パンクラス 9.29 立川ステージガーデン:計量クリアのライト級王者・雑賀ヤン坊達也「久米さん、僕の全力受け止めてください」。藤野恵実「修斗とパンクラスの2団体のベルトを同時に持ちたい」
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PANCRASE 347(9月29日(日) 東京・立川ステージガーデン)の公式計量が28日午後1時より東京都内で行われ、全選手が1回でクリアした。
計量クリアのライト級王者・雑賀ヤン坊達也「久米さん、僕の全力を受け止めてください」
第15試合 メインイベント キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ ライト級 5分5R
雑賀 ヤン坊 達也(DOBUITA/王者)※初防衛戦
久米鷹介(ALIVE/1位、元王者)
雑賀は34歳。ライト級暫定王者だった21年12月、正規王者の久米との王座統一戦では、1Rに雑賀がダウンを奪ったが、2Rに腕十字を極められ一本負けしている。
その後の雑賀はパンクラスで松岡嵩志とシュウジ・ヤマウチに1R TKO勝ち。昨年4月のRIZINではアリ・アブドゥルカリコフに1R KO負け。12月のパンクラス横浜大会でのライト級王者挑戦者決定戦では、1位の粕谷優介に判定勝ちすると、今年3月の王座戦ではアキラを1R右ハイでKOし王座を獲得した。5月19日のRoad To UFC上海大会での非トーナメント戦ではキ・ウォンビンと激しい打撃戦を繰り広げた末に2RにTKO負けしている。
久米は39歳。上記のとおり21年12月に雑賀に勝利り3度目の防衛を果たし、それから約1年半のブランクを経て、昨年4月にアキラに判定1-2で惜敗し王座から陥落した。今年4月の再起戦では1位の粕谷優介と対戦し、バックマウントからパウンドを当てる等“久米地獄”健在を示し判定勝ちし、王座奪還のチャンスにつなげた。(※調印式での両選手の談話はこちらの記事参照)
◆雑賀
今日に向けて全力で作ってきました。久米さん、僕の全力を受け止めてください。
◆久米
素晴らしいチャンピオンに挑めるということで、多くの人に支えられて、全力で駆け抜けてきました。当日は全力で力を使いたいです。
ソルト「初防衛を成功させる」×藤野恵実「修斗とパンクラスの2団体のベルトを同時に持ちたい」
第14試合 コーメインイベント クイーン・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ 女子ストロー級 5分5R
ソルト(マルスジム/パンクラス王者、修斗同級世界7位)※初防衛戦
藤野恵実(JAPAN TOP TEAM/パンクラス1位・元王者、修斗同級世界王者)
最近は修斗等に上がっていたソルトと藤野が、パンクラスに戻ってベルトを争う。
ソルトは33歳。22年1月に修斗でデビューし3戦1勝2敗した後、22年末にパンクラスに初参戦し、当時の女子ストロー級王者・KARENに判定勝ち、昨年4月の再戦でも判定勝ちしパンクラスのベルトを獲得した。6月の地元札幌でのRIZINでは大島沙緒里に76秒一本負け。12月の修斗では韓国のホ・ジュギョンに1R KO勝ちしたが、5月の修斗では中国のハイライ・ウーシャアモーに判定1-2で惜敗している。
藤野は43歳。22年3月にKARENに敗れ女子ストロー級王座から陥落し、昨年4月にエジナ・トラキナスに判定負けして以降は修斗に上がっていた。修斗でのインフィニティリーグで3勝1分3フィニッシュ勝利で優勝すると、5月の杉本恵との初代修斗世界女子ストロー級チャンピオン決定戦で3R TKO勝ちし2団体制覇を達成した。今回パンクラスに戻りベルト奪還と同時2団体制覇を目指す。(※調印式での両選手の談話はこちらの記事参照)
◆ソルト
明日思いっきり戦って初防衛を成功させます。
◆藤野
前へ前へ出続けます。絶対に引きません。私が修斗とパンクラスの2団体のベルトを同時に持ちたいです。
押忍マン「九州にベルトを持ち帰る」×佐藤生虎「ニュースタイルでチャンピオンになる」
