Krush 8.27 後楽園ホール(レポ):日韓対抗戦は日本勢3戦全勝。壬生狼一輝、大流血の危機乗り越えK-1ルール初のKO勝ち。松山勇汰、1R KO勝ちし王座戦熱望。TETSU、逆転のダウン奪い判定勝ち。FUMIYA、近藤魁成を1R KO
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Krush.152
2023年8月27日(日) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
Krushでは4月の女子大会で日韓対抗戦を行い、日本勢が3戦3勝したが、今回はその男子版が大会終盤に組まれた。7月に退任した中村拓己・前プロデューサーによる企画で、7月14日の発表会見で中村氏は「今回の対抗戦で日本チームはあえて国際戦の経験が少ない・若い選手たちを選びました。韓国チームも7月の両国大会に出場するジン・シジュン選手に紹介してもらったのですが、こちらも若い・アグレッシブな選手を選んでもらいました。この対抗戦を通じて、日本チームには今までにない姿を見せて欲しいし、『韓国にもこんなにいい選手がいるんだ』ということを知ってもらいたい。この日韓戦でしか見せられないものを見せたい」と、人選や狙いを説明していた。中村氏は8月に開幕するバスケットボールワールドカップにちなんで、バスケ日本代表のTシャツを日本チーム3名にプレゼントしていたが、大会当日の冒頭に行われた対抗戦出場選手の入場セレモニーでも、3選手は着用していた。
退任した中村氏の置き土産も確認できた対抗戦だが、対抗戦3試合では、今月上旬にKrushプロデューサーに復帰したばかりの宮田充氏がリングアナウンサーを務めた。この件について大会後の総括で宮田氏は「(復帰記念で)スタッフに提案されてやりましたが、出しゃばるのは今回だけです」と話していた。
壬生狼一輝、血だるまの危機乗り越えK-1参戦後初のKO勝ち「最高じゃのう」
第9試合 メインイベント 日本vs韓国・3対3・大将戦 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
○壬生狼一輝(力道場静岡/元Krushバンタム級王者)
×パク・ヒョンウ[Park Hyungwoo](韓国/キムジェXジム/MAX FCスーパーバンタム級1位)
1R 2’58” KO (左ボディフック)
壬生狼は21歳。昨年12月のK-1大阪大会の初代K-1バンタム級王座決定トーナメント1回戦でサンベル・ババヤンに勝利したが、準決勝で黒田斗真に判定負け。黒田には21年のバンタム級日本最強決定トーナメント決勝、同年12月の再戦に続き3連続で敗れている。今年6月のK-1横浜大会では白幡裕星に判定勝ち。今回は久々のKrushで、対抗戦の日本側の大将に選ばれた。
ヒョンウは17戦9勝(3KO)8敗の19歳。昨年7月のPRO-KARATEDO達人Neo大阪大会で笹木一磨に1R KO負け。11月のシュートボクシング愛知大会では内藤凌太に2Rにローでダウンを奪われ判定負けしている。
1R、壬生狼が右のローキックを当てるが、前に出るとバッティングとなり、額から出血しドクターチェックが入る。再開後、ヒョンウはローを嫌って前に出続けるが、壬生狼は随所で右のロー、カーフを当てる。だが出血がまた激しくなり、再びドクターチェックが入る。残り1分、再開したが壬生狼は出血が止まらない。
壬生狼によると「審判は『ヤバいですか?』と話しとったが、ドクターは『全然大丈夫ですね』って反応やったわ」という。だが壬生狼は「このメインイベントで、ワシの前の2試合は滅茶苦茶盛り上がっとって、ここで無効試合になったら、ワシゃ死ぬぞ、と思いながら、倒すしかないと思ったわ」「こいつロー効かんな、気持ち強いなと思った」といい、一気に圧力を強めてパンチ主体に切り替える。右フックを当ててから、ヒョンウをコーナーまで詰めると、左ボディフックを効かせ、相手を押さえつけた後、右膝蹴りを当ててダウンを奪う。ヒョンウはダメージが大きく、壬生狼は再び左ボディを2連打すると、またもヒョンウはダウンし、すぐさまレフェリーがストップした。
