RIZIN バンタム級JAPAN GP 一回戦で朝倉海×渡部修斗、元谷友貴×岡田遼、井上直樹×石渡伸太郎。5.23 東京ドーム大会&5.30 大阪大会で開幕
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「RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント」の出場メンバー発表と一回戦の組み合わせ決定抽選会が3月26日、東京都内で行われた。
一回戦はRIZIN.28(5月23日(日) 東京ドーム)とRIZIN.29(5月30日(日) 丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)の2大会に4試合ずつ分けて行われ、試合の振り分けは後日発表される。
準々決勝以降の組み合わせは未定。準々決勝は9月中旬から下旬に首都圏、準決勝と決勝は大晦日大会で行われ、優勝者がRIZINバンタム級王者・堀口恭司への挑戦権を獲得する。賞金総額2000万円で内訳は優勝1000万円、準優勝500万円、ベストバウト賞やベストKO賞等の各賞100万円×5。
(3) 獅庵 vs. (4) 大塚隆史
(14) 金太郎 vs. (13) 伊藤空也
(12) 元谷友貴 vs. (15) 岡田遼
(1) 渡部修斗 vs. (2) 朝倉海
(8) 瀧澤謙太 vs. (11) 今成正和
(7) 倉本一真 vs. (9) アラン“ヒロ”ヤマニハ
(16) 春日井“寒天”たけし vs. (6) 扇久保博正
(10) 井上直樹 vs. (5) 石渡伸太郎
抽選はRIZINの出場回数が多い順(回数が同じ場合は五十音順)に、箱に入った封筒を引き、封筒の中の紙に書かれた数字の順に試合の枠を選ぶ形式。上の選手名の隣の数字が枠の選択順。1番の渡部の次の海は、渡部の隣を選択し、4番の大塚は3番の獅庵の隣を選択し、早くも2試合が決定。その後の4人は相手が未定の枠に入った。そして9番のヤマニハは倉本戦を、10番の井上は石渡戦を、11番の今成は瀧澤戦を、14番の金太郎は伊藤戦を選択。15番の岡田は元谷と扇久保のどちらかを選ばないといけなかったが、扇久保は同門のため、元谷の相手を選び、最後の春日井は扇久保戦が自動的に決まった。全ての枠が決まった後、前RIZINバンタム級王者・朝倉海のみ、枠を変更する権利があったが、「同じ条件で勝負したい」という理由で行使しなかった。
上記のカードの中でも、元谷×岡田、井上×石渡は有力者対決のため、一回戦の目玉となりそうだ。なお、佐々木憂流迦はバンタム級トーナメントに継続参戦するには減量が厳しいことから辞退した。
なお、大阪大会は地元の皇治がメインを務める予定で、新型コロナウイルス対策でキャパの半分の約5千人の収容人数を予定。東京ドーム大会は今のところ1万人の収容人数だが、今後条件が緩和される可能性もある。こちらも渡航制限の緩和状況次第だが、トフィック・ムサエフとホベルト・サトシ・ソウザのライト級王座決定戦が東京ドーム大会では計画されている。東京ドーム大会は全試合MMAルールを予定している。
バンタム級トーナメント出場選手の紹介、会見でのコメント
獅庵(パラエストラ大阪)
大塚隆史(T-GRIP TOKYO/RIZINバンタム級GP’17ベスト4、修斗バンタム級世界1位、元DEEPバンタム級&フェザー級王者、元WSOF GCバンタム級王者)
獅庵は伝統派空手をベースとする23歳。パンクラスのフライ級の元ランカーで、昨年9月のGRACHANバンタム級王座決定戦では今回のGPでRIZINに初参戦する伊藤空也に判定負けしている。3月21日の名古屋大会でRIZINに初参戦し、祖根寿麻にわずか27秒でKO勝ちし印象を残した。
