RIZIN 6.13 東京ドーム：朝倉海、バンタム級GP下馬評優位も「同じスタートラインで競争する気持ち」。昇侍・岩本健汰・魔裟斗・石井東吾らから技術吸収

　RIZIN.28（6月13日(日) 東京ドーム）の「RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦」で渡部修斗（ストライプル新百合ヶ丘／元Fighting NEXUSバンタム級王者）と対戦する朝倉海（トライフォース赤坂／元RIZINバンタム級王者、元THE OUTSIDER 55-60kg級王者）が5月26日、トライフォース赤坂で公開練習を行った。

　バンタム級日本GPはRIZINバンタム級王者・堀口恭司への挑戦権を争う16人参加のトーナメント。6.13 東京ドームと6.27 丸善インテックアリーナ大阪の2大会で一回戦4試合ずつ、9月の首都圏の大会で準々決勝4試合、大晦日大会で準決勝と決勝を行う。3月に組み合わせ決定抽選会が行われ、海の初戦の相手は渡部に決まった。
　朝倉兄弟の弟・海は昨年大晦日の堀口との再戦＆初防衛戦で、堀口のカーフキックでダメージを負い1R TKO負け。当初、バンタム級日本GPの出場オファーに難色を示していたが、3月21日のRIZIN名古屋大会ではリング上での榊原信行RIZIN CEOの参戦要請を受諾していた。

目指すは海外も「同じスタートラインで競争する気持ちで」

　海は「堀口選手に負けて評価が下がってしまったので、その状態で海外に挑戦してお客さんに期待してもらえるかを考えた時に、ちょっと違うと思ったので、まず日本のトーナメントで確実に優勝し、ファンの期待を背負って海外に挑戦する気持ちに変わりました」という。
　記者の「堀口選手へのリベンジと海外への挑戦の優先度はどちらが上でしょうか？」という質問には「海外への挑戦ですね」と答え、RIZINと友好関係にある米国のベラトールに挑戦する上での条件を聞かれると「トーナメントで優勝することですね」と答えた。
　「誰が海を倒すのか？」がGPの話題の一つになっているが、「対戦要求に受けて立つ気持ち？」という問いにも「受けて立つというより、フラットに考えて、同じスタートラインで競争する気持ちで一歩一歩勝ち上がりたいです」と、謙虚に語った。
　下馬評で優位の渡部戦においても、その気持ちは変わらない。「油断することが一番危険なので、過信せず、徹底的に相手を分析し作戦を立て、確実に勝ちに行こうと思います」「気を引き締めて、しっかり勝ちにこだわります」と海は語った。

岩本健汰・昇侍との練習からも吸収

　3月の名古屋大会で田丸匠を極めた渡部の“マジカルチョーク”に関しては、「まずはそのポジションに入れさせない練習をしているのと、何かしらの展開で最悪そうなった時のディフェンスも練習をしてきたので問題ないかなって感じです」とのこと。最近はADCC等の国際大会でも活躍する強豪グラップラー・岩本健汰とも練習し「いろんなアドバイスしてくれたり、強い選手とスパーリングしているので自信につながっています」といい「寝技で極める練習もしているので、向こうが無理やりタックルに来ても対応できますし、寝技の技術も自分が勝っていると思います」と、攻守ともに対応に自信を見せた。大晦日の敗戦を契機に「試合の組み立て方を変えましたね。パンチに偏っていたスタイルを変えて、蹴りを多用したり、レスリングも使って、総合的なスタイルに変わったと思います」とのことで、展開次第ではその変化を如実に示すかもしれない。

　　
　今回の公開練習では昨年9月の埼玉大会で1R KO勝ちした相手・昇侍と、2分1Rの打撃のマススパーリングを披露した。昇侍との練習の様相は、19日公開のRIZIN CONFESSIONS（上動画）の冒頭でも披露されている。昇侍との練習について海は「去年の大晦日の1か月前ぐらいからですかね。週に2回ぐらいは来てくださって、何ラウンドかスパーをやっています」「一人の男として、そこに魅かれて仲良くなって。練習でもたくさんアドバイスくれたりとか、対戦相手のものまねが凄く上手で、仮想でやってくれて、凄くいい練習になります」とのこと。今回のインタビューの際にも、昇侍がインタビュー用の座席に先に座って意気込みを語り出すボケを披露した。

K-1王者・魔裟斗氏、ジークンドー・石井東吾氏とのYouTubeコラボでも成長

　　
　そういったコミカルな仕掛けは、YouTubeチャンネルで培われた面も小さくないだろう。最近はK-1中量級の元エース・魔裟斗氏とのスパーリング映像も公開。「魔裟斗さんにアドバイスを受けて走り込みや縄跳びのトレーニング取り入れて、スパーリングでの動きも良くなっている感覚はあります」とのこと。「魔裟斗さんだったり、色んな達人の方とのコラボは格闘技で成長するためにもなります。最近だとジークンドー（＝石井東吾氏）ですね。ワンインチパンチは難しいですけど、総合で使える技術を色々教えてもらって、動画で公開していない部分も教えてもらって、自分の練習で落とし込んでいます」といい、「試合で出る？」という問いにも「見せられると思います」と回答。先述の「総合的なスタイルに変わったと思います」という発言含め、海の進化がどう示されるか注目だ。

RIZIN 6.13 東京ドーム：朝倉未来、クレベル・コイケ戦の理想の展開は「判定勝ちですね。テイクダウンを一度も取らせずに、打撃で優勢に進める」。「一度もやってこなかった技」も準備

対戦カード

MMAルール（肘有り）　66kg契約（フェザー級相当）　5分3R
朝倉未来（トライフォース赤坂／元THE OUTSIDER 65-70kg級・60-65kg級王者）
クレベル・コイケ（ブラジル／ボンサイ柔術／元KSW＆REBEL FCフェザー級王者）

RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦　61kg契約　5分3R
朝倉　海（トライフォース赤坂／元RIZINバンタム級王者、元THE OUTSIDER 55-60kg級王者）
渡部修斗（ストライプル新百合ヶ丘／元Fighting NEXUSバンタム級王者）

RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦　61kg契約　5分3R
石渡伸太郎（CAVE／元パンクラス・バンタム級王者）
井上直樹（セラ・ロンゴ・ファイトチーム）

RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦　61kg契約　5分3R
扇久保博正（パラエストラ松戸／元修斗フライ級＆バンタム級世界王者）
春日井“寒天”たけし（志村道場／HEAT MMAバンタム級王者・元ストロー級王者、パンクラス・バンタム級2位）

RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント一回戦　61kg契約　5分3R
元谷友貴（フリー／元DEEPバンタム級＆フライ級王者）
岡田　遼（パラエストラ千葉／修斗バンタム級世界王者）

概要

大会名　Yogibo presents RIZIN.28
日時　2021年6月13日(日) 開場・13:00（予定）　開始・15:00（予定）　※5月23日から開催日変更
会場　東京ドーム
チケット料金　VIP席100,000円　SRS席30,000円　S席20,000円　A席10,000円
チケット販売　イープラス　チケットぴあ　ローソンチケット
お問い合わせ　RIZIN FF事務局　03-5772-3223　https://jp.rizinff.com/