RIZIN 3.21 日本ガイシホール:浜崎朱加、浅倉カンナに判定勝ちし初防衛。ライト級はサトシと武田光司が勝利。朝倉海、バンタム級日本GP出場を承諾
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Yogibo presents RIZIN.27
2021年3月21日(日) 日本ガイシホール(名古屋市総合体育館)
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)RIZIN FF
第14試合 メインイベント RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)タイトルマッチ MMAルール(肘有り) 5分3R
○浜崎朱加(AACC/王者、元INVICTA世界アトム級(47.6kg)王者、元JEWELSライト級(52kg)王者)
×浅倉カンナ(パラエストラ松戸/挑戦者、RIZIN女子スーパーアトム級トーナメント2017優勝)
判定2-1 (豊永=浜崎/大藪=浅倉/片岡=浜崎)
※浜崎が初防衛
2021年のRIZIN開幕戦のメインイベントでは浜崎が浅倉を相手に女子スーパーアトム級王座の防衛戦を行った。
浜崎は昨年大晦日の王座決定戦で山本美憂に1R洗濯ばさみで一本勝ちし王座に返り咲いた(Youtube)。
浅倉は18年大晦日の初代王座決定戦で浜崎朱加に腕十字で一本負けし(Youtube)、翌19年6月の美憂戦でも判定負けしたが、その後はアリーシャ・ザペテラ、ジェイミー・ヒンショー、古瀬美月、あい相手に4連勝し、リベンジと王座奪取のチャンスが訪れた。2月のカード発表会見で浜崎は浅倉を「2年前から正直、あんまり変わってない」と評したが、果たして?
1R、両者サウスポーに構え、浜崎が開始すぐからコーナーに詰めると、右膝蹴りがローブローとなり一時中断する。再開後、パンチの打ち合いとなり、浜崎の左右のフックが連続で当たると、浅倉が後退。浜崎が倒し、コーナー際で上になる。浜崎は右のパウンド、肘、膝をヒット。浅倉は立ち上がると、タックルで抱えて倒しかけるが、浜崎は耐える。離れると、浅倉は右目の下が腫れており、ドクターチェックが入るが、すぐ再開する。浜崎も鼻から少し出血している。お互い慎重な状態になるが、浜崎は時折スイッチしつつ、右ストレートを随所で当てて、主導権を譲らない。
2R、序盤のスタンドの展開で、浅倉が左ストレートをヒット。浜崎は右のパンチを振るいながら組み付いて、足を抱えて倒して上になり、ハーフで押さえる。浜崎はアームロックを極めそうになるが、浅倉は外して、スクランブルの状態から上になる。だが浜崎は密着し、下から腕十字、三角絞めを狙い攻勢。浜崎が立とうとすると、浅倉は片足タックルから胴タックルで組み付いて押し込む。終盤、またも浅倉が上になり、ハーフで押さえるが、浜崎が細かく下から仕掛け、アームロックを狙う。最後、浅倉がマウントになるが、すぐ時間切れに。
3R、スタンドの攻防が続き、浜崎はスイッチを繰り返しつつ、サウスポーからの右ジャブをヒット。浅倉も詰めれば左フック、右ジャブを返すが、なかなか明確な攻撃を出せない。終盤、組み付くと、コーナー際で浜崎がアームロックを狙い続ける。そのままグラウンドに引き込むと、浅倉は脱出し追い掛けるが、最後は浜崎がタックルで倒し、立った浅倉を押し込んで終了する。
ジャッジは意外にも1者が浅倉を支持したが、2者は1Rにパウンド、2Rにサブミッションでチャンスを作った浜崎を順当に支持。浅倉は前回よりも健闘し成長は見せたものの、浜崎が王者らしくレベルの違いを見せつけ完勝した。バイク好きの浜崎には、勝利者賞のハーレーダビッドソンのバイクが贈呈された。
