ONE 8.16 ルンピニー(レポ):大田拓真、タイ人選手に判定1-2で惜敗し3連勝ならず。本田良介、ロシアの選手の打撃に手を焼き判定負け
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ONE Friday Fights 75
2024年8月16日(金)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C)ONE Championship
大田拓真、タイ人選手に判定1-2で惜敗し3連勝ならず
第4試合 ムエタイ 126ポンド(57.15kg)契約 3分3R
○ブラジル・Mエチャット[Brazil](タイ)
×大田拓真(新興ムエタイジム/NJKFフェザー級(57.15kg)王者・元WBCムエタイ日本統一同級王者、IRON FISTムエタイ世界スーパーフェザー級(58.98kg)王者、元S1ジャパン-55kg王者)
判定2-1
大田兄弟の兄・拓真は25歳。昨年9月、ONE Friday Fightsに初参戦し、ジェルテ・ブロマート(ベルギー)に判定勝ち。11月のNJKFではルークワン(タイ)を4R KOし、今年2月のNJKFでは笹木一磨に判定勝ちしNJKFフェザー級王座を獲得。4月のONEではコプター(タイ)を2R右肘打ちでKOし35万バーツ(約150万円)のボーナスを獲得した。6月のNJKFではオウ・テリット(カンボジア)に判定勝ちし、4カ月ぶりにONEに戻ってくる。
今回の拓真の相手、ブラジルは18歳。ONE Friday Fightsでは2試合し、いずれも相手はタイ人で、2月の初戦はチャーリーに判定勝ち、5月の2戦目はサマンチャイに判定負けしている。
1R、ミドルの応酬から始まる。終盤、ブラジルが左右のローを増やすと、拓真は前に詰めてパンチを振うようになるが、ブラジルはかわし、若干優位に進める。記者採点はブラジルだが、拓真の積極性を評価するジャッジがいても不思議でなく、割れる可能性はある。
2R、ブラジルのミドル、ロー、拓真のパンチの対立構図が続く。中盤、太田が左フックを当てつつ、右膝や左ミドルも当て、組めば押し倒し少しずつ流れを引き寄せる。終盤、拓真は左ジャブを立て続けに当てると、右ストレート、ボディも当て優位に。最後は左ボディと右ストレートの連打でブラジルをひるませ、しっかり差を印象付ける。記者採点は太田。
すると3R、ブラジルは開始すぐから前に出て、首相撲からの崩しを多用しつつ、左右のパンチと右肘も当てて巻き返す。終盤、ブラジルのヒットは減るものの、拓真は鼻血を出し、攻撃をほとんど返せず、印象を悪くする。記者採点はブラジル。合計29-28でブラジル。ジャッジはやはり割れたが、2者がブラジルを支持し、拓真のONEでの連勝が2でストップした。
本田良介、ロシアのドガクの打撃に手を焼き判定負け
第1試合 MMA ストロー級 5分3R
○トレプチ・ドガク[Torepchi Dongak](ロシア)
×本田良介(タイガームエタイ)
判定3-0
本田は33歳。修斗2017年フライ級新人王。22年8月からのDEEPフライ級GPで越智晴雄、松場貴志、伊藤裕樹に判定勝ちし、決勝で福田龍彌に判定負け。昨年6月にタイのプーケットにあるメガジム、タイガームエタイのトライアウトを受験し合格。以降はONE Friday Fightsで3試合し、12月にデイブ・バンギギ(フィリピン)に判定勝ち、3月にサンジャル・ザキロフ(ウズベキスタン)に2R TKO負け、5月にパンクラスのランカーの野田遼介に判定勝ちしている。
今回の本田の相手、ドガクはモンゴル系のロシア人。ONEキック1戦1敗、MMA 3戦2勝1敗で、6月のFriday Fights 66では増田比呂斗に1R TKO勝ちしている。
1R、開始すぐから本田がタックルを仕掛け、金網に押し込んでから振り回し、バックを奪って執拗に裸絞めを狙うが、ドガクは首に腕を入れさせず対処する。終盤、ドガクが脱出して、サウスポーの本田に右ストレート、ミドルを当てると、すぐに本田がタックルで倒して押さえるが、これもドガクが立ち、右ストレート、ミドルをラッシュで当て、好印象で終える。
2R、ドガクは口が開きしんどうそうだが、それでも右ストレート、ミドル等を積極的に放つ。中盤、またも本田はバックを取り、マウントに移り、今度はパウンドも当てて削る。だが終盤、またもドガクは脱出すると、威勢よくパンチを当て、左右のボディ、右アッパー、左フックも絡め、またもいい形で終える。
3Rもドガクが本田のタックルを切り続け、パンチを随所で当て、主導権を維持する。本田はタックルにこだわり続け、ほとんど打撃は返せず終了する。記者採点はドガク。ジャッジ3者もドガクを支持し、本田は2連勝とはならなかった。