K-1 3.22 さいたまスーパーアリーナ：武尊、モロッコの選手とK-1＆ISKA王座戦。久保優太×ピケオー、安保瑠輝也×不可思の王座戦も決定

　K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ～K’FESTA.3～（3月22日（日）さいたまスーパーアリーナ）の第1弾決定カードと出場予定選手が発表された。

◆決定対戦カード

K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級（60kg）＆ISKAオリエンタルルール世界ライト級（61kg） ダブルタイトルマッチ　K-1ルール　60kg契約　3分3R（延長1R）
武尊（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST／K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者）※2度目の防衛戦
アダム・ブアフフ［Adam Bouarourou］（モロッコ／Multi Fight Boxing Academy/Team Samchaoui／ISKAオリエンタルルール世界ライト級王者、WKU世界＆TAKEDOWN FCスーパーフェザー級王者）

K-1 WORLD GP スーパー・ライト級（65kg）タイトルマッチ　3分3R（延長1R）
安保瑠輝也（team ALL-WIN／王者）※2度目の防衛戦
不可思（クロスポイント吉祥寺／挑戦者、元KNOCK OUT・WPMF日本・REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者、元RISE・Bigbangライト級王者）

K-1 WORLD GP ウェルター級（67.5kg）タイトルマッチ　3分3R（延長1R）
久保優太（K-1ジム五反田チームキングス／王者）※3度目の防衛戦
ジョーダン・ピケオー（オランダ／マイクスジム／挑戦者）

◆出場予定選手

武居由樹（POWER OF DREAM／K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級（55kg）王者）
江川優生（POWER OF DREAM／K-1 WORLD GPフェザー級（57.5kg）王者）
林　健太（FLYSLY GYM／K-1 WORLD GPライト級（62.5kg）王者）
KANA（K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ／K-1 WORLD GP女子フライ級（51kg）王者）

　K-1 JAPAN GROUPは18年3月、19年3月と、さいたまスーパーアリーナのメインアリーナで、年間最大のイベント「K’FESTA（ケーズフェスタ）」を開催し、今年3月で3回目。11月の横浜アリーナでの村越優汰戦以来の試合となる武尊は、K-1史上初となるK-1とISKAのダブルタイトルマッチに臨む。
　ISKA世界王座は過去に佐竹雅昭、魔裟斗、小比類巻貴之、卜部弘嵩、卜部功也、皇治ら多くのK-1ファイターが獲得したことがあり、ヨーロッパから参戦する選手が保持していることも多い。ムエタイ、フリースタイル、K-1等、ルール毎に王座が設けられ、国内の他団体でも那須川天心、志朗、小笠原瑛作、大石駿介が現王者だ。ISKA公式サイトに王座一覧が掲載されている。
　今回、武尊とダブルタイトルマッチを行うアダム・ブアフフはISKAオリエンタルルール世界ライト級（61kg）王者。ラウンド数や蹴り足キャッチに関する規定は異なるが、今回は試合を行うK-1側のルール・体重区分に沿う形で実施される。

　　
　ブアフフは1990年11月6日生まれの29歳。身長171cm。構えはオーソドックス。戦績15戦15勝（9KO）。中村拓己プロデューサーは「パンチが得意で、武尊選手と噛み合うと思います。15戦全勝で、今、ヨーロッパでも注目されている選手です」と紹介した。配布資料によると、ブアフフはテコンドー、アマチュアボクシングの試合にも出場しているといい、ISKA王座は昨年6月に獲得した。上の動画は18年のTAKEDOWN FCのタイトルマッチでのブアフフ（赤）で、大振りのフックが特徴的だ。

　瑠輝也は12月の名古屋大会でゲーオとのリターンマッチを制し、スーパー・ライト級王座を初防衛。3カ月の比較的短い間隔で2度目の防衛戦が組まれた。不可思の挑戦について中村氏は「K-1に参戦するまでに素晴らしいタイトル獲得実績がある実力者で、12月の名古屋でも大和哲也選手を相手に説得力のあるKO勝利をしたことを評価しました」と説明している。

　久保は昨年3月のK’FESTAで城戸康裕に勝利し、ウェルター級王座の2度目の防衛に成功して以来、1年ぶりの試合となる。ピケオーはその大会で野杁正明を下し、以降も神保克哉、近藤魁成を圧倒し、満を持してK-1王座に挑戦する
　また会見では、K-1 7月26日（日）福岡国際センター大会の開催も新たに発表された。現体制のK-1では九州初進出となる。これに伴い、Krushの7月25日（土）の大会が7月21日（火）に変更となる。

