K-1 9.10 横浜アリーナ(レポ/ワンマッチ):金子晃大、玖村将史に連勝。THE MATCHで敗れた相手・鈴木真彦との再戦を熱望。上田幹雄、キック初戦はK-Jeeを2R KO。横山朋哉、江川優生に判定勝ち
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ReBOOT ~ K-1 ReBIRTH ~
2023年9月10日(日)神奈川・横浜アリーナ
レポート&写真:井原芳徳 ※無差別級トーナメントのレポは別記事で掲載します。
金子晃大、玖村将史に延長判定勝ちし連勝。THE MATCHで敗れた相手・鈴木真彦との再戦を熱望
第14試合 K-1スーパー・バンタム級(55kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○金子晃大[あきひろ](K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/王者、元Krushバンタム級(53kg)王者)
×玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/挑戦者、元Krushスーパー・バンタム級王者)
4R 判定3-0 (箱崎10-9/水谷10-9/豊永10-9)
3R 判定1-0 (箱崎30-30/水谷30-29/豊永30-30)
※金子が2度目の防衛
金子と玖村は20年3月のK’FESTA.3で初対戦し、玖村が判定勝ち。昨年2月の第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント決勝で再戦し、金子がダウンを奪って判定勝ちし、1勝1敗の五分の成績だ。
王者・金子は昨年6月のTHE MATCHでRISEバンタム級(55kg)王者の鈴木真彦に判定負けしてしまうが、その後は今年6月のK-1でのエムレ・カラジャ戦まで海外勢相手に4連勝した。
挑戦者・玖村はTHE MATCHで、後にRISE世界バンタム級王者となる志朗に判定勝ち。続く9月のK-1でコンペットに判定負けししたが、12月にはイスマイル・アル・カディをKOすると、3月のK-1では、金子に勝っている鈴木真彦に判定勝ちし、RISEの同階級ツートップを下している。
1R、右カーフキックの応酬となるが、金子が途中から右カーフのヒットを増やすと、終盤には左ボディ、三日月蹴り、左ストレートのヒットも増やし、やや押し気味に。玖村もパンチを返すが、下がってしまい印象が悪い。記者採点は金子。
2R、玖村も右カーフ、左ジャブを返すものの、下がり気味な状態は変わらず。金子は右カーフ、左ジャブを返し、さらに左ミドル、インローも絡め、手数多く攻め続け、優位を印象付ける。記者採点は金子。
3R、同様の攻防の中で、金子の右カーフで玖村は足が流れ、左ボディ、ミドル、フックも力強さを増す。玖村は耐えて攻撃を返す場面もあるが、手数が伸びず印象が悪い。終了と同時に玖村は金子に歩み寄って抱き着き、負けを悟ったようにも見えた。記者採点は金子。合計30-27で金子。だがジャッジは金子を支持のは1者のみで、2者がイーブンで延長へ。
延長R、金子は3Rよりは手数が落ちたものの、随所でパンチ、カーフを当て、中盤には左フックを強打してひるませる。それでも玖村は持ち直し、パンチ、ローを返すものの、金子は最後まで左フック等を手数多く当て、優位を維持する。記者採点は金子。ジャッジ3者も順当に金子を支持し、金子が判定勝ちで玖村との3度目の対戦を制し、王座防衛に成功した。
マイクを持った金子は「僕が今日勝つと信じてくれた人のおかげで頑張れました。ここ1年半ぐらいで努力し、ちょっとは報われると見せたかったです。何かやろうかと思っている人が、僕を見てやる気になればと思って頑張りました。でもK-1代表とはまだまだ言えなくて、鈴木選手ともう一回やらせてください。K’FESTAあたりでやらせてください」とアピールした。
