RWS 12.1 横浜(レポ):吉成名高、34連勝しラジャダムナン認定スーパーフライ級王座防衛「来年は自分が大きく変化する年に」。松田龍聖、初黒星からの再起戦は最終R苦しむも判定勝ち。奥脇竜哉・品川朝陽が快勝。大和哲也・伊藤紗弥は判定負け
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、年中無休営業。入会金&月謝2ヶ月分無料!
RWS JAPAN(ラジャダムナン ワールド シリーズ ジャパン)
2024年12月1日(日) 神奈川・横浜大さん橋ホール
レポート:井原芳徳 写真提供:峰尾祐一、Rajadamnern World Series
吉成名高、挑戦者を翻弄して34連勝しラジャダムナン認定スーパーフライ級王座防衛「来年は自分が大きく変化の年になる」
第6試合 メインイベント ラジャダムナン認定スーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
○名高・エイワスポーツジム[吉成名高](エイワスポーツジム/王者・元フライ級&ミニフライ級王者、プロムエタイ協会・WPMF世界・BOMフライ級王者、WBCムエタイ・ダイヤモンド・スーパーフライ級王者、同ナイカノムトム・スーパーバンタム級王者、元ルンピニー・LPNJ・WMC・WBC・IBFムエタイ世界ミニフライ級王者)
×ペットヌン・ペットムエタイジム[Petchnueng Petch Muaythai Gym](フランス/2位・元ライトフライ級王者)
判定3-0 (50-44/50-44/50-44)
※名高が2度目の防衛戦
名高は23歳。昨年12月のタイでのRWSで2R KO勝ちしラジャダムナン認定スーパーフライ級暫定王者となる。RWS初の日本大会となる今年2月の後楽園大会ではプレーオプラーオに判定勝ちし正規王者となり、3階級制覇を達成した。4月のRWS千葉大会ではケビン・マルティネスに判定勝ち。7月のRWS千葉大会ではジョムホートに判定勝ちしラジャ王座の初防衛に成功。8月のBOM横浜大会ではペットアヌワットに2R KO勝ち。10月13日のBOM渋谷大会でカンボジア人のボーンに3R KO勝ちし現在33連勝中だ。
今回、元ルンピニー認定ライトフライ級王者のラック・エラワンとの防衛戦を予定していたが、ラックの家庭の事情により中止となり、元ラジャダムナン認定ライトフライ級王者のペットヌンに変更となった。ペットヌンは2月に名高が判定勝ちした元王者・プレーオプラーオと対戦し、肘で切り裂きTKO勝ちした実績がある。
1R、ペットヌンは開始すぐから様子見せず前に出る。ムエタイは通常1R目はさほど攻めないが、ペットヌンは現代的な戦いを繰り広げる。だが名高は回って距離を取り、サウスポーからの左ミドル、膝、ストレートを的確に当て続ける。ペットヌンも右ミドルやローを時折返すが、ほとんど攻撃を当てさせてもらえない。記者採点は名高。オープンスコアリングのジャッジ3者も名高につける。
2R、序盤こそペットヌンが前に出ていたが、名高が変わらず攻撃を的確に当て続け、中盤に左三日月蹴りを効かせて後退されると、左ボディストレートでダウンを奪う。その後も名高が左ボディ、ミドル、肘等を当て続けて圧倒する。10-8で名高につく。
3R、前に出るペットヌンに対し、名高は変わらず左ボディ、ミドル、膝、インロー等を的確に当て続け、ペットヌンを翻弄する。記者採点は名高。オープンスコアリングのジャッジ3者も名高につける。
4R、名高は攻撃が減るものの、随所で右ジャブ、左ボディ等を的確に当て、主導権を維持する。前に出るペットヌンのパンチもスウェーし続け、反撃を許さない。記者採点は名高。オープンスコアリングのジャッジ3者も名高につける。
5Rも同様に、ペットヌンの攻撃をかわし続ける。名高はほとんど攻めないが、中盤にはパンチの連打からローのコンビネーションを決め、随所で左ボディを叩き込む。残り30秒、名高は手を振って挑発して流しモードで終了する。記者採点は名高。オープンスコアリングのジャッジ3者も名高につける。記者採点合計50-44で名高。ジャッジ3者も同じ採点で、名高が判定勝ちした。これで名高はスーパーフライ級王座の2度目の防衛に成功し(王座統一戦を合わせれば3度目)、連勝を34に伸ばした。
