RISE 11.2 両国国技館:フライ級王座決定トーナメント開幕、数島大陸「RISEの思い通りに行かせない」×棚澤大空「初めての両国なのでウキウキで行く」、松本天志「タイではプラジャンチャイにかわいがってもらった」×塚本望夢「9分間地獄の型にハメてやる」

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RISE WORLD SERIES 2025 FINAL(11月2日(日)両国国技館)の第4代RISEフライ級(51.5kg)王座決定トーナメント一回戦・数島大陸 vs. 棚澤大空、松本天志 vs. 塚本望夢の4選手のインタビューがRISEクリエーションから届いた。
第4試合 第4代RISEフライ級(51.5kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
数島大陸[りく](及川道場/1位・元王者)
棚澤大空[そら](TEAM TEPPEN/スーパーフライ級(53kg)6位、GACHI!!スーパーフライ級優勝、元DEEP☆KICK-53kg王者)
那須川龍心が返上したRISEフライ級王座を懸け、4選手によるトーナメントが開幕し、今回は一回戦が行われる。決勝は年明けの大会を予定している。
数島は22歳。23年10月、第2代RISEフライ級王者決定戦で松本天志に判定勝ちし王者となり、その後も2連勝したが、昨年11月の初防衛戦で龍心に1R KO負けし王座から陥落した。今年2月の再起戦では松本と再戦し判定勝ち。5月の名古屋大会では1階級上で政所仁と対戦し判定2-1で惜敗した。
棚澤は18歳。昨年4月にプロデビューし9戦9勝(3KO)。今年5月の後楽園大会では末國龍汰を3R KO。8月30日の後楽園大会でのGACHI!!スーパーフライ級トーナメントでは酒寄珠璃、麗也に判定勝ちして優勝し、賞金200万円を獲得すると、未定となっていたフライ級王座決定トーナメント準決勝の数島の相手に名乗りを上げ、数島も承諾した。
第3試合 第4代RISEフライ級(51.5kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
松本天志(TARGET SHIBUYA/2位)
塚本望夢[もうむ](team Bonds/3位、元DEEP☆KICK -51kg王者)
松本は21歳。23年2月、塚本望夢に3R KO勝ち。10月のフライ級王座戦で数島大陸に判定負けし 昨年3月のRISE ELDORADOでも那須川龍心に判定負けし2連敗を喫する。6月に寛人を、8月にJINを1R KOし、12月には麗也に判定勝ちし3連勝したが、今年2月の数島との1年半ぶりの再戦では2度のダウンを奪われ判定負け。6月の後楽園大会では平山裕翔に判定勝ちした。
塚本は20歳。昨年6月の大阪大会で那須川龍心に判定2-1で惜敗し、フライ級王座挑戦への道のりが途絶えたが、昨年9月、弾丸風太を1R KOし、10月のFIGHT CLUB.2でのOFGマッチでは55kg契約で伊東龍也に判定勝ち。8月の大田大会では54kg契約のOFGマッチで花岡竜に2R KO負けした。
数島大陸「僕は僕なりに意地でも負けられないプライドがあるし、RISEの思い通りにはしたくない」
―― 皆さんが数島選手のSNSに期待している中、最近おとなしい気がしますが気のせいですかね。
数島 いや、それにはちょっと訳があって、最近SNSを頑張りすぎて“ネタ枠”になってきているので、ネタ枠でも良いんですけど、前回負けているし今回の相手も無敗の強い相手だから、ここは調子に乗る前にしっかりまず勝たないといけないと思っているんです。だからSNSもあまり見ないようにしていて、いつも試合に集中していない訳ではないんですけど、より試合のことだけを考えて今回は挑もうかなと思ったので、何も投稿していないっていう状況なんです。
―― それだけ集中しているという事ですね。この試合は絶対に負けられないという思いが強そうですね。
数島 ここで勝って次のタイトルマッチも勝たないと、スタートラインには立てないと思っているので、この2連戦はすごく大事かなと思っています。
―― 楽しみにしてくれているファンの皆様には申し訳ないけど、試合に集中して臨みたいわけですね。
数島 ちょっとだけ我慢してください(笑)。
―― 前回は5月に政所仁選手と対戦をしましたが、改めてあの試合を振り返ってみていかがですか?
数島 自分がやられたっていう感覚があまりなくて、どちらかというと1階級上のトップランカーに“自分はこれだけできるんだ”っていう自信にもなったし、負けは負けで悔しいですけど、意味のある負けというか次に繋がる負けだったかなと思います。
―― 負けても得るものが多い試合だった!?
数島 「失ったものより負けて得るものの方が多い」ってよく皆んな言いますけど、本当にその通りだなって感じですね。
―― 試合を振り返った時に、「あの時どうしていたら」とか「こうしてればよかった」と思う部分はありましたか?
数島 自分のダメなところも明確に分かったし、逆にここは上の階級でも通用するんだなっていうのが分かったし。4試合をした分くらいの経験値を得られたかなと思います。
―― 逆に5月までの数島大陸にとっての課題点はどういう部分だったんですか?
数島 言葉にするのが難しいですけど、自分の試合までの取り組み方であったりとか、試合の時の気持ちの持っていき方とか。自分自身がもっと色んな試行錯誤をしている中で、ここはしっかりこの考えだったらすごく良かったなとか、こういう考えを持っておけばもっと試合の時に自分の力を発揮できるなとか、そういう部分ですね。
―― 側から見た数島選手の印象としては、特にメンタル面が弱いと感じたことがなかったのですが、意外とそういう課題も表に出ていない部分ではあったんですね。
数島 やっぱり表に出ないようにはしているし、人前ではなるべく強い姿しか見せないでおこうと常日頃思っているので、1人になった時とか練習の時に考え込みすぎちゃうっていう。良いことでもあり悪いところでもあるかなっていう部分がありました。
―― 意外な一面ですね。
数島 そうなんですかね(笑)。
―― その時に泣いてはいないですか?
