DEEP 9.13 後楽園ホール(レポ):新井丈、北方大地を1R KO「来年DEEPストロー級GPに国内主要王者全員出て欲しい」。中村大介46歳、椿飛鳥に1R一本勝ちし「DEEP王者にもう一回なります」。山崎弥十朗、北岡悟に判定勝ち。大成、1R TKO勝ちでメガトン級王座初防衛

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宗明建設Presents DEEP 133 IMPACT
2026年9月13日(日)東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
瀧澤謙太、海飛、雅駿介、寉岡樹記の4選手が欠場し、2試合中止、1試合延期、1試合変更という異例の状態となった今大会には、DEEP育ちでRIZINで活躍中の秋元強真によるサインボール投げや、DEEPの王者や主力選手による記念撮影会といったファンサービスが行われた。チケットのキャンセルも出たが、戻ってきた券も売れて最終的には満員と言っていい状態となり、DEEPの佐伯繁代表は「メイン、セミが1Rで終わって、結果的にいい内容で終わった」と満足気だった。
新井丈、北方大地を1R KO「来年DEEPストロー級GPに国内主要王者全員出てきて欲しい」
第7試合 セミファイナル ストロー級 5分3R
×北方大地(パンクラス大阪稲垣組/元パンクラス王者)
○新井 丈(和術慧舟會HEARTS/元修斗ストロー級&フライ級世界王者)
1R 1’42” KO (右フック)
DEEPではストロー級GP開催を計画しており、その前哨戦となる注目カードが組まれた。北方はパンクラス、新井は修斗の元ストロー級王者。両者ともフライ級に階級を上げて苦戦していたが、適正階級のストロー級に戻ってDEEPのリングで激突する。
北方は35歳。22年7月、山北渓人に判定負けしパンクラス・ストロー級王座から陥落。その後はフライ級の戦いが続き、23年4月のRIZIN大阪大会では神龍誠に2R肩固めで一本負け。24年11月のRIZINではアリベク・ガジャマトフに1R TKO負け。昨年8月、10年ぶりにDEEPに参戦し、関原翔に判定負けした。
新井は28歳。23年11月の修斗世界フライ級王者決定戦で山内渉に3R KO勝ちし、修斗史上初の同時2階級制覇を達成。だがその後は同年大晦日のRIZINでヒロヤに2R TKO負けし、昨年9月の2戦目もエンカジムーロ・ズールーに1R TKO負け。2カ月後、フライ級に専念するため修斗世界ストロー級王座を返上。昨年5月、暫定王者の関口祐冬とのフライ級王座統一戦が組まれたが、新井が負傷欠場し、王座も返上。11月の修斗ではストロー級王者の田上こゆるとフライ級で戦い判定勝ちしたが、今年3月のRIZINではROAD FCフライ級王者のイ・ジョンヒョンに打撃で圧倒され3R TKO負け。4月、自身のYoutubeで修斗離脱を表明し、「ストロー級で日の目を浴びることができる舞台がもしかしたら近くあるという噂がある」と話し、DEEPストロー級GP優勝を新たな目標とすることを示唆していた。
試合は新井が鮮烈なDEEPデビューを果たすことに。1R、新井がプレッシャーをかけ、右ローを放つと、北方は足を刈られる形となりスリップし、すぐ立つ。新井は前に出続けるが、北方も金網際までは下がらない距離を保つ。お互い慎重に見合う中で、北方が右ストレートを当てると、新井は笑みを浮かべる。すると新井も右ストレートをお返しする。北方は前に出て首相撲からの左膝蹴りと左フックを連打するが、すぐに新井は右フックを北方にクリーンヒット。北方は失神状態でうつぶせでダウンし、福田レフェリーがすぐさまストップした。
マイクを持った新井は「はじめまして。修斗から来ました新井丈です。俺はもっとドロドロの殴り合いが好きなんですけど、DEEPのお客さんに楽しんでもらえたらうれしいです」と話すと「来年、DEEPストロー級GPやりたいです。DEEPだけじゃなく修斗、パンクラス含め、国内主要チャンピオン、全員出てきて欲しいです。メジャーに階級がないストロー級で少ない選手を囲って一番決めていくだけじゃ、ストロー級の選手、一生人生変わらないです。毎年やるんじゃないんで、各団体の偉い人はチャンピオンを信じてGPに送り込んで欲しいです。修斗一筋で戦ってきた新井丈が言っています。佐伯さん、今のDEEPならできると思います」と、本部席の佐伯代表を見ながらアピールした。
