K-1 9.12 代々木(レポ/第2部):横山朋哉、カンボジアのメンホンを2R KOし初防衛。朝久泰央、アラッサン・カマラに判定勝ちしスーパー・ライト級王座初防衛。木村萌那、延長判定勝ち。MAX世界トーナメント開幕、ロシアのトゥラエフ、24年優勝のコプリヴレンスキーをKO

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K-1 WORLD MAX 2026
2026年9月12日(土)東京・国立代々木競技場 第二体育館
レポート&写真:井原芳徳 (第1部は別記事に掲載します)
横山朋哉、カンボジアのメンホンを2R KOし初防衛
第7試合 K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級(60kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○横山朋哉(リーブルロア/王者、元Krush王者)
×トゥン・メンホン[Thun Menghong](カンボジア/トゥン・ソフェア・クンクメールジム/挑戦者、Xtremeカンボジア・クンクメールジム60kg級王者)
2R 1’25” KO (3ダウン:左フック)
※横山が初防衛
1R、メンホンが前に出るが、横山はサウスポーで構えて回って距離を取りつつ、自分の左ミドル、ストレートを先に出して当て続け、主導権を握る。だが終了間際、横山の左フックのカウンターで、メンホンが左フックをクリーンヒット。横山は腰が落ちて下がり、印象を悪くする。記者採点はメンホン。
2R、横山はメンホンが前に出る前に自ら前に出て、左ストレートを立て続けに当ててダウンを奪う。立ったメンホンはまだ強気に笑顔を見せたが、横山が攻め続け、左ストレートでまたダウンを奪うと、立ったメンホンは表情が曇っている。最後は横山が左のオーバーハンドフックで3ダウン目を奪いKO勝ちした。
初防衛に成功した横山は「メンホン選手、カンボジアから来て、めっちゃいい試合できた。楽しかった。僕は武尊選手巻いていたベルトをずっと持っているんで、武尊選手は超えられないかもしれないけど、格闘技を引っ張っていくんで。K-1最高」とアピールした。
朝久泰央、アラッサン・カマラに判定勝ちしスーパー・ライト級王座初防衛
第8試合 K-1 WORLD GP スーパー・ライト級(65kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○朝久泰央[たいおう](朝久道場/王者、元K-1ライト級王者)
×アラッサン・カマラ[Alassane Kamara](セネガル&フランス/Emergence Le Havre/挑戦者、CDG -71kg王者、サバット・フランス選手権 3回優勝)
判定3-0 (岡田30-29/西村30-28/梅木30-28)
※朝久が初防衛
1R、開始すぐから朝久は前に出て距離を詰め、パンチ、ロー等を積極的に放って主導権を握る。朝久はスイッチを繰り返し、パンチはなかなか強打につなげられないが、左インローが効き目を発揮し、終盤にはカマラの足が流れがちに。記者採点は朝久。
2R、朝久は長時間、カマラをコーナー、ロープ際に詰め、ミドル、ロー主体に、パンチも絡めて攻め続ける。途中、ローブローが2度あり、豊永レフェリーは警告を出す。十分回復時間がカマラに設けられた後も、朝久の攻勢は変わらない。記者採点は朝久。
3R、朝久が主導権を維持し、右ローのヒットを増やすが、カマラもひるまず、ダウンは奪えず終了する。記者採点は朝久。合計30-27で朝久。ジャッジは1~2点差で朝久を支持し、朝久が判定勝ちした。
初防衛を果たした朝久は「前の試合で(横山)朋哉君が倒したので、倒そうと力み過ぎました。K-1最高とかバカげたことじゃなく、K-1なめんなよという気持ちです」と話した。
初来日マキシム・バクラノフが1R KO勝ち
第6試合 ヘビー級(体重無差別) 3分3R(延長1R)
×ボグダン・ストイカ[Bogdan Stoica](ルーマニア/ストイカブラザーズ・ファイトアカデミー/元Enfusionライトヘビー級(95kg)王者、WKUクルーザー級(90kg)王者、SUPERKOMBATクルーザー級(92kg)王者、WAKO-PROインターコンチネンタル・クルーザー級(88.6kg)王者)
○マキシム・バクラノフ[Maxim Baklanov](ロシア/アークエンジェル・ミカイル・ファイトクラブ/RCC Fair Fight ヘビー級王者)