大塚はDEEPで2階級を制覇し、2011年のDREAMのバンタム級日本トーナメントにも上がった34歳のベテラン。17年のRIZINバンタム級GPではアンソニー・バーチャック、カリッド・タハを破って、大晦日の準決勝に進み、石渡伸太郎に判定負けした。その後はDEEPを主戦場とし、昨年3月に元谷友貴に判定負け。11月に修斗に初参戦し安藤達也を1Rカーフキックで沈めたが、3月20日の修斗では修斗世界王者の岡田遼に判定負けした。
◆大塚「席が空いてて選んだだけですね。今、金太郎選手が(準々決勝以降で当たれば「しばきまわしたろうと思っています」と)言ったんですけど、次、やれんならやりたいですね」
◆獅庵「GRACHANから来ましたパラエストラ大阪の獅庵です。(大塚と金太郎のやり取りを聞いて)なんか僕が負ける前提になっているんですけど、しっかり面白い試合をしてKOしようと思っているんで、よろしくお願いいたします」
金太郎(パンクラス大阪稲垣組)
伊藤空也(BRAVE/GRACHANバンタム級王者)
金太郎はプロデビュー前、THE OUTSIDERを主戦場とし、プロではパンクラスを主戦場に力をつけ、19年7月にバンタム級王者のハファエル・シウバに挑戦したが、2R一本負け。18年10月のパンクラスではアラン“ヒロ”ヤマニハに3R TKO負けしている。昨年2月の浜松大会でRIZINに初参戦し、加藤ケンジに1R裸絞めで一本勝ちしたが、9月の埼玉大会の2戦目では瀧澤謙太に判定負けしている。
伊藤はRIZIN初参戦の24歳。長野出身で禅道会で空手を習い、MMAではGRACHANを長年主戦場としてきた。昨年9月のGRACHANバンタム級王座決定戦では、先にRIZINに上がった獅庵に判定勝ちしベルトを巻いた。
◆金太郎「このバンタム級のGPに選んでいただきありがとうございました。僕が選んだ選手の名前も知らないし、まあベルト持ってるし、強いんやろなって印象で選びました。とりあえず誰が相手でも試合はグチャグチャにしてやろうと思っているんで、応援お願いします。隣に座っている選手(=大塚)を本当は選びたかったんですけど、Twitterで「楽な相手」だと言われたんで、次、しばきまわしたろうと思っています」(昨年12月、大塚がファンからの「RIZINで金太郎と見たいですけどね~」という声に対し「楽な相手。」と答えていた。)
◆伊藤「RIZINに上がれたことに関係者の皆さんに心から感謝しています。金太郎選手。大好きな選手で、試合がしたいと思っていました。僕もガンガン殴り合う喧嘩上等のスタイルなので、そういう熱い試合をRIZINで見せられたらと思います」
元谷友貴(フリー/元DEEPバンタム級&フライ級王者)
岡田 遼(パラエストラ千葉/修斗バンタム級世界王者)
元谷はRIZIN旗揚げ当時からのレギュラーメンバー。17年4月に堀口恭司に、19年7月に扇久保博正に判定負けしたが、いずれも競り合う好勝負を繰り広げた。昨年、3月にDEEPで大塚隆史、8月の横浜大会2DAYS2日目で魚井フルスイング、11月のDEEPで米山千隼相手に3連勝と好調だったが、大晦日のRIZINでは井上直樹の裸絞めで1R一本負けを喫した。
岡田はアマチュア時代から一貫して修斗で戦って来た選手で、扇久保博正の後輩にあたる。19年1月、祖根寿麻に1R KO勝ちし修斗環太平洋バンタム級王座を獲得。1度の防衛後、昨年5月、倉本一真とのバンタム級暫定王座決定戦で2R KO勝ち。佐藤将光の返上で正規王者になると、3月20日の修斗での初防衛戦では大塚隆史に5R判定勝ちした。試合後には残り約1年での引退を表明しており、RIZIN参戦が最後の大きな挑戦となりそうだ。
◆岡田「RIZINファンの皆さんはじめまして。修斗バンタム級現役チャンピオンの岡田遼です。修斗を代表してRIZINのこのトーナメントに参戦しました。元谷選手と一回戦当たれてうれしく思います。いい試合しましょう。(あと1年という発言が先日あったが、GPに出た理由は?)修斗で責任は果たしたと思うので、今までは修斗の中で外敵をやっつけて来ましたけど、現役生活も最後が見えて来て、最後に修斗の外に修斗の強さを証明しようと思い、出場を決めました。(勝ち上がった場合の扇久保戦の可能性も折込済み?)本当はやりたくないですけど、もし当たったら全身全霊で俺たちのMMAでファンの皆様に喜んでもらおうという話をしていました」
