KNOCK OUT 12.30 横浜武道館:「世界で勝てる選手を育てるため(山口元気代表)」肘有りのREDルールはオープンフィンガーに本格移行。ONEムエタイ王座目指す小笠原瑛作はカンボジア人選手と。OFG初挑戦の久井大夢はリベンジがテーマのトーナメント参戦
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KNOCK OUT「K.O CLIMAX 2024」(12月30日(月) 横浜武道館)の第1弾カード発表記者会見が11月10日、東京で行われた。
肘有りのREDルールはOFGに本格移行へ
会見冒頭、山口元気KNOCK OUT代表は、肘有りのREDルールの試合はオープンフィンガーグローブ(OFG)着用に本格移行することを発表した。KNOCK OUTではREDルールでのOFGマッチを既にいくつかの試合で試験的に導入していた。12月1日の後楽園大会のREDルールの試合はボクシンググローブが基本だが、12月30日の横浜大会のREDルールの試合からはOFG着用が基本となる。
山口氏は「新宿フェイスのKNOCK OUT-EXや後楽園のプレリミナリーは、選手育成が目的で、通常のボクシンググローブで行いますが、それより上の選手のREDルールはOFGマッチになります。世界の肘有りルールがOFGに傾いているので、そこで勝てる選手を育てるためです。KNOCK OUTはムエタイ(イベント)を目指していません。しっかりしたムエタイのイベントはRWSやNJKFがありますので、そこと競合しない形で切磋琢磨・区別できるようにします。KNOCK OUTは大会名の通り、KOというゴールに進む大会だと示したいです」と説明した。
12月30日の横浜大会では、KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級(60kg)王座決定トーナメント、およびKNOCK OUT-REDフェザー級王者・小笠原瑛作のREDルールでのワンマッチで、OFGが採用される。NJKFとの共同開催の「KICKBOXING JAPAN CUP 2024 55kgトーナメント準決勝・決勝」はボクシンググローブで行われる。
ONEムエタイ王座目指す小笠原瑛作はカンボジア人選手と対戦
RED 58kg契約 3分3R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王者・元同スーパーバンタム級(55kg)王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
チョムラウン・クンクメール[Chomroeun Kunkhmer](カンボジア)
瑛作は29歳。昨年8月にONE Friday Fightsに初参戦し、ヨードウィッタヤをわずか32秒、右フック一撃でKOした。11月のKNOCK OUTではONEムエタイ同様のOFG着用の試合でウィンに延長判定負け。昨年12月のONE 2戦目はチョーファーに2R右ストレートでKO負けし2連敗したが、4月のONEではソーンスックノーイに判定勝ち。6月のKNOCK OUTではONE Friday Fightsで現在3勝3敗のデーングリアングライとOFG着用ルールで対戦し判定勝ちした。9月27日のONEではリッティデットに判定負けした。
今回も瑛作はREDルールでのOFGマッチに臨むが、最近のKNOCK OUTと交流が盛んなカンボジア勢との試合が組まれた。チョムラウンは26歳で瑛作同じくサウスポー。戦績は99戦67勝(26KO)32敗。
◆瑛作
ONEにはタイ人だけじゃなくカンボジアや白人の選手もたくさん出ているので、カンボジアのアグレッシブな選手に勝ち切ることがONEのベルトにつながると思っています。
(カンボジアの選手とタイの選手の違い)タイ人のほうがテクニックがあると思うんですけど、カンボジアの選手は気持ちが強いですよね。そういう選手と戦うことで僕の魅力も出ると思います。
(来年からREDルールがOFG主体となることについて)世界の標準がOFGになっているし、普通のグローブとOFGでは戦い方も効き方も変わります。僕の場合はこれからONEでフライ級で戦っていくのかストロー級で戦っていくのか考えないといけない部分もあります。ホームリングのKNOCK OUTで、ジムの会長でありプロデューサーでもある山口さんと相談しながら、ONEに向けてのルールや体重の対策ができるのはいいことだと思っています。12月バッチリ勝って、来年はONEのベルトを取ります。
OFG初挑戦の久井大夢はリベンジがテーマのトーナメント
KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級(60kg)王座決定トーナメント 3分3R(延長1R)
久井大夢(TEAM TAIMU/KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王者&ライト級(62.5kg)王者)
ピッチ・ソムパッツ[Pich Sambath](カンボジア/クンクメール薦選手)
ロムイーサン・TIGER REON[Lomleesan](タイ/REON Fighting Sports Gym/元ラジャダムナン認定ミニフライ級2位、元BBTV同級1位)
※ほか1選手と組み合わせは後日発表
久井は大阪出身の19歳。4月にカンボジアでピッチ・ソムパッツに判定負け。6月のNJKFではタイ人のテーパプットに4R判定勝ち。その3週間後のKNOCK OUT代々木第二大会8月の後楽園大会ではチョット・サレイヴァントンを1R終了1秒前、胴廻し回転蹴りでKO。9月の福岡大会ではREDルールでタイ人のペップンソンと対戦し判定勝ち。11月2日のTRANING CAMP 常葉大会ではREDルールでタイ人のロムイーサンと対戦し延長判定負けしている。
