シュートボクシング 11.24 代々木第二(レポ/S-cupフェザー級):RISE王者 安本晴翔、川上叶に判定勝ちでリベンジし山田ツインズ虎矢太&彪太朗を連続KOし優勝

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~SHOOT BOXING 40th Anniversary~S-cup×GZT 2025
2025年11月24日(月/祝)東京・国立代々木競技場第二体育館
レポート&写真:井原芳徳 (※海人×エンリコ・ケールほかワンマッチは別記事でお伝えします)
シュートボクシング(SB)協会のS-cup(エスカップ)は8選手参加による1DAYトーナメントのシリーズで、1995年に初開催され、今回は2018年以来7年ぶり12回目の開催となる。12年の第8回まで70kg、14・16・18年は65kgで行われ、今回は58kgで初開催された。(S-cupの歴史についてはSB公式サイト参照)
S-cupフェザー級一回戦
第2試合 S-cup世界フェザー級(58kg)トーナメント一回戦(1) 3分3R(延長1R)
○山田彪太朗[こたろう](シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
×ジョシュー・アブサロン[Josue Absalon](フランス/ISKA K-1ルール欧州スーパーフェザー級(59kg)&ライト級(61kg)王者)
判定3-0 (神谷29-28/茂木29-28/平30-28)
山田ツインズの兄・彪太朗は22年12月のRISEで門口佳佑に判定負けして以降、SBで10連勝中。今年2月にルエル・カタランに2R KO勝ち。4月には過去1勝1敗の川上叶に判定勝ちしSB日本フェザー級王座を初防衛。8月にはデウンに判定勝ちした。対するアブサロンは16戦14勝(5KO)2敗で初来日。
1R、アブサロンはサウスポーで構え、左ミドルを当てる。彪太朗は右のローを当てつつ、終盤、右ボディを効かせると、右ボディ、ストレートのヒットを増やし、やや優位に進める。記者採点は彪太朗。
2R、彪太朗がプレッシャーをかけ、右ストレート、ボディ、ローを当て、やや優位に進める。だが終盤、アブサロンが首相撲からの膝蹴りを連打すると、彪太朗はやや動きが落ち、攻撃が減ってしまう。記者採点はイーブンだがアブサロンにつく可能性もある。
3R、アブサロンは首相撲からの膝蹴り、左ミドルで彪太朗の体力を削る。彪太朗も右ストレート、インローを当てるが、追い詰めるほどにはならず終わる。記者採点はイーブン。合計30-29で彪太朗。ジャッジは3者とも彪太朗を支持し、彪太朗が判定勝ちした。
第3試合 S-cup世界フェザー級(58kg)トーナメント一回戦(2) 3分3R(延長1R)
×古木誠也(REX GYM/KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者・元スーパーバンタム級(55kg)王者)
○サタントン・チョーハーパヤック[Satangthong Chor Hapayak](タイ/プロムエタイ協会スーパーフェザー級王者)
判定0-3 (木村29-30/平27-30/神谷28-30)
古木は戦績17戦14勝 (10KO) 3敗のハードパンチャー。昨年までスーパーバンタム級で戦っていたが、今年4月からフェザー級に階級を上げ、辰樹に2R右ストレートでKO勝ち。6月にはカルロス・モタを1R左フックでKO。9月のNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王座決定戦ではSB日本同級3位の内藤凌太に判定勝ち。KNOCK OUTの推薦でSBに初参戦した。SBは投げ技ありだが、中学時代に柔道部に入っていたという。
サタントンは10月のS-cup査定試合でKNOCK OUTから参戦した古村光に判定勝ちしている。
1R、前に出る古木に対し、サタントンはサウスポーからの左ミドル、ハイ、組んでの膝、崩しでやや優位に進める。古木は攻めあぐね、最後はコーナーに詰め、左右のボディを連打するが、すぐ時間切れに。記者採点はイーブンだがサタントンにつく可能性もある
2R、古木が前に出てパンチを当てるが、クリーンヒットにはなかなか持ち込めない。サタントンも左ミドル、首相撲の膝を当てるが、攻撃をまとめるほどにはならない。投げの応酬があるがお互いポイントにつながらない。記者採点はイーブン。
3R、投げの応酬となるが、サタントンの首投げが決まり、シュートポイント1を獲得する。その後のサタントンは首相撲を多用し、膝も当て、古木の反撃を封じて終了する。記者採点はイーブン。合計29-30でサタントン。ジャッジ3者もサタントンを支持し、サタントンが判定勝ちした。ジャッジの神谷氏は28-30、平氏は27-30とつけており、ムエタイ式の首相撲やミドルといった攻めをSBでは珍しく高く評価していた。
