RIZIN 6.13 東京ドーム:どうなる朝倉未来、那須川天心、朝倉海バンタム級GP?全試合見所紹介、フジテレビ・PPV中継情報(※このページには結果は載せません)
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こちらのページでは「Yogibo presents RIZIN.2」(6月13日(日) 東京ドーム)の各試合の見所を紹介しています。載せている内容は試合レポートページと同じですが、こちらは結果をアップしません。フジの中継まで結果を知りたくない方、スケジュールの都合でPPVを後で見る方の復習用です。
中継 Exciting RIZIN、RIZIN LIVE(生中継/前売¥5,000、当日¥5,500) スカパー!(生中継/¥5,500) フジテレビ系(20:00~21:54 2試合生中継) Live Now(海外向け生中継/US$24.99/RIZIN.29とのセットUS$29.99)
RIZINとしては初、格闘技界でも03年11月のPRIDE以来約18年ぶりとなる東京ドーム大会。RIZINでは元々3月に東京ドーム大会を準備していたが、新型コロナウイルス緊急事態宣言の影響で、4月、5月と延び、結局6月13日にようやく開催された。チケットも東京都の要請により5月末日で販売が打ち切られ、本来なら4万人近く入る会場に、1万人弱だけ収容しての開催となった。
大会の模様はフジテレビ系列で同日夜20時から放送され、放送前半の20時台には、セミファイナルの「那須川天心 vs. 3人 スペシャルマッチ」、メインイベントの朝倉未来 vs. クレベル・コイケが生放送された。
なお、RIZIN MMAルールでの頭部・顔面への肘打ちは、これまで両選手の合意がないと許されなかったが、今回から全ての試合で有効となる。バンタム級トーナメント一回戦4試合のみ、通常の緑ではなく、冠スポンサーのYogiboのロゴの入った赤のグローブが採用される。
朝倉未来×クレベル・コイケ
第10試合 MMAルール フェザー級(66kg) 5分3R
朝倉未来(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 65-70kg級・60-65kg級王者)
クレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術/元KSW&REBEL FCフェザー級王者)
朝倉兄弟の兄・未来は昨年11月の大阪大会でのRIZINフェザー級初代王座決定戦で斎藤裕に判定負け。それから1か月半の間隔で大晦日の埼玉大会に出場し、弥益ドミネーター聡志に1R KO勝ちしている。
コイケはソウザ兄弟と同門でブラジリアン柔術をベースとし、MMAではポーランドのKSW、シンガポールのREBEL FCでベルトを獲得。昨年大晦日のRIZIN初戦ではカイル・アグオンを右フックでダウンさせてからのギロチンで仕留め、3月の名古屋大会では摩嶋一整を2R下からの三角絞めで仕留めた。33戦27勝(2KO/23一本)5敗1分という脅威のフィニッシュ率を誇る。
未来は今大会出場にあたり、RIZINから相手として3人が提案されたが、「結局いつか戦わないといけないんで、ここで俺が潰す」と、一番強いコイケを選んだ。強豪グラップラーの岩本健汰と春から練習を重ね、YouTubeでの魔裟斗氏との対談企画でのアドバイスをきっかけに、筋力トレーニングやミット打ちも導入。5月27日の公開練習で、理想の展開について「判定勝ちですね。テイクダウンを一度も取らせずに、打撃で優勢に進める」と話し、「一度もやってこなかった技」も準備していることを明かしていた。
那須川天心 vs. 3人 スペシャルマッチ
第9試合 那須川天心 vs. 3人 スペシャルマッチ 3分3R
那須川天心(TARGET/Cygames/RISE WORLD SERIES 2019 -58kgトーナメント優勝、RISE世界フェザー級(57.15kg)王者、ISKAフリースタイル世界フェザー級(57kg)王者、ISKAオリエンタル世界バンタム級(55kg)王者)
vs.