マイクを持った浜崎は「試合前にカンナちゃんを煽ることを言ったんですけど、滅茶苦茶強くなっていました。私も長くできる歳じゃないので(※38歳)、若手の皆さんにこれから格闘技・RIZINを引っ張ってもらいたいです。私もできる限り頑張ります」とアピールした。
バックステージでのインタビューで浜崎は「結構体力を削られ、私の中でも課題の残る試合でした」と振り返り「今回の試合で自分がまだまだだと感じたので、しっかり頑張らなきゃなと思いました」「さっき本人にも言ったんですけど、また機会があれば、もっと成長したカンナとやってみたいです。『それまで負けないで』と言われたので、まだ成長し続けたいです」と話し、さらなる成長と3度目の対戦にも意欲を示した。
第13試合 セミファイナル MMAルール(肘無し) 71kg契約(ライト級相当) 5分3R
○ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術/元REALスーパーライト級(74.2kg)王者)
×徳留一樹(パラエストラ八王子/元パンクラス・ライト級王者)
1R 1’44” 三角絞め
サトシは19年からRIZINに上がり北岡悟と廣田瑞人に連続TKO勝ち。同年10月のRIZINライト級GP一回戦でジョニー・ケースに1R TKO負けしたものの、昨年8月の横浜大会2DAYS初日では矢地祐介に1R TKO勝ちした。ライト級GP2019優勝者・トフィック・ムサエフとのライト級初代王座決定戦が内定しているが、コロナ禍の影響でムサエフが来日できない状況が続いており、大一番まで負けは許されない。
対する徳留はRIZIN初参戦の34歳。07年にMMAデビューし、パンクラスで活躍後、13~14年にUFCに上がり1勝3敗。パンクラスに戻ってからは15年に北岡悟とのライト級王座決定戦で勝利したが、16年の初防衛戦で久米鷹介にTKO負け。18年にはONE Championshipに上がり2勝2敗で2連勝中。コロナ禍を経てからのONEへの出場は無く、RIZINで日本の大会に戻る。
1R、徳留は序盤から組み付いてテイクダウンに成功し上になる。あえて寝技勝負を狙ったか?だがサトシは素早く足を登らせると、三角絞めを極める。徳留はしばらく耐えたが、サトシが極め続けると徳留は耐えきれずタップ。サトシが寝技のレベル差をまざまざと見せつけ一本勝ちした。
マイクを持ったサトシは「武田とRIZINのインターリム(暫定)ベルトいいじゃないか。RIZINのベルト欲しい」とアピール。ムサエフの来日が当面困難なことから、暫定王座戦でも構わないから早期に王座決定戦を組んで欲しい意向を示した。
第12試合 MMAルール(肘有り) 71kg契約(ライト級相当) 5分3R
○武田光司(BRAVE/DEEPライト級王者)
×久米鷹介(ALIVE/パンクラス・ライト級王者)
判定3-0
ライト級ではDEEPとパンクラスの王者対決が実現する。武田は昨年9月の埼玉大会で修斗ライト級世界王者の川名雄生との僅差の打撃戦を制し、判定2-1で勝利している。
久米は19年10月のONE Championship両国大会での修斗世界王者(当時)の松本光史に判定勝ち。昨年9月の埼玉大会でRIZINに初参戦し、元DEEP&戦極ライト級王者の北岡悟に対して打撃で優位に試合を運び判定2-1で勝利した。いわば「ライト級日本王者トーナメント」初戦を突破した両者が、半年を経て激突する。
1R、久米がオーソドックス、武田がサウスポーに構え、パンチが時折交錯する。中盤、コーナー際で組んでの攻防となり、武田が反り投げで倒すが、すぐ久米は立ち上がる。その後も度々パンチが交錯し、久米の右が時折当たるが、まだダメージは小さい様子だ。
2R、久米が1分過ぎにテイクダウンを奪うが、すぐに武田が立つ。武田の圧力を久米はうまくかわしながら、左右のフックを随所でヒット。だが武田も、久米の右ミドルのタイミングで右ストレートを合わせスリップさせる場面を作る。終盤、久米がパンチのヒットを増やし、最後は押し込んで終える。
