ROAD TO UFCにパンクラス鶴屋怜、修斗SASUKE、DEEP神田コウヤ、GRACHAN原口伸の日本4王者、ONE 6戦全勝の上久保周哉参戦。野瀬翔平、丸山数馬、キ・ウォンビン、イー・ジャーも出場
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UFCがアジアの選手を発掘するトーナメント「ROAD TO UFC(RTU)シーズン2」の出場メンバーと、1回戦の組み合わせが発表された。4階級・各8選手で争われ、日本からは既報のフライ級・鶴屋怜以外に、バンタム級の野瀬翔平、上久保周哉、フェザー級の佐須啓祐(SASUKE)、神田コウヤ、ライト級の丸山数馬、原口伸を合わせた7選手が参加する。1回戦は5月27日(土)と28日(日)の夜に中国・上海のUFCパフォーマンス・インスティチュート(UFC PI)にて行われ、U-NEXTとUFCファイトパスで生配信予定だ。
昨年6月から今年2月にかけてのROAD TO UFC第1弾には日本から8選手が参加し、バンタム級で中村倫也が優勝しUFCとの契約を勝ち取り、2月の決勝で中村に敗れた風間敏臣もUFCと契約した。シーズン2は5月に一回戦、夏に準決勝(組み合わせ未定)を行い、10~12月のアジアでのUFCファイトナイトで決勝を予定している。UFCでは2月末から3月中旬に出場選手を公募していた。
フライ級(-56.7kg)日本勢優勝最有力は鶴屋怜
鶴屋怜(パラエストラ松戸/パンクラス・フライ級王者) vs. ロナル・シアハーン(Ronal Siahaan、インドネシア)
マーク・クリマコ(Mark Climaco、フィリピン) vs. イ・ジョンヒョン(Jung Hyun Lee、韓国)
ジー・ニウシュイエ(Ji Niushiyue/吉牛史约、中国) vs. ビリー・パスラタン(Billy Pasulatan、インドネシア)
スミト・クマール(Sumit Kumar、インド) vs. チェ・スングク(Seung Guk Choi、韓国)
鶴屋は松根良太、扇久保博正、浅倉カンナ、岡田遼、内藤のび太ら数多くのトップ選手を育てた鶴屋浩・パラエストラ千葉ネットワーク代表の次男で、2002年6月22日生まれの20歳。小学生時代からレスリングと柔術の全国大会で度々優勝し、レスリングでは高校2年時にジュニアオリンピック2位、世界大会出場を果たし、高校3年になってからは全国2位に入賞した。長年MMAも並行して練習し、21年にMMAデビューしDEEPで3連勝した後、今年4月にパンクラスに初参戦し、当時フライ級3位の秋葉太樹に1R裸絞めで一本勝ち。9月大会では当時1位の上田将竜と対戦し1R TKO勝ち。12月の横浜大会のメインイベントのフライ級チャンピオンシップで、王者・猿飛流に2R裸絞めで一本勝ちしプロ初のベルトを巻くと、「もっともっと強くなって、これからUFCにパンクラス代表として挑戦していきたい」とアピールしていた。MMA戦績は6戦6勝(3KO/3一本)。今回のRTU日本勢で最も優勝の可能性の高い選手といえよう。
鶴屋の初戦の相手・ロナル・シアハーンはインドネシアのONE PRIDE MMAで勝利を重ねてきた選手。動画はいずれも赤がシアハーン。寝技は苦手な様子だが、上動画では肩パンチでダウンさせてからパウンドで勝利し、下動画はサウスポーからの膝と肘の連打で勝利しており、打撃は得意な様子だ。
バンタム級(-61.2kg)ONE 6戦全勝の上久保周哉参戦。野瀬翔平は2年連続
シャオ・ロン(Xiao Long、中国) vs. 野瀬翔平(マスタージャパン福岡)
上久保周哉(頂柔術) vs. ジェライスー・バーエゴン(Jieleyisi Baergeng/巴尔耿 杰勒依斯、中国)
エペライム・ギンティン(Eperaim Ginting、インドネシア) vs. ダーエミィスウ・ザウパースー(Daermisi Zhawupasi/达尔米思 扎吾帕思、中国)
イ・チャンホ(Chang Ho Lee、韓国) vs. ラナルドラ・プラタプ・シン(Rana Rudra Pratap Singh、インド)
上久保は4月12日で28歳になる日本屈指のグラップラー。14年にMMAデビューし、パンクラスやTTFでの試合を経て、18年から昨年22年1月までONEに上がり6戦全勝、2連続一本勝ちしていたが、タイトルとは縁が無かった。ONEとの契約が終わった後、UNRIVALED等のグラップリング大会に出場し続け、今回RTUで約1年半ぶりにMMAの試合に臨む。
野瀬はRTU 2連続出場。昨年大会では6月の一回戦では相手の中国人選手が1R序盤に右膝を負傷し野瀬がTKO勝ち。10月の準決勝で優勝者・中村倫也に1R KO負けしている。3月の修斗後楽園大会では新井拓巳との寝技勝負を制し1R一本勝ちしている。
野瀬も上久保も、中国のWLF(武林風)を主戦場にしてきた選手と上海での一回戦で対戦する。バンタム級は8人中3人が中国の選手となった。
フェザー級(-65.8kg)SASUKEが2蓮連続参戦。DEEP暫定王者の神田コウヤ出場
イー・ジャー(Yi Zha/益扎、中国) vs. アブダル・アジーム・バダフシ(Abdul Azeem Badakhshi、アフガニスタン)
佐須啓祐[SASUKE](マスタージャパン東京/修斗世界フェザー級王者) vs. キム・サンウォン(Sang Won kim/韓国)
