パンクラス 12.21 立川(レポ|後半):栁川唯人、キルギスのカリベクを1R KOしフェザー級王者に。田嶋椋、井村塁に1R KOでリベンジしバンタム級王者に。本野美樹、KARENに判定勝ちし女子ストロー級王者に。サルドロフがミドル級、ゴイチ・ヤマウチがウェルター級王者に
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PANCRASE 360
2025年12月21日(日)東京・立川ステージガーデン
レポート&写真:井原芳徳 ※前半戦は別記事に掲載します
栁川唯人、シェイドゥラエフの練習仲間アルジクルを1R KOしフェザー級王者に
第13試合 コーメイン キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ・フェザー級(第12代王者決定戦) 5分5R
○栁川唯人(K-PLACE/1位、2023年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
×カリベク・アルジクル ウール[Kalybek Arzykul Uulu](キルギス/Olymp Gym Bishkek/2位)
1R 2’47” KO (右ストレート)
三宅輝砂のフェザー級王座返上により組まれた王座決定戦。栁川は25歳。23年のネオブラで優勝し、年末の横浜大会ではRyoに一本負け。手術を経て昨年9月に糸川義人に判定勝ちし、12月に名田英平に1R TKO勝ち。今年3月をもって公務員(消防官)を辞め、格闘技に専念し、6月には三宅と王座を争った平田直樹に判定勝ちした。
アルジクルはMMA 14戦13勝(6KO/5一本)1敗の24歳。同じキルギス人のRIZINフェザー級王者・ラジャブアリ・シェイドゥラエフの練習仲間。昨年9月にパンクラスに初参戦し、当時バンタム級1位の井村塁に75秒でTKO勝ち。同級王者・透暉鷹戦が2度組まれたが、昨年12月は両者の負傷、今年4月は両者の計量失格により、いずれも中止となる。7月、フェザー級に階級を上げ、2年ぶり復帰のISAOを圧倒し1分47秒右フックでKO。11月には平田直樹を2Rレッグロックで下し、3戦連続フィニッシュで王座挑戦にたどり着いた。
下馬評ではアルジクル優位だったが、栁川が番狂わせを起こすことに。1R、アルジクルは栁川の右ローをすくいつつ、右ストレートを当てて倒して上になる。栁川は下から足関節技を狙おうとするが、アルジクルは対処し立ち、再び上で押さえる。カリベクは右のパウンドを一発当て、ハーフで押さえるが、その先に持ち込めずにいると、スタンドに戻す。
アルジクルは右ストレートを当て、栁川は少し苦しそうにするが耐える。すると栁川は距離を取ってから左ボディストレートを当てる。さらに栁川はアルジクルを誘ってから右カーフキックを当ててバランスを崩させ、じわじわ流れを引き寄せる。
さらに栁川が、ニータップの形でタックルのフェイントを見せて、下に意識を向けさせると、前に出て来たアルジクルのガードが下がった隙を逃さず、栁川が右ストレートをクリーンヒットする。アルジクルはこれ一発で大の字になって倒れると、栁川がパウンドで追撃したところで、鶴和レフェリーがストップした。大歓声の中、栁川はケージを乗り越えてセコンドや観客と抱き合い大喜びした。
ベルトを巻きマイクを持った栁川は「ずっと言っているんですけど、UFC行きたいです。ショートノーティスでもいいんでUFCお願いします。3年間、2Rしかやってないカリベクを俺、1Rで倒したよ。UFCもダナ・ホワイト(代表)も俺使えよ」とアピールし、最後は「あと俺が負けると思った奴、ファックユー」と安藤達也のように叫んだ。
バックステージで栁川は「カリベクはベルトを見ていたけど、僕はカリベクだけを見ていたから勝てました。みんなカリベクが勝つと言っていたけど、自分は自分を信じていましたし、小池(義昭)代表も自分を信じていてくれました」と熱弁した。
試合前に言っていた秘策について栁川は「アレ(=右ストレート)じゃなく、壁(=金網際)の展開から考えていました」と話し、秘策は出していなかったことを明かした。
