックルを仕掛ける。シェイドゥラエフはそのまま頭の上まで未来を抱え上げて、未来を頭からマットに叩きつけ、右のパウンドを当てる。未来が背中を向けながら立つと、シェイドゥラエフは背後からしがみつき、さらにスープレックス系の投げ技で2度倒し、パワー差を印象付ける。シェイドラエフは引き続き背後からしがみつき、4度目の投げを狙うと、未来が踏ん張ったため、シェイドゥラエフはそのまま下に引っ張り、グラウンドに持ち込む。
シェイドゥラエフは背後からしがみついてコントロールし、未来が立っても後ろからコーナーに押し込み、左手で捕まえたまま右フックを連打し、ダメージを与える。未来が正対し背中をコーナーに付けると、シェイドゥラエフはすぐに足を抱えて再び倒す。シェイドゥラエフはハーフガードで押さえ、パスガードを狙うと、未来がブリッジして返そうとした動きに合わせ、バックに回る。
シェイドゥラエフはバックマウントから両足を未来の股の間に入れて体を伸ばし、左右のパウンドを当て続ける。シェイドゥラエフは途中連打を止めつつ、しっかり押さえる体勢を作り直してから、さらにパウンドを連打する。未来のダメージは既に大きい様子だが、シェイドゥラエフのパウンドが途切れ途切れになるせいもあってか、長瀬レフェリーは続行し、リング外で見ているサブレフェリー2名もストップを促さない。とはいえシェイドゥラエフが重みのあるパウンドを当て続け、未来の力が抜けて亀の状態になったところで、ようやくストップした。倒れたままの未来は、シェイドゥラエフの呼びかけに応じて、意識はある様子だが、ダメージが大きいため、担架で運ばれた。
勝利者インタビューでシェイドゥラエフは、セミファイナルでホベルト・サトシ・ソウザをKOしライト級王者になったイルモフ・ノジモフがフェザー級王座も狙っていることを聞くと「彼が66kg(フェザー級)を狙うなら、私は71kg(ライト級)を狙っているので、どの階級でも戦います」と答えた。
なお、敗れた未来は病院に搬送され、1月1日午前1時頃のInstagramで「眼科底骨折があるけど他は大丈夫そう。心配かけました。やることやってきたので後悔はないです。また頑張ります」と報告している。
ノジモフ、サトシ・ソウザを右膝で13秒KOしライト級王者に
第13試合 第試合 MMA RIZINライト級(71kg)タイトルマッチ 5分3R
×ホベルト・サトシ・ソウザ[Roberto Satoshi Souza](ブラジル/ボンサイ柔術/王者、元REALスーパーライト級(74.2kg)王者)※6度目の防衛戦
○イルホム・ノジモフ[ナジモフ][Ilkhom Nazimov](ウズベキスタン/タイガームエタイ/挑戦者)
1R 0’13” KO (右膝蹴り)
※ノジモフが王者に
サトシは36歳。昨年9月、ルイス・グスタボを左ストレートからのパウンドでわずか21秒で仕留めて王座3度目の防衛。大晦日大会ではヴガール・ケラモフに1R三角絞めで一本勝ちし王座4度目の防衛。今年5月の韓国大会ではキ・ウォンビンに1R裸絞めで一本勝ち。9月の名古屋大会では堀江圭功に1R裸絞めで一本勝ちし、王座5度目の防衛を果たし、今回6度目の防衛戦を迎える。当初、挑戦予定だった野村駿太が左膝の負傷で欠場し、大会13日前の18日、ベイノアと戦う予定だったノジモフへの挑戦者変更が発表された。
ノジモフは30歳。15年にMMAデビューし、18~22年に7連勝。23年11月のRIZINアゼルバイジャン大会ではカメルーンの選手に判定勝ち。昨年4月のRIZINで初来日し、山本空良を打撃で圧倒し2R TKO勝ち。膝の怪我の療養を経て、今年6月の札幌大会では新居すぐるを1R右顔面前蹴り一撃でKOし、フェザー級王座戦線に絡める力量を示していた。その試合後のマイクでは「戦いたい相手がいます。萩原(京平)、カムヒア」とアピールしていた。ノジモフはフェザー級指向で変わらないが、「大晦日に出られるなら」と考え、ライト級に階級を上げ、“ブラックパンサー”ベイノアと戦うことが大会3週間前に発表されたが、その1週間後、サトシの王挑戦に変わる、異例の事態となった。