第13試合 キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ(第17代王者決定戦) ウェルター級 5分5R
押忍マン洸太((DESTINY JIU-JITSU/1位)
佐藤生虎[しょうご](UNITED GYM TOKYO/4位)
ウェルター級では住村竜市朗が昨年12月の横浜武道館大会で林源平に5R TKO勝ちし王座を奪取したが、7月2日付のランキングで王座返上が発表され、今回第17代王者を決める試合が組まれた。
押忍マンは31歳。高校まで剣道を習い、卒業後にMMAに転向し、アマチュアで14戦経験後、20年にプロデビュー。昨年9月に川中孝浩に1R右ハイキックでKO勝ちし、同大会のベストKO賞を獲得。今年2月のRIZIN佐賀大会では元パンクラス&DEEPウェルター級王者の阿部大治に95秒でKO負け。5月のパンクラスでは元王者の村山暁洋を相手に手堅い試合運びを繰り広げ、キャリア初の判定決着となり、白星をもぎ取ると「今日は勝つことを優先しました。これが新しい自分のスタイルなんで」とマイクで話していた。
佐藤も31歳。MMA 4戦全勝。柔道をベースとし、中村K太郎率いるUNITED GYM TOKYOに所属する。昨年7月のデビュー戦から3戦連続で1分半以内でKO勝ちしており、12月には川中を粉砕。4月の立川大会では長岡弘樹と3Rの死闘を繰り広げ判定勝ちし、大会のベストバウト賞に選ばれた。
押忍マンも佐藤も短時間決着が印象的な選手だったが、揃って前回の試合では、40代のベテラン勢相手に3Rフルに戦い抜く経験をしており、5R制のチャンピオンシップでどう活きるか。(※調印式での両選手の談話はこちらの記事参照)
◆押忍マン
明日は九州に必ずベルトを持って帰ります。
◆佐藤
自信しかないです。ニュースタイルでチャンピオンになります。
第12試合 次期挑戦者決定戦 ライト級 5分3R
葛西和希(マッハ道場/3位)
天弥(和術慧舟會HEARTS/5位、ネオブラッドトーナメント2023同級優勝)
雑賀×久米のライト級チャンピオンシップと同じ大会で、次期挑戦者決定戦が組まれた。葛西も天弥もここ1年、成長ぶりを印象付けている選手たちだ。
葛西は13戦10勝3敗の28歳。昨年4月に粕谷優介に判定負けしたが、9月に松岡嵩志に判定勝ちし、今年2月の大阪大会では木村俊也を左ジャブ主体で追い詰め2R TKO勝ちし、5月には丸山数馬相手に膝蹴りを駆使しつつ2R裸絞めで一本勝ちし3連勝中だ。丸山に勝利後マイクを持った葛西は「次、久米さんか天弥君、空いてるほうと試合したいです」とアピールしていた。
天弥は4戦3勝1敗の20歳。構えはサウスポー。極真空手をベースとし、昨年3月にプロデビュー。1敗はグラウンド状態の相手の頭部へぼ膝蹴りによる反則負けで、フィニッシュ勝利目前だった。8月に木村裕斗に29秒でTKO勝ち。今年3月には元修斗世界同級王者の松本光史をパウンド連打でフィニッシュ寸前まで追い詰め判定勝ちしている。
◆葛西
明日は死ぬ時に後悔しないような試合をしたいです。全力で戦います。
◆天弥
皆さんが凄くいい林檎を育ててくださったんで、明日はしっかり林檎を狩りたいと思います。(※葛西は青森の林檎農家出身)
第11試合 女子アトム級(ノンタイトル戦) 5分3R
SARAMI(整体北西/王者、修斗女子スーパーアトム級(50kg)世界3位・元王者)※パンクラスイズム横浜から所属変更
ホン・イェリン[Hong Yerin](韓国/DKジム)
SARAMIは34歳。DEEP JEWELSでは富松恵美、前澤智、黒部三奈らと王座戦線でしのぎを削る。ONEのトライアウト出場を経て、20年からは修斗を主戦場とし、21年11月には黒部に勝利し修斗女子世界スーパーアトム級王者に。22年はRIZINで浅倉カンナに敗れ、ラーラ・フォントーラに判定勝ち。昨年5月の修斗で渡辺彩華に2R KO負けし王座陥落する。12月の横浜大会でパンクラスに初参戦し初代女子アトム級王者決定トーナメント一回戦でジェニー・ファンに判定勝ち。今年3月の立川大会での決勝では沙弥子を右フックでわずか48秒でTKO勝ちし2団体制覇を果たした。7月9日には自身のXでパンクラスイズム横浜から離れることを発表していた。新たな所属先となっている「整体北西」は格闘家が多く通う東京・中野の整体院だ。