3R、度々パンチが交錯すると、武田のパンチの連打で久米がスリップし、武田が鉄槌を連打しチャンスを作る。久米はすぐ立ち、武田が押し込み膠着ブレイク。武田はまたも組み付くと、アームロックを狙った久米を得意のジャーマンで投げ、見せ場を作る。武田は左まぶたから出血するが、パンチの打ち合いを最後まで繰り広げ終了。3Rに攻勢の印象を作った武田が判定勝ちを告げられると、涙を流して大喜びした。マイクを受け取った武田は「この後のサトシ選手と徳留選手の勝ったほうとやりたいです」とアピールした。
第11試合 MMAルール(肘有り) 66kg契約(フェザー級相当) 5分3R
○クレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術/元KSW&REBEL FCフェザー級王者)
×摩嶋一整(毛利道場/元REBEL FCフェザー級王者)
2R 3’02” 三角絞め
RIZINでは秋の大会からフェザー級トーナメント開催を計画している。今大会でもフェザー級で2試合が組まれた。新型コロナウイルスの状況次第では海外勢の参加もありうるため、日本勢はそれまで勝利を重ねて存在感を示しておきたいところだ。
コイケはソウザ兄弟と同門で柔術をベースとし、MMAではポーランドのKSW、シンガポールのREBEL FCでベルトを獲得し、5年前には芦田崇宏に勝利している。昨年大晦日のRIZIN初戦ではカイル・アグオンを右フックでダウンさせてからのギロチンで仕留め、RIIZN王座を狙える実力を印象付けた。
摩嶋は16年12月の試合から6連続一本勝ちと勢いのある状況で、昨年8月の横浜大会2DAYS 2日目でRIZINに初登場。斎藤裕相手に2Rにサッカーボールキックをもらってからの打撃のラッシュで仕留められてしまったが、1Rはマウントを取るなど優位に試合を運んでおり、コイケとの寝技勝負でどこまで渡り合えるか見ものだ。
1R、サウスポーの摩嶋がタックルを仕掛け、耐えたコイケが足を掛け倒そうとするが、一回転して摩嶋が上に。コイケはすぐ立つが、摩嶋が押し込むと、中盤にテイクダウンに成功。摩嶋が上から押さえ続け、時折パウンドと肘を当てる。クレベルは時折足を登らせるが、摩嶋は対処を続ける。
2R、摩嶋がタックルで倒すと、コイケはギロチンで捕まえるが、摩嶋はすぐ外してまたも上に。だがコイケは下から細かく仕掛けを続けていると、一瞬の隙を突きコイケが足を登らせ、三角絞めを極めタップを奪った。
マイクを持ったコイケは、パンクラス・バンタム級1位で同門のアラン・ヒロ・ヤマニハをリングに呼び込み「彼は強い。61kgチャンピオン」と話し、RIZINバンタム級戦線での起用を求めると、「斎藤、かかってこいよ」と、王者・斎藤に対戦を要求した。
第10試合 MMAルール(肘有り) 120kg契約(ヘビー級相当) 5分3R
○スダリオ剛(フリー)
×宮本和志(和志組)
1R 0’08” KO (右ストレート→グラウンドパンチ)
元十両・貴ノ富士改めスダリオ剛は、大相撲を引退後、エンセン井上氏の元でMMAを習い、昨年9月のRIZIN埼玉大会でMMAデビューし、ディラン・ジェイムスに1R TKO勝ちした。続く大晦日のミノワマン戦では右のカーフキックからのパウンドで1R TKO勝ちしている。
対する宮本は約20年のキャリアのある42歳のプロレスラー。MMA挑戦を目指し以前からトレーニングを積んでいた。会見では「福島県の双葉郡出身ですが、今年は東日本大震災から10年で、(原子力発電所の事故の影響で)帰宅困難地域の人達に勇気と元気を与える試合をします」と話していた。
1R、開始すぐから宮本がパンチで突進してくるが、スダリオは突き放し、宮本が尻餅をつく。宮本はすぐ立つが、背中を向けて立ち上がると、スダリオが右ストレートをヒット。宮本が真後ろに倒れダウンすると、和田レフェリーがストップした。だがスダリオは追撃をしようと、レフェリーのストップを振り切り、パウンドを当て続け、両陣営のセコンドも入り乱れての乱闘に。後味の悪い結末となってしまった。
