NJKF 2.11 堺市産業振興センター(レポ):Jyosei、前田大尊に判定勝ちしWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座獲得「次のタイトルを獲ったらONEに行きたい」。山畑雄摩が引退戦で勝利
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誠至会主催「NJKF 2024 west 1st」
2024年2月11日(日) 大阪・堺市産業振興センター イベントホール
記事提供:ニュージャパンキックボクシング連盟 誠至会
第13試合 メインイベント WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座決定戦 3分5R
○Jyosei(誠至会/元NJKFスーパーバンタム級王者)
×前田大尊(マイウェイジム/INNOVATIONフェザー級1位)
判定3-0 (49-48/49-47/49-46)
※Jyoseiが王者に
昨年3大会に続いて、今回もメインを務めたのはJyosei。延期されていたWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座決定戦を、JAPAN KICK INNOVATIONの新鋭・前田大尊と戦うこととなった。
Jyoseiは昨年2月に日下滉大を下してNJKFスーパーバンタム級王座を獲得(その後返上)。だが5月にはこのWBCムエタイ戦の前哨戦として組まれたタイ人との一戦でTKO負け。続く9月の韓国人戦にもTKO負けを喫し、一転して崖っぷちに。後がない状況で今回の王座決定戦を迎えた。
その相手となったのが、JKIフェザー級1位の前田。8戦7勝(1KO)1敗と高い勝率を誇る18歳で、昨年7月にはWBCムエタイ・ランキング戦でNJKFの主力の一人・一航に勝利。初の王座を獲得すべく、山梨から大阪へと乗り込んできた。入場時には「(高校の)卒業式にベルトを持っていけ!」との声援も飛ぶ。
1Rはローの打ち合いが中心となる中、Jyoseiはカーフも放っていき、前田がバランスを崩す場面も。
2Rには前田がフェイントを入れながらステップを交え、ローに前蹴り、ミドル、右ストレートなどを交えながら攻めていく。速攻を仕掛けることも多いJyoseiはじっくり見ていく構えか、ロー、カーフを中心に応戦。
3Rに入ると前田は右ハイなども繰り出すが、中盤にはJyoseiのカーフが効いてくる。そこを逃さずJyoseiはカーフを連発。オーソドックスの前田はスイッチして対応。このラウンド終了時の判定は29-28でJyosei支持が2名、1名は29ー29でイーブン。
4RもJyoseiがカーフで攻勢。明らかに効いている前田は体勢を崩す場面が目立ち、Jyoseiは右ストレートも打ち込む。スイッチして難局を打破したい前田は右ミドルやパンチを返していく。
5Rには打ち合いになる場面も見られ、お互いにパンチを入れ合うが、前田は形勢逆転には至らず、ゴング。判定でジャッジ三者の支持を得たJyoseiが、1年ぶりの勝利でWBCムエタイの王座を掴んだ。
試合後のJyoseiは「次は自分のやりたいことやっていこうかなと思います。とりあえず、みんな注目しとってください」とマイク。
控室に戻ると「相手はタッパがあって足が細いし、パワーは僕の方があるからカーフでいけると思いました。削ったらパンチが当たっていくっていうシステムなんで。とりあえず打って打って、チャンスを掴んでいく感じで。絶対にチャンピオンになるために、今日は我慢強くいったっす。今までは盛り上げようというのが先走ってたんですけど、今回は形になるものがあったんで」とコメント。
さらに今後については「一つ、決まってるタイトルマッチがあるので、それを獲ったらONEに行きたいです。僕はムエタイがやりたいんで。コカし合いもあるムエタイが本物の戦いやと思うんで。路上やったらコケたら終わりでしょ? ムエタイが立ち技最強なんで」と熱く語った。元来の攻撃力に加え、戦い方の幅を広げて王座を掴んだJyoseiの今後に期待だ。
第12試合 セミファイナルII -59kg契約 3分3R
×佐藤 亮(健心塾/NJKFスーパーフェザー級3位)
○坂本直樹(道場373/NJKFフェザー級5位)
判定0-3 (28-30/28-30/28-29)
ダブルセミファイナル第2試合は昨年5月にドローに終わったNJKFスーパーフェザー級3位・佐藤亮とNJKFフェザー級5位・坂本直樹が再戦。前半、組みヒザを入れていた佐藤が後半に失速、終盤にパンチ、ヒジ、ヒザを集めた坂本が判定勝ちを飾った。