ベルトを巻きマイクを持った名高は「ペットヌン選手はタイでも名前があって、どうなるかわからないと言われていましたけど、自分の攻撃だけを当てる自分の理想のスタイルを見せられんじゃないかと思います。防衛戦はいつもKOにならず判定になるんですけど、5Rフルにやる試合も、それはそれで、見ごたえのある試合でしたか?皆さん(場内拍手)。今年の試合はたぶんこれで終わりになると思うんですけど、来年は自分が大きく変化する年になると思うんで、来年の自分にも注目していただけるとうれしいです」とアピールした。
松田龍聖、初黒星からの再起戦は最終R苦しむも判定勝ち
第5試合 セミファイナル バンタム級 3分3R
○松田龍聖[りゅうき](大原道場/ラジャダムナン認定バンタム級13位・元王者、元HOOST CUP日本スーパーフライ級(53kg)王者)
×ゴッダオ・ペットソンヌーン[Kohtao Petchsomnuek](タイ)
判定3-0 (29-27/29-27/29-27)
松田は14戦12勝(4KO)1敗1分の18歳。昨年3月に滉大を破ってホーストカップ日本スーパーフライ級王者になる。今年4月のRWS千葉大会では初のムエタイの試合だったが、石井一成を追い詰めドローに持ち込んだ。この結果により松田はラジャのランキングに入り、7月のRWS千葉大会で41連勝中の強豪・クンスックレックを2R KOしてラジャダムナン認定バンタム級王座を獲得し、大番狂わせを起こした。9月21日のタイでのRWSでのリターンマッチではクンスックレックの右ミドルと巧みな試合運びに手を焼き判定負けし、プロ初黒星を喫すると共に、初防衛に失敗した。
松田はラジャ王座奪還目指し、引き続きRWSに参戦し、マッチメイカーの中川夏生氏も「超ウルトラスーパーファイター。本当に強い選手です」と評するゴッダオと対戦した。
1R、松田は開始すぐからサウスポーのゴッダオに襲い掛かってから、距離を取って素早く動いていると、右ボディを効かせてからの左フックでダウンを奪う。その後も松田は距離を取り、慎重ながらも随所で右ミドル等を当て、ゴッダオに攻めさせない。10-8で松田につく。
2R、ゴッダオが前に出て圧力を強めるが、松田は距離を取り、右フック、ボディ、ミドル、肘などを随所で的確に当てて反撃を許さない。記者採点は松田。
だが3R、ゴッダオが前に出ると首相撲で捕まえる場面が増え、膝、肘を度々当てて攻勢に。松田は一転して苦しそうな表情を浮かべ、なんとか耐えきり終了する。記者採点はゴッダオ。合計29-27で松田。松田が判定勝ちしたものの、前回の試合同様、対タイ人での課題を改めて露呈する試合内容となってしまった。
奥脇竜哉はラジャのランカーに判定勝ち
第4試合 フライ級 3分3R
○竜哉・エイワスポーツジム[奥脇竜哉](エイワスポーツジム/ラジャダムナン・フライ級6位、WBCムエタイ世界&プロムエタイ協会フライ級王者、元ラジャダムナン・WPMF世界・IBFムエタイ世界・ムエサイアムイサーン・ミニフライ王者、元WMC世界ピン級王者)
×カムパントーン・チョーハーパヤック[Kampanthong Chor.hapayak](タイ/ラジャダムナン・ライトフライ級14位)
判定3-0 (30-27/29-28/30-27)
竜哉は24歳。19年9月、タイ・ラジャダムナンスタジアムにてミニフライ王者となる。その後もBOMの主力として活躍し、最近はRWSにも出場。今年3月のタイでのRWSでコチャシットに敗れたが、4月の千葉大会でリベンジ。6月のタイでのRWSでも1R KO勝ちし、7月の千葉でのRWSではゲーオナーカーに判定勝ち。8月のBOM横浜大会ではシヴァラートを1R左ボディでKOし、WBCムエタイ世界フライ級王座を獲得。10月のBOMではカンボジアのプロウンを1R KOした。今回はラジャの1階級下ランカーのカムパントーンと対戦した。