(関連記事:スダリオ剛、レフェリーストップ後の攻撃でファイトマネー25%相当の罰金。セコンドの内田ノボルに警告、エンセン井上に注意)
第10試合前の休憩時間の前、榊原信行RIZIN CEOがリングイン。「どうしてもこの男にバンタム級ジャパンGPに出てもらいたい。朝倉海が出ないとつまらないですよね。みんなの力を借りてこの場で口説きます」と話し、海をリングに呼び寄せた。榊原氏は「優勝賞金1000万」と話すと、海は「安いですね」と回答し、榊原氏は「YouTubeで稼いでいるからって」と話して苦笑する。だが榊原氏は「最強の日本人を決めるために、海選手、出てください」としつこくお願いし、観客の拍手を誘うと、「社長、ずるいっすね。こんなところで言われたら、もう出ます」と海は話して承諾し、「圧倒的に優勝して海外に挑戦したいです」と付け加えた。続けて榊原氏が「5月に16人で一回戦を行いたいです」と話すと、海は「東京ドーム、押さえてください。それなら出ます」と要求。榊原氏は「今日は東京ドームの方も来ています。最高の16人を準備してみなさんにご報告します」と答えた。大会後の総括で榊原氏は、一回戦8試合は5月末に2週に分けて、東京ドーム大会と大阪大会で行う計画を明かしている。
第9試合 キックルール(肘無し・つかんでからの攻撃は1回) 61kg契約(ライト級相当) 3分3R
○大雅(TRY HARD GYM/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級(60kg)王者)
×基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM)
判定3-0 (30-28/30-27/30-27)
大雅は昨年8月の横浜2DAYS2日目で原口健飛に1R KO負けしたが、10月の大阪大会ではDEEP☆KICK -63kg王者の山畑雄摩に判定勝ちして連敗を3で止め、大晦日の皇治戦を希望していた。
小川翔の網膜剥離による欠場でRIZIN初参戦の決まった基山は、2001年12月24日生まれの19歳。プレスリリースによると「中学生の頃にK-1で活躍する大雅を見て『自分もこんな男になりたい』と思い、キックボクサーを志すように」なったという。原口健飛と同じ兵庫のKick Lab時代には新空手K-2 GRAND PRIX 2019軽量級で優勝。プロデビュー後はONE Championoshipのトライアウト「WARRIOR SERIES」で勝利し、プロでは7戦6勝している。昨年から鈴木博昭率いる愛知のBELLWOOD FIGHT TEAMに移籍している。
1R、両者サウスポーに構え、しばらく離れて蹴り主体の展開が続く。中盤から次第に距離が詰まり、パンチが交錯する場面が増えると、大雅が立て続けに左ストレートとフックをヒットしやや優勢に。
2Rも近い距離でパンチ主体の攻防が続き、大雅が随所で左をヒット。基山も時折当てるが、圧力に押され、やや手数で劣る。
3Rも大雅がパンチを当て続け攻勢。基山は口から出血し苦しそうだ。最後まで耐えるが反撃ならず、実績で大きく上回る大雅が順当に判定勝ちした。
第8試合 MMAルール(肘有り) 66kg契約(フェザー級相当) 5分3R
×関 鉄矢(SONIC SQUAD/ZSTフェザー級王者)
○堀江圭功(ALLIANCE/パンクラス・フェザー級3位)
3R 1’16” TKO (レフェリーストップ:右ストレート→グラウンドパンチ)