壬生狼は「久しぶりのKrushで、初めてのK-1ルールでのKO勝ち、最高じゃのう。倒せることを証明できたんで、色々強い奴とやって、わしは必ずチャンピオンなる」と話し、「最後、いいか?やる気、元気、一輝!」と叫びながら拳を突き上げた。バックステージでのインタビューでもKO勝ちについて「最高じゃのう。叫んだ時に右目が血だらけで何にも見えんくて、観客があんま見えんかったが、滅茶苦茶うれしかったな」と振り返り、今後については「おい、ブラックパンサー黒田、お前を狙いに行くぞ、以上です」と話していた。
松山勇汰も1R KO勝ちし王座戦熱望
第8試合 セミファイナル 日本vs韓国・3対3・中堅戦 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○松山勇汰(TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/K-1甲子園2020 -60kg優勝)
×チャン・ウヒョク[Jang Woohyuk](韓国/ソンナム・ソルボン/KTK/KTKスーパーフェザー級王者)
1R 1’34” KO (左飛び膝蹴り)
松山は19歳。20年のK-1甲子園を制し、21年12月のプロ3戦目で寺田匠相手にプロ初黒星を喫したが、その後はスーパー・フェザー級に階級を上げ、目黒翔大、SOUL、岡嶋形徒相手に3連勝中。5月の岡嶋戦では1R中盤に左ハイキックでKO勝ちし大きなインパクトを残している。対するウヒョクは17戦12勝(4KO)5敗の22歳。
試合は松山が圧倒する形に。1R、松山がサウスポーで構えてプレッシャーをかけ、ウヒョクをコーナー、ロープに詰め、左のミドル、ストレート等を何発も当てる。すると中盤、左の三日月蹴りがクリーンヒットし、ウヒョクの動きが止まると、その隙を逃さず左の飛び膝蹴りをヒット。ウヒョクはダウンし、ダメージが大きいためすぐにレフェリーがストップした。
マイクを持った松山は「相手が韓国のチャンピオンなので、Krushのタイトルにつながる試合になったと思うんですがどうですか?タイトルマッチが決まってしまっているんで、僕が次ではないですけど、僕はいつでもできるんでお願いします」と話し、9.29後楽園でのKrushスーパー・フェザー級王者・中島千博 vs. 挑戦者・髙橋直輝のタイトルマッチの次期挑戦者に名乗りを上げた。最後は「この後、大将の壬生狼君にもっとドデカい物を見せてもらおうと思います」と、練習仲間でもある壬生狼にプレッシャーをかけた。
TETSU、逆転のダウン奪い判定勝ち
第7試合 日本vs韓国・3対3・先鋒戦 63kg契約 3分3R(延長1R)
○TETSU(月心会チーム侍)
×チャン・ドクジュン[Jang DeokJun](韓国/チームサイコピットブルス/KOREA BEAST GP&K-COMBATスーパーライト級王者)
判定3-0 (岡田28-26/西村28-26/三浦28-26)
TETSUは22歳。昨年12月に山本直樹にKO負けした後、故郷大阪の古巣・月心会チーム侍に戻って、当時のリングネームのTETSUに戻し再出発し、6月のKrushでは三宅祐弥を3R終盤に右フックでKOしている。ドクジュンは21戦13勝(8KO)8敗の28歳。
1R、TETSUが序盤から右ローを効かせると、ドクジュンは前に出続けパンチを振るう。終盤、TETSUがロープに詰められると、ドクジュンが右ストレートを当てて倒し、レフェリーはダウンを宣告する。その後もドクジュンがパンチラッシュでTETSUを追い詰める。
だが2R、開始すぐにTETSUが「100回以上練習していた」という二段式の左飛び膝蹴りをドクジュンの顔面に当て、ダウンを奪い返す。ドクジュンはその後も前に出るが1Rのような勢いはなく、TETSUが随所で右膝、ハイ等を当てて反撃を封じる。