イェリンは8戦4勝4敗の22歳。キックボクシングをベースとし、19年のパンクラスでのMMAデビュー戦で沙弥子に判定負け。以降は韓国の大会で試合を重ね、昨年2月のブラックコンバットでは大島沙緒里に一本負け。その後一度引退を考えたが、4月のパンクラスで復帰し、ストロー級で同級元王者のKARENと対戦し判定負けした。今回は本来の階級であるアトム級で、現王者との試合が組まれた。
◆SARAMI
明日はSARAMIらしい試合をして、会場で見ている皆さんも、U-NEXTで配信を見ている皆さんも、楽しんでもらえる試合をしたいと思います。
◆イェリン
SARAMI選手と試合が決まる前から、SARAMI選手の試合をよく見ていました。試合が決まって驚きました。いい試合ができるよう頑張ります。
第10試合 バンタム級 5分3R
井村 塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS/1位、ネオブラッドトーナメント2020同級優勝)
カリベク・アルジクル ウルル[Kalybek Arzykul Uulu](キルギス/Olymp Gym Bishkek)
井村は25歳。昨年9月大会では河村泰博に1R開始早々にギロチンを極められ一本負け。11月の再起戦では矢澤諒に1R開始早々に裸絞めで一本勝ち。今年3月の立川大会では田嶋椋に判定勝ちし1位に浮上している。次期挑戦者の位置にいるが、王者・透暉鷹(ときたか)がRoad to UFC参戦中のため、今回は海外の選手との試合が組まれた。井村はプロ15戦目にして初の国際戦だ。
アルジクルはMMA 11戦10勝(4KO/4一本)1敗の22歳。中央アジアのキルギス出身。上動画は3月の試合で2R TKO勝ちしている。中央アジア勢ではタジキスタン人のムハンマド・サロハイディノフが7月の立川大会でフライ級王者の伊藤盛一郎に挑戦した。アルジクルがバンタム級において同様の存在になるか?
◆井村
地元立川で強豪と試合できてうれしいです。しっかり勝って、透暉鷹、潰します。
◆ウルル
明日は体調を良くして、いい試合がしたいです。
第9試合 ライト級 5分3R
粕谷優介(CROWN/2位)
ホン・ソンチャン[Hong SungChan](韓国/コリアントップチーム/8位)
粕谷は34歳。11年の修斗新人王で、UFCでの2戦を経験後、17年からパンクラスに参戦。19年9月のライト級暫定王者決定戦でサドゥロエフ・ソリホンに敗れ、22年4月以降は3連勝していたが、昨年12月のライト級王者挑戦者決定戦では雑賀ヤン坊達也に判定負け。4月の立川大会では久米鷹介に判定負けし2連敗中だ。
ソンチャンも34歳。15戦10勝3敗2無効試合。昨年5月、ROAD TOUFCライト級一回戦でロン・ジュに1R KO負け。4月の立川大会でパンクラスに初参戦し、当時7位の松岡嵩志に判定勝ちしランキング入りした。
雑賀は3月大会でアキラを1R KOして王者となり、今回の9月大会で久米相手に初防衛戦を行う。葛西和希(3位)vs. 天弥(5位)の次期挑戦者決定戦も組まれており、粕谷とソンチャンは勝ってその次の王座挑戦につなげたいところだろう。
◆粕谷
日本に来て戦ってくれるということで、リスペクトを持って戦いたいです。
◆ソンチャン
また呼んでいただき感謝しています。明日は面白い試合をします。
第8試合 女子フライ級 5分3R
端 貴代(和術慧舟會AKZA/1位・元王者)
渡邉史佳(FIGHTER’S FLOW/3位)
端は46歳。21年10月の女子フライ級暫定王者決定戦でNØRIに判定勝ち。その後、シッジ・ホッシャの王座返上で端が正規王者となる、昨年4月の初防衛戦でNØRIに判定勝ち。3月の2度目の防衛戦では重田ホノカに判定負け。さらにドーピング検査の結果、重田と共に興奮剤の陽性反応が出て、80日間の出場停止、ファイトマネーの10%返却のペナルティが科されていた。
