KNOCK OUT 12.30 横浜武道館:肘有り55kgトーナメント準決勝は優勝候補 壱・センチャイジム×19歳の新鋭 前田大尊、古村光×森岡悠樹の4年ぶり再戦に|BLACKウェルター級王座決定戦 渡部太基「有終の美を飾る」×中島玲「意識を断つ」
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KNOCK OUT「K.O CLIMAX 2024」(12月30日(月) 横浜武道館)の第1弾カード発表記者会見が11月10日、東京で行われた。
肘有り55kgトーナメント「KICKBOXING JAPAN CUP 2024」準決勝は壱・センチャイジム×前田大尊、森岡悠樹×古村光の組み合わせに
「KICKBOXING JAPAN CUP 2024」はNJKFとKNOCK OUTの主導で開催される8選手参加の55kg契約のトーナメント。NJKFルール、KNOCK OUT-REDルールと同じ、肘有り・首相撲からの連打可能なキックボクシングルールを採用する。両組織に加え、JAPAN KICKBOXING INNOVATION、Battle Of Muaythai(BOM/WMC JAPAN)、スック・ワンキントーンのバンタム級~スーパーバンタム級の王者や主力選手が勢揃いした。優勝賞金は300万円。NJKFの大会をプロデュースする元ラジャダムナン認定ウェルター級王者の武田幸三氏は、8月に山口元気・KNOCK OUTプロデューサーと共に会見し「肘有りの子たちに、夢の舞台を提供してあげたい」とトーナメントの狙いを説明していた。
11月10日のNJKF後楽園ホール大会で一回戦4試合が行われ、壱[いっせい]・センチャイジム(KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)、森岡悠樹(スック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王者)、古村光(元KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)、前田大尊(INNOVATIONフェザー級1位)が勝ち残った。ホスト団体の一つのNJKFの3選手は初戦敗退し、森岡含めたKNOCK OUTの3選手が全員残る形となった。
KNOCK OUT 12.30 横浜大会では準決勝と決勝が1日で行われる。一回戦から一夜明けた11日の会見には、準決勝に残った4選手が出席し、組み合わせ抽選会が行われた。壱と古村は昨年8月と今年4月に対戦しているため、2人は別々のブロックに入ることになり、森岡と前田がじゃんけんをし、勝った森岡がくじを引いた結果、森岡は古村との対戦を引き当て、自動的に前田は壱と準決勝で戦うことになった。
優勝候補 壱・センチャイジム「個の証明をしたい」×19歳の新鋭 前田大尊「僕も顔に自信がある」
KICKBOXING JAPAN CUP 2024 55kgトーナメント準決勝(肘有り) 3分3R(延長1R)
壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、元ルンピニー日本バンタム級王者)
前田大尊(マイウェイジム/INNOVATIONフェザー級1位)
壱は39戦29勝(10KO)9敗1分の27歳。4月に古村光に5R負傷判定勝ちしKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座を奪還。6月の代々木第二大会ではタイのベテラン・チョークディーを3R肘で切り裂きTKO勝ち。7月のONE Friday Fightsではキルギスの選手に判定勝ち。8月のムエタイオープンではラジャダムナンとルンピニーの元バンタム級ランカーのファーモンコンに判定勝ち。11月の55kgトーナメント一回戦では嵐(NJKFバンタム級王者)に判定勝ちした。これまでの実績を考えれば、優勝候補と言っていいだろう。
前田は12戦9勝(2KO)3敗の19歳。大尊はリングネームではなく本名。アマチュア時代にKNOCK OUTの王座獲得実績がある。所属団体のINNOVATIONでデビューし頭角を現し、昨年7月、地元山梨でのINNOVATIONの大会でNJKFの主力の一航に判定勝ち。今年2月のNJKF大阪大会でのWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座決定戦では元NJKF同級王者のJyoseiに判定負け。4月のINNOVATIONフェザー級王座決定戦では元山祐希に判定負け。9月の全日本キックボクシング協会では祐輝とのフェザー級戦で2R TKO勝ち。11月の55kgトーナメント一回戦では一航と1年4か月ぶりに再戦し、延長判定2-1で勝利をもぎ取った。