3R、前に出るドクジュンに対し、TETSUは右膝や左ボディフックをヒット。中盤過ぎにはTETSUが顔面狙いの右前蹴りを当てて倒すと、スリップか判断の分かれそうな倒れ方だったが、島村レフェリーはダウンを宣告する。結局これが決め手となり、TETSUが判定勝ちした。
復帰の宮田P「壬生狼君はああいうことができた奴」「メインイベントの子が大きな拍手に包まれて登場する、興行の本来の姿に戻したい」
これで日韓対抗戦は日本側の3戦3勝の全勝に終わった。宮田プロデューサーは大会後の総括で「韓国の選手もアグレッシブでいい選手でしたけど、TETSU君が苦労して逆転勝ちして、松山君が飛び膝で、壬生狼君はああいう状況でやるしかないって。昔で言ったら武尊君がローブローを蹴られて根性で倒して勝ったとか、メインの選手が踏ん張らないといけないというのが壬生狼君に舞い降りて。2Rに止められたかもしれないので、1R残り2秒で倒しきったのはたいしたもんだと思います。ああいうことができる奴とできない奴がいて、壬生狼君はできた奴だったんで、最高のメインだったと思います」と、特にピンチを乗り切った壬生狼を称えた。
宮田氏は今月にプロデューサーに復帰後、既に19日・20日にGENスポーツパレスでのKrush-EXとK-1アマチュアの現場に立ち会い、今日初めてKrushの原点とも言えるKrush後楽園大会に立ち会った。9月3日のK-1甲子園・カレッジ、10日のK-1横浜アリーナ大会までは、今の選手や現場スタッフの仕事を確認する「リハビリみたいな感じ」の時期と位置付け、9月29日のKrushの次の10月21日のKrushからが本格的な宮田プロデュース興行の再スタートとなる。
宮田氏は「今日はプレリミナリーから全試合良かったですね。みんな良かったです」と選手達を称えつつも「一番悔しいのがメインが終わった時にお客さんがかなり寂しい感じになったことですね」と指摘。「ただ切符が売れました万歳じゃなく、最後までしっかり見てもらえるようなイベント作りというか流れというか。少なくとも僕が知っているKrushはそういうつもりで作っていました」「これだけ素晴らしい選手がいいファイトを見せてくれているんで、メインイベントの子が大きな拍手に包まれて登場する、興行の本来の姿に戻したいですね」「公約通り今年中に満員にするのとプラス、メインをしっかり見てもらえる興行にするのが目標です」と、今後の主催者としての決意を述べた。
FUMIYA、近藤魁成を1R KO
第6試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
×近藤魁成(TEAM3K/K-1甲子園2017・2018 -65kg優勝)
○FUMIYA(E x F)
1R 2’11” KO (右カーフキック)
近藤は昨年8月のK-1福岡大会で元Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人にKO負けしたが、今年3月のKrushではヴィトー・トファネリに判定勝ちしている。FUMIYAは4月のKrushで佑悟を1RバックハンドブローでKOしたが、映像検証の結果、前腕部が鼻に命中していることが判明し、反則負けに終わっている。同じ4月大会では稲垣柊が王座決定トーナメントを制し新王者となっており、近藤×FUMIYAは次期挑戦者を占う一戦となる。
1R、お互い右ロー等の蹴りを出すが、少し距離が遠く慎重で、なかなか攻撃が増えない状態が続く。ところが終盤に入り、FUMIYAが右のカーフキックをヒットする。近藤は左足が流れた後、マットに倒れ、豊永レフェリーはダウンを宣告する。近藤はなんとか立ったものの、10カウント時には背中を向けており、レフェリーはKOを宣告し、直後に近藤はマットに崩れ落ちた。