第4試合 S-cup世界フェザー級(58kg)トーナメント一回戦(3) 3分3R(延長1R)
×川上 叶[きょう](龍生塾/SB日本フェザー級(57.5kg)1位・元同級王者・元バンタム級(55kg)王者)
○安本晴翔[はると](橋本道場/RISEフェザー級(57.5kg)王者、WPMF世界・WBCムエタイ日本同級王者、元KNOCK OUT-RED同級王者、元INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
判定0-3 (平29-30/木村28-30/大沢28-30)
川上は昨年4月のKNOCK OUTで龍聖に判定負けした後、怪我の療養を経て、今年2月のSBで復帰し山田虎矢太と対戦しサウスポーからの左のパンチで2ダウンを奪い判定勝ち。4月、虎矢太の双子の兄・彪太朗のフェザー級王座に挑戦し判定負け。7月の愛知大会では内藤凌太に判定勝ちした。
安本は昨年10月、門口佳佑に判定勝ちしRISEフェザー級王座を獲得。今年1月にワン・シャンチンに判定勝ち。5月には國枝悠太を1R左ハイでKOし王座初防衛。8月にSBに参戦し、ONEフライデーファイツで3戦2勝1敗のペットフアヒンに判定勝ちした。これで4連勝としたが、SB初勝利だった。19年2月のSBで植山征紀からフロントチョークでキャッチポイントを奪われてキャリア初の黒星をつけられ、22年12月の川上叶とのSBルールの一戦でも延長判定負けし、23年8月のRISEでは魁斗に判定負けし、SBとの相性は悪い。
1R、川上はサウスポーで構え、左ミドル、インローを当てる。安本もオーソドックスから同様に蹴り、終盤には右テンカオを当てる。お互い投げを狙うが決まらず、まだ均衡状態が続く。記者採点はイーブン。
2R、川上が前に出るが、安本は距離を取り、右ミドル、膝蹴り、左ボディ等を的確に当て続ける。川上も左インロー等を返す場面もあるが、ヒット数で差をつけらる。記者採点は安本。
3R、安本は首相撲からの膝のヒット、離れての右テンカオのヒットを増やし、終盤には右ミドル、ストレートもしっかり当て、川上を翻弄して終える。記者採点は安本。合計28-30で安本。ジャッジ3者も安本を支持し、安本が判定勝ちとリベンジを果たした。
第5試合 S-cup世界フェザー級(58kg)トーナメント一回戦(4) 3分3R(延長1R)
○山田虎矢太[こやた](シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
×メイマン・マメドフ[Mehman Mamedov](アゼルバイジャン/オリンパスクラブ)
1R 2’45” KO (2ダウン:左フック)
※マメドフは計量250gオーバーし減点2、グローブハンデ(マメドフ8オンス、虎矢太6オンス)、ファイトマネー30%没収。マメドフが勝っても準決勝にはリザーブマッチの勝者が進出する
山田ツインズの弟・虎矢太は昨年3月のRISEで大森隆之介に1R KO負けすると、6月の再起戦では森岡悠樹に1R TKO勝ち。10月の内藤凌太戦からフェザー級に階級を上げ判定勝ちし、12月にはシッティチャイに1R TKO勝ち。今年2月の川上叶戦で2度ダウンを奪われ判定負け。6月には魁斗に1R TKO勝ち。8月にはペップンソンに判定勝ちした。
マメドフはRIZIN推薦のMMA選手で、中国武術の散打をベースとし、元RIZINフェザー級王者のヴガール・ケラモフと同門。RIZINでは23年4月には中村優作を23秒KOし3戦2勝1敗だ。
1R、虎矢太はプレッシャーをかけるマメドフに対し、右カーフを随所で当てる。マメドフはパンチを振るうが虎矢太はかわすと、終盤、マメドフの左フックのカウンターで左フックを当ててダウンを奪う。するとその後もパンチの打ち合いの展開で、虎矢太が左フックを当ててダウンを奪い、2ノックダウン制のトーナメント規定によりKO勝ちとなった。
第6試合 S-cup世界フェザー級(58kg)トーナメント・リザーブマッチ 3分3R(延長1R)
○魁斗[かいと](立志會館/SB日本フェザー級(57.5kg)2位、HOOST CUP日本フェザー級(57.5kg)王者、元RKSスーパーフェザー級王者)
×ソエブ・ベンテビシュ[Soheib Bentebiche](アルジェリア/AMTFスーパーフェザー級王者)
1R 1’49” TKO (レフェリーストップ:腰の負傷)
魁斗は4月大会でアンゲロス・ヤクミスに勝利し3連勝中だったが、6月のS-cupフェザー級前哨戦で山田虎矢太に1R TKO負けしていた。23年8月には安本晴翔に判定勝ちしている。
1R、試合はお互いまだ目立つ攻撃の無い状況が続いていたが、ベンテビシュが左ミドルを空振りしてスリップすると、腰をマットに強打する。するとベンテビシュは腰を痛めた様子で、顔をしかめたまま立てなくなる。木村レフェリーがダウンを宣告するが、ダメージが大きいと判断しストップ。ベンテビシュのオウンゴールの形で魁斗のTKO勝ちとなり、第1リザーバーとなった。
