GRACHAN 9.20 大田区産業プラザPIO:伊藤空也、獅庵下しバンタム級王者に。小谷直之、植田豊に完勝|次回12.6 山本琢也×鍵山雄介でフェザー級王座決定戦
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GRACHAN 45
2020年9月20日(日)東京都大田区産業プラザPIO
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 GRACHANバンタム級王座決定戦 5分3R
○伊藤空也(BRAVE)
×獅庵(パラエストラ大阪)
判定3-0
※伊藤が王者に
コロナ禍の影響で6月7日の大会が中止となったGRACHANが、3月1日以来、約半年ぶりに大会を開催した。なお、全選手・セコンドの抗原検査が大会前日に行われ、全員陰性だったと主催者は発表している。
メインイベントはGRACHANバンタム級王座決定戦。獅庵はパンクラスの元ランカーで、近年はDEEPを主戦場としていたが、昨年12月にGRACHANに初参戦し、伊藤と同門の坂巻魁斗にTKO勝ちしている。
1R、スタンドで右ローの応酬の後、伊藤がタックルで押し込む展開を繰り返し、中盤過ぎにテイクダウンに成功する。伊藤が金網際で押さえ続け、終盤、スタンドに戻る。獅庵が左フック、左右のボディブローの連打で攻めるが、伊藤も右ローを当て続けると、獅庵の足が流れるように。
2R、伊藤が右ロー、獅庵は左フックを効かせる削り合いとなるが、効き目を発揮したのは伊藤のローで、獅庵の足取りがぎこちなくなる。伊藤はパンチと膝の連打でダウン寸前まで追い詰める。すると伊藤は組みに切り替え、押し込んで倒し、終盤はパウンドを当て続ける。獅庵は額から出血する。
3R、伊藤が右ローを効かせるが、獅庵はパンチを振り回しながら強引に組み付いて、そのまま倒して上になり、反撃のチャンスをつかむ。だが伊藤は1分ほどで引っ繰り返して上になり、バックも奪い追い詰める。中盤、獅庵は脱出して立つが、スタミナの消耗も激しくフラフラ。伊藤が左ハイ、右フック等で獅庵を追い詰め、最後は肩から獅庵を抱え上げて倒し、上になって終了。伊藤がはっきり差を示し、判定3-0で完勝した。
- 伊藤空也。左はBRAVEの宮田和幸代表
伊藤は「2年ぐらい前にBRAVE来て、ここまで指導してくれた宮田(和幸)先生に心から感謝したいです。ありがとうございました。僕にとってこのベルトは通過点に過ぎないので、もっと上の団体で試合をして、このベルトとBRAVEの価値を高めたいです」とアピールした。
なお、バンタム級タイトルマッチの前に、阪本洋平が返上したGRACHANフェザー級王座を、山本琢也(パラエストラ千葉/GRACHANライト級王者/写真左)と鍵山雄介(総合格闘技道場コブラ会/右)が12.6 PIO大会で争うことが発表された。山本は「阪本選手が返上したベルトを、フェザー級に下げて取りに行きます。しっかり仕上げます」、鍵山は「決闘のつもりで12月6日、大阪からやって来ます」と宣言した。
第7試合 ライト級 5分2R
×植田 豊(リバーサルジム新宿Me,We)
○小谷直之(ロデオスタイル/元ZSTライト級(70kg)王者)
判定0-3
1R、小谷が植田を金網に押し込んで足を掛けて倒し、両足で植田の左足を挟みながら押さえ続けてパウンドと肘を時折当てる。終盤、植田は脱出し、投げを狙うも、小谷は耐えて金網に押し込んで終える。
2Rも小谷が序盤から押し込み、テイクダウンを繰り返す。終盤は中央付近でハーフで押さえ続け、パウンドも随所で当て攻勢を維持し完勝した。
マイクを持った小谷は「来年、横須賀大会で、小谷直之20周年興行よろしくお願いします」とアピールした。
第6試合 ライト級 5分2R
×岸本篤史(BRAVE)
○鈴木一史(リバーサルジム新宿Me,We/WARDOGライト級王者)
1R 3’31” 腕ひしぎ十字固め
1R、岸本が左ボディストレートと左ストレートを立て続けに当て、金網に押し込む。一旦離れ、再び岸本が押し込むが、鈴木は入れ替えて押し返すと、テイクダウンを奪い、金網際で腕十字を極めタップを奪った。
連勝を7に伸ばした鈴木は「WARDOGライト級王者の鈴木一史です。今42歳です。もっと上の人もいますが、まだ頑張れるので、応援お願いします」とアピールした。
第5試合 フェザー級 5分2R
○拓MAX(TEAM HAMBOLT/WARDOGフェザー級王者)
×小島勝志(STYLE PLUS GYM)
1R 3’55” 裸絞め
第4試合 ウェルター級 5分2R
―竹川光一郎(トイカツ道場)
―川中孝浩(BRAVE)
1R 1’07” ノーコンテスト (ローブローにより竹川が続行不可能)
なお、第4試合の前には、長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA)にGRANDウェルター級暫定王座のベルトが授与された。今大会で長岡は王者・桜井隆多(R-BLOOD)に挑戦予定だったが、桜井の負傷で試合が中止となっていた。規約上、防衛のできない桜井は王座返上しないといけないが、長岡の要望もあり桜井は王座に留まり、長岡が暫定王者に。桜井の回復を待ち、来年6月に王座統一戦が組まれる予定だ。
長岡は「暫定王者に認定していただいて感謝しています。来年の統一戦に全てを懸けて準備します。来年勝って統一チャンピオンになりますので見に来てください」と話した。」
第3試合 バンタム級 5分2R
×今村 豊(宇留野道場)
○高橋謙斗(BRAVE)
1R 1’42” 三角絞め
第2試合 フライ級 5分2R
○石綱テツオ(ISHITSUNA MMA GYM)
×宮内拓海(TMC道場)
1R 2’51” 裸絞め
第1試合 ライト級 5分2R
×阿仁鬼(ススキノマルス)
○藤村健悟(フリー)
判定0-3