上田幹雄、キック初戦はK-Jeeを2R KO「MMAとの二刀流をやり遂げる」
第13試合 スーパー・ヘビー級(100kg以上) 3分3R(延長1R)
×K-Jee[けいじ](K-1ジム福岡チームbeginning/元K-1&Krushクルーザー級(90kg)王者/92.05kg)
○上田幹雄(BRAVE/極真会館全世界空手道選手権2019優勝/111.15kg)
2R 1’39” KO (3ダウン)
上田はフルコンタクト空手の極真会館の19年の世界大会で優勝し、日本人として16年ぶりに世界王者になる快挙を成し遂げた。昨年4月のRIZINでのMMAデビュー戦では髙阪剛の右のクロスカウンターをもらい逆転KO負け。12月のGRACHANでソン・ムジェを左ハイキックで12秒KOしMMA初勝利をあげると、今年6月のRIZIN札幌大会では関根“シュレック”秀樹を22秒左ハイでKOした。8月8日のK-1の会見でK-1とMMAの“二刀流”を表明した。
K-Jeeは昨年4月のK-1無差別級トーナメント一回戦でマハムード・サッタリにKO負け。8月には無差別級トーナメント準優勝・谷川聖哉とクルーザー級(90kg)で対戦し判定負けした。今年7月17日の両国大会で約1年ぶりの試合に臨んだが、ステファン・ラテスクに1R右フックでKO負けしたばかり。ダメージの残り具合と体格差が気になるところだ。
1R、お互い慎重な立ち上がりだったが、上田が左フックを当て、さらにK-Jeeのブロックの上から左ハイを当てて、K-Jeeを下がらせ、上田がパンチをさらに当て倒す。だがその途中で上田の左前蹴りがローブローとなってしまい、ダウンとはならない。再開後、上田がパンチを当てつつ、前蹴りでも再三吹き飛ばし、K-Jeeを苦しめ優位に進める。だがK-Jeeも接近戦で上田の顔面にパンチをヒットする。上田は空手の名残でガードが低くなりがちで、近い体重の相手なら流れが変わっていた恐れもあるだろう。記者採点は上田。
2R、上田は序盤から右ローを効かせ、さらに左ハイを肩に当てて倒し、レフェリーはダウンを宣告する。その後も上田はパンチラッシュでダウンを奪う。K-Jeeはダメージが大きく、最後は上田がパンチを当て続けて押し倒した後、レフェリーがストップした。
勝者へのプレゼンターはK-1と提携しているQUINTETの前田日明スーパーバイザーが務めた。マイクを持った上田は「今日は硬すぎて強さを魅せられなかったですけど、これからもK-1で勝負したいです。MMAとの二刀流を目指します。男は言ったことを最後までやり遂げます。この試合の1週間前、古巣の極真会館にご挨拶に行きました。寛大に暖かく受け入れて下さって、この場に立つことができました。極真会館の皆様、ありがとうございました。僕は退会したんですけど、僕の精神には大山(倍達)総裁の遺志が宿っているので、それを受け継ぎこれからも証明します」と表明。試合後は極真のトーナメントで優勝した直後のように、リング近くの席で観戦していた極真会館の松井章圭館長に挨拶をしていた。
軍司泰斗、ギリシャのマルティノスとの接戦制す
第10試合 フェザー級(57.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1王者、同級世界最強決定トーナメント2022優勝、元Krushバンタム級王者、K-1甲子園2016 -55kg優勝)
×アンジェロス・マルティノス[Angelos Martinos](ギリシャ/FFK-POLITIS TEAM/ISKAフルコンタクトルール世界ライト級(61kg)王者)
判定2-0 (山崎30-30/箱崎30-29/山根30-29)
軍司は昨年8月のフェザー級世界最強決定トーナメントで優勝。12月にはワン・ジュングァンに勝利し、2022年は5戦5勝(2KO)の好戦績を残し、K-1 AWARDS 202 MVPに選ばれた。3月のK’FESTA.6ではヴュー・ペッコウーソンに判定2-0で勝利し王座初防衛に成功。7月17日の両国大会ではダウサヤームを終始パンチで圧倒し判定勝ちし、2か月弱の間隔で次戦に臨む。