DEEPの佐伯代表は大会後のインタビューで、DEEPフライ級GP開催の可能性について「(DEEP王者の知名)昴海、(元王者の杉山)空、若い選手2人がうちのストロー級にいる。修斗(王者)の田上こゆる、パンクラス(王者)の宮澤雄大は、2人ともONEに出ていて、ONEとの契約、団体と(ONE)の関係がどうなのかわからない。WARDOGの豪瑠がいて、GRACHAN、GLADIATORもやっているのかな。(元DEEP王者の川原)波輝は次アメリカでタイトルマッチがある。(RIZINにも出ている)火の鳥もうちの選手だし、本気で揃えようと思えば揃えられます。団体が良ければ、田上は中蔵隆志(のBLOWS)で、宮澤は関原翔(のRESURGO)だから、ジムとも話はしやすい。うちに関して言うと、昴海はしばらく試合をしていないので、今年中にやらせたい。北方も引退の前に勝負懸けて欲しい気もする。新井君も今日の空気感が本当に良かった。ただ、いつから(GPを)やればいいのか。来年5月、うちはビッグマッチをやるんで、そこに入れるのか。あんまり(GPの期間が)長すぎると、拘束する時間が多いと、選手が次のことや、上に出ることとかが考えにくくなる。準決勝と決勝を1大会でやりたいけどそういう時代じゃない」と語った。8選手参加の場合、3大会にまたがれば、9か月から1年近く選手を拘束することになり、他団体の王者の防衛戦が先延ばしになったり、より条件のいい試合や大舞台での飛躍の機会を断る事態も起こりうる。DEEP勢だけでメンバーは集められるが、他団体勢の参加は現実的には難しいと佐伯氏は考えている様子だった。
中村大介46歳、椿飛鳥に1R一本勝ちし「DEEPのチャンピオンにもう一回なります」
第5試合 フェザー級 5分3R
○中村大介(夕月堂本舗/元DEEPライト級王者)
×椿 飛鳥(フリー)
1R 3’05” 膝十字固め
中村は46歳。23年2月から昨年3月の五明宏人戦まで6連敗を喫したが、五明相手に好勝負を繰り広げて改めて評価を高め、昨年5月のRIZINでは桜庭大世に2R腕十字で一本勝ち。今年5月のDEEPでは狩野優と腕十字合戦を繰り広げるも判定負けした。
椿は30歳。20年から修斗に上がり、24年7月、たておに判定勝ちし3連勝すると、昨年3月にSASUKEの修斗世界フェザー級王座に挑戦したが2R裸絞めで一本負け。11月にDEEPに初参戦し、牛久絢太郎のヴォンフルーチョークで開始58秒で一本負け。今年3月、五明宏人に2R逆転TKO勝ちし、DEEP初白星をもぎ取った。
1R、中村の右ストレートで椿はダウンするが、すぐ立ってタックルを仕掛けて中村を金網に押し込む、だが中村はアームロックに捕まえ、椿を振り回して極めを狙い続け、倒してグラウンドでもアームロックを狙い続ける。
椿はギリギリで防御を続けていたが、中村は突然アームロックを解除して膝十字固めに移行し、これをガッチリと極め、椿はタップした。
マイクを持った中村は「DEEPで何連敗したか、何年ぶりの勝利かわからないですけど、毎回、後楽園大会というデカい大会に使っていただきありがとうございます。今46で、40代とか50代、大変なことがあると思うけど、同世代の元気になればと思います。まだまだ頑張ります。中村大介46歳、ここからが全盛期、DEEPのチャンピオンにもう一回なります」とアピールすると、場内は拍手で包まれた。
山崎弥十朗、北岡悟に判定勝ち
第6試合 ライト級 5分3R
×北岡 悟(パンクラスイズム横浜/元DEEP&戦極ライト級王者)
○山崎弥十朗(TRIBE TOKYO MMA)
判定0-3 (山崎27-30/橋本27-30/長瀬27-30)
北岡は46歳。23年7月に大木良太に判定勝ちし3連勝としていたが、同年11月に泉武志に判定負け。24年5月には倉本大悟に1R TKO負け。昨年3月、山本颯志に判定負け。11月、山田聖真に判定負けし4連敗中だ。
山崎は29歳。レスリングの2022年天皇杯フリー79kg級優勝者。昨年9月にDEEPでMMAデビューし2試合ともスプリット判定勝ちし、2月にはウラケンに判定勝ち。今回初の3回戦でベテラン北岡に挑む。
1R、北岡がタックルを仕掛けると、山崎は切り、上から鉄槌を当てる。山崎のパウンドがローブローとなり一時中断する。ブレイクで再開すると、両者サウスポーでの打撃戦となる。お互い攻撃が少ないものの、山崎が右のボディストレート、ジャブを当て、やや好印象で進める。記者採点は山崎。
2R、北岡のタックルを山崎が切ると、北岡は足をつかんで関節技を狙う。山崎は対処し、鉄槌を当てて印象を作り、立って猪木アリ状態になると、豊永レフェリーはブレイクする。北岡のタックルを山崎は切り、上四方で押さえ、、ダースチョークを狙いつつ、パウンド、肘、踏みつけでダメージを与える。北岡は右耳から出血する。記者採点は山崎。