1R:大﨑孔稀(OISHI GYM/RISEスーパーフライ級(53kg)3位、BOMバンタム級(53.5kg)王者、WMC日本&J-NETWORKスーパーフライ級王者)
2R:HIROYA(TRY HARD GYM/元Krushスーパー・ライト級(65kg)王者、K-1甲子園2008優勝)
3R:当日発表選手
※ルールはボクシングに準じる。バックハンドブロー、スーパーマンパンチ可。シューズ着用は任意。ワセリン塗布。3ノックダウン制。那須川がKOされればその時点で終了。判定無し。那須川と大﨑は62kg契約・8オンスグローブ、HIROYAは75kg契約(当日リカバリー5kg以内)10オンスグローブ。
RIZINはK-1、RISE等との共催で、6月13日に東京ドームで天心と武尊の大一番を実現させる準備していた。だが武尊が3月のK-1でのレオナ・ペタス戦で右拳を痛め、6月13日に回復が間に合わないことから先送りに。そこでRIZINでは6月13日ドーム大会での天心のワンマッチのオファーを各方面に出したが、体重やスケジュールなどの条件が合わず、相手選びが難航した。
そこで天心の発案で今回行われることになったのが、天心の来年からのボクシング転向を見据えての、ボクシングに準じたルールによる3選手との各1Rの変則マッチ。6月2日から6日まで相手を公募し、8日夜に相手発表という、急ピッチでの実現となった。
約500名の応募者の中から選ばれたのは、RISE等各団体のトップ戦線で活躍する21歳・30戦24勝(16KO)5敗1無効試合の新鋭・大﨑。残り2選手はRIZIN側からのオファーで天心を肌を交えることになった。HIROYAは昨年大晦日のRIZINでのシバター戦に続いての企画マッチでの起用に。1Rは大﨑と、2RはHIROYAと、3Rは当日発表の選手と対戦した。前日計量での体重は62kg契約の天心は61.85kg、大﨑は60.35kg。75kg契約のHIROYAは74.3kgだった。
~休憩~
RIZINライト級初代王座決定戦
第8試合 RIZINライト級(71kg)初代王座決定戦 MMAルール(肘有り) 5分3R
トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン/オリオン・ファイト・クラブ)
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術/元REALスーパーライト級(74.2kg)王者)
ムサエフはロシアの大会で活躍後、18年大晦日からRIZINに上がり、大尊伸光、ダロン・クルックシャンクを連破。19年10月からのRIZINライト級GPでは、ダミアン・ブラウン、ジョニー・ケースの元UFC勢を1Rで粉砕すると、決勝ではパトリッキー・“ピットブル”・フレイレに判定勝ちし優勝を果たした。その後、UFCからもオファーがあったが、RIZINに残留。昨年はアゼルバイジャンの兵役のため戦列を離れ、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で来日できずにいた。
サトシは19年からRIZINに上がり北岡悟と廣田瑞人に連続TKO勝ち。同年10月のRIZINライト級GP一回戦でジョニー・ケースに1R TKO負けしたものの、昨年8月の横浜大会2DAYS初日では矢地祐介に1R TKO勝ちし、今年3月の名古屋大会では、徳留一樹を三角絞めでわずか104秒で仕留めた。矢地に勝った時点でムサエフとの王座決定戦は内定していたが、ムサエフの来日が可能になり、ようやく実現。ムサエフは来日後、政府のコロナ対策に従い、2週間の隔離生活を経てリングに上がる。
RIZIN日本バンタム級トーナメント一回戦
バンタム級日本GPはRIZINバンタム級王者・堀口恭司への挑戦権を争う16人参加のトーナメント。6.13 東京ドームと6.27 丸善インテックアリーナ大阪の2大会で一回戦4試合ずつ、9月の首都圏の大会で準々決勝4試合、大晦日大会で準決勝と決勝を行う(準々決勝以降の組み合わせは未定)。賞金総額2000万円で内訳は優勝1000万円、準優勝500万円、ベストバウト賞やベストKO賞等の各賞100万円×5。