フィニッシュの右ストレートについて栁川は「試合中、カリベクは前に出ると左のガードが下がるのがわかりました。顔面にパンチをまとめるとガードが上がるんで、先にカーフとニータップで下に意識を集中させて、嫌がって前に出てくると、左のガードが下がっていたので、右を当てました」と語り、試合中に見つけた弱点を、戦術を駆使して再び引き出してKOしたことを明かした。
今後について聞かれた栁川は、改めてUFCを目標に掲げつつ「防衛戦は誰でもやります。(今日Ryoに勝った4位の)オタベク・ラジャボフと(3位の)木下尚祐選手に戦いたいと言われました。モテてしゃあないですね」と笑顔でコメントした。
田嶋椋、井村塁に1R KOでリベンジしバンタム級王者に
第12試合 キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ(第6代王者決定戦) バンタム級 5分5R
×井村 塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS/1位、2020年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
○田嶋 椋(OOTA DOJO/2位、2022年ネオブラッドトーナメント同級優勝・MVP)
1R 3’42” TKO (レフェリーストップ:右ストレート→グラウンドパンチ)
※田嶋が王者に
透暉鷹が計量失格で返上したバンタム級王座を懸けた一戦、井村と田島は昨年3月の立川大会で対戦し、死闘の末に井村が判定勝ちしている。
その後、井村は3月の横浜大会で松井斗輝に一本勝ちし、5月の上海でのROAD TO UFCに乗り込んだが、一回戦でギエム・ヴァン・イに2R TKO負け。7月のパンクラスでは高城光弘に判定勝ちした。井村は記者会見で「ベルトを取ったら第2代王者の(トレーナーの)石渡伸太郎さんの元に持って帰りたい」と話しており、セコンドには石渡氏がつく。入場テーマも石渡氏と同じFIRE BALLの「Superstar」を使う。
田嶋は昨年12月大会の試合がオタベク・ラジャボフの体重超過により中止に。今年6月の1年3か月ぶりの試合では山木麻弥に3R TKO勝ちした。
1R、序盤から井村が左ミドルを当てつつ、タックルを仕掛けて倒すが、まもなく田嶋が金網を背にして立つ。田嶋はサウスポーの井村に左ジャブを当ててダウンさせる。井村はすぐ立ち、再びタックルを仕掛けて倒す。田嶋が立とうとしても井村は倒すが、田嶋は下から鉄槌を連打する。井村は一旦立ってから右のパウンドを当てるが、田嶋は下から足を効かせて井村を突き放し、スタンドに戻す。すると田嶋は立て続けに左右のパンチを当てる。井村も左ストレートを当て返し、一瞬田嶋の腰が落ちるが、すぐ持ち直す。すると田嶋が左フックを効かせてから、右ストレートを当てて倒し、パウンドで追撃したところで、中野レフェリーがストップした。
ベルトを巻いた田嶋は涙を浮かべつつ「最高のチームとベルトを取れました」と話し、太田純一代表に肩車され、勝利を喜んだ。
バックステージで田嶋は「去年井村選手に負けたのも、今日のためだったのかなと思えて、今日は良かったですね」と話し、今後について「ベルト持って海外で試合がしたいです。UFC行きたいです」とコメントしている。
本野美樹、KARENに判定勝ちし女子ストロー級王者に
第10試合 クイーン・オブ・パンクラス チャンピオンシップ(第6代王者決定戦) 女子ストロー級 5分5R
×KAREN(THE BLACKBELT JAPAN/1位、元王者)
○本野美樹(リバーサルジム横浜グランドスラム/2位、元DEEP JEWELS同級暫定王者)
判定0-3 (中島46-49/松井46-49/梅木46-49)
※本野が王者に
KARENは22歳。プロ5連勝後、23年4月にソルトに判定負けし女子ストロー級王座から陥落。その後、高本千代、パク・ソヨン、ホン・イェリン、そして昨年9月にエジナ・トラキナスに判定勝ちし4連勝に。今年9月、ソルトの王座挑戦とリベンジのチャンスが巡って来たが、ソルトの怪我により中止となる。ソルトは王座を返上し、今回、本野との王者決定戦が組まれた。