S-cupフェザー級準決勝
第9試合 S-cup世界フェザー級(58kg)トーナメント準決勝(1) 3分3R(延長1R)
○山田彪太朗[こたろう](シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
×サタントン・チョーハーパヤック[Satangthong Chor Hapayak](タイ/プロムエタイ協会スーパーフェザー級王者)
判定3-0 (茂木29-28/大村29-28/木村29-28)
1R、サタントンがサウスポーで構えて前に出て、左ミドルを当てつつ、首相撲では投げを狙う。彪太朗は左ボディや右ストレートを当てる場面もあるが攻撃が少ない。記者採点はイーブンだがサタントンにつく可能性もある。
2R、サタントンは左ミドル、首相撲からの膝蹴り、投げで攻めつつ、パンチも当て、積極性とヒット数で差をつける。彪太朗は疲れが見え始め、パンチの空振りが増える。終盤、彪太朗が右アッパーを当てるも、サタントンの首相撲に捕まり、その先に持ち込めず終わる。記者採点はサタントン。
3R、彪太朗は序盤から首投げでシュートポイント1を獲得する。さらに中盤には彪太朗は一本背負いでシュートポイント1を加算する。その後も投げ主体で攻めつつ、右アッパーも当て、サタントンの反撃を封じ終了する。記者採点は10-8で彪太朗。合計29-28で彪太朗。ジャッジ3者も同じ採点で彪太朗を支持し、彪太朗が判定勝ちし、苦しみながらも決勝に進んだ。
第10試合 S-cup世界フェザー級(58kg)トーナメント準決勝(2) 3分3R(延長1R)
○安本晴翔[はると](橋本道場/RISEフェザー級(57.5kg)王者、WPMF世界・WBCムエタイ日本同級王者、元KNOCK OUT-RED同級王者、元INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
×山田虎矢太[こやた](シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
1R 2’22” TKO (2ダウン:左フック)
1R、お互いスイッチを織り交ぜての蹴り合いから始まるが、中盤、虎矢太の組み際に安本が右ストレートを当てて、虎矢太をひるませる。安本は虎矢太をコーナーに詰め、右ストレートでダウンを奪う。立った虎矢太はダメージが大きいが、なんとか組み付くと、首投げでシュートポイント1を奪う。
とはいえ安本の勢いは止められず、安本が前に出てパンチラッシュで倒しにかかる。虎矢太も必死にパンチを振るうが、安本が虎矢太を詰めての連打の中で左フックをクリーンヒットし、2ダウン目を奪いTKO勝ち。山田ツインズによる決勝を阻止した。
S-cupフェザー級決勝
第13試合 S-cup世界フェザー級トーナメント決勝 3分3R(無制限延長R)
×山田彪太朗[こたろう](シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
○安本晴翔[はると](橋本道場/RISEフェザー級(57.5kg)王者、WPMF世界・WBCムエタイ日本同級王者、元KNOCK OUT-RED同級王者、元INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
2R 2’42” TKO (3ダウン:右ストレート)
※安本が優勝
彪太朗のセコンドには準決勝で安本にKO負けした弟の虎矢太もつく。
1R、安本がオーソドックス主体にしつつ度々スイッチしながら終始プレッシャーをかけ、左右のミドルを主体にしつつ、パンチも絡める。まだ彪太朗はひるまないものの、準決勝までの6Rでかなり消耗していた影響もあってか、自分の攻撃をあまり返せず、印象が悪い。記者採点は安本。ジャッジは平氏、茂木氏は安本につけるが、木村氏はイーブンとする。
2R、セコンドの指示通り彪太朗は前に出てパンチを振るうが、安本はかわしつつ左ミドルを連打して彪太朗を削ると、前に出て来た虎矢太に対し、左ジャブを合わせてダウンを奪う。
彪太朗はダメージが大きく、安本は左ストレートで再びダウンを奪い追い詰める。安本はパンチラッシュを続け、右膝も絡めて追い詰め、最後は右ストレートで倒し3ダウン目を奪いTKO勝ちしトーナメントを制した。
優勝記念のベルトを巻いた安本は「日本で、世界で、僕がフェザー級で一番強いと思います」とアピール。セコンドについた橋本敏彦会長、与座優貴、花岡竜らと共に勝利を喜んだ。
シュートボクシング 11.24 代々木第二(レポ/ワンマッチ):海人、ケールにリベンジしSB“卒業”宣言「来年から世界最強が証明できる場所に本格的に挑戦する」シーザー会長「気持ち良く出してあげたい」