数島 泣きそうになるけど泣いてはいないです(笑)。
―― “神の左”のような、まだまだ出せていない新たな必殺技の引き出しはありますか?
数島 “神の左”が皆んなにバレて当たらなくなってきたので、“悪の右”を今磨いているんですけど。練習では結構出しているんですけど、試合で出なかったら意味がないので、もうちょっと時間がかかりそうかなっていう感じです(笑)。
―― 約1年前にフライ級のタイトルを失ってしまいましたが、また巡り巡ってタイトルを獲得するチャンスがきました。今回のこの『フライ級王座決定トーナメント』についてはどのように捉えていますか?
数島 正直ランキングを見てもらうと、上と下で実力差が離れているなと思っていて。僕は今年の2月に松本選手と2回目の対戦をして勝ったし、あとは塚本選手を倒せば、フライ級の今のランキングの中だったら一番強いっていうのは証明できるかなと思っていました。だけど僕もチャンピオンだったけど奪られた側だし、いきなりタイトルマッチができるとは思ってはいなかったので、その中で対戦相手の棚澤選手が“ニュースター”って感じで一気に上がってきているし、ちょうど良いタイミングでトーナメントという形で行われたんじゃないかなと思います。
―― その対戦する棚澤選手についてはどのような印象がありますか?
数島 僕も22歳なんですけど皆んな若いなっていうのが1つと、10代の何も知らない怖さという部分があるなと思います。
―― 前回もトーナメントを制していて、すごく勢いのある選手ですよね。
数島 勢いがある時って何故か誰にでも“持っていく力”っていうのがありますよね。
―― 数島選手が「RISEでも推されている選手」という風に仰っていましたけど、その部分でも負けられないなという思いはありますか?
数島 そこの方が負けられないですよね。「RISEの思い通りにはいかしたくない」っていう自分がいるので(笑)。実際、フライ級ができた時から何やかんやありがたい事に毎年タイトルマッチには絡んできていて、「もうそろそろ数島はいいやろ」ってRISEに思われてはいると思うんですけど、今回も僕が入ってきているので。新しい選手がどんどん入ってくる方が団体的には面白いと思うんですけど、僕は僕なりに意地でも負けられないプライドがあるので、対戦相手にも負けられないですし、RISEにもここで思い通りにいかせたくないっていう自分がいますね。
―― どんな試合展開になると予想していますか?
数島 やっぱり勢いがあるし、那須川龍心選手と同じジムなので1ラウンド目からガツガツくると思うんですよ。そこで僕がしっかり対応できるか、それか1ラウンド目から相手のペースに飲まれるかっていう勝負だと思っています。
―― 那須川龍心選手と同門という事で意識する部分はありますか?
数島 僕と戦った感じをそのまま棚澤選手に伝えていると思うので、どういう感じだったかっていうのもある程度やってる人にしか分からない部分があるので、そこはしっかり相手側も対策を練ってくると思うし、逆に自分も前と一緒の感じでいくと相手の思うツボだと思っているので、自分自身も動きを変えていかないといけないなと思っています。
―― この棚澤選手との試合やトーナメントをクリアした後に、那須川選手にリベンジしたい気持ちもありますか?
数島 負けた相手には絶対にやり返したいっていう気持ちは常にあるし、ここをしっかりクリアして次のタイトルマッチでベルトを獲れば、もう1回自分の発言権は得られるかなと思うので、そのためにも今回の試合で勝たなければ話にならないので負けられないですね。
―― 反対側のブロックでは、松本天志選手と塚本望夢選手が対戦しますけど、どちらが勝ち上がってくるか予想はしていますか?
数島 どっちでも良いんですけど、判定で最後に松本選手が押し勝つんじゃないかなと思います。
―― どちらとも対戦経験があって、両選手と再び戦うとなったら塚本選手とは2度目で、松本選手とは3度目になりますが、経験しているという部分ではやりやすさはありますか?
数島 別にやりやすいとかやりにくいとかはないですけど、ファン的には松本選手と3回目をやるよりも塚本選手とやった方がカード的に盛り上がるんじゃないかなって客観的には思っています。勝利予想は松本選手ですけど、塚本選手が勝ち上がってきてくれたら、僕も最後にフライ級の中でやらないといけない相手だと思うので、ちょっと期待しています。
―― 今回の棚澤選手とは初めてですが、フライ級の選手とは一通り対戦していると思います。その中で今回のタイトルを獲ってやり切った上で、今後は階級を上げていくイメージですか?それとも“この階級は数島大陸なんだ”っていうのを見せつけていきたいですか?
数島 獲ってみないと分からない部分もあるんですけど、格闘技をやっている上で強い奴にはどんどん挑戦していきたいので、それが例えばフライ級の中で強い選手がめちゃめちゃ現れてきたら1人ずつ倒していきたいっていう気持ちもあるし、上の階級の方が盛り上がっているなら上の階級に行きたいなと思うし。そこは状況によって変わるかなって感じですね。
―― 例えば近い階級で言うと53kgや55kgがありますが、いずれ手を合わせてみたい選手とかはいますか?
数島 53kgの花岡選手とか、大﨑一貴選手とかと戦ってみたいですね。僕のレベルがまだまだなんですけど、勝ち上がっていったらチャンピオンとか強い人とはやっていきたいです。
―― ズバリ今回の棚澤選手との対戦に向けて、自分に課しているテーマなどはありますか?