本野は31歳。20年7月に赤林檎に1R TKO勝ちしDEEP JEWELSストロー級暫定王座を獲得。21年6月の初防衛戦で伊澤星花に判定負け。その後はDEEP JEWELSで須田萌里らを相手に3連勝。23年10月に中国でフォン・シャオツァンに腕十字で一本負け。昨年のRoad To UFC初戦は不戦勝で、8月の準決勝でシャオツァンと再戦し判定負け。その後、AACCからリバーサルジム横浜グランドスラムに移籍。今年3月、パンクラスに初参戦し、元パンクラス王者で現修斗王者の藤野恵実と接戦の末に判定勝ち。2月の会見では「最短でチャンピオンまで駆け上がりたい」と話していたが、ソルトの返上で2戦目でチャンスが巡って来た。
1R、KARENがサウスポーの本野に右ボディストレートを当てるが、すぐ本野はタックルを仕掛けて押し込み、テイクダウンを奪う。KARENに立たれても本野は組み付いて押し込み、バックを狙う。終盤、本野はテイクダウンを奪い、サイド、バックと移行し、裸絞めを狙いつつ、鉄槌も当てる。最後はKARENが振りほどいて立って終わる。本野がポイントを先取する。
2R、本野が序盤からテイクダウンを奪い、サイド、マウント、バックでコントロールを続け、腕十字、裸絞めを狙ってKARENを圧倒する。このラウンドも本野がポイントを取る。
3R、やや攻め疲れた本野に対し、KARENが右ストレート、左フックを当てて先手を取る。本野がタックルで倒そうとするが、KARENは切る。しばらくKARENは組みに付き合ってしまい、本野に倒されるが、KARENはすぐスタンドに戻す。KARENは右ボディを当てて本野を下がらせ、金網に押し込み、肘と膝を当てる。終盤、KARENが倒して背後で押さえ、立とうとする本野を押さえたまま終える。KARENがポイントを取り返し、28-29に。
4R、本野は開始すぐから片足タックルを仕掛け、倒してバックマウントを奪う。本野はマウントと行き来しつつコントロールし、パウンドと裸絞めで攻め続ける。本野がポイントを取り、差を広げる。
5R、本野は開始すぐから組んで倒し、サイドで押さえる。本野はこのラウンドもマウント、バックと行き来し、パウンドと裸絞めで追い詰めるが、パウンドの頻度を上げ、これまでよりも追い詰めて終える。本野がこのラウンドも取り、点差を広げ判定勝ちし、パンクラスの王座を獲得した。
ベルトを巻いた本野は「チームの皆さん、応援してくれた皆さん、ありがとうございます。もっと圧倒したかったです」と話した。
ゴイチ・ヤマウチ、佐藤生虎に2R一本勝ちしウェルター級王者に
第14試合 メインイベント キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ ウェルター級 5分5R
×佐藤生虎[しょうご](UNITED GYM TOKYO/王者)※初防衛戦
○ゴイチ・ヤマウチ[Goiti Yamauchi](ブラジル/ヤマウチチーム/1位)
2R 1’47” 裸絞め
※ヤマウチが王者に
パンクラスの2025年の締めくくりとなる今大会では、5階級のチャンピオンシップが並び、トリとなるウェルター級王座戦では佐藤生虎が元ベラトールのヤマウチを相手に初防衛戦を行った。
佐藤は32歳。23年7月のデビュー戦から3戦連続で1分半以内でKO勝ちすると、24年4月の立川大会では長岡弘樹に判定勝ち。昨年9月でのウェルター級王者決定戦では押忍マンに3R TKO勝ちしたが、フィニッシュ直前のパウンドが押忍マンの後頭部に当たっており、押忍マン陣営が異議申し立てし、ノーコンテストに裁定が変わった。また、押忍マンから禁止物質が検出され、試合から200日間の出場停止等の処分が科された。処分明けの今年4月の仕切り直し戦で佐藤は2R TKO勝ちした。その後、5月のRoad to UFCでのワンマッチでキット・キャンベルに体格差で圧倒され1R TKO負けし、プロ8戦目で初黒星を喫した。