試合はまさかの決着に。1R、ノジモフが出て来るが、サトシが距離を取り、右ローキックでノジモフをスリップさせる。ノジモフはすぐ立ち、前に出て、サトシはさらに右フックを振う。それでもノジモフが前に出ると、サトシはステップして距離を取ってから、タックルのモーションを取ったタイミングで、前に出て右の膝蹴りを顔面にクリーンヒットする。サトシは腰から崩れて大の字で倒れ、ノジモフが追撃のパウンドを一発当てたところで、ジェイソン・ハーゾグ・レフェリーがストップした。
ベルトを巻いたノジモフは「サトシ選手がタックルを仕掛けるのはわかっていました。練習していたので、私の頭が自動的に反応しました」と試合を振り返った。
扇久保博正、元谷友貴との殴り合い制しフライ級王者に
第12試合 MMA RIZIN WORLD GP 2025 フライ級(57kg)トーナメント決勝(王者決定戦) 5分3R
○扇久保博正(THE BLACKBELT JAPAN/RIZINバンタム級日本GP 2021優勝、元修斗フライ級&バンタム級世界王者)
×元谷友貴(アメリカン・トップチーム/元DEEPバンタム級&フライ級王者)
判定3-0 (橋本=扇久保/石川=扇久保/松宮=扇久保)
※扇久保が優勝。フライ級王者に
堀口恭司がUFC移籍に伴い返上したRIZINフライ級王座を懸け、第2代王者を決める10選手によるトーナメントが7月・9月と行われ、大晦日に扇久保と元谷により決勝が行われる。優勝者には賞金2000万円、準優勝には賞金500万円が授与される。
扇久保は38歳。21年のRIZINバンタム級日本GPで井上直樹、朝倉海らを下し優勝。22年9月にキム・スーチョルに判定負けすると、大晦日大会では1階級下のフライ級に下げ、堀口恭司と対戦し判定負け。23年7月、バンタム級王者決定戦を朝倉海が負傷欠場し、大会3週間前のオファーを受けフアン・アーチュレッタと対戦し判定負け。大晦日にはフライ級に戻り、ジョン・ドッドソンに判定勝ち。昨年7月の超RIZIN.3では神龍誠との接戦を制し判定勝ち。1年ぶりの試合となった今年7月のフライ級GP一回戦では、神龍にも勝っているホセ・トーレスに判定勝ち。9月の名古屋大会での準決勝ではアリベク・ガジャマトフに判定勝ちした。
元谷は36歳。DEEPフライ級王者として15年末のRIZIN旗揚げ大会に参戦し、2戦目となる16年4月の試合ではフライ級相当の56.7kgリミットの前日計量をクリアできず、体調不良で試合を欠場し、DEEPのベルトを返上した過去がある。その後はバンタム級で活躍し、昨年9月、太田忍に3R裸絞めで一本勝ち。大晦日大会では秋元強真に判定勝ち。今年3月の香川大会で井上直樹のバンタム級王座に挑戦したが判定1-2で惜敗した。その後、王座獲得のチャンスを求め、フライ級に戻ることを決意。7月のフライ級GP一回戦ではヒロヤに判定勝ち。9月の準決勝では神龍誠に判定勝ちした。
扇久保と元谷は19年7月のRIZIN.17さいたま大会で対戦し、扇久保が判定2-1で勝利している。
1R、スタンドのボクシングの攻防が続き、扇久保が頭を沈めるフェイントを駆使しつつ、度々左右のフックをヒットし、元谷は鼻血を出す。扇久保は倒せないがタックルで組み付いて押し込んだり、タックルフェイントも織り交ぜ、自分のペースで攻め続ける。
2R、元谷はタックルを繰り返すが、扇久保は倒れず押し返す。中盤からは離れてのボクシングが続き、元谷のパンチは空を切り続け、扇久保はスウェーしつつ、自在に左ジャブ、右ストレート、アッパーを当て続けて主導権を維持する。
3R、ようやく元谷はタックルで倒して上になるが、扇久保に防御され、肩パンチ主体で有効な攻撃が出せない。中盤過ぎ、スタンドに戻り、扇久保が変わらず的確にパンチを当て、主導権を維持する。最後は足を止めて殴り合いを繰り広げ、場内を沸かせて終える。記者採点はダメージ50-0、アグレッシブネス30-0、ジェネラルシップ20-0、合計100-0で扇久保。ジャッジ3者も扇久保を支持し、扇久保が判定勝ちした。元谷に返り討ちした扇久保はフライ級王者のベルトを巻いた。
