パンクラス 2.18 大阪 住吉区民センター(レポ):三宅輝砂&葛西和希、左ジャブ駆使しTKO勝ち。若林耕平、3連勝でストロー級王座に前進
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PANCRASE BLOOD.1
2024年2月18日(日)大阪・錦秀会 住吉区民センター 大ホール
フライ級 5分3R
―秋葉太樹(パンクラス稲垣組/4位)
―松井斗輝[とうき](パラエストラ柏/5位)
中止
※松井が前日公式計量でフライ級+1ポンド(0.45kg)キャッチウェイトの57.15kgを6.8kgオーバー(63.95kg)。5ポンド(2.2kg)以上の超過のため試合は中止
第8試合 メインイベント フェザー級 5分3R
○三宅輝砂[きさ](ZOOMER/6位、ネオブラッドトーナメント2021同級優勝)
×名田英平[ようへい](コブラ会/8位、ネオブラッドトーナメント2019同級優勝)
2R 1’02” TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ)
パンクラスの新シリーズ「BLOOD」の初の大会が開催された。昨年までネオブラッドトーナメントの試合を主軸に、その他のワンマッチの試合も並べる「NEO BLOOD!」というシリーズの大会を6回開催しており、「BLOOD」も似たような編成となっている。
今回、メインイベントで予定されていたフライ級ランカー対決・秋葉太樹 vs. 松井斗輝だが、上記のとおり松井の計量オーバーにより中止となり、代わってコーメインで予定されていた三宅と名田の試合がメインイベントに格上げされ、三宅がきっちりインパクトを残す。
1R、長身の三宅が左ジャブを突きつつ、右ローも絡める。名田も時折右ローを返し、右フックも当てる。終盤、三宅の左ジャブのヒットが増え、やや優位に。名田は左目の下をカットする。名田もパンチを振り回すが、空振りが多く印象が悪い。記者採点は三宅。
2R、開始すぐのタイミングで、名田の左まぶたの腫れに対しドクターチェックが入る。続行したが、三宅優位の流れは変わらず。名田が入ってきたタイミングで、三宅は右フックを合わせると、さらに三宅は左ボディを連打し、名田を金網際まで詰める。三宅が右テンカオを放つと、名田は組んで迎撃しようとしつつ前に出てパンチを振り回すが、かわした三宅が右ストレートを当ててから名田をつかんで振り回すと、名田はよろめいて金網際まで下がる。三宅は詰めると、ガードをしている名田にパンチを連打し、右アッパー等を当てて名田がダウンすると、島村レフェリーがストップした。
マイクを持った三宅は「名古屋から応援来ていただいた方、ありがとうございます。最高すぎます。次、上のランカーの人と組んでください」とアピールした。
第7試合 コーメイン ライト級 5分3R
○葛西和希(マッハ道場/5位)
×木村俊也(BLOWS)
2R 終了時 TKO (コーナーストップ)
ランカーの葛西が高い打撃スキルを発揮する内容に。1R、葛西は前に出る木村から距離を取りつつ、左ジャブ、膝蹴り、ミドルを的確に当て主導権を握る。終盤、葛西が左ジャブを連打すると、木村は右まぶたから出血するようになる。木村は最後にガムシャラにパンチを振るうが、葛西はかわし、左ミドルを当てて終える。記者採点は葛西。
2R、少しずつ木村の右のパンチが当たる頻度が上がるが、葛西は変わらず左ジャブ、ミドルを当て、主導権を譲らない。中盤過ぎから、葛西は左ジャブを立て続けに当て、鼻からも血を出すように。残り1分を切り、葛西の右目へのドクターチェックが入る。再開すると、木村はストップを危惧した様子で必死に前に出てパンチを振うが、葛西は冷静にさばいて左ジャブ、フックを当て続けて終える。記者採点は葛西。するとインターバル中、木村のセコンドの中蔵隆志氏がタオルを投げてストップを要請し、葛西のTKO勝ちとなった。
マイクを持った葛西は「木村選手、凄い根性がありました。今年タイトルに絡んでいけるよう頑張ります。大阪も凄い好きなんでまた試合したいです」とアピールした。
第6試合 ストロー級 5分3R
○若林耕平(コブラ会/1位)