ヤマウチは32歳。愛知生まれの日系ブラジル人で子供の時にブラジルに移住し、柔術等の格闘技を習い、2010年にMMAデビュー。13年からベラトールに参戦し、19年末の日本でのRIZINとの合同興行ではダロン・クルックシャンクに1R裸絞めで一本勝ち。ベラトールでは19戦14勝(3KO/9一本)5敗。23年末にベラトールがPFLに吸収され、昨年はPFLウェルター級リーグに参戦し、4月の初戦はネイマン・グレイシーに判定勝ちしたが、6月の2戦目はアンドレイ・コレシュコフに判定負けし予選敗退した。佐藤が王者となった4月大会でパンクラスに初参戦し、ウェルター級に階級を下げて来たミドル級王者の内藤由良を左ジャブからのパウンドでわずか70秒で粉砕し、ウェルター級ランキング入りしていた。
1R、ヤマウチは足を止めて誘い、佐藤が右フックを放つと、タックルを仕掛け、金網に押し込む。ヤマウチは立ったまま背後に回る。佐藤はしばらく耐えるが、ヤマウチは中盤過ぎに倒し、背後から押さえる。終盤、ヤマウチはバックマウントを奪い、時折鉄槌や肘を当て、裸絞めも狙い主導権を維持する。ヤマウチがポイントを先取する。
2R、佐藤がパンチを振るうが、ヤマウチは飛び膝気味に飛びつき、そのままがぶって押さえてから、背後に回り込んで、バックマウントを奪う。ヤマウチはバックキープし、裸絞めを極めタップを奪った。
ベルトを巻きマイクを持ったヤマウチは「パンクラスの選手の何人かを昔から尊敬していたので、ベルトを獲得できてうれしいです」と喜んだ。
タジキスタンのサルドロフ、佐藤龍汰朗に4R一本勝ちしミドル級王者に
第11試合 キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップ(第16代王者決定戦) ミドル級 5分5R
○コシム・サルドロフ[Qosim Sardorov](タジキスタン/ドロブファイト/1位)
×佐藤龍汰朗(坂口道場一族/2位、2023ネオブラッドトーナメント同級優勝、Fighting NEXUS同級王者)
4R 1’08” 裸絞め
※サルドロフが王者に
内藤由良の返上したミドル級王座を懸けた一戦。サルドロフは24歳。パンクラスも協力するIMMAFアマチュアMMA世界大会で2度優勝し、昨年4月のプロデビューから5戦全勝(4KO/1一本)。9月にパンクラスに初参戦し、平田旭をスラムで叩きつけてからのパウンドと肘で2分弱で仕留めた。
佐藤は24歳。21年にパンクラスでデビューし、22年4月に押忍マンに敗れたが、23年11月の荒井勇二戦まで4連勝。24年のNEXUSのトーナメントで3連勝してミドル級王者に。久々のパンクラス参戦となった7月大会で、元ウェルター級王者の林源平に判定勝ちしランキングに復帰し、実力者との王座戦に臨む。
1R、佐藤が開始すぐ、右フックを放ってから前に出て、サルドロフを金網に押し込む。だがサルドロフの左膝蹴りがローブローとなり、一時中断する。再開後、佐藤が組みに行くが、サルドロフは押し返し、バックを狙い、背後に飛び乗る動きを繰り返す。終盤にはサルドロフが佐藤を倒し、バックマウントをキープする。最後、サルドロフはパウンドを増やし、裸絞めも狙い、追い詰めて終える。サルドロフがポイントを先取する。
2R、サルドロフが右フックを当て、佐藤は組み付いて足を取り、足関を狙う。サルドロフは対処し、がぶって押さえ、ダースチョークを仕掛ける。佐藤はかろうじて防御し上を取るが、すぐにサルドロフはバックを取り返し、裸絞めを狙い、パウンドを当てて追い詰めて終える。このラウンドもサルドロフがポイントを取る。
3R、佐藤のパンチをサルドロフはかわし、タックルで倒して上になる。サルドロフは2Rほどパウンドをまとめたりサブミッションに繋げることはできないものの、終始攻めてポイント差を広げる。
すると4R、佐藤が組んで膝を当てようとしたが、サルドロフは押し倒すと、バックを取り、今度はすぐさま裸絞めを極めタップを奪った。
パンクラス 12.21 立川(レポ|前半):タジキスタンのラジャボフ、Ryoを1Rで粉砕しパンクラス3連勝。粕谷優介、ISAOに8年越しリベンジ。天弥・内藤由良が1R勝利




























