RIZIN 6.13 東京ドーム:朝倉未来、クレベル・コイケ戦の理想の展開は「判定勝ちですね。テイクダウンを一度も取らせずに、打撃で優勢に進める」。「一度もやってこなかった技」も準備
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム
中野駅徒歩9分。本場のムエタイ、教えます。まずは見学・体験を!
RIZIN.28(6月13日(日) 東京ドーム)でクレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術/元KSW&REBEL FCフェザー級王者)と66kg契約(フェザー級相当)で対戦する朝倉未来(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 65-70kg級・60-65kg級王者)が5月27日、HIITジム赤坂で公開練習を行った。
朝倉兄弟の兄・未来は昨年11月の大阪大会でのRIZINフェザー級初代王座決定戦で斎藤裕に判定負け。それから1か月半の間隔で大晦日の埼玉大会に出場し、弥益ドミネーター聡志に1R KO勝ちしている。
コイケはソウザ兄弟と同門でブラジリアン柔術をベースとし、MMAではポーランドのKSW、シンガポールのREBEL FCでベルトを獲得。昨年大晦日のRIZIN初戦ではカイル・アグオンを右フックでダウンさせてからのギロチンで仕留め、3月の名古屋大会では摩嶋一整を2R下からの三角絞めで仕留めた。試合後のマイクでは「斎藤、かかってこいよ」とアピール。その前に斎藤と接戦を繰り広げた未来との試合が組まれた。
未来は5月4日のカード発表会見で「(コイケは)世界でも戦って来た選手で、戦績(=33戦27勝(2KO/23一本)5敗1分)を見ても脅威のフィニッシュ率で、とても危険な相手という印象があります」と評し、同日更新したYouTubeでは「RIZINから3人の候補をもらったんですけど、一番強いクレベル選手とやることに決めました」「斎藤選手にリベンジしたい気持ちもあったんですけど、リベンジして勝ったところで、クレベル選手が脳裏をよぎるというか、結局いつか戦わないといけないんで、ここで俺が潰そうかなと思って、やることを決めました」と話していた。
また、そのYouTube動画の中で、「魔裟斗さんと対談してから、ミット打ちをやってくれる人(=専属トレーナー)を雇ったんですよ。寝技で一番強い岩本(健汰)君も週3回ぐらい来てもらうことになったんで。連日頑張っているんで、期待してもらえたらと思います」と発言していた。
「過去20何戦やっている相手に、一度もやってこなかった技を俺は合わせます」
今回の公開練習では2分間のミット打ちを披露。未来は「ミット打ちは毎日やっていて、打撃のキレ、スピードは凄い上がっていますね」と話すが、「ただ今回は、クレベル選手の打撃の癖に合わせる技の練習が多いですね」とのこと。クレベルの映像はRIZIN以前のKSW時代含め「1000回ぐらい見ていますね」といい、「強味は気持ちの強さと、打撃が綺麗じゃないけど前に出て来るところ、あとはリーチの長さですね。弱みは結構ありますけど、ここでは言わないです」と評する。
アグオン戦でも摩嶋戦でも、コイケが組み際や離れ際に荒っぽく振り回すフックが命中し、流れが変わる場面もあった。そういうパンチについて尋ねると、未来は「荒いけど弱点でもあるんで。過去20何戦やっている相手に、一度もやってこなかった技を俺は合わせます。試合をずっと見ていて、これならできるんじゃないかとイメージして、立った状態でスパーリング相手に試したら、全員入ったんで」とコメント。それは削っていく打撃ではなく「KO(する打撃)ですね」だと話す。
打撃よりも怖いのが柔術仕込みの寝技だ。未来は「あまりテイクダウンを取られない自信がありますし、下からの仕掛けが得意なのはわかっているので、そこの対策をしっかりしています」「(引き込まれても)強いパウンドは打ちつつ、あまり付き合わないと思いますね」といい、当然基本はスタンド勝負重視だ。岩本よりもコイケのほうが手足が長く、同じグラップラーでもスタイルは違うが、未来は「岩本選手とスパーリングしているのは、クレベル対策でやっているのではなくて、自分の実力を上げるためにやっているだけなんで。クレベル選手を仮定してやっているわけじゃないです。ただ、クレベル選手の技から逃げる方法は教わっています」と話した。
それらの話の上で「理想の展開は?」と問うと、未来は「判定勝ちですね。テイクダウンを一度も取らせずに、打撃で優勢に進める」と回答。記者から「これまでは1R KOを予告して実行することもありましたが、今回はじっくり見ますか?」と聞かれると「いや、圧力はかけていくと思いますね。倒すために焦ってはいないって感じです。そういう風に行ってはいけない相手だと思っているんで。もちろんチャンスがあれば倒しに行きます」と説明した。