×高島俊哉(リバーサルジム新宿Me,We/ネオブラッドトーナメント2017同級優勝)
判定3-0 (田中29-27/加納29-27/梅木29-27)
1R、中盤に差し掛かって、若林がタックルを仕掛けてテイクダウンを奪うが、高島は立ち、離れ際に膝を当てる。終盤、若林が高島を金網に押し込み、タックルで倒そうとすると、高島は金網をつかむ反則を繰り返し犯す。高島は背中をマットにつけることは無いが、若林に繰り返し倒されてしまい印象が悪い。記者採点は若林。高島には反則に対する注意1が鶴和レフェリーから出される。
2R、今度は高島が序盤から胴タックルでテイクダウンに成功し、金網際で押さえて先手を取る。若林が下から足を効かせてリバースしようとすると、高島はまたも金網をつかんで防御し、再びレフェリーから注意され、注意の累積2でイエローカード減点1となる。レフェリーはグラウンドではなくスタンドから再開する。高島の反則が無ければ、実質、若林が脱出できていた扱いとなる。終盤、高島が若林を金網に押し込み、倒して上から押さえる。最後は高島がサイドで押さえて右肘を連打して終える。記者採点は高島。
3R、今度は金網際の攻防で、若林が脇を差して抱えてテイクダウンに成功する。若林はハーフガードで押さえ続け、時折右の鉄槌を当てる。残り30秒に高島はようやく立ち上がったが、若林は変わらずしがみつき、崩して背後から押さえつつ右のパウンドを連打し、好印象で終了する。記者採点は若林。合計29-27で若林。ジャッジ3者も同じ採点で、若林が判定勝ちした。
若林は22年9月のパンクラス参戦以来の連勝を3に伸ばした。元上位ランカーの高島に勝ったことで、山北渓人が返上し空位となったストロー級王座に一歩近づいた。
第5試合 フェザー級 5分3R
○中村晃司(パンクラス稲垣組)
×岩本達彦(BLOWS/ネオブラッドトーナメント2020同級優勝)
2R 2’40” KO (右フック→グラウンドパンチ)
1R、中村がサウスポー、岩本がオーソドックスで構え、離れた距離から打撃を出し合う状態が続く。なかなか均衡が崩れなかったが、終盤、岩本が右ミドルを中村の肩に当てると、中村はスリップしてしまう。すぐに立ち、ダメージは小さいものの、僅差の展開のため、マイナス評価の材料として残ってしまう。記者採点は岩本。ジャッジは2者が岩本、1者が意外にも中村につける。
すると2Rは一気に試合が動く。中村は組もうと詰めた際に右フックを当てる。さらに中村は左ボディストレート、右ロー、右ジャブを当て、長身の岩本に対処するようになる。中盤、中村が左ミドルを当ててから前に出ると、岩本は下がりながらも中村を首相撲で捕まえ、金網を背にしながら左右の膝蹴りを連打して挽回する。だが中村は離れると、右ジャブを当ててから組み付き、岩本を突き放してから右フックを放つと、これがクリーンヒットしダウンを奪うことに成功する。中村が右のパウンドで追撃し、岩本の意識が飛んだところで、島村レフェリーがストップした。
マイクを持った中村は「いい年なんで(=38歳)今年、ベルトを狙っていきたいと思います」とアピールした。
第4試合 ネオブラッドトーナメント2024ライト級一回戦 5分3R
×上田智大(パラエストラ広島)
○原田直人(コブラ会イースト)
1R 4’23” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第3試合 ネオブラッドトーナメント2024フェザー級一回戦 5分3R
×山中大門(BLUEHOUSE)
○敢流[いさな](パンクラス大阪稲垣組)
1R 1’22” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第2試合 ネオブラッドトーナメント2024フライ級一回戦 5分3R
×今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津)
○岸田宙大[ひろと](パンクラス大阪稲垣組)
1R 2’19” 三角絞め
第1試合 ネオブラッドトーナメント2024ストロー級一回戦 5分3R
○織部修也(CAVE)
×秋吉拓史[ひろふみ](コブラ会)
1R 3’26” 裸絞め