マイクを持ったFUMIYAは「数日前に義理のおじいちゃんが亡くなって辛いものがあったですけど、まだ火葬していないんで見てますか」と話し「近藤選手、強い選手ですけど、もっと強い選手お願いします」とアピールした。
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○竹内将生(エイワスポーツジム/元BOM・Bigbangフェザー級王者、元MA日本スーパーバンタム級王者、元WPMF日本&J-NETWORKバンタム級王者)
×健介(Jay’s Box)
判定3-0 (箱崎29-28/島村29-28/岡田30-28)
竹内は3月のKrushでMOMOTAROに延長判定負けして以来の試合。健介は8戦7勝(5KO)1敗の22歳。昨年からK-1 GROUPに上がり4連勝中で、2月のKrushでは水津空良に判定勝ちしている。
1R、竹内がオーソドックス、健介がサウスポーで構え、お互いミドルとロー主体の攻防。終盤に竹内は右フックも増やすが、まだ均衡は崩れない。記者採点はイーブン。
2Rも蹴り主体の攻防が続くと、終盤のパンチの打ち合いで、ロープを背負った状態の竹内の左フックがヒットし、健介は尻もちをついて倒れる。ダウンかと思われたが、西村レフェリーはスリップと判断する。インターバル後、場内ビジョンを使ってのインスタントリプレーが行われ、ダウンと認められる。記者採点は10-8で竹内。
3R、健介はこのインスタントリプレーの間に体力回復した様子で、開始すぐから前に出てパンチを振るう。竹内は回って距離を取り続け守勢に回るが、強打はもらわない。終盤、勢いの落ちた健介に竹内は右のミドルと膝を強打し、最後は健介がフラフラになって終了する。記者採点はイーブン。合計30-28で竹内。ジャッジ3者も竹内を支持し、竹内が判定勝ちした。
第4試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○昇也(士魂村上塾/MA日本スーパーライト級王者、元Bigbang同級王者)
×古宮 晴(昇龍會/K-1甲子園2021 -65kg優勝)
4R 判定2-1 (金子10-9/西村9-10/岡田10-9)
3R 判定1-1 (金子29-30/西村30-29/岡田29-29)
昇也は昨年10月に瓦田脩二に延長判定勝ちしたが、2月に児玉兼慎に判定負け。6月の菅原道場主催大会で桜華に2R KO勝ちしMAキックの王座を獲得している。古宮は4月のKrushで瓦田に判定勝ちし5連勝中だ。
1R、サウスポーの昇也に対し、古宮が右のミドル、ロー、ストレート、ボディストレート、左前蹴り等を自在に散らして当て続けて主導権を握る。昇也は攻撃が少ない。記者採点は古宮。
2R、古宮は変わらず手数多く攻め、終盤に右ハイもクリーンヒットする。だが最後、昇也の左インローで古宮がスリップすると、昇也は左インローを集中して巻き返す。記者採点はイーブン。
3R、古宮は序盤にスリップした際にバッティングとなり一時中断。古宮はじわじわ勢いが落ちると、中盤には昇也がパンチの連打で古宮を追い詰める。だが昇也のローキックがローブローとなり一時中断。これで流れが途切れてしまうと、古宮が右膝蹴り、フックを何発も当てて巻き返して終える。記者採点はイーブン。合計29-30で古宮。ジャッジは三者三様となり延長へ。
延長R、中盤まで昇也が前に出てパンチを連打し、左インローも絡め優位に進める。だが次第に古宮がパンチと右膝のヒットを増やし挽回する。昇也はノーガードで受ける場面もあり、パンチを返すが、中盤以降は古宮の手数が上回って終える。記者採点は僅差だが昇也。ジャッジは割れ、強打の印象がやや強かった昇也が2票を獲得し勝利した。
第3試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
×山崎陽一(KIKUCHI GYM/元Bigbangスーパーウェルター級王者)
○小田尋久[じんく](TEAM3K)
3R 2’24” KO (右飛び膝蹴り)