今回、久井には、4月に敗れたピッチ、11月に敗れたロムイーサンの参加するトーナメントが用意された。しかも久井は初のOFGマッチとなる。山口代表は「久井選手はロムイーサンにもリベンジしたいですし、ピッチへのリベンジも以前からテーマに掲げていましたから、これらを無かったことにして先に進むのは違うんじゃないかと思いました。OFG着用ルールですし、若い久井選手にとって厳しい戦いになると思います」と話す。この会見の4日後の15日のカンボジアでのクンクメールの大会にはKNOCK OUT推薦の5選手が参加し、山口代表も帯同し、下地奏人[かなと]、新田[あらた]宗一朗、カンボジアの選手を見て、12.30 横浜のトーナメントに出場する残り1選手を査定するという。
◆久井
福島(=常葉)大会で負けて一つ強くなったので、このトーナメントでは優勝したいです。この前(=ロムイーサン戦)は攻撃の粗さとか首相撲でやられたので、しっかり対策して試合に臨みます。
(一回戦ではピッチとロムイーサンのどっちと戦いたい?)どっちがいいは無いですけど、優勝したら間接的にリベンジしている感じになるので、優勝したいです。
(1日2試合を勝ち抜くのに必要なことは?)6月に龍聖選手に勝った後に山口代表も言っていましたけど、普通のチャンピオンとスーパーチャンピオンとは違うので、そこ(=普通)を超えたいので、2試合とも必ず倒します。
(OFG着用の経験)まだOFGで練習したことが無いんですけど、自分がいつも当てている細かいパンチも効きそうなので、自分に向いていると思います。楽しみです。
対戦カード
KICKBOXING JAPAN CUP 2024 55kgトーナメント準決勝(肘有り) 3分3R(延長1R)
壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、元ルンピニー日本バンタム級王者)
前田大尊(マイウェイジム/INNOVATIONフェザー級1位)
KICKBOXING JAPAN CUP 2024 55kgトーナメント準決勝(肘有り) 3分3R(延長1R)
古村 光(FURUMURA-GYM/元KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)
森岡悠樹(北流会君津ジム/スック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王者)
KICKBOXING JAPAN CUP 2024 55kgトーナメント決勝(肘有り) 3分3R(延長1R)
KICKBOXING JAPAN CUP 2024 55kgトーナメント・リザーブファイト(肘有り) 3分3R(延長1R)
KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級(60kg)王座決定トーナメント準決勝・決勝 3分3R(延長1R)
久井大夢(TEAM TAIMU/KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王者&ライト級(62.5kg)王者)
ピッチ・ソムパッツ[Pich Sambath](カンボジア/クンクメール薦選手)
ロムイーサン・TIGER REON[Lomleesan](タイ/REON Fighting Sports Gym/元ラジャダムナン認定ミニフライ級2位、元BBTV同級1位)
※ほか1選手と組み合わせは後日発表
RED 58kg契約 3分3R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王者・元同スーパーバンタム級(55kg)王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
チョムラウン・クンクメール[Chomroeun Kunkhmer](カンボジア)
KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)王座決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)
中島 玲(フリー/元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者)
出場予定選手
重森陽太(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDライト級(62.5kg)王者、元WKBA世界同級王者、元新日本フェザー級&バンタム級王者)
古木誠也(G1 TEAM TAKAGI/KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)王者)
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者、元大和ムエタイ・フェザー級王者)※UNLIMITEDルール
龍聖(MAJESTIC/Team KNOCK OUT/元KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者)
バズーカ巧樹(菅原道場/元KNOCK OUT-REDスーパーライト級(65kg)王者、元KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)王者、元WMAF&MA日本スーパーライト級王者)
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールは肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
概要
大会名 K.O CLIMAX 2024
日時 2024年12月30日(月) 開場・12:00 オープニングファイト開始・未定 本戦開始・14:00
会場 横浜武道館 https://budokan.buntai.jp/
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 VIP席 10万円 SRS席 3万円 RS席 15,000円 S席 10,000円 スタンドA席 6,000円 ※当日券は各席とも500円アップ ※6歳未満は保護者の膝上の場合入場無料。座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ イープラス チケットぴあ ローソンチケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/