テイクダウンを取らせず、取られても付き合わず、逃げ、焦らず、打撃で優位に進め、コイケの隙を突いて「一度もやってこなかった技」を当てる。果たして未来の想定通りになるか? 当然、コイケも未来対策を十分練って来るはずで、いずれにせよ東京ドームの大舞台にふさわしい、最初から最後までスリリングな展開となることは間違いないだろう。
「皆さんも挑戦して、笑う人を笑う側に回って欲しい」
魔裟斗氏とのYouTubeの対談で、未来が朝食を食べていないことに魔裟斗氏は驚いていたが、今は「ウィダーだけ飲んでます」とのこと。「練習後にご飯を食べて、夜食べる感じです。今は減量もあるんで」といい、半月後の試合に向けて量は抑え、今は66kg契約より6kg重い72kg程度だという。
記者から「魔裟斗さんとの対談で『何かを得るために何かを捨てないといけない』『K-1チャンピオンと言う名前が俺を助けてくれた』といった話もありました。どういったところに感化を受けましたか?」と質問されると、未来は「『K-1チャンピオンと言う名前が俺を助けてくれた』というコメントに関しては、自分はビジネスで次に行ける才能を持っているので、別に共感はしなかったですけど、『結果を出すには努力しないといけない』という話は、チャンピオンだけあって説得力がありましたね」と答えた。
今回の試合に向け、人気のYouTubeチャンネルの更新頻度を減らし、練習への集中度を高めたのも、魔裟斗氏の影響だ。「練習量をもっと増やすべきだと感じました。変えて1か月ぐらい経つんですけど、格闘家として生きてるなってのは実感します」と話し、試合後のYouTubeの更新頻度に関しても「今ぐらいになる可能性はあります」と明かした。
今回の公開練習は17LIVEのRIZINアカウントを通じて生配信された。17LIVEのスタッフから、子供たちへのメッセージを求められると「今の時代は挑戦している人を笑う傾向があるんですけど、挑戦している僕からすると、挑戦する人を笑っている人を逆に笑っているんで、皆さんも挑戦して、笑う人を笑う側に回って欲しいです」と話した。今回のコイケ戦での挑戦も、試合を見る子供たちに良い影響を与えるはずだ。
RIZIN 6.13 東京ドーム:朝倉海、バンタム級GP下馬評優位も「同じスタートラインで競争する気持ち」。昇侍・岩本健汰・魔裟斗・石井東吾らから技術吸収
対戦カード
MMAルール(肘有り) 66kg契約(フェザー級相当) 5分3R
朝倉未来(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 65-70kg級・60-65kg級王者)
クレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術/元KSW&REBEL FCフェザー級王者)
RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦 61kg契約 5分3R
朝倉 海(トライフォース赤坂/元RIZINバンタム級王者、元THE OUTSIDER 55-60kg級王者)
渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘/元Fighting NEXUSバンタム級王者)
RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦 61kg契約 5分3R
石渡伸太郎(CAVE/元パンクラス・バンタム級王者)
井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)
RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦 61kg契約 5分3R
扇久保博正(パラエストラ松戸/元修斗フライ級&バンタム級世界王者)
春日井“寒天”たけし(志村道場/HEAT MMAバンタム級王者・元ストロー級王者、パンクラス・バンタム級2位)
RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦 61kg契約 5分3R
元谷友貴(フリー/元DEEPバンタム級&フライ級王者)
岡田 遼(パラエストラ千葉/修斗バンタム級世界王者)
概要
大会名 Yogibo presents RIZIN.28
日時 2021年6月13日(日) 開場・13:00(予定) 開始・15:00(予定) ※5月23日から開催日変更
会場 東京ドーム
チケット料金 VIP席100,000円 SRS席30,000円 S席20,000円 A席10,000円
チケット販売 イープラス チケットぴあ ローソンチケット
お問い合わせ RIZIN FF事務局 03-5772-3223 https://jp.rizinff.com/