　会見には武尊、瑠輝也、不可思、久保が出席し、意気込みを語った。

◆武尊
　ダブルタイトルマッチを組んでもらって光栄です。K-1王者である以上は　世界一の選手にならないといけない、それを証明する試合をしていきたいと思っています。僕が負けたらK-1のベルトが海外流出するので、勝ってK-1とISKAの両方のベルトを巻いて立っていたいです。
（ブアフフの印象）まだちょこっとしか見ていないですけど、アグレッシブな選手ですね。これまで戦った海外の選手も、映像と実際戦うのとでは強さが違うことが多いので、気を引き締めたいです。
（ISKA王座戦について）僕もあと現役何年できるかわからないので、少し前からK-1の人にも「海外でも強さを証明したい」「ヨーロッパにISKAの世界ベルトを取りに行きたい」と言っていました。世界チャンピオンと言っている選手が日本にも他にいるので、K-1のベルトの価値を高める試合をして、K-1は立ち技世界一だと証明したいです。
（年始からのアメリカでの練習の成果）昨日の夕方、日本に帰って来て、充実した合宿ができました。いつも海外では新しい技術を取り入れることをテーマにしていて、同じジムにはなるべく行かないようにしています。向こうで世界チャンピオンだと認識してもらうのもうれしいですけど、そういうところだと技術を吸収できないので、（身分を）伝えないようにしています。MMAのステップやフェイントも学びましたし、ボクシングジムも2つぐらい行きました。自分が使う技だけじゃなく、パンチを受けた時の防御や、もらった攻撃の耐え方とかも教わりました。

◆瑠輝也　
　不可思選手、大チャンスですね。頑張ってください。
（不可思が相手で冷めているようにも聞こえるが？）いや、不可思選手は外の団体でベルトも取っていますし、元々やりたい選手でした。ただK-1に参戦してから、勝ちも負けもしていて、チャンスをもらったなと思うので、「頑張ってください」と言いました。（※不可思は6月のK-1初の試合で佐々木大蔵にTKO負けし、以降は堀井翼と大和哲也にKO勝ち）
（不可思の印象）キャリアで言ったら僕より長いですし、僕がオープニングファイトで出ていた大会でメインを張っていた選手ですね。ファイターとしての印象はそんなに無いですね。筋トレ凄いしてるなって感じです（笑）
（他団体で戦って来た不可思への対抗意識）僕がK-1グループでやってきた相手は不可思選手がやってきた相手よりも上ですし、僕は不可思選手が負けたことのある選手（＝佐々木）にも勝っています。実力差はあると思うので、受けて立つ感じです。
（ふさわしい決着は？）噛み合うと思うので、試合が楽しみなのは事実です。なのでこの試合を受けました。それは楽しみにしていて欲しいです。

◆不可思
　3月のK’FESTAに出たくて、もし出られたら盛り上がる相手とやれたらいいぐらいに思っていたら、（瑠輝也戦のオファーの）電話をもらった時、マジっすか、もう来たか、と思いました。タイトルマッチをやらせてもらえるので、ベルト取っちゃおうと思います。
（瑠輝也の印象）派手な技、倒す技を持っているなって、K-1に来る前から思っていました。
（瑠輝也の「頑張ってください」というコメントに対して）話を受けてくれた安保選手ありがとうと言いたいです。断るのもあったと思います。
（去年のK-1初参戦の時同様、よそ者の気持ちはまだある？）他の団体でずっとやって来て、K-1の選手とはちょっと違う感じだと思うので、よそ者という感じは変わらないです。

◆久保
（ピケオーからの「久保の心も体も破壊する」というメッセージを聞いて）もう去年の借金騒動と引退騒動で心がぶっ壊れています（苦笑）。（妻の）サラちゃんとも連絡が取れない状態なので、試合でカッコいい姿を見せたいです。ピケオーに勝てる選手は僕しかいません。日本人最後の砦に期待してください。ふざけていますけど、試合に対しては真面目です。
（眼窩底骨折で長期欠場していたが、練習状況は？）17歳でプロデビューして15年近くやって、慢性化している怪我もあって、それも言い訳にモチベーションが上がらなかったのが本音です。去年3月の城戸戦の前は2週間ぐらいしか練習できませんでした。ピケオーは強敵なので、明後日の月曜から練習します。
（本格的な練習はこれから？）YouTubeの映像を見てイメージするのも練習です。「格闘代理戦争」に出る選手を育てるために教えながら、体と脳を動かしていました。ピケオーは僕みたいなタイプは苦手だと思うので、明後日から練習して、イメージを体に落とし込みたいです。

概要

大会名　K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ～K’FESTA.3～
日時　2020年3月22日(日) 開場・11:00　プレリミナリーファイト開始・未定　本戦開始・13:00
会場　さいたまスーパーアリーナ
中継　AbemaTV（生中継）、GAORA
チケット料金　ロイヤル 100,000円　アリーナSRS 55,000円　アリーナRS席 35,000円　スイートバルコニー 20,000円　アリーナS 15,000円　スタンドS 15,000円　スタンドA 9,000円　スタンドB 7,000円　※武尊応援シート（特典付）アリーナRS、スタンドSもK-1.SHOPにて販売　※当日500円増し　※小学生からチケットが必要
チケット販売　チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、ディスクガレージ、フィットネスショップ水道橋本店、後楽園ホール5F事務所、K-1.SHOP　グッドルーザー（Tel.03-6450-5470）　K-1ジム各店舗
お問い合わせ　グッドルーザー　Tel.03-6450-5470　https://www.k-1.co.jp/