数島 『泥臭くても勝ち切る』それは試合に対してもそうですし、自分の練習の追い込みにしてもそうだし、何にしてもしっかり勝ち切るというのがテーマですね。
―― まだまだ今週いっぱいまではきつい追い込みの時期ですか?
数島 今週と来週の月曜と火曜日ぐらいがラストですね。
―― 計量の2,3日前ぐらいまでは動いているような感じなんですか?
数島 そうですね。今から追い込むのは1,2回くらいなんですけど、あとは調整と確認ををひたすら繰り返します。
―― コンディション的にはバッチリそうですね。
数島 早く試合がしたいくらいです。練習の方が辛いから早く終わってほしいなと思っています(笑)。
―― 最後にいつも応援してくれているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
数島 今回は東京にも関わらず応援に来てくれる皆さまありがとうございます。ここをしっかり勝たないと先がないので、泥臭くても勝ち切って、この試合に全てかけて頑張るので応援と期待をお願いします。キックボクサーは泣かないぜ!
棚澤大空「初めての両国で気分が上がっていて、逆にウキウキでいって“俺の日にしよう”かなと思っている」
―― 今年5月にRISE初参戦をして、8月はRUF presents 200万総取りトーナメント“GACHI!!”で優勝して、今回またフライ級王座決定トーナメントという事で一気に波が来ている印象ですけど、今年が始まった時点ではこういう事になるという想定はしていましたか?
棚澤 いや、していないです(笑)。まずそもそも僕が53kgにこだわってやっていた部分もあったので、51.5kgに落とすとは思っていなくて、会長からそういう話をいただいた時に「タイトルに関われるなら(体重は)死ぬ気で落とさせていただきます」っていうのは言わせていただいて、自分の中ではイレギュラーな動きにはなっているんですけど、それも受け止めて次に進もうと思っています。
―― 前にも「53kgにはこだわりがある」という風に仰っていましたけど、デビューして階級を落とすのは初めてですか?
棚澤 ずっと53kgだったので初めてです。アマチュアも55kgでやっていたので、今回初めての挑戦って感じですね。
―― 今のところまだ1週間ちょっとありますが、減量は順調ですか?
棚澤 しっかり動けますしパワーも出ていて、体重の落ちもいつもより早く余裕を持ってやっているので順調です。ここからどういう落ち方をするのかはまだ分からないんですけど、いつも通り53kgまではすんなり落ちてくれるかなと思うので、そこからは自分の体調次第だと思っています。
―― 元々53kgの時は減量幅的にはキツくはなかったですか?
棚澤 7kg~10kgくらい落としていたので、大変なのは大変でしたね。でも53kgまでは落とせるので、余裕を持って期間が長ければ51.5kgも落とせるって事なので。そこからどうなのかなって感じはあります。
―― ここからはまた未知の状態で、手探り状態でも落としていくという感じですね。
棚澤 そうですね。
―― 前回の8月のトーナメントでは1日に2試合戦いましたが、ワンデートーナメントを経験してみていかがでしたか?
棚澤 ワンデートーナメントというのが、プロではあまりないのでアマチュアでしかないじゃないですか。素足っていう状況と3分3ラウンドをちゃんと実力のあるプロとやるっていうのは、自分が思っている以上にすごく過酷で、スタミナじゃないメンタルの部分が削れていく感じがしましたね。自分との戦い的な部分がありました。
―― どちらかというと、1戦目より2戦目の方が動きが良くなったように見えたのですが、その辺りはご自身でどう感じましたか?
棚澤 まさに仰る通りです(笑)。
―― 1試合目の方が硬さがあった感じですか?
棚澤 最初に何回か良いのが当たったりして、「いけるわ」と思っちゃったら硬くなってしまったんですよね。やばいな、足使えてないなと思いながら「強くなって戻ってきます。」って言って裏に戻って、アップの時は足を使いながらすぐに修正して2戦目に臨みました。
―― それは緊張していたっていう部分もあるんですか?
棚澤 1試合目は気分的に言えばちょっと楽しめてなかったのかもしれないですね。2試合目は浮いていたというか、ワクワクというか「よっしゃ、やったろう!」みたいな部分があったので、脱力できたかもしれないです。
―― 心のどこかで“勝たなければいけない”という気持ちはありましたか?
棚澤 それはあったので、楽しめていない部分があったのかもしれないです。
―― その中で2戦目は国内軽量級で長いこと活躍してきている、麗也選手と対戦して勝ちましたけれども、この麗也選手と戦って勝ったという事は自信に繋がったのではないでしょうか?
棚澤 前回末國選手をKOして、末國選手が4位で麗也選手が5位だったじゃないですか。その時点で「自信持っていけ」って自分に言い聞かせていたんですけど、やっぱり長年やっている実力のあるベテランの選手なので、ここでまだ経験の浅い僕が勝てたっていうのは、自分がやってきた事は間違えていないというか、自分の考え方の答え合わせになったような感覚で試合ができました。
―― その“GACHI!!”トーナメントを経て、今回51.5kgフライ級の王座決定トーナメントですけれど、オファーが来た時の心境はいかがでしたか?
棚澤 最初は「まじか」でしたけど「やったろう」っていう気持ちが先行していきましたね。“俺の日にしよう”っていう。
―― 同門の龍心選手が元々前チャンピオンとして巻いていたベルトですけど、そういう意味でも自分が取らなければいけないという思いは強いですか?
棚澤 龍心くんが持っていた事については正直あまり何も思っていないというか、自分には関係ないことかなと思います。それはあまり自分の中では強く印象にはないです。
―― ここからさらにハイレベルな選手たちと戦っていく事になると思うのですが、1回戦で戦う数島大陸選手についてはどんな印象を持っていますか?