渡邉は24歳。昨年3月のライカ戦でプロデビューし判定負けしたが、今年3月の2戦目ではNØRIに判定勝ちしランキング入りしていた。
◆端
明日は全部自分を出し切るつもりで戦って、一本勝ちします。
◆渡邉
やるべきことやって、準備してきたんで、楽しみにしてください。
第7試合 女子ストロー級 5分3R
KAREN(THE BLACKBELT JAPAN/2位・元王者、修斗世界5位)
エジナ・トラキナス(ブラジル/ホシャ・トップチーム)
KARENは21歳。昨年4月にソルトに判定負けし女子ストロー級王座から陥落。9月の再起戦では高本千代に判定勝ち。昨年12月には修斗に初参戦し、パク・ソヨンに1R TKO勝ちした。今年4月の立川大会ではホン・イェリンを相手にテイクダウン・グラウンドコントロールで成長を見せ判定勝ちし3連勝中だ。
トラキナスは18年にパンクラスに初参戦しライカに判定負け。19年9月、女子ストロー級暫定王者決定トーナメント1回戦で藤野恵実と対戦したが、1Rに藤野をパンチで攻めたトラキナスが右手首を負傷し、2R開始時にドクターストップがかかり、不完全決着に終わっていた。その後はブラジルの大会に上がり続け、昨年4月に4年半ぶりにパンクラスに参戦し、藤野に判定勝ちしている。その後はブラジルでの昨年9月、今年6月の試合で判定負けしている。パンクラスから1年離れたためランキング圏外となったが、ランカー相当の実力者なのは間違いない。今大会で藤野がソルトの王座に挑戦するため、KAREN×トラキナスの勝者が次の挑戦者の有力候補となりそうだ。
◆KAREN
明日は一本血祭KO狙って自分が勝ちます。
◆トラキナス
またここに来られてうれしいです。タイトルを取りに来ました。いい試合をします。
第6試合 フェザー級 5分3R
糸川義人(TURNING POINT MMA/11位、ネオブラッドトーナメント2022同級優勝)
栁川唯人(K-PLACE/12位、ネオブラッドトーナメント2023同級優勝)
◆糸川
明日はバチバチの試合して、しっかり勝ちにいきます。
◆柳川
9か月前の12月、クリスマスに一回死んだんですけど、ここに戻ってこれたんで、明日復活します。
第5試合 ストロー級 5分3R
野田遼介(ALLIANCE/7位)
船田侃志[かんじ](和術慧舟會HEARTS/8位、ネオブラッドトーナメント2024同級優勝)
◆野田
明日は娘のために稼ぎます。
◆船田
野田選手は高校時代から目標にしてきた選手なので戦えてうれしいです。明日はノンストップのスクランブルで動き続けたいです。
第4試合 バンタム級 5分3R
安藤武尊[ほたか](和術慧舟會AKZA)
ギレルメ・ナカガワ[Guilherme Nakagawa](ブラジル/ボンサイ柔術)
◆安藤
明日は柔術家ぶっ飛ばします。
◆ナカガワ
明日はいい試合をして、柔術のほうが優れていると見せます。絶対に極めます。
【プレリミナリーファイト】
第3試合 第30回ネオブラッドトーナメント・フライ級決勝戦 5分3R
岸田宙大[ひろと](パンクラス大阪稲垣組)
山崎蒼空[そら](マッハ道場)
第2試合 フライ級 5分3R
時田隆成(トライフォース東中野)
齋藤桜貴[るき](暁道場)
第1試合 バンタム級 5分3R
友寄龍太(パラエストラ西東京)
渡邉泰斗(サツキジム横浜)
概要
大会名 PANCRASE 347
日時 2024年9月29日(日) 開場・12:40 開始・13:00 終了予定・19:00
会場 立川ステージガーデン [HP]
中継 U-NEXT(¥2,189/月)、TIGET(¥2,000-/English)
チケット料金 VIP¥50,000- SS¥30,000- A¥13,000- B¥8,000- ※当日¥1,000-増し。12:30より販売 ※未就学児は膝上観戦に限り無料、着席の場合有料
チケット販売 イープラス パンクラスストア 出場選手・所属ジム
お問い合わせ パンクラス 03-5339-9198 http://www.pancrase.co.jp/