今回の相手は初めてのヨーロッパの選手。マルティノスは初来日の21歳。戦績31戦28勝(8KO)3敗。今年4月にISKAフルコンタクトルール世界ライト級王座を獲得している。(ちなみに武尊が持つISKA王座は同級のK-1ルール)
1R、マルティノスはスピードのある右ロー、左ハイを放つ。軍司は前に出るが、パンチが届く距離にはなかなかならない。中盤、マルティノスの膝蹴りが2度ローブローとなり、中断が繰り返される。軍司は終盤、圧を強め、左ボディを随所で当てるが、マルティノスはまだひるまず、蹴りやパンチを返す。記者採点はイーブン。
2R、軍司は左ボディ、三日月蹴り、右ローを着実に当ててマルティノスを削る。だがマルティノスはひるまず、随所で左右のストレート、右ローを返し、印象を作る。終了間際、軍司は左ボディ、フックでラッシュするが、変わらずマルティノスは耐え、パンチを返して終える。記者採点はイーブンだが軍司につく可能性はある。
3R、マルティノスは序盤から前に出て、パンチをボディと顔面に放つ。だが軍司はブロックし、ボディ、顔面にパンチを返し続け、終盤にはパンチと膝をまとめる。マルティノスはボディにもらった膝をローブローとアピールし、梅木レフェリーも軍司に注意を出しマルティノスに休む時間を与えるが、有効打だった可能性も高い。最後も軍司がパンチラッシュをして終了。記者採点は軍司。ジャッジは1者がイーブンとしたが、2者が軍司を支持し、軍司が判定勝ちした。
横山朋哉、江川優生に判定勝ちしレオナ・ペタスのSフェザー級王座に近づく
第9試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×江川優生(POWER OF DREAM/元K-1&Krushフェザー級(57.5kg)王者)
○横山朋哉(リーブルロア)
判定0-3 (三浦29-30/豊永29-30/島村29-30)
江川は3月のK’FESTAでアダム・ブアフフと戦う予定だったが、ブアフフの欠場により急きょ参戦したカン・ユンソンを1R KOした。昨年4月に大岩龍矢に敗れた後は3連勝中で、少しずつスーパー・フェザー級にアジャストしてきた。
横山は昨年9月の第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメントの一回戦でスタウロス・エグザコスティディスを左ハイでKOし、準決勝で朝久裕貴に判定負け。以降2連勝中で、6月には大岩と対戦し、ダウンの応酬の末に判定勝ち。昨年9月のトーナメントベスト4対決を制している。今回の江川×横山の勝者が、レオナ・ペタスの王座に一歩近づくことになる。
1R、江川はサウスポーの横山にプレッシャーをかけ続け、時折左右のフックを当てるものの、なかなか的を絞らせてもらえず、ヒットが続かない。横山は独特の軌道の左フック、ボディ、ミドルをヒット。中盤まで多く当てやや優位だったが、終盤は攻撃が減ってしまう。記者採点はイーブンだが横山につく可能性はある。
2R、同じような構図が続くが、江川はヒットが減り、横山が左テンカオ、左フックを随所で強打し、若干好印象。とはいえ江川がひるむほどにはならないため、評価が難しいところだ。記者採点は横山だがイーブンの可能性も高い。
3Rも横山は回って距離を取りながら、左ストレート、ボディ、テンカオ、ハイ等を当て続ける。江川は前に出るものの攻撃が出せないまま終わり、さすがに印象が悪い。記者採点は横山。合計28-30で横山。ジャッジは3者とも3Rの横山に票を入れた模様で、29-30で横山が判定勝ちした。
菅原美優、ギリシャのマリア・ネラに判定勝ち
第4試合 女子アトム級(45kg) 3分3R(延長1R)
○菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1&Krush女子アトム級(45kg)王者)
×マリア・ネラ[Maria Nella](ギリシャ/EFLアガデミー・アテネ/WAKOヨーロッパ女子-48kg級王者)