坂本は「タイでムチャクチャ練習したのに、あんまり成果が出てないので、これからまた頑張ります。あと、今日東京で(NJKFフェザー級の)タイトルマッチやってるんですけど(=大田拓真が笹木一磨に判定勝ち)、次、僕どうですか!」と気勢を上げた。
第11試合 セミファイナルI -57kg契約 3分3R
○繁那[ばんな](R.S-GYM/NJKFスーパーバンタム級4位)
×ナウインター・SUNムエタイ(タイ/SUNムエタイジム)
3R 0’21 TKO
ダブルセミファイナル第1試合ではNJKFスーパーバンタム級4位の繁那(ばんな)が登場。ナウィンターSUNムエタイと、初の国際戦を行った。1R、持ち前のスピードと回転力を生かしてラッシュをかけた繁那だったが、ナウィンターのヒジを食らって顔面をカット。しかし2Rにダウンを奪い、3R開始早々にも左ボディを決め逆転のTKO勝利。
繁那は「僕がこの階級のチャンピオンにふさわしいと思うんで。早くもっと強い選手とやりたいんで、どんどんよろしくお願いします。武尊選手や天心選手、井上尚弥選手の知名度やパワー、技術全て、僕が上回ろうとしてます。ここからどんどん上がっていくんで」とアピールした。
第10試合 スーパーライト級 3分5R
○山畑雄摩(心将塾/元DEEP☆KICK -63kg王者)
×篤椰(team Bonds)
判定3-0 (50-47/50-47/50-46)
第10試合では、この誠至会興行を出発点にRISEやRIZINでも活躍した元DEEP☆KICK63kg王者・山畑雄摩が現役ラストマッチ。篤椰と3分5Rヒジありで対戦し、3Rにヒジでダウンを奪って判定勝利した。
「生まれはニュージャパン、DEEP☆KICKと行って、そこから大きな舞台にも出させてもらいました」とマイクで話し始めた山畑は、キックをやることに反対していた母親を会場に呼んでいたことを明かすと「キックボクシングを一生懸命やってきたよということを証明できたと思います」と話した。
また所属する心将塾の藤田将平代表に感謝の言葉を述べ、「この勝利は僕だけのものじゃなくて皆さんの勝利であり、心将塾の勝利であり、チームの勝利だと思ってます。皆さんもチームの一員ですんで、今日は勝ったな!」と言うと、場内からは大きな拍手が起こった。
通算戦績は33戦16勝(4KO)13敗4分。この日も、どの局面でも顔色一つ変えずに戦う冷静な試合運びが目立った。
NJKF西日本本部の次回大会は4月21日、拳之会主催の岡山大会。誠至会の次回大会は6月16日に予定されている。
第9試合 フライ級 3分3R
×髙木雅己(誠至会)
○西田光汰(西田キックボクシングジム)
判定0-2 (30-29/28-29/28-29)
第8試合 -56.5kg契約 3分3R
○庄司理玖斗(拳之会)
×嘉武士(健心塾)
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)
第7試合 スーパーライト級 3分3R
―光太郎(誠至会)
―桜華(小浜道場絆)
中止 (光太郎の体調不良)
※以下、肘無し
第6試合 バンタム級 3分3R
○山脇飛翼(K-1ジム心斎橋チームレパード)
×中島大翔(GET OVER)
判定2-0 (30-29/30-29/29-29)
第5試合 -60kg契約 3分3R
×瑠稀士(R.S-GYM)
○宮原 司(K-1ジム心斎橋チームレパード)
判定3-0 (28-29/28-29/28-29)
第4試合 フェザー級 3分3R
○陸斗(誠至会)
×翔太郎(猛志会)
2R 1’23” TKO
第3試合 ライト級 3分3R
×内本 築(team Bonds)
○平尾一真(Blaze)
判定1-2 (30-29/28-30/29-28)
第2試合 バンタム級 3分3R
○ゆいら(健心塾)
×天(誠至会)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)
第1試合 ミネルヴァ アトム級 2分3R
×RIANA(TOKEN KICKBOXING GYM)
○奥村琉奈(OISHI GYM)
判定0-2 (29-30/29-30/29-29)
◆オープニングファイト(アマチュア)
OP第3試合 -60kg契約 1分3R
×金海涼太(誠至会)
○岡村大成(Team Freestyle)
2R KO
OP第2試合 -57kg契約 1分3R
×柴田明奈(TOPGUN GYM)
○松宮愛梨(ロイヤルキングス)
判定1-2
OP第1試合 -50kg契約 1分3R
△庄司翔依斗(拳之会)
△市南寛太(直心会)
判定1-1