スック・ワンキントーン 6.12 後楽園ホール:石井一成、3R KO勝ちでIBFムエタイ王座獲得
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
神楽坂 江戸川橋 クラミツムエタイジム
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ノーナクシンムエタイジム東京「SUK WAN KINGTHONG(スック・ワンキントーン)Go to Raja」
2019年6月12日(水) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第10試合 メインイベント IBF(国際ボクシング連盟)ムエタイ世界フライ級王座決定戦 3分5R(インターバル2分)
×ペットタイランド・ヨードムエポンラット[Petchthailand Moopingaroijung](タイ/元True4U&ムエサイアムイサーン・ライトフライ級王者、WBCムエタイ世界フライ級9位)
○石井一成(ウォーワンチャイプロモーション/KING OF KNOCK OUT&WPMF世界フライ級王者、元True4U王者、WBCムエタイ世界10位)
3R 3’04” KO (バックスピンキック)
※石井が王者に
ラジャダムナンスタジアムのムエタイ・プロモーターを父に持つK・ルークプラパーツ(ナタポン・ナクシン)氏が主催する後楽園大会は昨年8月以来2度目。前回はポンシリ、チャムアトーンらタイの強豪を招へいした。今回はプロボクシングの世界王座認定団体・IBF(国際ボクシング連盟)が17年12月に設立したムエタイの世界王座のタイトルマッチが組まれた。なお、IBFムエタイのライト級ではセクサン、ミニフライ級では名高・エイワスポーツジムが王者になっている。
石井が王座を争うペットタイランドは戦績67戦51勝15敗1分の17才。身長は168cm。1R、タイなら通常様子見だが、石井はお構いなしに最初から圧力をかけて、右ロー、左ボディ等を積極的に放って倒しにかかる。ペットタイランドはブロックして猛攻をしのぐ。
2R、序盤こそペットタイランドが圧力を強めていたが、中盤以降は1R同様に石井がパンチ、ローを当て続ける展開に戻る。だが少し体が大きくガッシリしているペットタイランドは打たれ強く、なかなか崩れない。
3Rも石井がパンチとローを当てていたが、ペットタイランドは耐えると、首相撲で捕まえ、膝を連打して反撃する。石井は一転ピンチに陥るが、終盤、振りほどいて左ボディ、左前蹴りを当てると、ペットタイランドは苦痛の表情を浮かべて後退する。石井はその隙を逃さず、終了間際にバックスピンキックをレバーにクリーンヒットし、時間内でマットに沈めた。
第9試合 セミファイル IBFムエタイ世界バンタム級王座決定戦 3分5R(インターバル2分)
○ペットチャウリット・ソー・チットパッタナー[Petchchaoalit Sor.Chitpattana](タイ/ルンピニー認定スーパーフライ級7位、WBCムエタイ世界バンタム級王者、プロボクシング元ABFアジア&PATタイ王者)
×小嶋勇貴(ノーナクシンムエタイジム東京/WPMF日本&ルンピニー日本(LPNJ)バンタム級王者、WBCムエタイ世界10位、元J-NETWORK王者)※仲ファイティングジムから所属変更
判定2-1 (北尻49-48/シン48-49/ピディット49-48)
※ペットチャウリットが王者に
小嶋と王座を争うペットチャウリットは戦績64戦44勝18敗2分の19才。1R、リーチの長いペットチャウリットが、前蹴りで突き放しつつ、時折伸びのあるパンチでも小嶋を脅かす。パンチの動きはボクシング的だ。
2Rもペットチャウリットが前蹴り、ハイ、膝を当てつつ、左ボディストレートも増やし、終了間際には連続で当てて後退させる。
3R、小嶋は少し距離感やリズムをつかんだ様子で、2Rよりももらう場面は減り、細かく右インローやミドルを返すように。だがはっきり差をつける展開には持ち込めない。
4Rも小嶋が随所で右ミドルを当て続ける展開。セコンドのK氏からは「ミカヅキ」という声も飛び、小嶋は普通のミドルと三日月蹴りをうまく使い分けている。ペットチャウリットこれまでより攻撃が減ってしまう。
5Rも小嶋が右ミドルを当てつつ、右ローでも時折ぐらつかせるが、ペットチャウリットはうまく回って距離を取り、随所で左ミドルを返し、大差はつけさせない。判定は割れたが、2者をペットチャウリットを支持し、小嶋は惜しくも敗れた。
