スック・ワンキントーン 9.23 後楽園ホール(レポ):森岡悠樹、シュートボクサー笠原直希から3ダウン奪い判定勝ちしスーパーバンタム級王座防衛。小林司、MOMOTAROに僅差の判定勝ち。Mickey、KO勝ちで王座防衛
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SUK WAN KINGTHONG(スック・ワンキントーン)aggressive
2024年9月23日(月/祝)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
森岡悠樹、シュートボクサー笠原直希から3ダウン奪い判定勝ちしスーパーバンタム級王座防衛
第11試合 セミファイナル スック・ワンキントーン・スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
○森岡悠樹(北流会君津ジム/王者)
×笠原直希(シーザージム/1位、シュートボクシング日本バンタム級(52.5kg)2位)
判定3-0 (ナルンチョン50-46/アラビア49-45/サミンデット49-45)
※森岡が初防衛
森岡は30歳。スック・ワンキントーンで昨年スーパーバンタム級王者となり、KNOCK OUTにも並行参戦。5月のONE Friday Fightsではイラン人選手に開始早々ダウンを奪われるも、右ストレートでダウンを奪い返し1R KO勝ち。6月のシュートボクシングではOFGマッチで山田虎矢太に1R KO負けしている。11月のNJKFで開幕する55kgトーナメント「KICKBOXING JAPAN CUP 2024」にもエントリーしているため、その前に何としても負けられない一戦となる。
笠原直希は弘希・友希を兄にもつ18歳。戦績12戦9勝(3KO)2敗1分。SBと並行してスック・ワンキントーンでも4戦し、6月にSHUに判定勝ちし、王座挑戦権を獲得した。
直希のセコンドには二人の兄もつき、シーザー武志会長も客席で見守るが、試合はキャリアで勝る森岡が差を示す内容に。1R、森岡は序盤からプレッシャーをかけ、度々右ストレートを当てる。直希は下がる状況が続き、左ボディ、ミドルを返す場面もあるが、森岡は攻撃を緩めず、終了間際には右ストレートをクリーンヒットして倒す。直希はすぐ立ったため、ノッパデッソーン・レフェリーはムエタイのルールに沿いダウンとはみなさない。
2R、森岡は右ストレートを引き続き当てると、右ストレートの膝蹴りの連打で倒し、明らかにダメージがあるため、今度はレフェリーもダウンを宣告する。直希も打ち合いでパンチを返すが、森岡は変わらず右ミドル、ストレートを当て、終盤にも右フックで再びダウンを奪い、差を広げる。
3R、お互いパンチを当て、ボディ打ちも絡め、直希も返して一進一退の激しい攻防で場内を沸かせる。だが終盤、またも森岡が右肘でダウンを奪う。
4R、直希はここまで3度ダウンしているが、18歳と若いせいもあってか体力回復は早く、逆に森岡が少し疲れ気味で、直希が前に出る時間が長くなる。だが森岡は距離を取りつつ、右ストレートを随所で当て、ヒットでは上回る状態をキープする。
5R、直希も反撃を狙って必死に前に出るが、なかなか強打を打てない。逆に森岡は手数が減りつつも、最後に右ストレートでひるませ、しっかり差を印象付けて終了。森岡が大差をつけ判定勝ちし、王座防衛を果たした。
マイクを持った森岡は「直希選手、18歳と思えないタフな選手でもっと強くなると思います」と直希を称えた。
小林司、MOMOTAROに僅差の判定勝ち
第12試合 メインイベント スック・ワンキントーン・ライト級タイトルマッチ 3分5R
○小林 司(sports24/王者)
×MOMOTARO(OGUNI GYM/挑戦者、元WBCムエタイ・インターナショナル&日本統一フェザー級王者、元NJKF同級王者)
判定2-0 (49-48/49-49/49-48)
※小林が初防衛
小林は11戦9勝1敗1分の27歳。スック・ワンキントーンのレギュラー選手の一人で、昨年10月の後楽園大会でリク・シッソーに判定勝ちしライト級王座を獲得。2月の新宿大会では63kg契約でポッシブルKと対戦し判定負けしプロ初黒星を喫している。
MOMOTAROは52戦36勝15敗1分の33歳。NJKFの主力としてWBCムエタイ・インターナショナル王座も獲得した実力者で、6月のスック・ワンキントーン新宿大会のメインイベントでは60kg契約でリク・シッソーに判定勝ちし、今回の王座挑戦につなげた。
1R、両者サウスポーで構え、お互い時折ミドル、ローを当てるが、まだヒットも差も乏しい。
