Krushプロデューサー復帰の宮田充氏「興行の型をぶっ壊すのもKrush」「年内で必ず超満員にします。できなかったら坊主になります」
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Krushのプロデューサーに復帰した宮田充氏は8月23日の記者会見で、10月以降の年内3大会について「メインイベントにタイトルマッチ、セミファイナルにこのへんの試合を入れて、第1試合にこのへんを入れて、ってのからぶっ壊したい」と語り、大胆な改革を示唆し、「年内で必ず超満員にします。できなかったら坊主にします」と宣言した。
K-1 GROUPでは7月17日の両国国技館大会をもって中村拓己氏がK-1プロデューサーを退任し、翌18日にはカルロス菊田氏のK-1プロデューサー就任が発表された。8月8日にはKNOCK OUTプロデューサーとなっていた宮田氏のKrushプロデューサー復帰が発表され、Krushおよびミドル級以下のK-1 MAX部門も任されることになった。12日の会見では菊田氏が「我々は鎖国主義ではなく開国路線に舵を切りました」とアピールしていたが、Krushの今後の方針発表まだの状態だった。
8月23日のKrushの記者会見は、Krush.153 9月29日 後楽園ホール大会の第1弾決定カード発表が目的だったが、カード発表後、宮田氏が今後のKrushの方針について説明した。9月大会までは、中村氏の体制の元である程度カード編成が固まっており、本格的に宮田氏のカラーが出るのは10月の大会からとなるようだ。
「Krushってこういうものだという型がある程度でき上がって、コロナ禍もあって、思い切った勝負ができなかったのかなって、ここ3年ぐらいの勝敗を見ながら感じています」
「10月21日(土) 11月25日(土) 12月17日(日)のKrush年内3大会で、思い切った企画、カード編成を考えています」
「Krushはこうだっていうのが出来過ぎちゃってるなってのがあって、そういうのをぶっ壊すのもKrushだと思っています」
「先日Krushを1年以内に超満員にするとXでつぶやいたんですけど、訂正して、年内で必ず超満員にします。できなかったら年末に坊主になります」
「せっかく10月・11月・12月と、後楽園ホールさんから土曜日曜のいい日をもらっているので、これを満員にできないと、Krushの名折れかなと思っています。これだけいいファイターがいて、満員にできないのはね。運営として頑張りどころかと思います」
「メインイベントにタイトルマッチ、セミファイナルにこのへんの試合を入れて、第1試合にこのへんを入れて、ってのからぶっ壊したいです」
「3通りのKrushをやるんで。こういうやり方があるんだ、こんなKrushが見られるんだ、これだったらチケット買って身に行こうっていう、こお客さんがこれ会場で見とかないとって興行をやりたいです」
宮田氏は全日本キックのマッチメイカー時代の08年11月、K-1ルールを採用したKrushシリーズをスタート。翌09年に全日本キックが解散後、Krushだけを主催する新会社グッドルーザーを設立し、山本真弘、久保優太、卜部弘嵩・功也兄弟、武尊、山崎秀晃、野杁正明、木村ミノルらが主力として活躍。後楽園ホールを毎大会超満員にし、14年の新生K-1旗揚げの基礎を作った。
だが以降、K-1に主力選手が集中し、満員となるKrushの大会は減少。コロナ禍での客席数制限が解除された以降も客足は戻らず、近年は空席が目立っていた。K-1の大会も同様で、人気選手の離脱も観客数減少の一因だったが、ABEMAで無料視聴できること、観客の忍耐力も試されるレベルの長時間興行となっていたことも、客足が鈍る原因となっていた感は否めない。
約9時間の興行の前半のワンマッチには、Krushのメイン・セミでも遜色の無いハイレベルな好勝負も多かったが、K-1王者の試合やトーナメントの陰で話題が埋もれがちだった。9月10日のK-1 ReBIRTHのトーナメント以外の本戦は8試合程度と比較的少な目。K-1 12月9日 大阪大会を控えているが、K-1とKrushのカード配分を工夫するだけでも、両シリーズの集客を回復できるポテンシャルは十分にある。
さらに宮田氏が引き続きプロデュースするKNOCK OUTとの連動、菊田氏が打ち出した“開国路線”も、宮田氏が「こんなKrushが見られるんだ」と言うような新鮮なカードを生むだろう。宮田氏は8月23日の翌24日、皇治プロデュースの「NARIAGARI」の会見に出席し、K-1 GROUPから山口翔大を9月3日の大阪大会に派遣することを発表し、集客力抜群の皇治が12月のK-1大阪大会に何らかの形で出場する約束も取り付けた。
開国路線、皇治の出戻り等、体制変更後の急激な変化に拒否反応を示すファンも少なくないが、最終的な評価は正味のマッチメイク・試合内容のクオリティ次第だろう。9月3日のK-1甲子園・カレッジも予定通り開催される等、K-1 GROUPの選手育成・発掘体制は従来と変わらない。宮田氏は「年内のKrushをしっかりやれば、2024年のKrushも明るいかなと思っています」ともコメント。かつてKrush後楽園大会の熱気が、新生K-1の躍進につながったように、第2次宮田体制でKrushが熱気を取り戻せば、ReBIRTH K-1の躍進しやすい環境も整うだろう。
なお、8月27日のKrush後楽園大会では、17:00の開場後から10分間、宮田氏とのツーショット撮影会をリングサイドで行う。来場者なら誰でも参加可能とのこと。宮田氏は「3人とかだと非常に恥ずかしいので」と苦笑し「だいたい僕のファンはおじさんとかちょっとヤンチャな方が多く、そういう方もお待ちしていますけど、女性ファンもぜひ来ていただけるとうれしいです」と話した。