RIZIN 7.2 沖縄アリーナ:米国帰りの朝倉海、韓国の新鋭と対戦「新しいファイトスタイルを確立できた」。鈴木博昭戦の平本蓮「もう人の悪口は言いません」。山本美憂×大島沙緒里、アグオン×山本空良ほか決定。大雅、藤田大和、砂辺光久も出場
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RIZIN.36(7月2日(日) 沖縄アリーナ)の記者会見が6月1日、同会場にて行われ、13試合が一挙に発表された。同会場での開催は昨年11月以来2度目となる。
朝倉海 vs. ヤン・ジヨン
鈴木博昭 vs. 平本蓮
山本美憂 vs. 大島沙緒里
砂辺光久 vs. 中務修良
村元友太郎 vs. BJ
藤田大和 vs. 曹竜也
伊藤裕樹 vs. 宮城友一
カイル・アグオン vs. 山本空良
渡慶次幸平 vs. 岸本篤史
タナー・ロレンツォ vs. Orihey
にっせー vs. 須田萌里
(以上MMA、以下キック)
大雅 vs. 新田宗一朗
宮城寛克 vs. 吉野友規
メインイベント MMA バンタム級(61kg) 5分3R
朝倉 海(トライフォース赤坂/元RIZINバンタム級王者、元THE OUTSIDER 55-60kg級王者)
ヤン・ジヨン[Yang Ji Yong](韓国/チェジュ・チーム・ザ・キング)
朝倉兄弟の弟・海は昨年大晦日大会のバンタム級日本GP決勝で扇久保博正に判定負けして以来7カ月ぶりの試合。4月から5月にかけ、米国のラスベガスで練習し再起戦に備えた。4月末にラスベガスに来た榊原氏の紹介で、UFCのデイナ・ホワイト代表と面会し、ホワイト代表も海との契約に意欲を示しており、今後のUFC本格進出を見据えての第一歩となる。
海は「半年ぶりの試合がここ沖縄で決まって、ようやく試合ができてうれしいです。前回の敗戦から色々考え、海外修行に行きました。たくさん技術を吸収し新しいファイトスタイルを確立できたので、今まで見せたことのない戦いを見せられると思います。これから対世界で日本人の強さを証明するので、7月2日、まず僕の試合を楽しみしてください」と抱負を述べた。
対戦相手のヤンは96年1月14日生まれの26歳でRIZIN初参戦。キック11勝1敗でWAKO韓国王座を獲得。MMAに転向、Road FCのアマ部門で5戦5勝を挙げ、2年前にプロデビュー後もRoad FC(育成大会の2試合含む)で4戦4勝(1KO/1一本)している。構えはサウスポー。普段は済州島で農業を営むという。
ヤンの印象について海は「アマチュア含めて負けたことがないのもあって、凄い自信を持って戦っていますね。打撃の距離感が上手くて、パワーもあって、いい選手だと思います」と語り、「僕は今までキャリアが上の選手に挑戦する試合が多かったんですが、そういう(逆の)立場になりました。正直、名前が無いけど実力のある相手で、あんまりやりたくないですけど、そういう時こそ油断ないようしっかり勝ちたいです」と気を引き締めた。
なお、今大会はフジテレビ系列の沖縄テレビが後援し、大会前後に1時間ずつの特別番組が放送される。だが会見の前日、RIZINも協力するTHE MATCHのフジテレビ系での放送の中止が発表されたばかり。RIZINの今後のフジテレビでの放送が困難な情勢だが、「地上波で見てもらいたいか?」という質問に、海は「色んな人に目に留めてもらいたいので、地上波放送してもらいたいので、社長には頑張ってもらいたいです」と、隣に座ったRIZINの榊原信行CEOにメッセージを送った。
MMA フェザー級(66kg) 5分3R
鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM/ボンサイ柔術/元シュートボクシング世界スーパーライト級(65kg)王者)
平本 蓮(ルーファススポーツ/K-1甲子園2014 -65kg優勝)
シュートボクシングのエースとして活躍した鈴木博昭は、昨年10月のRIZIN LANDMARKでのMMAデビュー戦で奥田啓介に1R TKO勝ちしたものの、大晦日のRIZIN.33では萩原京平にグラウンドで押さえ込まれ続け判定負け。今年3月のRIZIN LANDMARKではストライカータイプの昇侍を72秒左フックで沈めた。
新生K-1育ちの平本は、20年の大晦日のRIZINでのMMAデビュー戦で萩原に寝技で攻め込まれ完敗。米国のルーファスポーツでの約3カ月の練習を経て、昨年末から日本に戻り、石渡伸太郎氏がMMAコーチを務めるCAVEを練習拠点にし、今年3月のRIZIN LANDMARKではKNOCK OUT王者の鈴木千裕と対戦したが、開始早々に鈴木の右ストレートをもらい主導権を握られ判定負けし、MMA転向後2連敗を喫している。