2R、お互い少し攻撃が増えるが、まだ互角。終盤、MOMOTAROが前蹴りで小林を吹き飛ばし、左ストレートを当てるが、最後に小林も左ストレートをお返しして巻き返す。
3R、序盤こそ首相撲の展開となるが、中盤からはこれまで同様の離れての展開が続く。パンチの応酬ではどちらも許さず。細かい蹴り数はMOMOTAROが少し上に見えるが、差はまだはっきりしない。
4Rもお互いミドル、前蹴りを当てるが、ひるませたり連打でまとめる展開にならず、差が乏しい。
5RもMOMOTAROがミドルを当てるが、小林もパンチや前蹴りを随所で返し、一歩も譲らない。
スック・ワンキントーンは在日タイ人トレーナーたちがジャッジを務めており、1者はイーブンとしたが、2者は1点差で小林を支持し、小林が判定勝ちで防衛を果たした。小林は「反省ばかりです。MOMOTARO選手は僕がこの競技をする前から戦っていた憧れの選手で、やりにくかったです」と話した。
MickeyはKO勝ちで王座防衛
第10試合 スック・ワンキントーン女子スーパーフライ級タイトルマッチ 3分3R
○Mickey(Y’s Promotion/王者)
×秋田芭菜[はな](キング・ムエ/挑戦者、IMSA日本女子フライ級王者)
3R 2’21” TKO (右膝蹴り)
※Mickeyが防衛
1R、Mickeyが序盤から前に出続け、パンチを当てつつ、首相撲でコントロールしながら膝を当て、終盤には肘も絡める。Mickeyが手数で大差をつける。
2R、Mickeyがテンカオあるいは首相撲で左膝をボディに度々ヒットする。秋田は苦しそうで数度スリップするように。
3R、プロ3戦目の秋田も随所でミドルを返して奮闘したが、Mickeyは変わらず膝等を当て主導権を維持する。最後はMickeyが左ミドルを当ててから、首相撲で捕まえ右膝蹴りをボディに叩き込み、秋田をダウンさせると、秋田はダメージが大きく、レフェリーがストップした。
第9試合 67kg契約 3分3R
×YUHEI(ONE LINK/スック・ワンキントーン・ウェルター級王者)
○ウアン・フェニックスジム(Worawut PHOENIX/スック・ワンキントーン・ウェルター級4位)
判定0-2 (28-29/29-29/28-29)
第8試合 56kg契約 3分3R
○石川直樹(キックフルジム/ISKA K-1ルール世界フライ級王者、元新日本・ジャパンキック同級王者、元スック・ワンキントーン・スーパーフライ級王者)
×前田浩喜(CORE/元NJKFフェザー級・スーパーバンタム級・バンタム級王者)
判定3-0 (29-27/29-27/29-27)
1R、サウスポーの前田に対し、オーソドックスの石川が右の三日月蹴りを効かせると、首相撲で捕まえ、膝を顔面に連打してダウンを奪う。2R以降は前田が左ミドル主体で持ち直したが、石川が蹴り足をつかんで倒す等して前田の反撃を封じて、逃げ切り判定勝ちした。
第7試合 62kg契約 3分3R
×コントォラニー・ワイズディー(タイ/Y’ZD GYM)
○カミ シロ(PHOENIX/WMC日本ライト級王者)
判定1-2 (29-30/29-28/29-30)
第6試合 54kg契約 3分3R
△イティポン・シットポージョーウォー(タイ)
△星 拓海(IDEAL GYM)
判定0-0 (29-29/29-29/29-29)
第5試合 スーパーバンタム級 3分3R
×渋江健司(Y’ZD GYM)
○SHU(D-BLAZE/スック・ワンキントーン・スーパーバンタム級4位)
2R 1’53” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる左まぶたのカット)
第4試合 58.5kg契約 3分3R
○ヨードオーティー・スーパーレックムエタイ(タイ)
×須藤誇太朗(フジマキックムエタイジム/スック・ワンキントーン・スーパーフェザー級5位)
判定3-0 (30-28/29-28/30-28)
第3試合 女子52kg契約 2分3R
×紗耶香(BLOOM/ミネルヴァ・スーパーフライ級4位)
○NAO.YK(YKジム)
判定0-3
第2試合 62kg契約 3分3R
○ヨードセンチャイ・スーパーレックムエタイ(タイ)
×佐達光輝(D-BLAZE)
判定3-0
第1試合 64kg契約 3分3R
×伊賀道凌平(STAGE青山)
○岩谷将平(フジマキックムエタイジム)
判定3-0
オープニングファイト 62kg契約 2分3R
○ユウキ・オーチャロンチャイ(チーム・クンタップ)
×アキト・サンライズジム(サンライズジム)
判定2-0