王者となった扇久保は「やっとチャンピオンになれました。本当に幸せです。ありがとうございます。元谷選手、最後まで気持ちが強かったです。決勝で元谷選手とベルトを懸けて戦えて良かったです。元谷選手、ありがとうございます。選挙で落ちちゃうかなと思ったんですけど、強い気持ちをもって、ここまで戦ってきて本当に良かったです。どん底の時もありました。一番そばで支えてくれた奥さんの京香さんありがとう。心から愛しています。フライ級チャンピオンとしてこれからフライ級盛り上げていくんで、みなさんよろしくお願いします」と話した。
サバテロ、井上直樹に逆転判定勝ちしバンタム級王者に
第11試合 MMA RIZINバンタム級(61kg)タイトルマッチ 5分3R
×井上直樹(キルクリフFC/王者)※3度目の防衛戦
○ダニー・サバテロ[Danny Sabatello](米国/アメリカントップチーム/挑戦者、元Titan FCバンタム級王者)
判定1-2 (橋本=サバテロ/松宮=井上/石川=サバテロ)
※サバテロが王者に
井上は28歳。21年のRIZINバンタム級日本GPでは準決勝で優勝者の扇久保博正に判定負け。22年大晦日の再起戦で瀧澤謙太で2Rアームロックで一本勝ち。23年5月の有明大会ではフアン・アーチュレッタに判定負け。昨年3月の神戸大会で佐藤将光に判定勝ちすると、9月のバンタム級王者決定戦でキム・スーチョルに1R TKO勝ちし、第7代王者となった。今年3月の香川大会では元谷友貴に判定勝ちし王座初防衛。7月の超RIZINで福田龍彌に判定勝ちし2度目の防衛を果たした。
サバテロは32歳。レスリングをベースとし、18年にMMAデビュー。21年5月からベラトールに参戦し、22年にはバンタム級暫定王座に挑んだが判定負け。23年7月のベラトール日本大会でのマゴメド・マゴメドフとのバンタム級ランカー対決では、1Rギロチンで一本負け。昨年8月のPFLでラザロ・ダイロンと引き分け。今年5月の東京ドーム大会でRIZINに初参戦すると、太田忍に3R TKO勝ち。9月の名古屋大会では佐藤将光に判定勝ちすると、井上の王座挑戦を希望していた。
1R、サバテロがタックルで倒し、バックを狙うなどコントロールするが、井上は脱出して上になり、パウンドを当てる。その後もサバテロがレスリングを活かし、倒したり上を取ったりバックを取る等して攻めるが、パウンドやサブミッションが乏しい。逆に井上は立ち際の膝蹴りや、押さえが不十分な状態でもパウンドや肘を当て、有効打で差を示す。
2Rもサバテロがバックを取っても、攻撃に持ち込めない、中盤、井上が上を取り返し、終盤にはバックキープすると、パウンドを随所で当て、裸絞めも狙い、攻勢を印象付ける。
3R、サバテロが左フックで井上を少しひるませるが、打撃を続けず、タックルで倒してグラウンド勝負にこだわる。サバテロはアナコンダチョークを狙うが極まりが不十分で、バックからパウンドを当てる場面もあるが、コントロール主体となってしまう。残り1分を切り、一旦井上は立ったが、引き続きサバテロが倒す。するとサバテロは踏みつけやパウンドをまとめ、井上を追い込み、はっきり差を示して終える。サバテロは中盤に後頭部へのパウンドがあったため、終了後、豊永レフェリーは警告を出すが、減点相当とはならない。
記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス0-30、ジェネラルシップ0-20、合計0-50でサバテロ。終了間際のサバテロの攻撃をアグレッシブネスで差がつく内容と評価した。ジャッジは割れ、1者が井上を支持したが、2者はサバテロを支持し、サバテロが判定勝ちした。
ベルトを巻きマイクを持ったサバテロは「人生最高の日です。世界最高のファンの前でベルトを巻きました。福田龍彌がビッチだと報告したいです」と話し、この日、安藤達也をKOした福田との防衛戦に意欲を示した。
伊澤星花、RENAのパンチでダウンも逆転一本勝ち
第10試合 MMA RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)タイトルマッチ 5分3R
○伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM/RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)王者、RIZIN同級トーナメント2022優勝、DEEP JEWELSアトム級&ストロー級王者)