エキシビションマッチ 2分2R
―ルンキット・ウォーサンプラパイ(タイ/ラジャダムナン認定スーパーフェザー級王者)
―梅野源治(PHOENIX/元ラジャダムナン認定ライト級王者)
勝敗無し
両者ともRISE WORLD SERIESの別々の階級のトーナメントで3月の一回戦を突破し、7月21日 エディオンアリーナ大阪での準決勝を控えている。エキシながら梅野が最初から実戦さながらのアグレッシブで重みのある右ミドル、右ストレートを出し続けると、少し面食らった様子のルンキットも少しずつ蹴りのヒットを増やし、激しい攻防のまま2Rを終えた。
梅野は「RISEのチャンピオンになって、ムエタイとRISEの2つのルールでトップに立てるよう頑張ります」とアピールした。
第8試合 スック・ワンキントーン・スーパーフライ級王座決定戦 3分5R
○石川直樹(治政館ジム/ジャパンキック・フライ級王者、元新日本同級王者)
×蓮沼拓矢(ノーナクシンムエタイジム東京)
判定3-0 (49-47/49-47/49-47)
※石川が王者に
1Rはお互い慎重だったが、2R、蓮沼がパンチとミドルのヒットを増やし、少し優位に。3R、石川が圧力を強め、組んで膝を当てる場面が少し目立つように。4Rになると、石川がさらに首相撲からの膝蹴りのヒットを増やし、そこから崩しも織り交ぜ圧倒。蓮沼は3Rまでよりも返す攻撃が減ってしまう。5Rも石川が膝主体で攻勢を維持し、点差を広げ判定勝ちした。
第7試合 スック・ワンキントーン・ライト級王座決定戦 3分5R
○雅 駿介(PHOENIX/ムエタイオープン王者)
×永澤サムエル聖光(ビクトリージム/ジャパンキック1位、元新日本1位)
判定3-0 (49-48/49-47/49-47)
※雅が王者に
ロー、ミドルの応酬で、雅がやや蹴り数多く進めていると、2R中盤から右ストレート、右ハイ、膝蹴りを絡めて追い詰め、右肘で永澤の左まぶたを切り裂き、ドクターチェックとなる。3R、3Rも雅がパンチを随所で当てつつ、組んでの膝等も当てて主導権を維持する。4R以降は少し疲れが見え、勢いは落ち、永澤のミドルをもらう場面もあったたものの、随所でパンチ、ミドル等を当て、逆転は許さず判定勝ちした。
第6試合 スック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王座決定戦 3分5R
○44[シー シップ シー]・ユウ・リバイバル(REVAIVAL-GYM/元ムエタイオープン・バンタム級王者)
×高橋茂章 (KIX/元日本プロキック連盟王者)
判定3-0 (49-48/49-47/49-47)
※44が王者に
第5試合 スック・ワンキントーン・女子ミニフライ級王座決定戦 3分3R
×狂猫yokko[クレイジーキャット・ヨッコ](BRING IT ONパラエストラAKK/タイ・チェンマイスタジアム・ライトフライ級王者)
○KOKOZ[ココゼット] (TRY HARD GYM)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
※KOKOZが王者に
第4試合 60kg契約 3分3R
○シンダムOZジム(タイ/OZジム/元ラジャダムナン認定バンタム級王者)
×リク・シッソー(トースームエタイジム/WMC日本スーパーフェザー級王者)
判定3-0 (29-28/30-28/30-28)
第3試合 53.6kg契約 3分3R
○壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/ルンピニー日本(LPNJ)バンタム級王者)
×宮坂佳介(ポンムエタイジム/TENKAICHIバンタム級王者)
判定3-0 (29-28/29-28/30-28)
1R、壱がサウスポーからの左ミドル、膝、肘で圧倒。2Rも同様に壱が主導権を維持する。宮坂も随所でパンチ、ミドルを返すものの、流れを変えるほどにはならない。3R、宮坂が首相撲からの膝を連打する場面も作って挽回したが、壱も膝を返して反撃を食い止め判定勝ちした。
第2試合 63.5kg契約 3分3R
―バイパイ・ヨータームエタイ(タイ)
―白木 幹(ウィラサクレック札幌ジム)
中止 (白木の負傷欠場)
第1試合 58kg契約 3分3R
○レンタ・ウォーワンチャイ[松井蓮汰](TEAM MUSOU)
×睦雅(ビクトリージム)
判定2-1 (29-28/29-30/29-28)