◆元谷「岡田選手、皆さん興味あると思うんで、そういう相手とできて良かったと思います」
渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘/元Fighting NEXUSバンタム級王者)
朝倉 海(トライフォース赤坂/元RIZINバンタム級王者、元THE OUTSIDER 55-60kg級王者)
渡部は修斗初代ライト級王者・渡部優一の息子。Fighting NEXUS、DEEPでの戦いを経て、昨年8月の横浜大会2DAYS初日でRIZINに初参戦し、井上直樹に裸絞めで一本負け。その後、NEXUSのベルトを返上し臨んだ3月21日の名古屋大会では、修斗バンタム級世界2位の田丸匠を裸絞めで下し、RIZIN初白星をあげた。
朝倉兄弟の弟・海は19年8月の名古屋大会で堀口恭司を68秒でKO。10月の大阪で佐々木憂流迦も1R KOしたが、19年の大晦日のマネル・ケイプとの第2代バンタム級王座決定戦では2R TKO負けした。その後、ケイプがUFC参戦のためベルトを返上し、昨年8月の横浜大会2DAYS2日目では扇久保博正を1Rで粉砕し第3代王者に。9月の埼玉大会では昇侍を1R KOしたが、大晦日の堀口との再戦&初防衛戦では、堀口のカーフキックで沈んだ。今年、堀口への挑戦者を決めるバンタム級日本GPのオファーに難色を示していたが、3月21日のRIZIN名古屋大会ではリング上での榊原信行RIZIN CEOの参戦要請を受諾していた。
◆海「このトーナメントに出場するか悩んだんですけど、負けた状態で海外に挑戦するのも違うと思うんで、ここは圧倒的に優勝して、海外に挑戦したいと思います。僕が勝ち進むことで日本の格闘技が一番盛り上がると思うんで、優勝は通過点で、その先を目指して頑張ります。一回戦は誰でも良かったんで、すぐ決まる相手を選びました。(マークしている選手は?)いないですね。普通に勝てると思っています。(勝ち方のテーマは?)理想は全部KOとか一本で勝ちたいですけど、圧倒的な実力者を見せることができればいいかなと思っています」
◆渡部「予想外ですけど、全力で戦って勝ちたいと思います。(海が隣に来た時の心境は?)ホントかなあって思いました(苦笑)。RIZINに出る前からテレビで見ていたので、そういう選手と試合が決まったのは不思議な感覚なんですけど、その場に立てているうれしさは感じます」
瀧澤謙太(フリー/パンクラス・バンタム級3位)
今成正和(今成柔術/元DEEPバンタム級&フェザー級王者、元Cage Rage世界フェザー級王者)
瀧澤は長年、パンクラスを主戦場とし、タイトル戦線で活躍。昨年9月の埼玉大会でRIZINに初参戦し、同じくパンクラスを主戦場としてきた金太郎に判定勝ちしたが、続く11月の大阪大会では扇久保博正に、大晦日大会では佐々木憂流迦に、いずれも完敗している。
今成はGP出場メンバー最年長の45歳。“足関十段”の異名通り、足関節技を最大の武器とする。DEEPでは2階級を制覇し、2011年のDREAMバンタム級日本トーナメントでは決勝に進むも所英男に判定負けした。その後はDEEPに戻り、16年にはフェザー級王者に返り咲き。近年はONE Championishipを主戦場とし、QUINTET等のグラップリング大会にも積極的に出場している。
◆今成「若くて凄く生きのいい試合を見たので、やってみたいなと思いました。(45歳でトーナメントに入った気持ちは?)うれしいです。(どんな試合を見せたいですか?)全員KOです。
◆瀧澤「やるかやるかで、敬意を持ってやりに行きます」