第7試合 RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦 61kg契約 5分3R
朝倉 海(トライフォース赤坂/元RIZINバンタム級王者、元THE OUTSIDER 55-60kg級王者)
渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘/元Fighting NEXUSバンタム級王者)
3月に組み合わせ決定抽選会が行われ、海の初戦の相手は渡部に決まった。朝倉兄弟の弟・海は昨年大晦日の堀口との再戦&初防衛戦で、堀口のカーフキックでダメージを負い1R TKO負け。当初、バンタム級日本GPの出場オファーに難色を示していたが、3月21日のRIZIN名古屋大会ではリング上での榊原信行RIZIN CEOの参戦要請を受諾していた。
渡部は修斗初代ライト級王者・渡部優一の息子。Fighting NEXUS、DEEPでの戦いを経て、昨年8月の横浜大会2DAYS初日でRIZINに初参戦し、井上直樹に裸絞めで一本負け。その後、NEXUSのベルトを返上し臨んだ3月21日の名古屋大会では、修斗バンタム級世界2位の田丸匠を裸絞めで下し、RIZIN初白星をあげ、2戦目で元RIZIN王者・海との戦う権利を得た。
第6試合 RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦 61kg契約 5分3R
石渡伸太郎(CAVE/元パンクラス・バンタム級王者)
井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)
石渡はパンクラスのバンタム級王者に長年君臨し5度防衛。2017年のRIZINバンタム級トーナメントでは大塚隆史らを破り決勝に進んだが、過去に1度敗れている堀口恭司に返り討ちにあい準優勝に終わった。怪我の療養を経て19年7月のRIZINでの復帰戦で佐々木憂流迦にノースサウスチョークで一本勝ち。19年の大晦日のRIZINでのバンタム級王座挑戦者決定戦では扇久保博正に判定2-1で惜敗し、怪我の影響で試合はそれ以来となる。
井上はDEEP、UFCを経て昨年2月の浜松大会でRIZINに初参戦し、トレント・ガーダムに判定勝ち、8月の横浜大会2DAYS初日の渡部修斗戦で一本勝ち、大晦日の元谷友貴戦では1R 裸絞めで一本勝ちし、快進撃を続けている。今回のトーナメントの本命・海の対抗馬との呼び声が高い。
第5試合 RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦 61kg契約 5分3R
扇久保博正(パラエストラ松戸/元修斗フライ級&バンタム級世界王者)
春日井“寒天”たけし(志村道場/HEAT MMAバンタム級王者・元ストロー級王者、パンクラス・バンタム級2位)
扇久保は修斗の2階級制覇王者。14年、VTJフライ級トーナメント1回戦で春日井に判定勝ちし、そのトーナメントでは優勝した。この実績が評価され、16年のUFCのリアリティ番組TUFのトーナメントに参加したが、準決勝に終わり、UFC出場を逃した。18年7月にRIZINに初参戦し、過去に修斗のタイトルマッチで敗れた相手である堀口恭司と再戦し判定負け。19年7月には元谷友貴に判定2-1で勝利し、19年の大晦日のRIZINでのバンタム級王座挑戦者決定戦では石渡伸太郎に判定2-1で勝利し、昨年8月の横浜大会2DAYS2日目では朝倉海の王座に挑戦したが1R TKO負けに終わった。11月の大阪大会では瀧澤謙太に判定勝ち。今年1月にはRIZINに専念するため修斗世界フライ級王座を返上した。
春日井はRIIZN初参戦の32歳。パンクラスを主戦場とし、所属の志村道場の主催するHEATでは2階級を制覇している。パンクラスでは6戦4勝1敗1無効試合で、唯一の黒星は19年10月のアラン“ヒロ”ヤマニハ戦での判定負けのものだ。