1R、竜哉がオーソドックス、カムパントーンがサウスポーで構え、お互い序盤から積極的にロー、ミドルを蹴る。終盤、竜哉の右ミドルをカムパントーンがかわし、左ミドルを当てるが、すぐに竜哉も右ミドルを連打する。最後は竜哉が左ボディを連打する。記者採点は僅差だが竜哉。ジャッジは割れ、2者が竜哉、1者がカムパントーンを支持する。
2R、カムパントーンが負けじと前に出て、お互い蹴りの頻度を上げる。蹴りだけでなく、お互い相手の蹴り足をつかんでからの崩しや蹴り返しの応酬も繰り広げ、高いレベルでのムエタイの攻防を見せる。その中で終盤、竜哉は右ボディのヒットを増やすと、最後、少しカムパントーンが苦しそうな様子を見せ、攻撃が減り、印象を悪くする。記者採点は僅差だが竜哉。ジャッジは3者とも竜哉。
3R、カムパントーンが前に出るが、攻撃が減り、空振りも増える。リードの竜哉は上手く距離を取りつつ、右ボディを随所で当てる。中盤過ぎ、やや消極的とみなし、レフェリーは両者に注意する。終盤、お互い攻撃はさほど増えず、最後は竜哉が手を上げて勝ち誇って終了する。記者採点は僅差だが竜哉。ジャッジは3者とも竜哉。合計30-27で竜哉。ジャッジ3者も竜哉を支持し、竜哉が判定勝ちした。
ムエタイ復帰の大和哲也、タイ人に2連敗
第3試合 スーパーライト級 3分3R
×大和哲也(大和ジム/元K-1スーパー・ライト級(65kg)王者、WMCインターコンチネンタル・ライト級王者、元WBCムエタイ世界&Lion Fight世界スーパーライト級王者、元WBCムエタイ日本&NJKFライト級王者)
○ザ・スター・ペットキアペット[The star Petchkiatpetch](タイ)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
哲也は36歳。14年11月、NJKFでWBCムエタイ世界スーパーライト級王者のサゲッダーオに3R TKO勝ちし同王座を獲得。17年からK-1を主戦場とし、22年4月に山崎秀晃を1R KOしK-1スーパー・ライト級王座を獲得する。K-1王座を2度防衛すると、今年3月、王座を返上。キャリア10本目のベルトを狙うためムエタイ路線に戻り、6月のムエタイスーパーファイト名古屋大会では元ルンピニー・スーパーフェザー級王者のゲーウガンワンと対戦したが判定負けしている。今回、ラジャの王座に狙いを定め、RWSに初参戦した。ザ・スターはRWSのレギュラー選手の一人だ。
1R、哲也は序盤からプレッシャーをかけるが、ややパンチとローの距離が遠い。中盤からザ・スターも出るようになり、時折右フックやミドル、膝を当てる。哲也のほうが積極的にパンチを振っているが、空振りも多く、当たっても的確性でやや劣ってしまう。記者採点はザ・スター。ジャッジ3者もザ・スター。
2R、ザ・スターは前に出るようになり、左ジャブ、右ストレート、肘、組んでの膝、崩しで先手を取る。ザ・スターは同様の攻撃を当て続け、ボディへの右フックを当ててから、顔面に膝も当てる。最後、哲也が前に出るが、ザ・スターはかわしながら右ローを当て、反撃を許さない。記者採点はザ・スター。ジャッジ3者もザ・スター。
3R、前に出る哲也に、ザ・スターが距離を取って左ジャブを当て、詰められても組んで右膝を当て、哲也を翻弄して終了する。記者採点はザ・スター。ジャッジ3者もザ・スター。ザ・スターが判定勝ちした。
品川朝陽、緊急出場のブラジル人選手を1R KO
第2試合 フェザー級 3分3R
○朝陽・エイワスポーツジム[品川朝陽](エイワスポーツジム/ラジャダムナン15位、元WBCムエタイ世界&ルンピニー日本スーパーバンタム級王者、元ムエサイアム・バンタム級王者)
×ニコラス・レイテ・シウバ(ブラジル)
1R 1’41” KO (左ボディフック)
朝陽は23歳。6月のタイでのRWSでウズベキスタン人のナー・モハメド・ヴェナムムエタイに判定勝ちし、7月のRWS千葉大会ではラジャダムナン認定フェザー級9位のチャヤコーンを1R左ボディでKOし、連勝を10の大台に乗せた。だが10月のBOMではカンボジアのトゥーン・ファニスと引き分けた。
当初、カルロス・セブンムエタイジム(スペイン/ラジャダムナン14位、元WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者)と対戦予定だったが、日本到着後、発熱・嘔吐により欠場となり、リザーバーとして来日していた17戦12勝5敗のニコラス・レイテ・シウバに変更となった。