鈴木は「よくSNSで平本戦が見たいと言われ、実現した感じです。お互い絶対に負けたくない試合で、そんな夢の食い合いを皆さんに見せて、心を打ち振わせたいです」と抱負。平本の印象については「発展途上のMMAストライカー。それに尽きます」「K-1で存在感のあったストライカーなのでもちろん知っていましたが、まさかこの舞台で戦うとは思わなかったです」と話した。
トラッシュトークがおなじみの平本だが、2連敗で懲りたか?「僕は生まれ変わりました。もう人の悪口は言いません。正々堂々と戦います。これまで散々悪口言ったので今日はあまり言いません。生まれ変わったというのを見せます」と、キャラクター変更を宣言。鈴木の印象を聞かれても「人の悪口を言いたくないので、喧嘩が起こるような煽り方をしないで欲しいです」「キックをやっていたのは4年も前なので記憶が無くてすみません。面白いことも言えないです」と、ほぼノーコメント状態を貫いた。最近の練習環境を聞かれると「トライフォース赤坂に行こうかと思っています」と冗談と飛ばして朝倉海を苦笑させたが、今回ファンに見せたい部分を聞かれると「正直さを見せられたらと思います」と答え、どこまでキャラ変が本気なのかがわからない状態だった。
MMA 女子スーパーアトム級(49kg) 5分3R
山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE 22)
大島沙緒里(AACC/DEEP JEWELSアトム級(47.6kg)王者、DEEP女子ミクロ級(44kg)王者)
RIZINでは今年後半、女子スーパーアトム級でのトーナメント(GP)開催が計画されており、その前哨戦となりそうな一戦だ。美憂はMMA転向後、糸満市のKRAZY BEE沖縄ジムで長らく練習し、昨年11月の沖縄大会ではメインイベンターに選ばれ、RENAと対戦した。2Rにパウンドで対戦相手のRENAのまぶたを切り裂くも、スタンドに戻ってからのタックルに膝蹴りを合わされ、パウンドを浴びTKO負けしている。試合はそれ以来で2試合連続での沖縄での試合に。「私にとって特別な場所・沖縄で、夫のカイル(・アグオン)と揃って勝ちます」とのコメントを発表している。
大島はRENAの練習仲間。昨年3月から6月にかけて開催されたDEEP JEWELSアトム級GP(王座決定トーナメント)で優勝し、10月にRIZINに初参戦し、浅倉カンナに判定勝ちし一気に知名度を上げた。3月のDEEP JEWELSでの49kg契約(RIZIN女子スーパーアトム級と同体重)での試合では、ストロー級(52.2kg)から階級を下げたHIMEに判定負けしたが、5月大会では須田萌里に1Rアームロックで一本勝ちしDEEP JEWELSアトム級王座の初防衛を果たしている。
会見に出席した大島は「約3年前に総合を始めた頃から、美憂選手が活躍している姿をテレビで見ていました。戦えることがうれしいですが、2階級王者としてしっかり勝ちに行きたいです」と抱負。美憂の印象については「いいポジションになったところでのパウンドと肘に威力があって、スタンドでもフックが強くて、全局面で強みを持っている素晴らしい選手だと思います」とコメントした。
MMA 54kg契約 5分3R
砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/元パンクラス・ストロー級・スーパーフライ級・フライ級王者)
中務修良[なかつかさ のぶよし](NO MAD/WARDOG CAGE FIGHTストロー級王者)
沖縄のMMAのパイオニア・砂辺は42歳。01年にパンクラスでプロデビューしキャリア20年で、パンクラスでは3階級でベルトを巻き、19年にはパンクラスの初代殿堂入りを果たした。18年9月にRIZINに初参戦し、当時DEEP王者だった越智晴雄にTKO負け。続く19年7月の試合では北方大地に破れパンクラス・ストロー級王座から陥落した。昨年11月のRIZIN沖縄大会では2年半ぶりの試合だったが、デビュー当時にライバルだった前田吉朗とノンストップの攻防を3R繰り広げ、判定負けに終わったものの健在ぶりを示していた。
中務は大阪のWARDOGの王者で、今年1月の大阪のGLADIATORの試合と合わせ2連勝中だったが、4月のRIZIN TRIGGRでのRIZIN初戦では征矢貴に2R TKO負けしている。前回は砂辺も中務も1階級以上上の体重での戦いで、今回は適性体重および同体格の相手との試合となる。