1R 1’45” KO (右カーフキック)
1R、お互いのパンチが交錯するもバクラノフが距離を取ると、パンチを狙って詰めて来たストイカの左の前足に、右カーフキックをヒット。これ一発でストイカは倒れると、足を伸ばしたまま動けず、立とうとしたが立てず終了。バクラノフがK-1初戦でインパクトを残した。
木村萌那、「もなワールド」全開ならず延長判定勝ち
第5試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
○木村萌那[もな](K-1ジム目黒TEAM TIGER)
×マリン・二コル[Marine Nicol](スイス/No Limit Squad/WAKO-PROスイス女子バンタム級(52kg)王者)
4R 判定3-0 (三浦10-9/西村10-9/豊永10-9)
3R 判定1-1 (三浦30-28/西村30-30/豊永29-30)
1R、木村がサウスポーで構え、左足で片足立ちしたまま、右足で前蹴りを狙う展開が長時間続く。ニコルは警戒してなかなか入らない。木村は右の前蹴りを当てる場面もあるものの、ヒットが少なく終わる。記者採点はイーブン。
2R、木村は片足立ちの中で右の顔面狙いの前蹴りをクリーンヒットする場面もあるが、与えるダメージは乏しい。その後も左ストレートやミドルを当てる場面もあるが、ニコルを追い詰めるほどにはならない。とはいえニコルは攻めあぐねているのは確かだ。記者採点はイーブンだが木村につく可能性もある。
3R、ニコルが距離を詰め、右フックを当てて倒すが、岡田レフェリーはスリップとみなす。木村も顔面前蹴りを当てるが、打開できず終わる。記者採点はイーブンだがニコルにつく可能性もある。合計30-30でイーブン。ジャッジは三者三様で延長へ。
延長R、木村は片足立ちを減らし、相手に攻めさせる展開を増やすと、左ボディストレート、右フックを当てるように。離れれば隙を突いて得意の顔面前蹴りを当て、印象を作り、ニコルにいい場面を与えず終了する。記者採点は木村。マスト判定でジャッジ3者とも木村を支持し、木村が判定勝ちしたが「もなワールド」全開とはいかず、勝ち名乗りを受けても笑顔は無かった。
MAX世界トーナメント開幕、ロシアのトゥラエフ、24年優勝のコプリヴレンスキーをKO
第9試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦 3分3R(延長1R)
×ストーヤン・コプリヴレンスキー[Stoyan Koprivlenski](ブルガリア/マイクスジム/K-1 -70kg世界トーナメント2025 3位、同2024優勝)
○ウラジーミル・トゥラエフ[Vladimir Tulaev](ロシア/Makeev Team/ロシア予選優勝、クンルンファイト-70kgトーナメント2024優勝)
2R 2’16” KO (3ダウン:左フック)
2024年トーナメント優勝のコプリヴレンスキーが、ロシア予選優勝のウズベキスタントゥラエフに初戦で敗れる波乱が起こる。
1R、トゥラエフが中盤、コプリヴレンスキーの右フックの打ち終りに左ジャブを当ててダウンを奪う。その後も左ボディを当てつつ左フックにつなげたり、左のパンチを駆使し、主導権を維持する。試合後のインタビューによると、ベースはムエタイだが、5年ほどボクシングをやっていた時期があったといい、そのスキルを存分に発揮する。
2R、トゥラエフが左フックで序盤からダウンを奪うと、右カーフキック、左ボディ等攻撃を散らしてさらにコプリヴレンスキーを追い詰め、左フックでダウンを奪う。最後もトゥラエフが左フックで倒すと、コプリヴレンスキーは伸びた状態で倒れ、トゥラエフがKO勝ちした。最後はマットに頭から突っ込む形で倒れたコプリブレンスキーは担架で運ばれた。トゥラエフは出身地の北オセチア共和国の国旗を掲げて勝利を喜んだ。
第12試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦 3分3R(延長1R)
○ジョナス・サルシチャ[Jonas Salsicha](ブラジル/TFチーム/CTアラン・ポパイ/K-1スーパー・ウェルター級王者、K-1 -70kg世界トーナメント2025優勝)
×ゾーラ・アカピャン[Zhora Akopyan](アルメニア/グリディンジム/FEA WGPライト級(70kg)王者)
判定3-0 (梅木30-29/西村30-29/豊永30-28)