関は昨年8月の横浜2DAYS初日で神田コウヤに2R TKO勝ちし、1分を含め10戦連続負け無しと快進撃を続ける。堀江はRIZIN初参戦の25歳。伝統派とフルコンタクトの両方の空手を習い、16年のMMAプロデビューからパンクラスを主戦場とし、フェザー級上位戦線で活躍した。19年7月、UFCに緊急出場し3R KO負けし、昨年2月にはパンクラスで内村洋次郎に判定勝ち。9月のフェザー級王座挑戦者決定戦では中島太一に判定1-2で惜敗した。
1R、堀江が圧をかける打撃戦がしばらく続いた後、堀江がコーナーに押し込んでテイクダウンを狙うが、関は耐える。3分過ぎに離れるが、残り1分、堀江が胴タックルでテイクダウンに成功。最後、スタンドに戻ると、堀江が右のカーフキックを当て、優位を印象付けて終える。
2R、スタンドの攻防が続き、堀江が左フックを当てるが、関はこれをきっかけに圧をかけ返すと、左ストレートと左のテンカオで反撃する。中盤、堀江が押し込むが膠着し、離れると、堀江が右のカーフを連続でヒット。関は足取りがぎこちなくなる。
すると3R、堀江の右のカーフをヒット。直後に関が右ストレートを放つが、カーフのダメージの影響で、踏み込みが不十分な状態でパンチを出すと、カウンターで堀江が右ストレートをヒット。関がダウンし、堀江が背後からパウンドで連打したところでレフェリーがストップした。
第7試合 MMAルール(肘有り) 61kg契約(バンタム級相当) 5分3R
×祖根寿麻(ZOOMER/修斗バンタム級世界8位・元環太平洋王者)
○獅庵[しあん](パラエストラ大阪)
1R 0’27” KO (左フック)
RIZINでは次回大会から、堀口恭司を除いたバンタム級日本人16名によるトーナメントを計画。今大会の祖根×獅庵、渡部×田丸はその予選的な色合いが強い。
祖根は地元愛知在住。RIZINではこれまで元谷友貴、ジャスティン・スコッギンスに敗れ、修斗、Road to ONEも含めて5連敗中だったが、1月の修斗でUFC帰りの石原夜叉坊に判定勝ちし、再起のきっかけをつかんだところで、RIZIN復帰の話が飛び込んだ。
獅庵は伝統派空手をベースとする23歳でRIZIN初参戦。パンクラスのフライ級の元ランカーで、DEEPを経て19年12月からGRACHANに戦場を移し、昨年9月のGRACHANバンタム級王座決定戦では伊藤空也に判定負けしている。
試合は短時間決着に。1R、序盤から祖根が詰めて右フックを当てる。獅庵は一瞬ひるむが、祖根のタックルをさばいてコーナーから脱出すると、右のフックを振ってからの左フックをクリーンヒット。祖根は立ち上がり際でもらってダウンし、獅庵がパウンドで追い打ちをかけようとしたところでレフェリーがストップした。
第6試合 MMAルール(肘有り) 61kg契約(バンタム級相当) 5分3R
○渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘/元Fighting NEXUSバンタム級王者)
×田丸 匠(NASCER DO SOL/修斗バンタム級世界2位)
2R 4’13” 裸絞め
渡部は昨年8月の横浜大会初日でRIZINに初参戦し、井上直樹に1Rわずか1分40秒で裸絞めで一本負け。続く12月、ホームリングのFighting NEXUSで寺田隆に裸絞めで一本勝ちした。その後、より上を目指すことを理由にNEXUSのベルトを返上し、RIZINに再登場した。
田丸はRIZIN初参戦の25歳。修斗では元ONE&修斗2冠王の猿田洋祐、RIZINにも上がっている魚井フルスイングにも勝利。昨年8月の環太平洋バンタム級王座決定戦では安藤達也にKO負けしたが、12月のダイキ・ライトイヤー戦ではギロチンで一本勝ちしている。
1R、田丸の蹴り足をつかみ、渡部がテイクダウンを奪う。だが田丸は下からオモプラッタやギロチンや肘打ちで攻め続け主導権を握る。渡部は立ってパウンドを落とすが、その隙に田丸は立ち上がり、今度は倒して上になる。するとバックマウントを奪い、パウンドで渡部を追い詰める。