◆砂辺
去年の11月ここでRIZINが行われ盛り上がる試合をしましたが、結果を残せなかったので、自分を応援してくれた方をがっかりして帰らせてしまいました。今回こそいい内容で結果を残し、笑顔で帰ってもらう使命を果たしたいです。沖縄勢が活躍し、沖縄は(UFCに進出した)平良達郎だけじゃないと見せられるようにしたいです。(中務の印象)前回の試合前は征矢選手が完封勝ちすると思っていましたが、1Rにパンチを効かせたり、寝技でアタックする姿を見て、何でもできる選手だと思いました。ですが自分はパンクラス王を目指している人間なので、同じ階級の人間に苦戦したり負けたりすることはないと思います。
MMA フライ級(57kg) 5分3R
村元友太郎(ALIVE)
BJ(BJ MMA SCHOOL/元修斗世界フライ級(56kg)王者)
フライ級も今年後半のGP開催が計画されており、今回組まれた3試合は今後の開催を占うカードとなる。
村元は20年3月のRIZIN名古屋大会で山本聖悟に1R KO勝ちし、昨年11月の沖縄大会での砂辺光久戦は怪我で欠場した。今年3月の大阪大会では北方大地に判定負けし一歩後退した。
BJは現在43歳。24歳だった03年に修斗でプロデビューし、06年10月にマモルに勝利し元修斗世界フライ級王座を獲得。漆谷康宏、マモル、正城ユウキを相手に09年まで3度防衛し、怪我のため10年に返上。13~14年にONEに参戦し1勝1敗。試合は15年10月のVTJ沖縄大会で曹竜也に判定勝ちして以来約7年ぶりとなる。神奈川出身だが当時から沖縄に住んでいる。
◆BJ「僕が一番活躍していた頃(94年生まれの)村本選手は小学生でしたが、そこを感じさせないファイトをします。村本選手は結構アグレッシブで遠い距離から飛び込んで来て、若さあふれる感じがします」
以下のカードは出場選手が会見には出席せず、カードのみが発表されている。
MMA フライ級(57kg) 5分3R
藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We/元DEEPフライ級暫定王者)
曹 竜也(氷ヲ刻メ/池田道場)
藤田はアマチュアボクシング日本5冠。17年10月のRIZINの那須川天心とのMMAプロデビュー戦以来のRIZIN出場だ。それ以降はDEEPを主戦場とし、勝ち負けを繰り返していたが、19年12月以降6連勝。昨年2月にDEEPで暫定王者となり、9月に伊藤裕樹に判定勝ちし初防衛に成功する。5月8日のDEEPでの正規王者・神龍誠との統一戦では3Rギロチンチョークで一本負けしたものの、実力の高さを見せつけており、RIZINフライ級GPが開催されれば有力選手となりそうだ。
曹は沖縄出身の37歳。長年パンクラスを主戦場とし、14年12月のパンクラス沖縄大会で砂辺に判定負け。19年4月に北方大地に判定負け。19年11月に八田亮にTKO勝ちして以来2年ぶりの試合を昨年11月の沖縄でのRIZINで行ったが、越智晴雄に2R以降攻め込まれ判定負けした。
MMA フライ級(57kg) 5分3R
伊藤裕樹(ネックスイチムエ/元THE OUTSIDER 50-55kg級王者)
宮城友一(DROP/修斗フライ級世界4位、元GLADIATORライトフライ級王者)
伊藤は21年にRIZINに2度上がり、杉山廣平と中村優作に1R KO勝ちしている。その前後、DEEPでは藤田大和、福田龍彌に敗れたが、5月8日のDEEPでは関原翔をKO寸前まで追い詰め判定勝ちしている。宮城は沖縄在住の39歳。07年にパンクラス・ネオブラッドトーナメントで優勝。一時は引退したが、キックで復帰し20戦近く出場。近年はMMA主体で、昨年11月の沖縄でのRIZIN初戦では安谷屋智弘をわずか47秒でKOしインパクトを残した。
MMA フェザー級(66kg) 5分3R
カイル・アグオン(グアム/SPIKE22)
山本空良[そら](パワーオブドリーム/Fighting NEXUS&PFCフェザー級王者)
アグオンはRIZINでウガール・ケラモフに判定負けし、クレベル・コイケに一本負けしたが、4月のRIZIN.35では芦田崇宏をグラウンドで攻め込み判定勝ちした。山本は昨年11月のRIZIN TRIGGERで鈴木千裕に判定負けしたが、2月のTRIGGERでは新居すぐるを35秒でKO。3月の大阪大会では中村大介に判定勝ちすると、5月8日には寿希也に一本勝ちしFighting NEXUS王座を防衛と、ハイペースで試合をこなし結果を残している。
