スック・ワンキントーン 6.18 新宿フェイス(レポ):クボ マサヤ、森岡悠樹、老沼隆斗、セーンダオレック、辻井和奏が圧勝。17歳の笠原直希&赤土公亮が勝利
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
リバーサルジム久喜WINGS
未経験者でも大丈夫!様々な年代の方がキック 柔術 MMA等を楽しくトレーニング!今なら入会金等無料!
ノーナクシンムエタイジム東京主催「SUK WAN KINGTHONG(スック・ワンキントーン)decisive battle」
2023年6月18日(日)新宿フェイス
レポート:井原芳徳
第2部:クボ マサヤがタイ人選手を1R KO。17歳の笠原直希&赤土公亮が勝利
第9試合 メインイベント スック・ワンキントーン・ウェルター級王座挑戦者決定戦 67kg契約 3分3R
×シュートン・ヨーユットムエタイジム(タイ/ヨーユットムエタイジム/元WMOムエタイ・ミドル級王者)
○クボ マサヤ(PHOENIX/WMCインターコンチネンタル・スーパーライト級王者)
1R 1’41” KO (3ダウン:左ストレート)
シュートンは昨年11月のジャパンキックでモトヤスックと70kg契約で対戦し判定負けしている選手。今回は67kg契約まで下げたが、それでもまだこの階級では小柄な感がある。
試合はクボが圧倒する内容に。1R、クボがサウスポーで構え、出入りを繰り返して右ジャブや左インローを放った後、飛び込んでの左のスーパーマンパンチを当て、開始わずか10秒ほどで早くもダウンを奪う。さらにクボは左インローでダメージを与えつつ、またも左のスーパーマンパンチでダウンを奪う。シュートンは立ち上がるがダメージが大きい。それでもレフェリーが続行したが、最後はシュートンの右フックにクボが軽く合わせた左ストレートで、シュートンが倒れたところで、ようやくレフェリーがストップした。クボは王者・吉田敢への挑戦権を獲得した。
第8試合 スック・ワンキントーン・スーパーフェザー級王座決定トーナメント1回戦 3分3R
○岩城悠介(RIKIX/元WPMF世界スーパーフェザー級王者)
×近藤 拓(sports24/スック・ワンキントーン・スーパーフェザー級2位)
判定3-0 (30-27/29-28/29-28)
1R、サウスポーの近藤に対し、オーソドックスの岩城がプレッシャーをかけ続けると、終了間際に右ストレートの連打でダウンを奪う。
2R、岩城が変わらずプレッシャーをかけ、右ストレート、インローを随所でヒットし優勢。終盤、近藤はパンチをもらった場面でもないが、ダメージが溜まったか?突如マウスピースを吐き出し印象を悪くする。
3Rは組みの展開が増え、岩城が倒す場面が数度ある。岩城は攻めあぐねるが、近藤も反撃に持ち込めず終了。岩城が点差を守り判定勝ちした。
第7試合 スック・ワンキントーン・スーパーフェザー級王座決定トーナメント1回戦 3分3R
○角谷祐介(NEXTLEVEL渋谷/スック・ワンキントーン・スーパーフェザー級4位)
×スアノーイ・トースームエタイジム(タイ/トースームエタイジム/元タイ・イサーン地方スーパーバンタム級王者)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
1R、スーパーフェザー級で戦うにはかなり小柄なスアノーイだが、積極的な攻めを繰り広げ、終盤には右フックで角谷をひるませる。
2R、スアノーイの勢いが落ち、角谷が積極性を増し、右ストレート、組んでからの崩しで攻勢に。3Rも右フック、ロープに押し込んでの右膝等で積極的に攻めて好印象を残し判定勝ちした。
岩城と角谷による王座決定戦は9月18日の新宿フェイス大会にて行われる。角谷の次の試合で勝利した岩城は「角谷選手には一回負けているので、次、強化してボコボコにします」とアピールした。
第6試合 スック・ワンキントーン・ライト級王座挑戦者決定戦 62kg契約 3分3R
×津橋雅祥(STELLA/元蹴拳ムエタイ・スーパーフェザー級王者)
○小林 司(sports24/スック・ワンキントーン・ライト級2位)
判定0-3 (ノッパデッソーン29-30/ナルンチョン28-29/シーン27-30)
1R、両者サウスポーで構え、前に出る津橋を小林がステップでかわし、左ローを的確に当てる。
2R、中盤から津橋が左ローを連打するが、小林はひるまず、終盤には左ローを返し、最後は右前蹴りで吹き飛ばして終える。
3Rも他の攻撃もあるもののロー主体の攻防。蹴り数で差が大きいわけではないが、小林がローを津橋の前足に当てると、津橋はバランスが悪くなりがちで印象が悪い。小林が着実な攻めで点差を作り判定勝ちした。