2R、渡部が蹴り足をつかんで、またもテイクダウンを奪うと、今度はすぐにバックを奪って主導権。両足でガッチリ捕獲し、パウンドを当て、裸絞めのチャンスをうかがい続けていると、残り1分を切ったところで裸絞めが極まり、田丸はタップした。
RIZIN初白星を奪った渡部は涙声で「試合前のYouTubeでみんな僕が負けると書いていて、めっちゃ悔しくて。だけど自分の実力は自分が一番わかっていました」「日本人のバンタム級GP、あるみたいなんで、僕出れますよね。ぜひお願いします。今日炸裂させたマジカルチョークを見せたいです」とアピールした。
第5試合 MMAルール(肘有り) 57kg契約(フライ級相当) 5分3R
○村元友太郎(ALIVE)
×山本聖悟(フリー)
1R 2’37” KO (右ストレート→グラウンドパンチ)
フライ級では地元愛知勢4選手の2試合が組まれた。村元は19年8月の名古屋大会で征矢貴にTKO負けして以来2度目となるRIZIN登場。その後は負傷により1年療養していたが、昨年8月のDEEPで復帰し、鮎田直人に3R裸絞めで一本勝ちした。
山本は25歳でRIZIN初参戦。中学時代は少年院に入り、地下格闘技の大会に出場していた時に朝倉未来に激励されたことをきっかけにプロ格闘家を目指す。空手がベースで、DEEP、HEAT、GRACHAN等に上がり、韓国のROAD FCでは19年11月のKO勝ちが評価され、同年のROAD FCのKO賞を獲得している。試合はそれ以来1年4カ月ぶりとなる。
1R、長身の山本がスイッチしながらプレッシャーをかけ続け、村元がタックルでテイクダウンを奪うが、山本はすぐスタンドに戻す。山本が同様に圧を掛け続け、飛び膝で前に詰めると、村元はコーナーを背負うが、山本が同じリズムで飛び膝を繰り返していると、村元が右ストレートをクリーンヒット。ダウンした山本にパウンドをまとめたところでレフェリーがストップした。
第1試合 MMAルール(肘有り) 57kg契約(フライ級相当) 5分3R
×杉山廣平(SPLASH/パンクラス・フライ級9位)
○伊藤裕樹(ネックスイチムエ/元THE OUTSIDER 50-55kg級王者)
1R 0’33” KO (左ストレート)
1R、サウスポーの伊藤がじわじわプレッシャーをかけ、杉山が右の蹴りを空振りしてバランスを崩した直後、伊藤が左ストレートを鼻柱に当てると、杉山は前のめりでダウン。パウンドで追い打ちをかけたところで、すぐさまレフェリーがストップした。
第4試合 キックルール(肘無し・つかんでからの攻撃は1回) 53kg契約(バンタム級相当) 3分3R
△佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/シュートボクシング日本バンタム級(52.5kg)2位、韓国MAX FCフライ級王者)
△國本真義(MEIBUKAI/WMCインターコンチネンタル・バンタム級王者)
判定0-1 (29-28/29-29/29-29)
第3試合 キックルール(肘無し・つかんでからの攻撃は1回) 64kg契約(スーパーライト級相当) 3分3R
―桜井 力(COMRADE GYM)
―吉田 陸(SPLASH)
1R 0’43” 無効試合 (桜井が左ストレートで吉田をKO)
※桜井が前日公式計量で1.95kgオーバーし減点2。吉田が勝った場合のみ公式記録とする。
第2試合 キックルール(肘無し・つかんでからの攻撃は1回) 55kg契約(スーパーバンタム級相当) 3分3R
○内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/シュートボクシング日本スーパーバンタム級(55kg)2位)
×弘樹(Y’ZD南堀江GYM)※HIROKI 改め
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)