ONE 9.8 ルンピニー(レポ):大田拓真、ONE初戦はベルギー人選手を終始攻め判定勝ち。鈴木真治、2連続KO勝ちのスーブラックの左アッパーで沈む
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ONE FRIDAY FIGHTS 32
2023年9月8日(金)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C)ONE Championship
大田拓真、ONE初戦はベルギー人選手を終始攻め判定勝ち
第5試合 ムエタイ 126ポンド(57.15kg)契約 3分3R
×ジェルテ・ブロマート[Jelte Blommaert](ベルギー)
○大田拓真(新興ムエタイジム/IRON FISTムエタイ世界スーパーフェザー級(58.98kg)王者、元WBCムエタイ日本統一フェザー級(57.15kg)王者、元S1ジャパン-55kg王者)
判定0-3
大田は24歳。NJKFの主力として活躍し、WBCムエタイ、S1の日本王座を獲得。昨年はKNOCK OUTで小笠原瑛作に判定負けし、Krushで佑典に判定勝ち。今年5月にはメキシコに渡り地元の選手に2R TKO勝ちし、メキシコのIRON FISTの王座を獲得している。今回ONE初登場だ。対するブロマートはONEルンピニーに2月から上がり3戦1勝(1KO)2敗。中国の選手をKOしたが、タイ人選手には2戦2敗している。
試合は大田が終始攻め続ける展開に。1R、大田は序盤からローを絡めつつ、積極的に右ストレート、左ジャブを放つ。ブロマートも右フックを当てる場面もあるが、中盤以降、大田が右ボディを効かせつつ、左フックを当て、左ミドルや膝も絡め、手数差をつけ好印象を残す。ONEの採点基準に合わせ、大田は日本での試合よりも積極的に攻めている印象だ。
Takuma Ota lights Jelte Blommaert up for a dominant unanimous decision win #ONEFridayFights32
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2R、大田は序盤から左フックを効かせ、ブロマートをロープに詰め、膝や肘も絡めたラッシュを仕掛ける。中盤にはボディと顔面に立て続けにパンチを当てブロマートを下がらせる場面も。終盤も切らさずパンチと膝を当て続け主導権を維持する。
3R、大田は変わらず詰めてボディと顔面にパンチを当て、首相撲で捕まえ膝を連打する。膝を当てるとタイ人の観客は「オイ!」と掛け声を出し、場内も巻き込んで勢いづく。ややブロマートの体格が勝ため、ブロマートはひるまないものの、攻撃を返せない状態が続く。大田は右ミドルも絡め、主導権を維持し終了する。記者採点は3Rとも大田で27-30で大田。ジャッジ3者も大田を支持し、太田が判定勝ちした。
鈴木真治、2連続KO勝ちのスーブラックの左アッパーで沈む
第6試合 ムエタイ バンタム級(65.8kg) 3分3R
○スーブラック・トープラン49[Suablack Tor.Pran49](タイ)
×鈴木真治(フジマキックムエタイジム/ROAD TO ONE JAPANスーパーライト級(63.5kg)ムエタイ日本トーナメント’23優勝、スック・ワンキントーン・スーパーライト級王者、元J-NETWORK同級王者)
2R 1’35” KO (左アッパー)
鈴木は36歳。日本人初のラジャダムナン王者・藤原敏男氏が代表だった藤原ジム出身で、全日本キックではライト級2位に。全日本の解散後はウィラサクレックジム主催のM-1、J-NETWORK、REBELS等に参戦し、近年はムエタイ大会のスック・ワンキントーンで王座を獲得。BOM主催のROAD TO ONE JAPANスーパーライト級ムエタイ日本トーナメントに参戦すると、12月の一回戦で八尋開人を、4月の決勝でKJヒロシを、いずれも2RでKOし優勝した。元々9月1日の大会でONEルンピニー初登場予定だったが、相手の負傷で1週間延びた。
対するスーブラックは今年6月にONEルンピニーに初参戦して以来2戦連続KO勝利中で、35万バーツ(約140万円)のボーナスも連続で獲得している実力者だ。
試合はスーブラックが圧倒的な強さを見せつけることに。1R、スーブラックはサウスポーで構え、左ロー、ミドルを当て、二段式のハイを放ち、組んで崩しを決め主導権を握る。スーブラックのスピード、フェイントに鈴木はついていけていない感が拭えない。鈴木はそれでも右ローを返すが、攻撃が続かない。
すると中盤、鈴木が右ミドルを当てた後、スーブラックは距離を詰め、左ストレートをヒットする。さらにスーブラックがコーナー付近で組み付くと、押してスペースを作りながら鈴木を半身の状態にし、右フックを効かせ、さらに左肘を当ててダウンを奪う。鈴木は立ち上がるが、スーブラックは首相撲でコントロールし、左肘を当て、鈴木の右まぶたを切り裂く。その後もスーブラックは組んだ状態を維持し、膝、パンチを当て続ける。ドクターチェックが入り、ブレイクの状態から再開。スーブラックは後ろ上段廻し蹴りも絡めて余裕を見せて終える。
2R、スーブラックはまたも首相撲で血だるまの鈴木を捕まえ、ロープを背にしつつ、左膝、左肘、右アッパーを立て続けにヒットしダウンを奪う。それでも鈴木は立ち上がり、不屈の闘志を発揮するものの、ダメージは溜まっている。最後は両手を交差してガードする鈴木に対し、スーブラックが右ジャブのフェイントからの左アッパーをクリーンヒットし、累積3度目のダウンを奪ったところでレフェリーがストップした。スーブラックはONE 3試合連続KO勝ちで、35万バーツのボーナスを今回も獲得している。
Suablack flattens Shinji Suzuki with an uppercut for his third straight knockout #ONEFridayFights32
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ONE 9.8 ルンピニー:日本から2選手初参戦。鈴木真治「自分らしい試合をすれば、ONEに求められるような激しい試合になる」、大田拓真「ONEでは魅せなければいけない試合になる」