ONE 6.27 ルンピニー(レポ):吉成名高、ONE 2戦目はONE 3戦3KO勝ちのバンルーロックを完封し判定勝ち。品川朝陽、石井寿来、須藤拓真も勝利
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ONE Friday Fights 114
2025年6月27日(金)タイ・バンコク:ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)ONE Championship
吉成名高、ONE 2戦目はONE 3戦3KO勝ちのバンルーロックを完封し判定勝ち
第4試合 ムエタイ アトム級(52.2kg) 3分3R
○吉成名高[なだか](エイワスポーツジム/元ラジャダムナン認定スーパーフライ級・フライ級・ミニフライ級王者、プロムエタイ協会・WPMF世界・BOMフライ級王者、WBCムエタイ・ダイヤモンド・スーパーフライ級王者、同ナイカノムトム・スーパーバンタム級王者、元ルンピニー・LPNJ・WMC・WBC・IBFムエタイ世界ミニフライ級王者)
×バンルーロック・シットワチャラチャイ[Banluelok Or.atchariya](タイ)
判定3-0
名高は24歳。昨年2月のRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)後楽園大会でプレーオプラーオに判定勝ちしラジャダムナン認定スーパーフライ級王者となり、ラジャの3階級制覇を達成。7月のRWS千葉大会ではジョムホートに判定勝ちし同王座を初防衛。12月1日のRWS横浜大会ではペットヌンに判定勝ちし2度目の防衛を果たす。12月26日のシュートボクシングTDC大会で、ONE同様のオープンフィンガーグローブ(OFG)着用のムエタイルールに初挑戦し、バックチョーに1R KO勝ち。今年3月のONE埼玉大会でONEに初参戦し、ムエタイルールでラック・エラワンに3R KO勝ちした。ルンピニーをホーム会場とするONEに出場したことが理由で、ラジャから王座をはく奪されたが、名高は5月11日のSPACE ONE×BOM立川大会でもOFGムエタイの試合を引き続き行い、チョークディーに1R KO勝ちすると「エイワスポーツジムで教わってきたムエタイがONEでも世界でも通用すると見せたい」と発言。その8日後の19日、ONEとの「独占複数試合契約」が発表され、早速28日、次戦が発表された。ONE初戦のラック戦はストロー級(56.7kg)で、今回はまだ男子の王座の制定されていないアトム級(52.2kg)で、名高参戦をきっかけにこの階級が今後どう展開するかも気になるところだ。
対するバンルーロックは28歳で、ONE3戦3勝でいずれもタイ人選手相手にKO勝ちしている。ONEのプレスリリースでは「オムノイ・ムエタイ・スタジアム2階級王者(105ポンド級・108ポンド級)の実績を持つ強豪ファイターです。アマチュアではタイ代表として、ムエタイ世界選手権で2度の金メダル(2019年タイ大会・2021年UAE大会)、キックボクシング世界選手権でも2度の金メダル(2024年ウズベキスタン大会・2025年4月タイ大会)と1度の銀メダル(2024年カンボジア大会)を獲得し、国際大会通算で金メダル4個、銀メダル1個の輝かしい戦績を誇ります。直近では今月行われたONE Friday Fights 106でペットバンライに勝利。プロ・アマチュア両方で活躍中の高い技術を持つ危険な相手です」と紹介されている。
1R、両者サウスポーで構え、名高がプレッシャーをかけ、左ローを随所で当てる。中盤、名高はバンルーロックの左ミドルをキャッチしてから、左ストレートを放つように。終盤、名高が右の三日月蹴りを当てると、一瞬バンルーロックの動きが止まる。最後も名高が右ロー、左ストレート等を当て主導権を維持して終える。名高はほとんど距離を詰めず、打合いでの被弾や肘のカットを警戒している様子だ。記者採点は名高。
2R、名高は変わらず中央に立ち、左ロー、右三日月蹴りを当て、崩しも絡め、主導権を維持する。時折、バンルーロックも左ストレートを振い、当てる場面もあったが、名高は大半をスウェーやクリンチで防御する。記者採点は名高。
3R、後の無いバンルーロックが前に出て来るが、名高はかわしつつ左ボディを当てると、バンルーロックは後退するように。持ち直したバンルーロックは調所で左フックを放つが、名高はかわし続ける。バンルーロックは手詰まり感がある。名高は最後のほうは詰める場面もあるが、基本的に深追いせず、無理にKOは狙わず終了する。記者採点は名高。合計30-27で名高。ジャッジ3者も名高を支持し、名高が判定勝ちした。
インタビューで名高は「3R目倒しきりたかったんですけど、バンルーロック選手、早い選手で、途中フラストレーションも溜まったんですけど、アウェーのルンピニーで勝てて良かったです」とコメントした。
品川朝陽、石井寿来、須藤拓真も勝利
第3試合 ムエタイ 128ポンド(58.1kg)契約 3分3R
○品川朝陽(エイワスポーツジム/元WBCムエタイ世界&ルンピニー日本スーパーバンタム級王者、元ムエサイアム・バンタム級王者)
×ペットプーパー・エックプーイーン[Petphupa Aekpujean](タイ)
判定3-0
※2R左フック、右ストレートでペットプーパーに2ダウン
第2試合 ムエタイ 120ポンド(54.4kg)契約 3分3R
○石井寿来(ウォーワンチャイプロモーション/BOMスーパーフライ級王者、WMC日本&スック・ワンキントーン・フライ級王者)
×ユネス・ムーニン[Youness Mounine](モロッコ/ペッサマンジム)
2R 2’57” KO (ボディへの左膝蹴り)
第1試合 サブミッショングラップリング バンタム級 10分1R
○須藤拓真(X-TREME EBINA)
×シャムスディン・マゴメドフ[Shamsudin Magomedov](ロシア/カルペディエム・バンコク)
判定3-0