小林は10月22日の後楽園ホール大会で王者のリク・シッソーに挑戦する。
第5試合 55kg契約 3分3R
○笠原直希(シーザージム)
×SHU(D-BLAZE/スック・ワンキントーン・バンタム級4位)
判定3-0 (29-27/30-27/30-28)
笠原弘希・友希の弟・直希は17歳。昨年4月の那須川龍心戦でプロデビューし、これまでシュートボクシングとRISEに上がって来たが、ムエタイには初挑戦。これまでの試合同様、シュートボクサーのコスチュームのロングスパッツを着用する。
直希は前回の4月のSBの試合は53kgだったが、今回は55kg契約。1Rは前に出るSHUにやや押され気味の直希だったが、随所でパンチや膝をヒットし、2Rには左ジャブでフラつかせてからの右フックでダウンを奪う。3Rも直希が左ボディ、左右のストレートを随所で当て、パワーで勝るSHUを技術と体力で退け判定勝ちした。
第4試合 ライト級 3分3R
×清宮 拓(フジマキックムエタイジム)
○青木大好き(OZジム)※青木大 改め
判定0-3 (28-29/28-29/28-30)
第3試合 55.5kg契約 3分3R
×作田智大(RIKIX)
○赤土公亮[あかつち こうすけ](D-BLAZE)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
赤土は80年代後半に全日本キックとMAキックの王者だった赤土公彦の息子で17歳。押川童子丸のリングネームだった押川典史会長率いるD-BLAZEに所属する。3月のスック・ワンキントーンでのデビュー戦で勝利し今回が2戦目だが、本場のタイの経験豊富な選手のような隙の無いシャープな動きで観客を驚かせる。
1R、赤土がサウスポーからの左ミドルを開始すぐから何発も当てる。ミドルだけでなくインローも絡め、長い手を活かしたジャブも突き、作田に入らせない。終盤には左ハイで作田をひるませる。
2Rも同様に、赤土は左の蹴りを当て続ける。作田の右インローはブロックし続ける。終了間際に作田が右ストレートを当てるが、赤土は首相撲でその後をしのぐ。
3Rも赤土は左ミドル、ローを当て続け、右の前蹴り、組んでの膝も絡め、高いムエタイスキルを存分に見せつけ判定勝ちした。
第2試合 55kg契約 3分3R
×高梨凌太(フジマキックムエタイジム)
○タパ・アルク(PHOENIX)
判定0-3 (26-30/26-30/26-30)
第1試合 63kg契約 3分3R
○知野幸太郎(NEXT LEVEL上野)
×YUKI(荒川ジム)
2R 2’37” TKO (レフェリーストップ:左フックでダウン後)
第1部:森岡悠樹、老沼隆斗、セーンダオレック、辻井和奏が圧勝
第11試合 メインイベント スック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王座決定戦 3分5R
×伊藤勇真(キング・ムエ/元WPMF日本フライ級王者)
○森岡悠樹(北流会君津ジム/スック・ワンキントーン・スーパーバンタム級2位)
2R 2’53” KO (左ミドルキック)
※森岡が王者に
森岡は昨年11月の第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント決勝戦で壱・センチャイジムに判定2-0で惜敗。今年3月のスック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王座決定トーナメント一回戦では元NJKFスーパーバンタム級王者のTAKAYUKIを1R右ストレートでKOし、今回の決勝でも伊藤をKOすることに。
1R、序盤から体格で勝る森岡が圧をかけ、左ジャブを振りつつ、伸びのある右ストレートを度々当てて主導権を握る。右ボディストレートや右テンカオ、右カーフキック、左ミドルも絡め、攻撃の散らしも巧い。
2R、伊藤は首相撲に持ち込んで流れを変えようとし、森岡を組み倒す場面もあるが、森岡は力強い右膝をお返し。終盤には右ストレートを効かせてから逆に組み倒す。さらに右ストレートを当てると、伊藤はダメージが溜まって来た様子でフラつくように。すると森岡は左ミドルをテンカオ気味にヒット。伊藤はワンテンポ遅れてダウンする。伊藤はなんとか立ったもの10カウントまでにファイティングポーズが取れず、森岡のKO勝ちとなった。
ベルトを巻きマイクを持った森岡は「ここまで時間がかかりましたけどあきらめなくて良かったです。ここまでジムの皆さん本当にありがとうございます。もっと強い相手と組んでもらって、カッコ良く強くなりたいです」とアピールした。