棚澤 とてもパンチとか攻撃が固そうな選手だなと思っていて、“過去一強い相手”と言っても過言ではないと思うので、しっかりリスペクトを持ってやろうと思っているんですけど、今の動きの感じを見ていて全然問題ないような感覚ではできているので、ここは体重を整えてしっかり動けるようになれば全然問題ないと思います。
―― 数島選手は前回の“GACHI!!”の映像を色々見て、「棚澤選手はRISEに推されている」みたいなことも仰っていましたけれど、それはどう捉えていますか?
棚澤 RISEがそうしたい選手になったのは僕なので仕方ないでしょう(笑)。だって僕は「推してください。お願いします」って言ってないじゃないですか。僕からしたらめっちゃ嬉しいし夢みたいな事なので、僕が持っていたとしか言いようがないです(笑)。そこに関しては感謝の気持ちしかないので、そういう魅力のある選手になってみろよと思います。
―― 棚澤選手がいじられているような映像がSNSなどで出ていましたが、知人や応援してくださっている方からの反響はいかがでしたか?
棚澤 やっぱりアホの印象がより強くなりましたね(笑)。ジムのタイ人のトレーナーとかも日本語があまり分からないんですけど、それでも僕がアホっていうことは知っているって言われました(笑)。
―― それが棚澤選手の周りの方には染み付いてしまっているんですね。
棚澤 そうですね。なのでアホがバレて「嘘だろ?」みたいなリアクションはあまりないですね。皆んなもう分かりきっているので(笑)。
―― 「大空ならしょうがない」って感じなんですね。
棚澤 「やっぱり」みたいな感じですね(笑)。
―― 数島選手と試合をするにあたってどんな試合展開になると想像していますか?
棚澤 僕は53kgでフィジカルの強さは見せられていて、かつ下から上がってきているので、相手はメンタル的にもやりにくいと思うんですよね。僕は初めての両国なので気分はとても上がっていて、逆にウキウキでいってやろうかなと思っています。そこまで試合内容をいつも固く考えていなくて、こうしようみたいなことを常に引き出す練習をしていて、それを試合の時の自分に任せて出してもらうって感じなので、あまり展開がどうなるかとかは考えていないです。その時の一瞬一瞬の自分に任せてる感じですかね。
―― 例えばこの試合はこういう風に動いてこの技を狙ってというよりは、実際にゴングが鳴って自分の中でやってきたことを出すという形ですか?
棚澤 タイミングとかはその時の自分に任せて、何も考えてないわけではないんですけどめっちゃ頭を使ってます。でも練習ではそれを常に引き出せるように、練習では頭から体に移す練習をしているので、それを試合当日で自分がどうするかというのは、ある意味自分を信じて自分に任せています。
―― そういう部分ではセコンドの声とかは試合中も冷静に聞き取れて動けているんですか?
棚澤 それは聞けています。そのセコンドたちの声をもとにいつも練習でスタイルを作っていっているので、そこはすぐ行動に移せます。とりあえずセコンドを信じてやってみるっていうのは本当に選手として大事だと思うので、同じチームとして信頼して、言うことを聞くというか自分で行動に移せるっていうのはすごく良いことだと思っています。
―― その意識を普段からセコンドの声を聞いて、体がそれに反応できるような意識をしながらトレーニングをしているということですか?
棚澤 練習とかマスの時に、例えば(西岡)蓮太くんが後ろで「今これしろ」とか言ったやつをすぐやってみるっていう事を心がけています。
―― トーナメントのもう1つのブロックでは、松本天志選手と塚本望夢選手が対戦しますが、どちらが勝ち上がってくるかは想定していますか?
棚澤 どうなんですかね。どっちも強い選手なので難しいですけど、松本天志くんが勝つんじゃないかなと想定しています。
―― 階級を落とすとスピード勝負になるくらい皆んな速い選手が多くなってくると思うんですけど、そのスピードに対応する自信はありますか?
棚澤 僕もタイ合宿に行かせてもらって龍心くんと手合わせさせてもらったんですけど、スピードはついていけてないこともないので、問題はないかなと思います。試合と練習っていうのは全然違う感じなので、正直やってみないと分からないっていうのが一つの意見ではあるんですけど。僕も一応軽量級の選手なので、スピードは問題ないと思います。
―― 両国国技館などの大きい会場で試合をするのは初めてですか?
棚澤 初めてです。
―― 数千人というお客様の前で試合ができるというのはどんな感覚ですか?
棚澤 楽しみですよ。それを夢見て小さい頃からやってきたので。後楽園ホールに立てるっていうのもすごく嬉しいことなんですけど、でっかい舞台に自分が立てるというのは、“見る番”じゃなくていろんな人に自分が“見せる番”がきたなって感じがしてもっと嬉しいです。
―― 逆に棚澤選手のことを初めてみるお客様もいらっしゃるとは思うのですが、棚澤選手のどんな所を見てほしいですか?
棚澤 人の気持ちを動かすのが好きで、僕の試合を見て「俺も頑張ろう」とか「私も仕事頑張るわ」とかそうやっていってくれるのがすごく嬉しいので、僕の試合を見て勇気をつけてくれたり挑戦する人が増えたりとか、そういう魅力のある選手になりたいので、やっぱり僕の気持ちとか熱さを見てほしいですね。
―― じゃあ熱い試合を見せていくつもりでいるんですね。
棚澤 もちろん試合は勝ちますけど、勝つのは前提で勝っても負けても魅せられる試合にはするので、どんな結果であれKOでも判定でもっていう感じですね。
―― 最後にいつも応援してくれているファンの皆様にメッセージをお願いします。
棚澤 今回のビッグマッチはしっかりかますので、棚澤の日だったなって言わせるような試合をするので応援をよろしくお願いします。
松本天志「プレッシャーをかけてしっかり削ってメンタルを壊しにいきたい」
―― 先日にタイへ練習に行かれてましたよね?