MMA ライト級(71kg) 5分3R
渡慶次[とけし]幸平(クロスポイント吉祥寺)
岸本篤史(BRAVE)
渡慶次は昨年11月の故郷沖縄大会でのRIZIN初戦では大原樹理に1R KO負けしたが、今年2月の静岡大会ではハリー・スタローンに2R KO勝ちした。岸本は大学時代にボクシングで国体準優勝の実績を残し、26歳からMMAに転向。17年のデビュー後はGRAHCANやDEEPに出場し、15戦を経験している。
MMA ライト級(71kg) 5分3R
タナー・ロレンツォ [Tanner Lourenco](米国/琉球ファイトクラブ)
Orihey[おりへい](糸満MMA)
ロレンツォは沖縄の米軍基地に駐屯し、昨年11月のRIZIN沖縄大会でプロデビューすると、道着着用の熊澤伸哉を送り襟絞めで仕留めた。Oriheyはボクシング、柔道、キックボクシングの経験があり、MMA 2戦2勝の22歳。
MMA 女子スーパーアトム級(49kg) 5分3R
にっせー(チームにっせー/アローズエンタテインメント)
須田萌里[もえり](SCORPION GYM
にっせーは沖縄在住で、昨年11月のRIZIN沖縄大会では古賀愛蘭に判定2-1で辛勝。3月のDEEP JEWELSでは元DEEP JEWELSストロー級王者の本野美樹に1R腕十字で一本負けしている。須田は大阪出身の高校3年生。父親の影響で始めた柔術を得意とする。高1でのデビュー後2連敗したが、高2になってからの5連勝(3一本)。昨年12月には竹林愛留に、今年3月には青野ひかるに、いずれも1R腕十字で一本勝ちした。5月には大島沙緒里のDEEP JEWELSアトム級王座に挑戦したが1Rアームロックで敗れている。ちなみに沖縄は試合で行けなかった修学旅行先とのことだ。
キックルール(肘無し・つかんでからの攻撃は1回) 61kg契約(ライト級相当) 3分3R
大雅(チームドラゴン/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者、元Krushスーパー・バンタム級王者)
新田[あらた]宗一朗(クロスポイント吉祥寺/INNOVATIONスーパーフェザー級王者)
大雅は昨年、RISE大阪大会で中村寛に敗れ、梅野源治に勝利。今年3月のRIZIN大阪大会では髙橋亮に1Rにダウン奪われるも3Rにダウンを奪い返しドローに持ち込んだ。新田は沖縄出身の26歳。沖縄在住時代からボクシング、キックを習い、高校卒業後に上京し19年にプロデビュー。今年4月に櫻井健に判定勝ちしINNOVATIONのタイトルを獲得し故郷に凱旋する。
キックルール(肘無し・つかんでからの攻撃は1回) 72.5kg契約(ミドル級相当) 3分3R
宮城寛克(赤雲会/RISEミドル級(70kg)7位、元TENKAICHIウェルター級&ミドル級王者)
吉野友規(STURGIS新宿)
宮城は地元沖縄のTENKAICHIのキックルールでウェルター級とミドル級で王者に。近年はRISEを主戦場とし、階級が下の中村寛には判定勝ちしているが、ベイノア、緑川創には敗れている。昨年11月のRIZIN沖縄大会では50歳のベテラン・ロペス薩摩を1R KOした。吉野は36歳でRIZIN初参戦。剣道で高校3年生時に国体で優勝、大学4年生時に団体戦で全日本選手権3位という実績を残す。就職後にキックを始め、32歳でプロデビューし8戦7勝1敗。1月には新日本キック・ミドル級王者の斗吾をKOしている。
※沖縄出身の祖根寿麻(ZOOMER/元修斗環太平洋バンタム級王者)の引退式も実施
概要
大会名 湘南美容クリニック presents RIZIN.36
日時 2022年7月2日(日) 開場・12:30(予定) 開始・14:00(予定)
会場 沖縄アリーナ
中継 沖縄テレビ(放送時間後日発表) ※PPV生中継詳細は後日発表
チケット料金 VIP席100,000円 SRS席30,000円 S席20,000円 A席10,000円 ※1歳よりチケットが必要 ※ファンクラブ先行 5/30(月)12時~6/1(水)18時、オフィシャルサイト先行 6/3(金)12~18時、一般発売6/12(日)10時~
チケット販売 イープラス チケットぴあ ローソンチケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ RIZIN FF事務局 03-5772-3223 https://jp.rizinff.com/