第10試合 セミファイナル スック・ワンキントーン・フライ級次期挑戦者決定戦 3分3R
○老沼隆斗(STRGGLE/元REBELS-REDスーパーフライ級王者)
×阿部晴翔(チームタイガーホーク)
判定3-0 (30-27/29-28/30-27)
老沼と阿部は昨年10月のKNOCK OUTで対戦し、蹴りを何発も当てて阿部を圧倒し判定勝ちしているが、スック・ワンキントーンで両者の再戦が組まれた。
1R、前に詰めようとする阿部に対し、老沼は距離を取りながら左右のミドル、右ロー、左前蹴り等を自在に当て続け翻弄する。
2Rも同様に老沼が距離を取って自分の攻撃を当て続け、組んで膝も当て優位を維持する。
3R、老沼は変わらず蹴りをヒット。中盤から阿部が圧を強め、右ハイ、ストレートを当てる場面もあるが、老沼はステップでかわす。終了間際に老沼が右の飛び膝で阿部を倒し、好印象をしっかり作って試合を終え、再戦も文句なしの判定勝ちを果たした。
老沼は10月22日の後楽園ホール大会で王者・ジュライ・ウォーワンチャイ[石井寿来]に挑戦する。
第9試合 67kg契約 3分3R
×吉田 敢[すすむ](BRING IT ONパラエストラAKK/スック・ワンキントーン・ウェルター級王者)
○セーンダオレック・Y’ZDジム(タイ/Y’ZDジム)
2R 2’19” KO (左肘打ち)
セーンダオレックは21歳で200戦近いキャリアのある選手で、圧巻の強さを見せつける。1R、セーンダオレックがサウスポーで構え、左ミドルを何発も当て、終盤には左の縦肘、ストレートも当てて吉田を圧倒する。2Rにはミドルだけでなく首相撲からの膝と肘も随所で当てる。すると中盤、左ハイを当て吉田をフラつかせると、左ミドルを連打してコーナーに詰めてからの左肘でKOした。
第8試合 69kg契約 3分3R
×北野ユウジ(P.M.K/元J-NETWORKウェルター級1位)
○加藤 渉(TRIBAL MKD GYM/元WMC日本スーパーライト級4位)
2R 2’02” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)
第7試合 65kg契約 3分3R
×ゴン・ウドンTAGER REON(タイ/REON Fighting Sports Gym)
○畠山育朗(Pegasus Project)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第6試合 スック・ワンキントーン女子フライ級王座決定トーナメント準決勝 2分3R
×有里(teamS.R.K/元DBSスーパーフライ級王者)
○辻井和奏[わかな](BRING IT ONパラエストラAKK/タイ・イサーン&ラーナー女子フライ級王者)
1R 1’35” TKO (顔面への右前蹴り)
1R開始すぐから、長身のサウスポー・辻井が左のミドル、前蹴りを何発も当てて有里を圧倒し、左ハイキックでダウンを奪う。有里は立つが、辻井は蹴り続け、最後は顔面狙いの右前蹴りを当て、再びダウンを奪ったところでレフェリーがストップした。辻井は10月22日の後楽園ホール大会でのKOKOZと王座決定戦を行う。
第5試合 スック・ワンキントーン女子スーパーフライ級王座決定トーナメント1回戦 2分3R
×安部 纏(エイワスポーツジム)
○片岡真秀(チームタイガーホーク)
不戦勝 (安部が体調不良により欠場)
エキシビションマッチ 2分2R
―ルイ(クラミツムエタイジム/S-1女子スーパーフライ級王者・元スック・ワンキントーン同級王者)
―片岡真秀(チームタイガーホーク)
勝敗無し
第4試合 スック・ワンキントーン女子スーパーフライ級王座決定トーナメント1回戦 2分3R
○Mickey(PIRIKA TP GYM)
×響子JSK(治政館)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
※9月18日の新宿フェイス大会にて片岡真秀 vs. Mickeyで王座決定戦
第3試合 58kg契約 3分3R
△Ryu(クローバージム)
△熊谷大輔(GTジム)
判定1-1 (30-29/28-29/29-29)
第2試合 52.5kg契約 3分3R
×磯貝雅則(STRGGLE)
○カズキ・シッソー(トースームエタイジム)
判定0-3 (27-30/27-30/27-29)
第1試合 51kg契約 3分3R
×田嶋真虎(Realiser STUDIO)
○鈴木愛虎(HIDEGYM/スック・ワンキントーン・サマックレン50kg王者)
判定0-3 (28-30/28-30/27-30)