松本 PKセンチャイジムに行きました。
―― タイではどんな練習をしていましたか?
松本 向こうではミット打ちとサンドバックと対人練習がメインでした。午前中はランニングやダッシュ系のトレーニングだったり、ラダーやジャンプの瞬発系のトレーニングをしていて、午後からはミットなどバンテージを付けてやるっていうのが多かったですね。
―― 練習場所としてタイを選んだ事には何か理由があるんですか?
松本 特に理由はないんですけど試合期間も結構空いていたので、人としても成長したくて1人で武者修行みたいなのに行こうかなと思ってタイに行きました。
―― どれくらいの期間行っていたんですか?
松本 3週間行っていました。
―― 結構行かれていたんですね。PKセンチャイジムの宿泊施設みたいな所で寝泊まりしていたんですか?
松本 PKセンチャイジムの寮で寝泊まりしていました。
―― ちゃんと練習生のような生活をしていたんですね。
松本 そうですね。毎日すぐ寝て、タイ人は朝が早いので5時過ぎには起きて、練習して昼寝してまた練習みたいな生活を送っていました。
―― 格闘技漬けの毎日だったんですね。
松本 遊ぶ暇なんて一つもありませんでした(笑)。
―― 食べ物とかタイでの生活はいかがでしたか?
松本 辛いものが苦手なんですけど、ずっと「ノンスパイシー」って言っていたら辛くない美味しいタイ料理が出てきました(笑)。
―― ちゃんとスパイスの無いやつにしてくれたんですね。
松本 そうですね。毎回レストランみたいな所に行って食べていたんですけど、ファミリーみたいな感じで良くしてくれたんですよね。
―― ジムの近くですか?
松本 そうです。最初はGrabっていうアプリでデリバリーを頼んでいたんですけど、タイに行って2日目とかでジムの人と友達になって、「ご飯行こうよ」って言われて、そこからほぼ毎日その人と昼も夜もご飯を食べていました。
―― PKにはスアキムやプラジャンチャイ(=ONEムエタイ・ストロー級王者で元同級キック王者)など有名な選手も多くいらっしゃいますが、どんな選手と仲良くなったんですか?
松本 僕が一番良くしてもらったと思うのはプラジャンチャイですかね。僕は強くなりにきているので、ミットを沢山持ってもらっていたんですよ。「もう1ラウンドいいですか」みたいな感じで沢山やっていたら、PKの人に怒られてしまって。「あなたお客さんだから4ラウンドしかできないんだよ」みたいに言われて。
―― そういったルールがあるんですね。
松本 でもプラジャンチャイとかの向こうの所属選手とかは、10ラウンド以上やったりしていて俺もマジでやりたいなと思って、「もう1回もう1回」って言ってたら怒られて、ミットを全然持ってもらえなくなってしまって。なのでプラジャンチャイとかの所に行って「僕もやりたいです」って言いに行ったんですよ。僕は14時にジムに行くんですけど、プラジャンチャイはいつも16時か17時くらいに来て、19時くらいまでいて。一番最後までトレーナーと2人でいるんですけど、そこに僕もいて、プラジャンチャイとトレーナーと僕で3人みたいな感じで最後まで残って仲良くしてもらったり。それで朝練も、プラジャンチャイのトレーナーと朝練をさせてもらって、「明日の7時にここに来いよ」って言われてプラジャンチャイと2人で朝練をしたり、結構可愛がってもらえましたね。
―― そういう意味では積極的にコミュニケーションを取ったりして、人としての成長もできた感じがしますか?
松本 だいぶそこでも成長は実感していて、めっちゃ良い経験になりました。
―― 言葉とかはどうしたんですか?
松本 練習中とかはアドリブみたいな感じなんですけど、本当に会話をしたい時は携帯で翻訳機能を使っていました。
―― では心身ともに鍛えられた合宿だったんですね。
松本 本当に行って良かったなと思いました。
―― 技術面などで新たに気付いた一面はありましたか?
松本 技術面の練習は日本の方が発展しているのかなと思いました。やっぱりPKは昔からあるジムなので、やり込んでやり込んでみたいな感じだったんですよ。でもそれがめっちゃ良くて、石川県にいた時の自分を思い出したというか。やっぱり量より質じゃなくて、量も絶対に大事だなっていう事にそこで改めて気づきましたね。
―― 元々の松本選手の練習量も多いからこそ、PKのやり方が合っていたんですかね?
松本 昔を思い出すくらいなので、良い経験にもなりましたね。
―― プラジャンチャイから言われた言葉で、印象に残っている言葉はありますか?
松本 キックの練習の中だったら、前足の向きやカットについてとかですかね。プラジャンチャイも試合前だったので、できる時は技術練も2人でやったりしました。そんな感じだったんですけど、最後にDMで話して「絶対強くなれるよ」って言ってもらえたんですよね。
―― その時は何でDMだったんですか?
松本 僕最後の2日間は熱が出てしまってジムに行けなくて、最後に挨拶にだけ行ったんですけど、その時はプラジャンチャイはいなかったんですよ。それで「もう帰るので」ってDMを送ったんですけど、そしたら「あなたに贈り物があったのに、なんで受け取らないんだよ」みたいな感じで連絡が来て。その贈り物がどんなのだったか知りたかったです。
―― それは分からないままですか?