◆壱・センチャイジム
昨日はNJKF代表の嵐に勝って、準決勝でINNOVATION代表の前田選手に勝って、反対ブロックのKNOCK OUTとスック・ワンキントーン代表の勝った方と決勝で戦って勝てば、3団体代表に勝って最強を証明する形になると思っています。トーナメント、フタを開けたらKNOCK OUTの選手ばかりが勝ち上がっていて、自分がKNOCK OUTで戦い続けたことが間違っていなかったと思いました。このまま僕が優勝します。
(前田の印象)大尊選手は若くて伸び盛りの選手です。昨日の嵐と違って気持ちいい試合ができると思います。
(決勝で当たりたい相手)古村選手とは4回目、森岡選手とは3回目になるので、ここまで来たら変わらないですね。もうKNOCK OUTが最強だと証明できたんで、これからは個の証明をしたいです。
(優勝後の展望)目指すのは世界なので、ONEも面白いんですけど、昨日みたいに各団体との対抗戦も面白いなと思いました。アウェーだと応援も盛り上がるし楽しいですね。
◆前田大尊
壱選手がこの中で食ったら一番うまい選手だと思っていたので、試合が決まってワクワクしています。昨日は一航選手に勝てて、自分の可能性を信じることができました。決勝に進んで優勝まで一気に行って、この先の格闘技人生を味わいたいです。
(壱の印象)昨日の試合を見ていても、試合慣れしていて、巧さと技術力を感じました。それをどう攻略するか楽しみです。試合まで充実した日々を過ごしたいです。僕も顔に自信があるので、どっちが顔に自信があるか勝負したいです(笑)。
(決勝で当たりたい相手)全員僕よりおいしい相手なので、誰でも大丈夫です。
(優勝後の展望)まだチャンピオンベルトを取れていないので、まずはベルトを取りに行きたいです。
森岡悠樹×古村光、4年ぶり再戦
KICKBOXING JAPAN CUP 2024 55kgトーナメント準決勝(肘有り) 3分3R(延長1R)
古村 光(FURUMURA-GYM/元KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)
森岡悠樹(北流会君津ジム/スック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王者)
古村と森岡は20年12月のREBELSでREDルール55.5kg契約で対戦し、古村が延長判定2-0で勝利している。
古村は14戦9勝(7KO)4敗1分の23歳。昨年8月、壱・センチャイジムに判定2-1で勝利しKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者となったが、今年4月のリターンマッチでは5Rのバッティングで負傷判定となり敗れベルトを失った。佐賀出身で、9月21日のKNOCK OUT福岡大会ではタイ人のPRANDAM BRAVELYに1R左肘でKO勝ち。11月の55kgトーナメント一回戦では佐野佑馬(WMC日本スーパーバンタム級王者)に2R左膝蹴りでTKO勝ちしている。
森岡は26戦15勝(8KO)9敗2分の30歳。KNOCK OUTとスック・ワンキントーンを主戦場とし、5月のONE Friday Fightsではイラン人選手に開始早々ダウンを奪われるも、右ストレートでダウンを奪い返し1R KO勝ち。6月のシュートボクシングではOFGマッチで山田虎矢太に1R KO負け。9月23日のスック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王座初防衛戦ではシュートボクシングの18歳の新鋭・笠原直希から累計3度のダウンを奪い判定勝ちしている。11月の55kgトーナメント一回戦では真琴(NJKFスーパーバンタム級王者)と3R引き分けとなったが、真琴の計量オーバーにより、延長は行わず、森岡が準決勝に進出した。
◆古村光
何年ぶりかの森岡君との試合ですけど、ここでボコボコにして優勝することしか見ていないです。4月にベルトを失ってメンタル的にもやられたんですけど、チームのみんなが支えてくれて今があるので、成長した姿を見せたいです。
(森岡の印象)一発があるのは最初やった時から感じているので、そこをクリアしたら問題ないです。
(決勝で当たりたい相手)誰でもいいです。
(優勝後の展望)血祭を続行し、肘で切って飛び膝で切って血祭にしたいです。
◆森岡悠樹
昨日は持ち味を出せず、これで勝ち上がっても悔しい思いがしています。準決勝は攻撃力のある古村選手が相手で、リベンジマッチになるので 一回戦のうっぷんを晴らして優勝したいです。
(古村の印象)昨日少し見て、一発のパワーがあると思ったんですけど、狙いすぎていた感じがするので、僕との試合ではもっと最初からガンガン来てほしいです。
(決勝で当たりたい相手)壱選手にリベンジしたいです。