1R、長身の王者・サルシチャがプレッシャーをかけ続け、右ロー、左ミドル等の蹴りを多く当て、主導権を握る。アカピャンは回り続け、同じようにローやミドルを返す。攻撃数でアカピャンは劣るものの、まだひるまずある程度応戦できている。記者採点はイーブンだがサルシチャにつく可能性もある。
2R、変わらずサルシチャは前に出るが、攻撃が減り、逆にアカピャンがボディと顔面へのパンチ連打を決める場面が増えるように。とはいえサルシチャもある程度ブロックで対処し、ダメージは小さい様子で、はっきりとアカピャンに流れが傾くほどにはならない。記者採点はイーブンだがアカピャンにつく可能性もある。
3R、サルシチャが右ストレートを随所で当て、やや積極的に攻める。終盤には右フックで倒す場面もあるが、これはスリップとなる。アカピャンも随所でパンチを返すが、終盤になるとさすがに疲弊してきた感が拭えず、動きが落ちる。記者採点はサルシチャ。ジャッジは3者ともサルシチャを支持し、サルシチャが判定勝ちした。
第11試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦 3分3R(延長1R)
×ダリル・フェルドンク[Darryl Verdonk](オランダ&インドネシア/ファイトチーム・リンガー/K-1 -70kg世界トーナメント2025準優勝、元Enfusionライト級(70kg)王者)
○ロレンツォ・ディ・ヴァラ[Lorenzo Di Vara](イタリア/ザ・キングファイトクラブ/チーム・ディ・ヴァラ/イタリア予選優勝、ISKAムエタイ世界&WBCムエタイ・ナイカムノトム・スーパーウェルター級王者)
判定0-3 (豊永28-29/岡田28-29/梅木28-29)
1R、フェルドンクがプレッシャーをかけ続け、右カーフキックを効かせ、終盤にはスリップさせるように。フェルドンクは右ミドル、ボディストレートも絡めて追い詰める。記者採点はフェルドンク。
2R、フェルドンクは右カーフ、奥足狙いの右インロー(与座キック)を当てて追い詰めるが、中盤、詰められたディ・ヴァラがサウスポーで右ジャブを振ってからの左フックでダウンを奪う。ディ・ヴァラはこれで勢いづき、パンチのヒットを増やし、フェルドンクも右ボディ等を接近戦で返し、激しい展開に。8-10でディ・ヴァラが取る。
3R、フェルドンクは挽回を狙い前に出るが、疲れもあって1Rのように手数が伸びない。ディ・ヴァラも随所で攻撃を返し、反撃を抑え終了する。記者採点はイーブン。合計28-29でディ・ヴァラ。ジャッジ3者も同じ採点で、ディ・ヴァラが判定勝ちした。
第10試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦 3分3R(延長1R)
○カスペル・ムシンスキ[Kacper Muszynski](ポーランド/Armia Polkowice/MFC・IRON FIGHTER・WKSF・WFMCライト級(70kg)王者)
×セルゲイ・アダムチャック[Serhiy Adamchuk](ウクライナ/マイクスジム/ルーマニア予選優勝、元GLORYフェザー級(65kg)王者)
4R 判定2-1 (伊藤10-9/岡田9-10/水谷10-9)
3R 判定1-0 (伊藤30-29/岡田30-30/水谷30-30)
1R、サウスポーのアダムチャックにムシンスキがオーソドックスで構えてプレッシャーをかけ続ける。ややムシンスキのパンチ、ミドルのヒットが上だが、まだ手数が両者少なく、ムシンスキも追い詰めるほどにはならない。記者採点はイーブン。
2R、変わらずムシンスキがプレッシャーをかけ続け、随所で右フック、テンカオ、ボディフック等を当てる。アダムチャックは回り続け、攻撃が返せず、反則の蹴り足キャッチも多く、印象がさすがに悪いか。記者採点はムシンスキ。
3Rもこの流れは変わらず、ムシンスキが前に出て、左右のテンカオを的確に当て、優位をキープする。記者採点はムシンスキ。合計30-28でムシンスキ。ジャッジは1者がムシンスキを支持したが、2者はイーブンとし延長へ。
延長R、お互い疲れが溜まり、動きが落ちるが、ムシンスキが左右の膝、右フック等のヒットで上回る。アダムチャックもローやパンチを返すが、攻撃が少ないまま終わる。記者採点は僅差だがムシンスキ。ジャッジは割れたが、2者がムシンスキを支持し、ムシンスキが判定勝ちした。
第4試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦 3分3R(延長1R)