松本 はい。それが何だったのか知るためにも、もう一度PKに行きたいです(笑)。
―― 今回はトーナメントへの出場が両国大会で決まっていますが、1回戦は2度目の対戦となる塚本選手と対戦が決まりました。改めて前回の試合を振り返って勝因は何だったと思いますか?
松本 前回の勝因は、序盤は距離感を支配されて圧倒されていたんですけど、その中で一番大事だったのが前に出る気持ちだったんですよ。そこで折れずに前に出続けたから、攻撃も当たって逆転できたというのがあると思います。今はその時に比べて技術もついてきたし、そこで慎重になりがちなんですけど、あの時のアグレッシブさや前に出る気持ちの強さは絶対に忘れずに戦いに繋げたいなと思っています。
―― 逆に塚本選手の以前戦った時の印象と、最近の花岡竜戦での印象で違いはありますか?
松本 シンプルに全体的なレベルが上がっているなと思います。元々上手いので、上手い時からのスピードとパワーが全体的に上がっているなという印象ですね。目も当て勘も良いし、スピードとパワーもしっかりあるので、距離感の支配とかそこはやっぱり怖いですよね。
―― 花岡選手は練習仲間であったりもして仲が良いとは思うのですが、花岡選手からアドバイスなどはもらいましたか?
松本 若干アドバイスはもらったりしています。
―― 花岡選手を塚本選手が追い詰める場面もありましたが、そのあたりも警戒して見ていますか?
松本 そこはめちゃくちゃ警戒しますね。竜くん(花岡)は距離を掴むのがめっちゃ上手いのに、それを2ラウンド後半くらいまで支配していたので、そうなった時に焦らずに“どうしたら良いんだろう”で3分3ラウンドが終わらないようにしたいです。
―― 松本選手としてはそこを自分のペースに持っていくのが肝になりそうですか?
松本 自分のペースに持っていきたいですね。相手に合わせてしまうと、あっちの方が何枚も上手なので相手の土俵で戦ってしまうと上手くはいかないと思うので。
―― どちらかというと、距離を潰して戦うようなスタイルになりますか?
松本 そんなに打たれ強いとは思っていないので、プレッシャーをかけてしっかり削ってメンタルを壊しにいきたいなと思っています。
―― 逆に反対のブロックでは数島大陸選手と棚澤大空選手が対戦しますが、どちらの選手が勝ち上がってくると予想しますか?
松本 僕は数島選手が上がって来るんじゃないかと予想しています。
―― 逆にそうなると3度目の対戦ですよね。やはり3度目でリベンジを果たして、ベルトを巻きたいという思いは強いですか?
松本 それはめちゃくちゃ強いですね。負けている相手には絶対にやり返したいので。前回数島選手とやった試合も、ダウンで事故っちゃってめっちゃやられましたけど、絶対に勝てないとは全然思いませんでした。次に戦うとなったらタイトルマッチなので5ラウンドになると思うんですけど、相手を削るっていう戦い方も前回の6月の平山戦で少し掴んだ感じがして、新しい戦い方ができたので、そういうのもしっかり組み合わせながら以前の勢いだけじゃなく、組み立ても意識しながら戦っていけたら勝てるなと思っています。
―― フライ級の対戦するメンバーとしては、松本選手、数島選手、塚本選手って対戦していく回数が多い2人だと思うんですよ。松本選手にとってその2人はどんな存在だったりしますか?
松本 数島選手は2年前にあったタイトルマッチからずっと上にいる選手なので、マジで早く追い抜きたいっていうのはずっと思っています。早く僕が上にいきたいってずっと思っているし、でもその数島選手のおかげで強くなれているっていうのはあります。塚本選手に関してはずっと試合をしてませんでしたけど、この前の試合で「やべえな」って思ったので、ここで僕と塚本選手がやるのはめっちゃおもろいなっていうのは客観的に見て思います。でもたぶん前回の試合を見ていたら下馬標的に塚本選手が勝つっていう人が多いと思うので、そこをガラッと覆してしっかり3回目の数島選手と戦ってベルトを獲りたいですね。2人のおかげで下から狙われるのと、上を追うっていう僕の立場でめちゃくちゃ気が抜けない状況なので、本当に強くならせてもらっています。
―― 塚本選手とNEW WARRIORS tournamentで戦って、そこから松本選手が勢いに乗って勝っていった部分もあるじゃないですか。そういう意味では今回も塚本選手と戦って、また勢いよくベルトまで駆け上がりたいという心境ですか?
松本 そうですね。本当にその時と同じ感じなので、また同じことにならないように勝って勝ってベルトを巻きたいと思います。
―― 最後にいつも応援してくれているファンの皆様にメッセージをお願いします。
松本 いつもはベルトを巻けずに終わっているので、次は必ずベルトを巻いた姿をファンの皆さんに見せたいと思います。応援よろしくお願いします。
塚本望夢「勝ちに徹して、9分間地獄の型ハメをくらわしたろうかなと思います」
―― 試合まで10日を切りましたが、コンディションはいかがですか?
塚本 良い感じです。今日から金土日でみんなで合宿をして、最後の仕上げをするって感じですね。
―― だいぶ顔もシュッとしてきましたね。
塚本 めっちゃ痩せました。
―― 体重は結構落ちましたか?
塚本 あと5kgないくらいですね。
―― ここから合宿に行くんですか?
塚本 今ちょうど来ていて、この後から練習するんですよ。
―― そうだったんですね。どちらに合宿されているんですか?
塚本 鳥取です。
―― 合宿では走り込みなどをやる感じですか?