イーブーゲラ(Yibugele/伊布格勒、中国) vs. 神田コウヤ(パラエストラ柏/DEEPフェザー級暫定王者)
リー・カイウェン(Li Kaiwen/李凯文、中国) vs. レザ・アリアント(Reza Arianto、インドネシア)
SASUKEは21年7月の修斗フェザー級世界王座決定戦で現在PFL参戦中の工藤諒司に判定勝ち。昨年6月のRTUではトーナメント初戦でイー・ジャーに敗れたが、10月のRTUでのワンマッチで中国人選手に判定勝ちしている。3月の修斗では飯田健夫を2R右のバック肘でKOし修斗王座防衛に成功すると「僕とチームメイトの野瀬翔平が去年落とし物をして帰ってきているので、僕ら2人はやり残したことがあります。今年こそ夢であるUFCに向かって再出発します」と宣言していた。なお、昨年のRTUでSASUKEと松嶋こよみを破って決勝に進むも敗退したイー・ジャーも、2年連続でエントリーしており、今年も優勝有力候補となりそうだ。フェザー級も8人中3人が中国の選手となった。
SASUKEの初戦の相手、キム・サンウォンは韓国のDouble Gのフェザー級王者。20年のグアムでの試合では伊藤空也に1R TKO勝ちし、昨年11月のグアムでの試合では、今回のRTUの1階級上でエントリーしている原口伸に1R KO負けしている。
神田は大東文化大学レスリング部出身で天皇杯ベスト8に入った実績があり、18年6月にDEEPでMMAデビューし戦績15戦11勝(6KO)4敗。鬼山斑猫、DJ.taiki、平田直樹に3連勝後、21年12月に牛久絢太郎のDEEPフェザー級王座に挑戦し接戦となるも判定負け。以降は3連勝で、5月に青井人を肘でダウンさせてからのパウンドで仕留めると、11月には中村大介に判定勝ちし、今年2月には五明宏人に判定勝ちしDEEPフェザー級暫定王者となった。RTU初戦の相手・イーブーゲラは中国のJCKで6連勝中の実力者だ。
ライト級(-70.3kg)GRACHAN王者・原口伸、元パンクラスランカーの丸山数馬が参戦
ホン・ソンチャン(Seong Chan Hong、韓国) vs. ロン・ジュ(Rong Zhu/茸主、中国)
丸山数馬(Tri.H studio) vs. キム・サンウク(Sang Uk Kim、韓国)
ウィンドリ・パティリマ(Windri Patilima、インドネシア) vs. 原口伸[しん](BRAVE/GRACHANライト級王者)
キ・ウォンビン(Won Bin Ki、韓国) vs. バテボラティ・バハテボラ(Batebolati Bahatebole/巴哈特波勒 巴特波拉提、中国)
原口伸はRIZINに参戦している原口央の弟で24歳。国士舘大学時代の19年、レスリングの天皇杯のフリー70kg級で優勝。昨年9月にMMAプロデビュー後は6戦5勝1無効試合の負け無し。昨年5月のGRACHANで植田豊に判定勝ちしGRACHANライト級暫定王者となると、山本琢也が8月に正規王座を返上し、原口が正規王者に。11月のグアムでの試合では韓国の選手にTKO勝ち。今年2月のGRACHANで元UFCファイターの小谷直之に1R TKO勝ちしてGRACHAN王座初防衛を果たし、RTUに乗り込む。初戦の相手・ウィンドリ・パティリマはインドネシアのONE PRIDE MMAで8戦全勝の選手。下動画の赤がパティリマで、ウェルター級での試合で相手を押さえ込んでアームロックを極めて勝利している。
丸山は2015年ネオブラッド・トーナメント・ウェルター級優勝者で、以降もパンクラスを主戦場とし、20年から21年に3連勝し、昨年10月までライト級のランキングに名を連ねていた。最近では昨年3月、カナダのBTCでメインイベントに登場したが、地元カナダの選手に判定負けしている。RTU初戦の相手・キム・サンウクは韓国のエンジェルFCでは主にウェルター級で戦う選手で、4月6日のAFCでのHEAT勢との対抗戦では山田聖真に判定勝ちしている。
また、GLADIATORライト級王者の韓国人選手・キ・ウォンビンも2年連続でRTUに出場する。
非トーナメント戦
フライ級:トップノイ・キウラム(Top Noi Kiwram、タイ) vs. ニャムジャルガル・トウメンデムベレル(Nyamjargal Tumendemberel、モンゴル)
フライ級:シム・カイ・シオン(Sim Kai Xiong、シンガポール) vs. ピーター・ダナソー(Peter Danasoe、タイ)
ウェルター級:ヌエアジ・タイイーラークエ(Nueraji Taiyilake/太依拉克 奴尔阿吉、中国) vs. キム・ハンスル(Han Seul Kim、韓国)
ウェルター級:クリス・ホフマン(Chris Hofmann、フィリピン) vs. ユ・サンフン(Sang Hoon Yoo、韓国)
ニャムジャルガル・トウメンデムベレルは昨日お伝えした通り、Road to UFC出場決定にあたりGLADIATORフライ級王座を返上した。3月のGLADIATORでのNavEをわずか7秒でKOした試合が印象的だ。初戦の相手のトップノイは18年のRIZINで朝倉海に判定負けした選手で、RTUには昨年も出場し、派手なパフォーマンスで観客を楽しませていた。非トーナメント戦だが内容次第では今後のチャンスは広がるだろう。