×ヴィトー・トファネリ[Vitor Toffanelli](ブラジル/ブラジリアンタイ/闘英館/HOOST CUPウェルター級王者、元S-BATTLE KICKミドル級(70kg)・FIGHT DRAGON -70kg・WBKF世界スーパーウェルター級(70kg)王者)
○ジェイジェイ・モーリス[Jayjay Morris](オランダ/ジム・ワン/チーム・モリス/オランダ予選優勝、WFLオランダ-67kg王者)
判定0-3 (太田28-30/西村28-30/梅木28-29)
1R、トファネリが開始すぐ前に出て来るが、モーリスは左ハイでダウンを奪う。その後もモーリスはスイッチを繰り返し、ミドル、ローを当て、最後も左ハイを当て、主導権を維持する。
2R、モーリスは変わらずミドル等の蹴りを当てるが、トファネリが1Rからコツコツ当てていた左右のアウト・インのローが効いてきたか?モーリスは勢いが少しずつ落ちて来る。
3R、モーリスもローを当てるため、トファネリも勢いが落ち、両者攻撃は出すが力が入りきらない。最後、トファネリも粘るが、パンチが空を切り続け終了。モーリスが1Rのダウン分の差を守り切り判定勝ちした。
第3試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦 3分3R(延長1R)
○ローン・パンハ[Lorn Panha](カンボジア/Thun Sopheaクンクメールジム/ISKA&WKNクンクメール世界ウェルター級(67kg)王者)
×松本和樹(日本&フィリピン/K-1ジム川口ブルードラゴン)
判定2-0 (岡田30-28/太田29-29/梅木29-28)
1R、松本が序盤からサウスポーで圧をかけ、ボディ、顔面にパンチを強打し、主導権を握る。終盤、パンハもサウスポーに切り替え、ミドルやローのヒットを増やすが、最後、松本が左ストレートを効かせてひるませ、好印象で終える。記者採点は松本。
2R、序盤こそ五分の攻防だったが、中盤からパンハが左右のテンカオのヒットを増やし、ミドルやストレートも絡め、手数を上げる。松本は攻撃が減る。記者採点はパンハ。
3R、松本が前に出るが、パンハは組まずに押して突き放しつつ、左右の膝を度々当て、ハイキックも絡める。松本はほとんど攻撃が返せず終わる。記者採点はパンハ。合計29-28でパンハ。ジャッジ3者もパンハを支持し、パンハが判定勝ちした。
第2試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦 3分3R(延長1R)
○ザック・パンクハースト[Zack Pankhurst](オーストラリア/テイラーメイド・ムエタイ/オーストラリア予選優勝)
×ウィナー・PKセンチャイ[Winner PK Saenchai](タイ/PKセンチャイムエタジム/KRUDAM FIGHT -71kg級王者)
判定2-0 (岡田28-27/三浦28-28/西村28-27)
1R、ウィナーが中盤まで右ミドル、ローを的確に当て、やや優位に進めるが、パンクハーストがパンチの連打でガードを下げさせてからの左ハイを当ててダウンを奪う。
2R、パンクハーストは右ミドルを効かせ、パンチも絡め、優位に進める。ウィナーはダメージが溜まり、攻撃が減る。
3R、パンクハーストの勢いがやや落ちると、右ローのタイミングでウィナーが右ストレートを当ててダウンを奪う。だがウィナーも勢いが次第に落ち、中盤以降はパンクハーストはパンチやハイ等で挽回し、ウィナーの反撃を封じて終了。2Rに差をつけたパンクハーストが判定勝ちした。
第1試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦 3分3R(延長1R)
×アルフォセヌー・カマラ[Alfousseynou Kamara](セネガル&フランス/Emergence Le Havre/サバット世界選手権-75kg優勝)
○ジョニス・コリセウ[Jones Coliseu](ブラジル/コリセウチーム/ウニオンABC/ファイトジム/ブラジル予選優勝)
3R 1’56” KO (左フック)
1R、コリセウが左右のミドル、ローを随所で的確に当て、やや優位に進めると、2R開始すぐ、潜り込んで距離を詰め、左フックでダウンを奪う。その後もコリセウが蹴り主体で攻め、カマラを寄せ付けない。すると3R、パンチの攻防で、ガードの甘くなったカマラに対し、コリセウが左フックをクリーンヒット。ダウンしたカマラは立ち上がるがダメージが大きく、レフェリーがストップした。