塚本 今回は練習がメインですけど、前回の夏合宿の時は3日で100km走りました。
―― 1日30km以上も走っていたんですね。そういう意味ではフィジカルも土台がしっかりしてきたんじゃないですか。
塚本 フィジカルとボクシングを強化してきたので、楽しみにしておいてほしいです。
―― ボクシングは石田匠さんの所に練習に行かれてますよね。
塚本 そうですね。週に2,3回くらい行っています。
―― 前回の花岡選手との試合はかなり激闘で、このまま塚本選手が勝つのかなと試合を見ていた人も多かったと思います。あの試合を振り返ってみていかがですか?
塚本 ちょっと自分に失望したというか。“俺やったらいけるんちゃうかな”みたいな感じで思っていたので、「やっぱりまだ自分ってこんなもんだったんだ」って自分の実力に失望しました。でもやってきた事は無駄じゃないなと思いました。
―― あと1歩で倒せそうなシーンもありましたが、手応えとかここまでできるんだという感覚はありましたか?
塚本 ありましたね。
―― ではあの試合は、負けて悔しいし反省点もあるけど、得るものも大きかった試合という感じですか?
塚本 そうですね。得るものも多かったし、試合をしていない時期も色々やってきて良かったなと思います。
―― 前回の試合から約3ヶ月の比較的に短いスパンでの復帰戦となりましたが、特にダメージや怪我などはなく、試合後すぐに練習も再開していたような感じなんですか?
塚本 試合の3日後くらいには練習を再開していて、次の週には合宿も行っていました。目だけ怪我していたんですけどそれ以外は特にダメージはなかったですね。
―― 今回は王座決定トーナメントという形でチャンスが舞い込んできましたが、このオファーをもらった時はどんな心境でしたか?
塚本 この前の試合が終わった時にチラッとそういう話を聞いていたので、フライ級でやるんだったらメンバーに俺が入るのが必然的かなと思っていました。
―― 数島大陸選手と松本天志選手とは、過去に1度敗れている選手とまた対戦という形になりますけど、そういう意味では1回戦の松本選手との対戦というのはどんな試合になると想定していますか?
塚本 試合をしていなかった時期もあるので、1年ぐらい勝っていないんですよ。勝利というものを1年つかめていないので、勝ちにいこうかなと思っていて、9分間地獄の型ハメをくらわしたろうかなと思っています。
―― なるほど。ひたすら9分間動き回ってという感じですね。
塚本 はい。僕の型にハメてあげようかなと思います。
―― 今までは相手の土俵にも立って戦っていた部分があったという感じなんですか?
塚本 今まで勝ちに徹した試合って伊東龍也戦しかないので、“勝ちに徹した姿”っていうのはあまり見たことがないと思うんですけど、今回は勝ちにいこうと思っています。その辺は臨機応変にやるので、とりあえず勝ちが欲しいという感じです。
―― まずは何が何でも自分の戦い方を徹底してやるという感じですね。
塚本 そうですね。
―― 前回松本選手と対戦したのが2年くらい前ですが、そこから印象が変わったり警戒するポイントが変わったりしましたか?
塚本 ボクシングを習い始めてから良い所もいっぱいあると思うんですけど、悪い所とか癖とかも結構いっぱいあるので、その辺は匠さんとかボクシングのトレーナーの人とかと動画を見ながら対策をしています。相手もボクシングジムに通っていると思うんですけど、教える人の癖とかも見ながら色々対策をやってきているので、その辺は特に心配ないかと思います。
―― 万全に松本選手との試合に挑める状態になっているということですね。
塚本 そうですね。
―― 先ほど「9分間型にハメる」と仰っていましたが、この試合は圧勝するイメージですか?
塚本 圧勝というか差をつけて勝とうと思っています。
―― 誰が見ても塚本選手の勝ちだとわかる内容になるということですね。
塚本 そうですね。
―― ちなみに反対側のブロックからは、数島大陸選手と棚澤大空選手のどちらが勝ち上がってくると予想していますか?
塚本 普通に行けば数島くんかなと思います。ぽっと出てきた棚澤選手も皆んな強いと言っていますけど、僕は強いと思ったことがなくて。僕の後輩も1回戦って負けていたんですけど、全然勝っていたと思うし、そんなに特徴的な印象っていうのはないんですよね。だから数島くんがスパッと勝ってくるかなと思います。
―― そこも含めて数島選手にリベンジして勝ち進んでいくのが理想ですか?
塚本 それが必然かなと思っています。自分が2人にリベンジしてベルトを巻くのが一番良い形かなと思っています。
―― そのベルトを自分が巻く姿はすでにイメージできている状態ですか?
塚本 そうですね。一応RISEさんにお願いしたいことがあって、僕成人式が1月にあるので2月以降にタイトルマッチをしてほしいなと思っているんですよね。さすがに成人式の前後でやられると、自分もパーティー人間なので成人式は遊びたいです(笑)。でも僕が思うに、決勝に僕が上がったらどっちも大阪同士だから大阪大会でやっても面白いんじゃないかなと思うんですよね。
―― 成人式も来年の1月ですもんね。
塚本 1月12日ですね。そこだけ避けてほしいです(笑)。
―― 一生に1回のイベントですもんね。
塚本 しかも1月大会って確か18日ですよね。それだと成人式は顔がコケた状態で行かないといけなくなります(笑)。
―― そこも含めてタイトルマッチの日程は社内で検討させていただきます。
塚本 お願いします。
―― 今回の試合でいつも応援してくれるファンの方は、塚本選手のどんな姿を想像して応援したらいいですか?