×RENA(シーザージム/挑戦者、シュートボクシング女子世界フライ級(51kg)王者)
2R 1’58” フロントチョーク
※伊澤が3度目の防衛
伊澤は28歳。21年大晦日のRIZIN初戦で浜崎朱加に2R TKO勝ちし、22年4月の再戦でも浜崎に判定勝ちし、RIZIN女子スーパーアトム級王者となる。同年後半の同級GPではパク・シウら海外勢3名を下し優勝。23年7月のクレア・ロペスとの初防衛戦でも64秒ギロチンで一本勝ちし、大晦日のRIZINでは山本美憂に2R裸絞めで一本勝ち。昨年9月のRIZINでは浅倉カンナの引退試合の相手を務め判定勝ち。大晦日にはルシア・アプデルガリムに1R腕三角で一本勝ち。今年7月、シン・ユジンに1R肩固めで一本勝ち。RIZINの間にDEEP JEWELSでも勝利を重ね、デビュー以来16戦全勝(1KO/9一本)の快進撃を続ける。11月3日の神戸大会では大島沙緒里に判定勝ちし、王座2度目の防衛に成功すると、RENAがケージに登場し、大晦日大会で伊澤がRENAを相手に3度目の防衛戦を行うことが発表された。
RENAは34歳。SBのエースとして活躍し、15年末のRIZIN旗揚げ大会でMMAに初挑戦し、17年の大晦日の女子スーパーアトム級GP決勝では浅倉カンナに一本負け。富松恵美、山本美憂ら相手に4連勝後、21年大晦日にパク・シウに判定負け。22年7月のスーパーアトム級GP一回戦ではアナスタシア・スヴェッキスカに判定勝ちしたが、試合中に左目を負傷し、大晦日の準決勝は辞退した。23年4月、クレア・ロペスに膝十字固めで一本負け。昨年3月、シン・ユリに判定勝ち、7月の超RIZIN.3ではケイト・ロータスに2R TKO勝ちすると、伊澤の王座挑戦を希望した。その後、伊澤戦が度々計画されたが、RENAの怪我により延び、満を持して大晦日のRIZIN 10周年大会で王座に挑むことになった。
1R、RENAは右ハイを軽くだが当て、右フックをガードの上から当てると、踏み込んでの左フックを当てて伊澤をダウンさせる。RENAは上からパウンドを落とすが、伊澤がすぐ回復したため、下からの寝技を警戒してか、一旦立つ。
猪木アリ状態になれば、立ち技が得意な選手のほうは、レフェリーのブレイクを待つのがセオリーだが、RENAは立たせず、パウンドを落とす。だが、ある程度回復した伊澤は腕十字を狙う。離れて立ったRENAは、それでも伊澤を立たせず、踏みつけやローキックで攻め、猪木アリ状態をキープし、福田レフェリーにブレイクさせない。
中盤過ぎ、伊澤が自ら立つと、すぐさまタックルでRENAを倒す。伊澤はマウントを奪い、パウンドを連打し、最後はバックから裸絞めで追い詰めて終える。ダメージはRENAのほうが溜まっている様子だ。
2R、開始すぐから伊澤はタックルで倒すと、ここからは伊澤の独壇場となる。伊澤はパスガードするとすぐさま上四方に回り、ノースサウスチョークを狙うと、サイドに移りギロチンチョークを狙う。RENAは立とうとしたが、伊澤はその隙を突いてギロチンチョークをセットし直しながらグラウンドに改めて引き込むと、これが極まり、RENAはタップした。敗れたRENAは四方に何度も土下座をしてリングを降りた。
伊澤は「女子格闘技はつまらない、トイレ休憩とか言われていましたが、RENA選手のおかげで盛り上がりました。女子格闘技はこれからが全盛期です」とアピールし、1Rもらった左フックについてアナウンサーから聞かれると「痛かったですね」と答えた。
クレベル、ケラモフを寝技で追い詰め判定勝ち
第9試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
○クレベル・コイケ[Kleber Koike](ブラジル/ボンサイ柔術/元RIZINフェザー級王者、元KSW・REBEL FC同級王者)
×ヴガール・ケラモフ[Vugar Karamov](アゼルバイジャン/オリオン・ファイトクラブ/元RIZINフェザー級王者)
判定3-0 (植松=コイケ/橋本=コイケ/松宮=コイケ)