判定3-0 (伊藤30-28/三浦30-28/梅田30-27)
菅原は3月のK’FESTA.6でパヤーフォンと接戦の末にリベンジし悲願のK-1王座獲得に成功。7月17日の両国大会では12戦8勝4敗のディミトラ・アガサゲリドゥ(ギリシャ)とのノンタイトル戦で判定勝ちした。2か月弱間隔での試合の相手もギリシャ人。ネラは10戦8勝(3KO)2敗の22歳。
1R、菅原が序盤からワンツーからローや単発のカーフをヒット。ネラも中盤にミドル、前蹴りのヒットを増やすが、菅原が終盤に右ストレート、左右のボディストレート等のヒットを増やし、やや優位で終える。記者採点は菅原。
2R、ネラも随所で攻撃を返すが、菅原の手数がやや多い状態が続く。コンビネーション、技の引き出しが増え、着実に進化しているのがわかる。中盤には菅原が右ストレートのクリーンヒットし、強打でも菅原が印象を残す。記者採点は菅原だがイーブンもありうる。
3R、菅原は前に出続け、前蹴りを放ち続け、随所で右ストレート等のパンチをクリーンヒットし、これまでよりもはっきり差をつける。記者採点は菅原。合計30-27で菅原。ジャッジ3者も菅原を支持し、菅原が判定勝ちした。
伊藤健人、里見柚己をKOし4連勝「今年中にチャンピオンになります」
第3試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×里見柚己(team NOVA/Krushライト級王者)
○伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ)
2R 2’18” KO (パンチ連打)
里見は1月に大沢文也の持つKrushライト級王座に挑戦したが、大沢の反則によりノーコンテストに。6月に行われた同一カードでの再戦で判定勝ちし王者となった。神奈川出身で、王座戦直後のマイクアピールがかない、横浜大会出場が決まった。
伊藤は長らく負けが込んでいたが、昨年12月の鈴木翔也戦、今年2月の堀井翼戦、7月のK-1両国のティントーン戦とキャリア初の3連勝中だ。
1R、里見がサウスポー、伊藤がオーソドックスで構え、お互いインロー、ボディと顔面へのパンチを当てる展開。中盤まで前に出る伊藤のヒットが目立ったが、里見もじわじわヒットを増やし、終盤には左ストレートで伊藤をのけぞらせ、やや好印象で終える。記者採点は里見だがイーブンの可能性もある。
2R、里見が前に出るようになるが、伊藤もパンチを返し、ほぼ五分の展開。すると終盤に入り、伊藤の右のフックがクリーンヒットし、里見はダウンする。里見は立ったもののダメージが大きく、伊藤がパンチを連打し里見が棒立ちになったところでレフェリーがストップした。
マイクを持った伊藤は「K-1 ReBIRTHで新しく生まれ変わるので、僕も生まれ変わらないと終わりだと思っていました。伊東健人の名前を覚えていってください。今年中にチャンピオンになります。今日4連勝で、次はタイトルマッチでいいと思っています」とアピールした。
池田幸司、心直をKO「12月、世界王者・黒田選手のホームの大阪でタイトルマッチ、どうですか?」
第2試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
○池田幸司(ReBORN経堂/Krushバンタム級王者、K-1カレッジ2019 -55kg優勝)
×心直[しんた](REON Fighting sports GYM/元KNOCK OUT-REDスーパーフライ級(52kg)王者)
2R 2’43” KO (右膝蹴り)
池田は昨年12月の初代K-1バンタム級王座決定トーナメント準決勝で石井一成に判定負けしたが、今年2月のKrushでは松谷桐をKOしてKrush王座の2度目の防衛に成功した。6月の横浜武道館大会では元ラジャダムナン認定バンタム級王者のペットモンコンと対戦し、膝蹴りとミドルに手を焼いたが、延長判定2-1で勝利している。