塚本 今回はパンチとか際の攻防というかそういうのを極めてきたので、際の小技だったりとかフェイントとか、そういうのを全体的に見てほしいのと、やっぱり「勝ちにいく」と言っても魅せてしまうので、そういう所を含めた僕の試合に注目してほしいですね。
―― 終始塚本望夢に注目してほしいということですね。
塚本 そうですね。反対側のブロックもありますけど、比べ物にならないくらいレベルの高い試合をするので期待してほしいです。
―― 最後にいつも応援してくれるファンの皆様にメッセージをお願いします。
塚本 いつも応援してくださる皆さん本当にありがとうございます。最近勝てていないので、皆んなに勝利っていうのを届けてしっかり勝って皆んなで帰れたらいいなと思っているので、当日は会場とABEMAで応援をお願いします。
対戦カード
第13試合 メインイベント RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament 決勝 3分3R(延長1R)
中村 寛[かん](BK GYM/RISEライト級(63kg)王者、元DEEP☆KICK -60kg王者)
エン・ペンジェー[Yuan Pengjie](中国/仏山温拿拳館)
第12試合 セミファイナル オープンフィンガーグローブマッチ 66kg契約 3分3R
伊藤澄哉(戦ジム/RISEスーパーライト級(65kg)4位、ライト級(62.5kg)2位)
YURA(ダイアタイガージム/RISEスーパーライト級(65kg)5位、BreakingDownフェザー級(66kg)王者)
第11試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65kg)STANDING TOURNAMENT 二回戦 3分3R(延長1R)
白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISEスーパーライト級(65kg)王者、元ライト級(63kg)王者、RISE -61kgトーナメント2019優勝)
笠原弘希(シーザージム/シュートボクシング日本ライト級(62.5kg)王者、元スーパーフェザー級&フェザー級王者)
第10試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65kg)STANDING TOURNAMENT 二回戦 3分3R(延長1R)
イ・ソンヒョン(韓国/RAON/RISEスーパーライト級(65kg)1位、元RISEミドル級&ライト級王者)
麻火佑太郎(PHOENIX/RISEスーパーライト級(65kg)2位)
第9試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65kg)STANDING TOURNAMENT 二回戦 3分3R(延長1R)
原口健飛[けんと](FASCINATE FIGHT TEAM/ISKA K-1ルール世界ライトウェルター級(65kg)王者、元RISEライト級(63kg)王者)
ペトル・モラリ[Petru Morari](モルドバ/キックボクシング・フェアレス/RISEウェルター級(67.5kg)2位)
第8試合 85kg契約 3分3R(延長1R)
南原健太(TARGET SHIBUYA/RISEライトヘビー級(90kg)王者)
フランジス・ゴマ[Frangis Goma](フランス/COCパフォーマンス/GLORYミドル級(85kg)5位)
~休憩~
第7試合 バンタム級(55kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
志朗(BeWELLキックボクシングジム/RISE世界バンタム級(55kg)王者、元ISKAムエタイ世界同級王者、RISE -55kgトーナメント2020優勝)
ペットサンコム・ソーソンマイ[Petchsaenkom Sor.Sommai](タイ/元オームノーイ認定スーパーバンタム級王者)
第6試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
宇佐美秀メイソン(team VASILEUS/RISEウェルター級(67.5kg)王者、ISKAインターコンチネンタル・ウェルター級(67kg)暫定王者)
ジョ・サンへ[Jo SangHae](韓国/ジンヘ・ジャスティスジム/元MAX FC&KBCライト級王者)
第5試合 女子52.5kg契約 3分3R
美斬帝[みきてぃ](テツジム/ミネルヴァ・ライトフライ級(48.9kg)1位)
吉田実代(Bread winner NYC/元ボクシングIBF女子世界バンタム級王者・WBO女子世界スーパーフライ級王者)
第4試合 第4代RISEフライ級(51.5kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
数島大陸[りく](及川道場/1位・元王者)
棚澤大空[そら](TEAM TEPPEN/スーパーフライ級(53kg)6位、GACHI!!スーパーフライ級優勝、元DEEP☆KICK-53kg王者)
第3試合 第4代RISEフライ級(51.5kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
松本天志(TARGET SHIBUYA/2位)
塚本望夢[もうむ](team Bonds/3位、元DEEP☆KICK -51kg王者)
第2試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
門口佳佑(EX ARES/フェザー級(57.5kg)1位・元王者)
龍斗(RAUSU GYM/元Bigbangフェザー級王者)
第1試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
裕樹(ANCHOR GYM/元RISEスーパーライト級・ライト級・スーパーフェザー級王者)
戸井田大輝(TOP LEAD GYM/フェザー級(57.5kg)7位、MA日本スーパーバンタム王者)
【オープニングファイト】
第4試合 女子フライ級(52kg) 3分3R
YAYAウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス幕張/4位)
愛弥[あみ](NEXT LEVEL渋谷)
第3試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
小野琥大(TARGET)
井端刻也(健心塾)
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
一輝(MtF MUGEN GYM)
羅粋[らいき](TARGET)
第1試合 女子アトム級(46kg) 3分3R
綾芽(楠誠会館)
小西江美香(CYCLONE GYM)
概要
大会名 RISE WORLD SERIES 2025 FINAL
日時 2025年11月2日(日)開場・11:45 オープニングファイト開始・12:30 本戦開始・14:00
会場 両国国技館 [HP]
中継 ABEMA(無料)
チケット料金 VIP 80,000円 アリーナSRS席 25,000円 アリーナRS席 12,000円 マス席 10,000円 2Fスタンド席 6,000円 小中高生シート2,000円(当日販売のみ) ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 イープラス チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5980-7409 https://www.rise-rc.com/