1R、朝陽が序盤から右ローを当てていると、シウバはバランスを崩して倒れる。朝陽はプレッシャーをかけ続け、随所で右ローを当てていると、中盤、右ローのフェイントしつつ左フックをガードの上に当ててから、左ボディフックをクリーンヒット。ダウンしたシウバは立とうとしたが力が入らず、レフェリーがストップした。
モンクッペット、伊藤紗弥を返り討ち
第1試合 女子103ポンド(46.72kg)契約 2分3R
×伊藤紗弥(尚武会/ラジャダムナン女子ミニマム級4位、WBCムエタイ&WMC世界女子ミニフライ級王者、BOM女子ライトフライ級王者、IPCC世界女子アトム級王者、元WPMF世界女子ピン級王者)
○モンクッペット[モンクットペット]・ペットプラオファー[Mongkutpetch Petchprawfar](タイ/ラジャダムナン女子ミニマム級5位、元パトンスタジアム&シンビースタジアム・ミニマム級王者、アマムエタイ世界選手権2022女子45kg級優勝)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
伊藤は25歳。昨年9月のタイでのRWSでモンクッペットに判定負けしており、今回日本で再戦する。今年4月のRWS千葉大会でパヤーフォンと対戦し、伊藤が3Rともポイントを取り判定勝ち。だが10月のタイでのRWSでのラジャダムナン認定女子ミニマム級王座決定戦での再戦では判定負けしている。今回のモンクッペットとの再戦は、ラジャの上位勢対決となるため、パヤーフォンのラジャ王座挑戦を懸けた一戦となる。
モンクッペットは19歳。昨年12月のRISEでは宮﨑小雪に判定負けしているが、ムエタイでは伊藤とパヤーフォンに勝利し、KAREN、田中“暴君”藍、藤原乃愛、MISAKIにも勝っている。
1R、長身のモンクッペットが左前蹴りのフェイントを駆使しながら距離を取り、右ミドル、組んでの膝を的確に当てて優位に進める。伊藤も右ミドルを返すが、蹴り合いでやや劣り、リーチの長いモンクッペットの中に入りにくそうだ。記者採点はモンクッペットとしたが、ジャッジは3者ともプレッシャーをかけていた伊藤を支持する。
2R、モンクットペットは前に出るようになり、パンチ、ミドル、膝のヒットを増やす。伊藤も攻撃を返しているが、積極性で劣り、組みの展開でも脇を差されて印象が悪い。記者採点はモンクットペット。ジャッジ3者もモンクットペットでポイントはイーブンに。
3R、伊藤が前に出るが、モンクットペットは攻撃を当てさせず、右ミドルをもらっても、蹴り足をつかんでから右ミドルを当て返して好印象を作る。終盤もモンクットペットが伊藤の蹴り足をつかんでから膝を当て、試合巧者ぶりを発揮する。記者採点はモンクットペット。ジャッジ3者もモンクットペット。記者採点合計は27-30でモンクットペット。ジャッジは3者とも28-29でモンクットペットを支持し、モンクットペットが勝利した。裁定が発表された瞬間、伊藤は笑顔でうなずき、判定に納得している様子だった。
プレリミナリーファイト
第7試合 女子バンタム級 2分3R
○カラケッド・クルンダムコマンドジム[Karaked Krueangduem commando gym](タイ/ラジャダムナン女子バンタム級13位)
×NA☆NA(エスジム/ミネルヴァ・スーパーフライ級王者)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
NA☆NAは34歳。6月のKNOCK OUT代々木大会でルシア・アプデルガリムに判定勝ち。10月6日の新日本キックで行われた、ミネルヴァ・スーパーフライ級王者決定トーナメントでは、Yuka☆と鈴木咲耶に判定勝ちし、王座返り咲きを果たした。今回RWSでラジャの1階級上のランカーとの試合が組まれた。
試合は本戦と遜色のない見ごたえある攻防に。1R、体格の勝るカラケッドが首相撲で膝を当て、終盤のパンチの打ち合いでも多く当て、やや優位に進める。