(優勝後の展望)REDルールがOFGマッチになるので、そこにアジャストして、また来年ONEに挑みたいです。
また、山口代表は、壱と舌戦を繰り広げるも完敗に終わった嵐について言及し「嵐選手は凄くいい選手と思っていますので、ぜひKNOCK OUTに上がってもらいたいです。嵐選手の挑発で、壱選手とセンチャイ会長は気分を害したかもしれないですけど、昨日の応援団を含めた両陣営のあそこまでの盛り上がりは、彼が作ったと思いますし、壱も光ったと思います。NJKFの武田幸三さんともそこの考えは一致しました」とコメントしており、トーナメントのリザーブファイトに起用される可能性もありそうだ。
BLACKウェルター級王座決定戦 渡部太基「有終の美を飾る」×中島玲「渡部選手の意識を断つ」
KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)王座決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)
中島 玲(フリー/元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者)
良太郎が返上したKNOCK OUT-BLACKウェルター級王座を懸けての4選手によるトーナメントが10月12日の後楽園大会からスタートし、勝ち残った渡部と中島による決勝が12.30横浜大会で行われる。
渡部は37歳(試合時)。22年9月の初代王座決定戦で良太郎と対戦し、首相撲からの膝蹴りに手を焼き判定負け。その後、BLACKはワンキャッチワンアタックルールに変わる。今年2月大会で漁鬼に判定負け、4月大会でCAZ JANJIRAを2R右ストレートでKO、6月の代々木大会では小川悠太相手に死闘を繰り広げるも延長判定負けした。小川はこの王座決定トーナメントの出場候補だったが、拳の骨折で復帰に1年以上かかるため辞退したという。10月のトーナメント一回戦で渡部は西川康平とダウンの応酬を繰り広げ1R KO勝ちしている。渡部は年内引退を表明しており、今回と12月の決勝で勝ってベルトを巻いて、有終の美を飾りたいところ。
中島は子供のころに空手を習い、高校時代にボクシングを始め、19年にプロデビュー。昨年4月には日本スーパーウェルター級暫定王者となったが、キックに転向。今年3月のK-1の-70kg世界最強決定トーナメント開幕戦でヴィクトル・アキモフに2R KO負け。6月のKNOCK OUT代々木大会でのキック2戦目はKNOCK OUT-REDスーパーライト級(65kg)王者と同級BLACKルールで対戦し3R TKO勝ちした。10月のトーナメント一回戦では漁鬼に判定勝ちしている。
◆渡部太基
格闘技をやってきた18年間の集大成なので、しっかり結果を出して、最後、有終の美を飾ろうと思います。
(中島の印象)ボクシングならではの強打でパンチが強いと感じました。でも僕は勝負師なんで(相手の強みである)パンチで倒したいです。
(中島の「意識を断つ」という発言について)試合で意識飛ばされたことないんで、やられるならそれぐらいやってほしいですね。
(最後の試合ということで、いつもの試合との違いは?)色んな気持ちがありますね。うれしさだったり寂しさだったり、全て含めて。だからこそ、いい試合をして勝ちたいです。
◆中島玲
レジェンドの渡部選手の最後の相手が僕であることを光栄に思います。でも最後に手が上がっているのは僕なんで楽しみにしてください。僕との試合は熱い試合にならないです。(つまり一方的に倒す?)そうですね。前回、倒れてもまた立ち上がって向かってくる試合をしていましたけど、僕は意識を断とうと思います。
(キックの王座を取る意義)ボクシングの暫定王座を取りましたけど、それを捨ててキックに来たんで、輝いている姿をボクシングの人たちにも見せたいです。ここで負けてるようじゃ先は無いと思っています。KNOCK OUTの王者としてキック界を背負いたいです。渡部選手という、いい選手が相手なので、ここでものにしたいです。
(王者になってからの展望)鈴木千裕選手を引きずり出したいです。
2025年は6月と12月に代々木第二大会
また会見では、来年2025年のKNOCK OUTの大会スケジュールも発表された。後楽園ホールでは2月9日、4月6日、5月18日、7月20日、8月29日、9月23日、10月12日、11月15日に開催し、代々木競技場第二体育館で6月22日と12月30日にビッグイベントを開催する。これ以外にも今月オープンした福島のTRANING CAMP 常葉での配信特化型大会も開催される。
対戦カード
KICKBOXING JAPAN CUP 2024 55kgトーナメント準決勝(肘有り) 3分3R(延長1R)
壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、元ルンピニー日本バンタム級王者)
前田大尊(マイウェイジム/INNOVATIONフェザー級1位)
KICKBOXING JAPAN CUP 2024 55kgトーナメント準決勝(肘有り) 3分3R(延長1R)
古村 光(FURUMURA-GYM/元KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)
森岡悠樹(北流会君津ジム/スック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王者)
KICKBOXING JAPAN CUP 2024 55kgトーナメント決勝(肘有り) 3分3R(延長1R)
KICKBOXING JAPAN CUP 2024 55kgトーナメント・リザーブファイト(肘有り) 3分3R(延長1R)
KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級(60kg)王座決定トーナメント準決勝・決勝 3分3R(延長1R)
久井大夢(TEAM TAIMU/KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王者&ライト級(62.5kg)王者)
ピッチ・ソムパッツ[Pich Sambath](カンボジア/クンクメール薦選手)
ロムイーサン・TIGER REON[Lomleesan](タイ/REON Fighting Sports Gym/元ラジャダムナン認定ミニフライ級2位、元BBTV同級1位)
※ほか1選手と組み合わせは後日発表
RED 58kg契約 3分3R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王者・元同スーパーバンタム級(55kg)王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
チョムラウン・クンクメール[Chomroeun Kunkhmer](カンボジア)
KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)王座決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)
中島 玲(フリー/元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者)
出場予定選手
重森陽太(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDライト級(62.5kg)王者、元WKBA世界同級王者、元新日本フェザー級&バンタム級王者)
古木誠也(G1 TEAM TAKAGI/KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)王者)
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者、元大和ムエタイ・フェザー級王者)※UNLIMITEDルール
龍聖(MAJESTIC/Team KNOCK OUT/元KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者)
バズーカ巧樹(菅原道場/元KNOCK OUT-REDスーパーライト級(65kg)王者、元KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)王者、元WMAF&MA日本スーパーライト級王者)
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールは肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
概要
大会名 K.O CLIMAX 2024
日時 2024年12月30日(月) 開場・12:00 オープニングファイト開始・未定 本戦開始・14:00
会場 横浜武道館 https://budokan.buntai.jp/
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 VIP席 10万円 SRS席 3万円 RS席 15,000円 S席 10,000円 スタンドA席 6,000円 ※当日券は各席とも500円アップ ※6歳未満は保護者の膝上の場合入場無料。座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ イープラス チケットぴあ ローソンチケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/