3R、山崎は右ジャブを当て、右ボディストレートから左ストレートにつなげると、北岡がひるむ。さらに山崎が右ストレートを当て、北岡のタックルを山崎は潰すと、パウンドを当て追い詰める。山崎は上四方で押さえ続け、セコンドの長南亮氏からはマウントでのパウンドアウトの指示が出るが、山崎はその体勢のままで終了する。記者採点は山崎。合計27-30で山崎。ジャッジ3者も同じ採点で山崎を支持し、山崎が判定勝ちした。
大成、1R TKO勝ちでメガトン級王座初防衛
第8試合 メインイベント DEEPメガトン級タイトルマッチ 5分3R
○大成(Battle-Box/王者)
×シビサイ頌真(TITAN GYM/挑戦者)
1R 0’23” TKO (レフェリーストップ:右関節蹴り)
※大成が初防衛
大成は26歳。24年9月のDEEPで水野竜也に1R TKO勝ち。昨年3月の韓国ROAD FCでクォン・アソルに2R TKO勝ち。8月のDEEPで酒井リョウに3R KO勝ちでリベンジし、メガトン級王者となる。昨年12月のROAD FCでは判定勝ちし、今年3月のROAD FCヘビー級王者のキム・テインに2R KO負けし、連敗が5で止まった。
シビサイは35歳。RIZINを主戦場とし、今回DEEP初参戦で王座に挑む。23年9月、ヤノス・チューカスに一本勝ちした後、右膝の前十字靭帯断裂の手術をし、昨年5月のRIZINで復帰したが、ヘビー級GP一回戦で上田幹雄に1R左ローキックでKO負けしている。
1R、シビサイが右ミドルを当て、大成が右の関節蹴りをシビサイの左膝に当て、左ストレートも放つ。シビサイが前に出るとスリップする。すぐスタンドに戻ると、大成は右の関節蹴りを再びシビサイの左膝に再び当てると、シビサイは苦痛の表情を浮かべて倒れて膝を押さえて動けず、すぐさま長瀬レフェリーがストップした。
初防衛に成功した大成は「思ったより早く終わって」と話した後、「DEEPのベルトを背負って、RIZINとか大きい舞台で活躍したいです。4試合なくなったけど来てくれたファンの皆さんありがとうございます。今ハッピーなんで、皆さんも叫んでください。1、2、3、ハッピー」と話して、波乱の大会を締めくくった。
DEEPの佐伯代表は「大成はRIZINの大晦日は枠は無いと思うし、ROAD FCの契約がまだあるので、来年3月4月ぐらいにRIZINに出るのがベストでは」とコメントしている。
第4試合 メガトン級 5分2R
○誠悟(AXION)
×MAX吉田(新宿租界)
1R 3’26” アームバー
50歳のベテラン、誠悟がテイクダウンを奪うと、袈裟固めで押さえて鉄槌を当て続け、最後はアームバーを極めてタップを奪い完勝した。
第3試合 フェザー級 5分2R
○鬼山斑猫[はんびょう](KRAZY BEE)
×奥村アイル(T・GRIP TOKYO)※奥村歩生 改め
判定3-0 (福田20-18/豊永○19-19/渡辺20-18)
1R、長身の奥村の左ジャブで、鬼山は鼻血を出す。鬼山は中盤過ぎ、タックルでテイクダウンを奪う。奥村は下からギロチンチョークと腕十字を狙うが、鬼山は防御し、最後はパウンドを当て続け、攻勢で終える。
2R、奥村のパンチに合わせ、鬼山が胴タックルを仕掛けて倒す。鬼山はトップキープし、立たれてもタックルで倒す。奥村は下から腕十字を狙うが、鬼山はこのラウンドも極めさせず、パウンドを当てて印象を作り判定勝ちした。
第2試合 フライ級 5分2R
×松岡疾人(NEX SPORTS)
○仁井田右楽[うた](JAPAN TOP TEAM)
判定1-2 (植松19-19○/福田20-18/渡辺19-19○)
1R、仁井田がプレッシャーをかけ続け、松岡が回って距離を取る構図が続く。お互いパンチのヒットも攻撃自体も乏しいが、仁井田が1度テイクダウンを奪い、やや優位な印象を作る。
2R、松岡がタックルを繰り返すが、仁井田はニンジャチョークで追い詰め、終盤も肘を当てギロチンを狙い、印象を作る。最後、松岡がパウンドを少し当てるがすぐ時間切れに。僅差のラウンドが続いたためジャッジは割れたが、2者に支持された仁井田が判定勝ちした。
第1試合 63kg契約 5分2R
○高尾凌生(JAPAN TOP TEAM)
×NAOTA(Roys GYM)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
両者二十歳でこれがプロデビュー戦。NAOTAは寉岡樹記の欠場による緊急出場。1R、K-1アマチュア全日本優勝経験もある高尾が、サウスポーのNAOTAに対し、右の三日月蹴りを度々当てて主導権を握る。2Rもスタンドの打撃で主導権を握り、最後はパウンドも当てて差を印象付け判定勝ちした。





