2R、NA☆NAが前に出てパンチを当てる場面もあるが、カラケッドは距離を取りながら右ミドルを当て、パンチも返しつつ、組めば膝を当て、巧く試合を運ぶ。
3R、カラケッドの右肘のカウンターで、NA☆NAが右フックを当て、カラケッドを倒すが、カラケッドはすぐ立ったため、ソンマイ・レフェリーは従来のムエタイ式でダウンとみなさない。カラケッドはダメージを負っており、NA☆NAが前に出て右フックと膝を当てて追い詰めるが、カラケッドはステップとクリンチで逃げ切り終了。NA☆NAは1ポイントを取り返すに留まり、カラケッドが判定勝ちした。なお、大会中継の解説を務めたBOMの中川夏生代表は「この試合を5Rのムエタイで組みたい」と話し、両者の戦いぶりを高く評価した。
第1試合 女子46kg契約 2分3R
○藤原乃愛(尚武会フジワラムエタイジム/ラジャダムナン女子ミニマム級4位、Fairtex Fight女子47kg級王者、元ミネルヴァ・ピン級王者)
×MIREY(ウィラサクレック三ノ輪/WMC日本女子ピン級王者)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
藤原は19歳。17歳の22年5月にミネルヴァ・ピン級王座を獲得。昨年3月の撫子との初防衛戦で敗れると、高校卒業のタイミングでジャパンキックと所属ジムのROCK ONを離れる。昨年5月のムエロークでモンクットペットに判定負けした後は、タイで試合を重ね、今年6月にはタイでFairtex Fight女子47kg級王座を獲得。9月にはRWSの登竜門的大会・ラジャダムナン・ノックアウトで勝利。10月のBOMでの1年半ぶりの日本での試合ではタイのミンタに判定勝ちしている。今回はBOMと同じ運営元のRWS JAPANに初登場した。本来ならプレリムでも終盤に出るべき選手だが、第1試合に置かれた。
MIREYは藤原に勝った実績のある撫子と9月のBOMで対戦して判定勝ちし、WMC日本女子ピン級王座を防衛している。
試合は藤原の完勝に。1R、体格で勝る藤原がプレッシャーをかけ続け、終盤にかけて左ミドルのヒットを増やし印象を作る。小柄なMIREYは距離を取るので手一杯な様子だ。
2R、藤原が右肘を当てて倒すが、すぐMIREYが立ったためダウンとはみなされない。終盤、藤原は左右の肘、左ミドル、前蹴りを当て続けMIREYを圧倒する。
3Rも藤原が前に出続け、ミドル、膝、パンチ等を当てて一方的に攻め続け、点差を広げて判定勝ちした。
第8試合 バンタム級 3分3R
○佐藤九里虎(FAITH/WMC日本バンタム級王者・元同スーパーフライ級王者)
×パク・ヨンミン(韓国/MMAマルチジム)
1R 2’18” KO (右ボディストレート)
第6試合 72.5kg契約 3分3R
×喜多村誠(リアクトジム/ステラキックボクシングジム/元新日本&BOMミドル級王者)
○バス・レンジャージム(タイ/レンジャージム)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第5試合 スーパーフライ級 3分3R
○JOH(MSJキックボクシングジム/WMC日本スーパーフライ級王者)
×れい(湘南格闘クラブ)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第4試合 51.5kg契約 3分3R
×老沼隆斗(STRUGGLE/元REBELS-REDスーパーフライ級王者)
○シンイチ・ウォーワンチャイ[渡邊愼一](ウォーワンチャイプロモーション/WMC日本フライ級1位)
1R 2’57” TKO (3ダウン:左肘打ち)
第3試合 60kg契約 3分3R
×喧嘩十段(norasing family)
○真虎斗 a.k.a Basta(Team BASTA)
2R 1’22” KO (右ハイキック)
第2試合 53kg契約 3分3R
○キリョウ・シリラックムエタイ(タイ/シリラックムエタイジム/WMC日本フライ級王者)
×渡部 隼(尚武会)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)