倉本一真(修斗GYM東京/修斗バンタム級世界5位)
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル/ブルテリア・ボンサイ/パンクラス・バンタム級1位)
倉本は全日本レスリング選手権大会男子グレコローマン59kg級・60kg級で12年から3連覇を達成。18年に修斗でプロデビューし、連続ジャーマンスープレックスで話題を呼んだが、昨年5月の修斗バンタム級暫定世界王者決定戦で岡田遼に2R KO負けし、8戦目で初黒星を喫した。8月にはリオ五輪女子レスリング48kg級金メダリストの登坂絵莉と結婚。昨年の大晦日にRIZINに初参戦し、中原太陽に1R TKO勝ちしている
ヤマニハはブラジル出身の35歳(試合時)。3月21日のRIZIN名古屋大会で同門のクレベル・コイケがRIZINに推薦していた選手だ。パンクラスを主戦場とし、13年に石渡伸太郎に判定負け、16年に瀧澤謙太に2R TKO勝ち、18年10月に金太郎に3R TKO負け、19年10月に春日井“寒天”たけしに判定勝ちしている。
◆倉本「選んでいただいたので、2人で楽しい試合をしたいと思います」
◆ヤマニハ「みんな強いですけど、いい試合しましょう」
春日井“寒天”たけし(志村道場/HEAT MMAバンタム級王者・元ストロー級王者、パンクラス・バンタム級2位)
扇久保博正(パラエストラ松戸/元修斗フライ級&バンタム級世界王者)
春日井はRIIZN初参戦の32歳。パンクラスを主戦場とし、所属の志村道場の主催するHEATでは2階級を制覇している。パンクラスでは6戦4勝1敗1無効試合で、唯一の黒星は19年10月のアラン“ヒロ”ヤマニハ戦での判定負けのものだ。
扇久保は修斗の2階級制覇王者。14年、VTJフライ級トーナメント1回戦で春日井に判定勝ちし、そのトーナメントでは優勝した。この実績が評価され、16年のUFCのリアリティ番組TUFのトーナメントに参加したが、準決勝に終わり、UFC出場を逃した。18年7月にRIZINに初参戦し、過去に修斗のタイトルマッチで敗れた相手である堀口恭司と再戦し判定負け。19年7月には元谷友貴に判定2-1で勝利し、19年の大晦日のRIZINでのバンタム級王座挑戦者決定戦では石渡伸太郎に判定2-1で勝利し、昨年8月の横浜大会2DAYS2日目では朝倉海の王座に挑戦したが1R TKO負けに終わった。11月の大阪大会では瀧澤謙太に判定勝ち。今年1月には修斗世界フライ級王座を返上した。
◆扇久保「この道を行けば、どうなるものか。以上です」
◆春日井「僕には選ぶ権利が無かったですが、扇久保さんとは運命だったと思うので、リベンジさせていただきます」
井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)
石渡伸太郎(CAVE/元パンクラス・バンタム級王者)
井上はDEEP、UFCを経て昨年2月の浜松大会でRIZINに初参戦し、トレント・ガーダムに判定勝ち、8月の横浜大会2DAYS初日の渡部修斗戦で一本勝ち、大晦日の元谷友貴戦では1R 裸絞めで一本勝ちし、快進撃を続けている。
石渡はパンクラスのバンタム級王者に長年君臨し5度防衛。2017年のRIZINバンタム級トーナメントでは大塚隆史らを破り決勝に進んだが、過去に1度敗れている堀口恭司に返り討ちにあい準優勝に終わった。怪我の療養を経て19年7月のRIZINでの復帰戦で佐々木憂流迦にノースサウスチョークで一本勝ち。19年の大晦日のRIZINでのバンタム級王座挑戦者決定戦では扇久保博正に判定2-1で惜敗し、怪我の影響で試合はそれ以来となる。
◆石渡「正直言って、堅く勝ち上がろうと思っていたんですけど、一番強い奴が来たなと思っています。覚悟してやってやろうと思います」
◆井上「石渡選手を選んだのは、8月大会の時に選んだんですけど、まだできないということで、選ばせていただきました。お願いします」