山崎は昨年3月に約4年ぶりに復帰し、初戦は敗れたが、10月の2戦目ではアラン・ソアレスにKO勝ち。今年3月の復帰3戦目では森田奈男樹に判定負けした。47戦25勝(14KO)18敗4分の39歳。
対する小田は4戦4勝(2KO)の21歳。子供の時からフルコン空手を習い、21年11月のDEEP☆KICKでキックデビューし2連続KO勝ちし、昨年4月のStand upでは青谷秋未に判定勝ち。2月のKrushでK-1 GROUPに初参戦し、夜叉猿から顔面狙いのバックスピンキックでダウンを奪い判定勝ちしている。
1R、小田が序盤から左右のロー、ミドル等蹴り主体で積極的に攻め、中盤過ぎには上段後ろ廻し蹴りも当てる。山崎は手数は劣るものの随所でパンチを返す。まだひるまないが劣勢な感は否めない。記者採点は小田。
2R、小田は接近戦で相手を押しながらの膝やパンチを上手く当てるように。山崎も接近戦でボディや顔面にパンチを返すものの、小田の勢いは落ちず。最後は小田が右の後ろ上段廻し蹴りを当て終える。記者採点は小田。
3R、小田は胴廻し回転蹴りを当てると、山崎は前頭部をカットしドクターチェックを受ける。再開後、山崎のバックスピンキックがローブローとなり一時中断する。再開後も小田はパンチと蹴りで圧倒すると、終盤、近距離でジャンプし右の飛び膝蹴りを放ち、山崎のアゴを突き上げる形でクリーンヒット。山崎はダウンするとダメージが大きく、すぐさま西村レフェリーがストップした。
マイクを持っだ小田は「僕はKrushのベルトを狙っているんで、どんどん上を狙います」とアピールした。
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×久保一馬(FIGHT CLUB 428)
○勝輝[まさき](K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)
判定0-3 (26-30/26-30/26-30)
1R、勝輝が序盤からパンチ、左ミドルを効かせ、左フックでダウンを奪う。その後も左右のアッパーやテンカオや三日月蹴りやハイも絡めつつ、パンチを何発も当て圧倒する。2Rも同様も手数多く攻めるが、ダウンは奪えず。3Rも同様で、序盤の倒しどころは逸したものの、大差をつけ判定勝ちした。
第1試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○齋藤紘也(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
×坂本優輝(ARROWS GYM)
1R 2’42” KO (3ダウン:左フック)
齋藤は前回6戦目で初黒星を喫しての再起戦。坂本は3戦3勝(3KO)の20歳。1R、序盤から左右のローを当ててペースを握る。だがまだ十分相手にダメージを与え切れていない中で、坂本をコーナーに詰めてパンチを連打すると、逆に坂本のカウンターを被弾し、坂本が左フックでダウンを奪う。その後も坂本は果敢に打ち合いに臨み会場を沸かせたが、齋藤が右フック、左フックでダウンを重ねてKO勝ちし、坂本に初黒星をつけた。
プレリミナリーファイト第3試合 ライト級(62.5kg) 3分3R
△龍之介(K-1 GYM HIKARIMACHI TEAM BEAST)
△吉川[きっかわ]諒(VAINQUEUR GYM)
判定1-0 (30-29/29-29/30-30)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
×聖也(ウィラサクレック・フェアテックス西川口)
○下村泰平(K-1ジム総本部チームペガサス)
1R 1’54” KO (左フック)
プレリミナリーファイト第1試合 女子アトム級(45kg) 3分3R
△Kiho(TeamK.O.Garage)
△末松 晄[あき](Weed GYM)
判定1-1 (30-29/29-30/29-29)