コイケは36歳。23年6月のフェザー級王座初防衛戦で計量オーバーし王座をはく奪され、鈴木千裕から1R腕ひしぎ三角固めでタップを奪ったが無効試合となる。9月には金原正徳に判定負けしたが、大晦日には元王者の斎藤裕に3Rダースチョークで一本勝ち。昨年6月、フアン・アーチュレッタに1Rヒールフックで一本勝ち。大晦日大会では千裕との死闘の末に判定勝ちし、王座奪還を果たす。だが今年5月の東京ドーム大会ではラジャブアリ・シェイドゥラエフに62秒でKO負けし、再びベルトを失った。
ケラモフは33歳。23年11月のアゼルバイジャン大会でのフェザー級王座初防衛戦で鈴木千裕にわずか88秒でKO負けし王座陥落。昨年11月、摩嶋一整に28秒でTKO勝ち。大晦日大会では1階級上のライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザに挑戦したものの1R三角絞めで一本負け。今年6月の札幌大会で木村柊也に判定勝ちし、王座挑戦の可能性が高まったが、顔面の負傷により7月の王座挑戦を回避した。11月3日の神戸大会で松嶋こよみ戦が組まれ来日したが、ウィルス性胃腸炎により欠場した。大晦日はRIZIN 10周年というテーマ性が重視され、コイケ×ケラモフの元フェザー級王者対決が組まれ、榊原CEOは「ケラモフ対松嶋は2026年のいずれかのタイミングで組ませていただきたい」と話している。
1R、コイケが左ハイを放つと、ケラモフが蹴り足をすくうが、コイケは飛びついて引き込みつつ腕十字を狙い、足関節技に移行する。その後もコイケが下から腕十字を仕掛け、ケラモフが脱出する場面が繰り返される。スタンドに戻り、お互い目立つ攻撃がないまま時間が進む。
2R、ケラモフが右ストレートを当てる場面もあるが、お互い攻撃の少ない状態が続く。中盤、ケラモフはタックルで倒して上になる。その後もケラモフのテイクダウンやコイケ自らの引き込みでグラウンドになる展開が続く。すると中盤過ぎ、コイケが脱出を狙いつつバックを取りかけ、そこから返してマウントを奪うと、三角絞めを仕掛け、ケラモフを追い詰める。ケラモフは脱出するが、最後もスリップすると、コイケが首を抱えて引き込んでギロチンチョークを仕掛ける。ケラモフは頭を引き抜いて終える。ここまでコイケ優勢だ。
3R、コイケはグラウンドに引き込みつつ三角絞めを仕掛ける。極まりは不十分で、コイケは解除し、ケラモフはトップキープする。膠着状態が続くと、ジェイソン・ハーゾグ・レフェリーはブレイクするが、すぐにコイケは引き込んで元に戻す。終盤、コイケはリバースし、横三角絞めを仕掛け、最後は解除するもケラモフの反撃を封じて終える。
記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス30-0、ジェネラルシップ20-0、合計50-0でコイケ。ジャッジ3者もコイケを支持し、コイケが判定勝ちした。マイクを持ったコイケは「シェイドラエフ、リベンジしたい。朝倉未来、来年リベンジしたい」とアピールした。
試合中止の斎藤裕とYA-MANが挨拶
第9試合の前には、試合中止となった斎藤裕とYA-MANがリングに登場した。YA-MANは斎藤と観客に謝罪し「眼窩底骨折の斜視と複視が治らなくて、今後どうなるかわかりません。リングに戻って来れるかわかりません。これが最後かもしれません」と涙声で話した。斎藤は「YA-MAN選手は選手生命に関わる状況だと思います。しっかり治してほしいです。お互い頑張りましょう」とエールを送った。榊原CEOはYA-MANと握手しながら「YA-MAN、何言ってるんだよ。戻って来るんだろ」と呼びかけた。
ミルコとノゲイラが登場。金原正徳が引退セレモニー
休憩明けには榊原CEOの紹介で、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとミルコ・クロコップがリングに登場した。
金原正徳の引退セレモニーも行われ、「指導者として朝倉海にUFCのベルトを巻かせたいです。所英男を最後まで見守りたいです」と話し、海・所・家族に見守られ10カウントゴングを聞いた。






