心直はKrushプロデューサーに復帰した宮田充氏が手掛けるKNOCK OUTの、REDルール(肘有りルール)での元スーパーフライ級(52kg)王者で22歳。戦績20戦8勝(1KO)10敗2分で構えはサウスポー。昨年12月に同王座を獲得したが、その後階級を上げ、3月のKNOCK OUT代々木大会ではMASA BRAVELYに判定負け。8月6日のKNOCK OUTでのREDバンタム級(53.5kg)王座決定戦では乙津陸に判定負けしている。突飛な言動のせいで、宮田氏からXのアカウントをブロックされていることでも話題を呼んだ。
1R、サウスポーの心直が前に出るが、池田は距離を取り、右ミドルを度々当てる。心直も左ミドルを返すが蹴り数が少ない。池田が蹴り足をキャッチして倒す反則を犯すと、初参戦の心直が「K-1ルールだろ」と文句を言う一幕も。池田はパンチが少なかったが、終了間際に右ストレートを当て心直を下がらせ、いい形で終える。記者採点は池田。
2R、池田は変わらず右ミドルを当て続けるが、蹴り足をつかむ反則を変わらず繰り返してしまいレフェリーから注意される。終盤、心直も蹴り足をつかみ返し、観客を笑わせる一幕も。だが直後、池田が両手を出して前に出て、下がった心直に途中で軌道の変わる右テンカオを放ち、心直のレバーにクリーンヒット。不意を打たれた心直はうずくまったまま動けず、池田のKO勝ちとなった。
マイクを持った池田は「倒せるバンタム級、池田幸司です。心直選手、試合前から盛り上げてくれてありがとう。これで3連勝でサウスポーを2回KOしました。12月のK-1、世界王者・黒田選手のホームの大阪でタイトルマッチ、どうですか?俺が世界で戦ったほうがReBIRTHできると思います」と流ちょうにアピールした。
鈴木勇人、モロッコ人イスラムとの激戦制し延長判定勝ち
第1試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/元Krushスーパー・ライト級王者)
×モハメド・イスラム[Mohamed Islam](モロッコ/ナイトジム/IFMA欧州65kg級王者、IFMAベルギー&SPFスイス63.5kg級王者)
4R 判定2-1 (9-10/10-9/9-10)
3R 判定1-0 (30-29/30-30/30-30)
鈴木は3連敗の後、林健太、近藤魁成、ヴィトー・トファネリ相手に3連勝していたが、3月のK’FESTA.6ではムエタイの強豪・パコーンに判定負け。だが7月の両国大会ではデンサヤームを1R終盤に左ストレート一撃でKOした。試合後のマイクでは「65kgのチャンピオン、大和哲也選手、試合をしてくれませんか」とアピールしていたが、今回はまたも外国人選手との試合が組まれた。
イスラムは20歳。18戦17勝(7KO)1敗の好戦績で、オランダでのEnfusionでも2勝し、上記のとおり3本のタイトルを獲得している。
1R、鈴木がサウスポーからの左ミドル、ローを連打し先手を取る。だが中盤から、イスラムが右ミドルのヒットを増やし、左ボディ、右ハイ等も絡め、やや優位で終える。記者採点はまだイーブン。
2R、変わらず蹴り合う中で、パンチの打ち合いも増え、一進一退の展開に。若干イスラムのヒットが多いが、鈴木も返しており、両者ともしんどそうだ。記者採点はイーブン。
3Rも激しい打ち合いとなり、どちらも譲らぬ展開。終盤にはイスラムが雄たけびを上げ、場内を沸かせる。やや鈴木優位となるが、大差はつかず、延長へ。記者採点もイーブンで30-30。
4R、どちらも手数が減るが、鈴木がやや積極的にパンチとミドルを当てる展開。イスラムも最後、カウンターでフックを当てるが、ひるませるほどにはならず終了する。記者採点は鈴木。ジャッジは割れたが2者が鈴木を支持し、鈴木が判定勝ちした。
K-1 9.10 横浜アリーナ(レポ/無差別級トーナメント):中国武林風のリュウ・ツァー、カーフキック駆使し3連続KO勝ちで優勝。カリミアンは準決勝反則減点、サッタリは一回戦1R KOで敗退