第4試合 RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦 61kg契約 5分3R
元谷友貴(フリー/元DEEPバンタム級&フライ級王者)
岡田 遼(パラエストラ千葉/修斗バンタム級世界王者)
元谷はRIZIN旗揚げ当時からのレギュラーメンバー。17年4月に堀口恭司に、19年7月に扇久保博正に判定負けしたが、いずれも競り合う好勝負を繰り広げた。昨年、3月にDEEPで大塚隆史、8月の横浜大会2DAYS2日目で魚井フルスイング、11月のDEEPで米山千隼相手に3連勝と好調だったが、大晦日のRIZINでは井上直樹の裸絞めで1R一本負けを喫した。
RIZIN初参戦の岡田はアマチュア時代から一貫して修斗で戦って来た選手で、扇久保の後輩にあたる。19年1月、祖根寿麻に1R KO勝ちし修斗環太平洋バンタム級王座を獲得。1度の防衛後、昨年5月、倉本一真とのバンタム級暫定王座決定戦で2R KO勝ち。佐藤将光の返上で正規王者になると、3月20日の修斗での初防衛戦では大塚隆史に5R判定勝ちした。試合後には残り約1年での引退を表明し、組み合わせ抽選会では「最後に修斗の外に修斗の強さを証明しようと思い、出場を決めました」と話していた。
斎藤裕ノンタイトル戦。シビサイ×スダリオのヘビー級戦。ベイノア、MMAデビュー戦
第3試合 MMAルール フェザー級(66kg)(ノンタイトル戦) 5分3R
斎藤 裕(パラエストラ小岩/RIZINフェザー級王者、元修斗フェザー級(65.8kg)世界王者)
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン/オリオン・ファイト・クラブ)
斎藤は16年に修斗世界フェザー級王座を獲得。宇野薫、リオン武に、髙谷裕之らベテラン勢に勝利し、昨年8月の横浜大会2DAYS2日目でRIZINに初参戦し、摩嶋一整に2R TKO勝ち。11月の大阪大会では朝倉未来とのスリリングな打撃戦の末に判定勝ちし、RIZINフェザー級初代王者となった。RIZINに専念するため、今年3月一杯で修斗の王座を返上している。
ケラモフはトフィック・ムサエフと同門でMMA戦績18戦15勝(6KO/6一本)3敗の29歳。昨年2月の静岡大会でRIZINに初登場し、カイル・アグオンを右の打撃とパウンドで序盤に追い詰め判定勝ちして以来の試合だ。
第2試合 MMAルール 120kg契約(ヘビー級相当) 5分3R
シビサイ頌真(パラエストラ東京/111.4kg)
スダリオ剛(フリー/118.65kg)
シビサイは18年7月のRIZIN初戦ではボルドプレフ・ウヌルジャガに敗れたが、19年10月のキム・チャンヒ戦、同年12月のセルゲイ・シュメトフ戦では一本勝ちしている。
元十両・貴ノ富士改めスダリオ剛は、大相撲を引退後、エンセン井上氏の元でMMAを習い、昨年9月の埼玉大会でMMAデビューし、ディラン・ジェイムス、ミノワマン、宮本和志相手に3連続1R KO勝ち。だが3月の名古屋での宮本戦では、レフェリーストップ後の攻撃でペナルティを科されていた。
第1試合 MMAルール 73kg契約 5分3R
弥益ドミネーター聡志(team SOS/元DEEPフェザー級(65.8kg)王者)
“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/RISEウェルター級(67.5kg)王者、元J-NETWORK同級王者、極真会館2018全日本ウェイト制軽量級優勝)
弥益はDEEPで王者となるなど活躍後、大晦日にRIZINに初参戦し、朝倉未来にKO負けして以来となるRIZIN登場。ベイノアは米国出身で1歳の時から日本に住む。フルコンタクト空手の極真会館の全日本ウェイト制大会で優勝する傍ら、キックボクシングも並行し、2本の王座を獲得。RISEの主力として活躍し、最近では宮城寛克、憂也に連勝。以前からRIZIN参戦を熱望していた。漫才コンビ「けとるべる」の一員としてM-1やR-1にも出場している。