RISE 2023年MVPは54kgトーナメント優勝の田丸辰「今年は突き抜けた選手に」、Best KO賞の大﨑一貴「対抗戦の会見を見て悔しくなって…」、Best Impact賞の中村寛「与座優貴のメッキをはがす」
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RISEは2023年の年間表彰「RISE’s PRIZE(ライズ プライズ)」を2月4日、東京で開催した。今回が初の開催で、MVP賞には田丸辰が選ばれた。
RISE 2023年MVPは54kgトーナメント優勝の田丸辰「今年は突き抜けた選手に」
RISE’s PRIZE 2023年のMVP(最優秀選手)賞には田丸辰(RISEスーパーフライ級2位)が選ばれた。田丸は「RISE WORLD SERIES 2023 -54kgトーナメント」の出場者決定戦(3月)で風音に勝利すると、7月の一回戦ではペッシラーを1R KO。8月の準決勝ではRISEスーパーフライ級王者の大﨑一貴に判定勝ちして下馬評を覆し、12月の決勝では志朗に勝ったクマンドーイに判定勝ちし、見事優勝を果たしたことが評価された。田丸はプレゼンターを務めた女優の真木よう子さんからMVPトロフィーを受け取り、賞金300万円も獲得した。ちなみにトーナメント優勝時には賞金1000万円を獲得していた。田丸はRISE ELDORADO 3月17日 東京体育館大会で志朗の持つRISE世界バンタム級(55kg)王座に挑戦することが決まっている。
田丸は「RISEに色んな選手がいて、一緒に盛り上げる気持ちも大事ですけど、選手一人一人が一番目立ちたい気持ちでぶつかり合って、結果的にRISEが最高の舞台になっていけばと思います。志朗選手との試合が決まっていますが、僕が一番レベル高い試合をして盛り上げます。今年は田丸が突き抜けた選手になったと認めさせたいです。RISE’s PRIZEはずっと続くと思うんですけど、毎年MVPを取れるよう頑張ります」と話し、囲み取材でも「(K-1との)対抗戦の試合とも比べられると思うので、相手だけじゃなく対抗戦にも(内容で)勝っていきたいです」と語った。
Best KO賞の大﨑一貴「対抗戦の会見を見て悔しくなって…」
Best KO賞には大﨑一貴(RISEスーパーフライ級王者)が選ばれた。一貴は昨年6戦全勝し4KO勝ちし、4月のニコラス・リヴァース戦でのバックスピンキックでのKO勝ちでインパクトを残したことも評価された。一貴は賞金100万円を獲得した。
一貴は2日前のK-1とRISEの対抗戦の記者会見の後、自身のXに「対抗戦の準備出来てたのに逃げられた」と投稿したことで波紋を呼んでいた。司会の宮城大樹・TARGET SHIBUYA代表にこの件を聞かれた一貴は「K-1との対抗戦、僕も選んでもらっていたとは思っていたんで、相手の話も聞いてて、そこに向けて準備もしてきていたところだったんで。最初はしょうがないかなって切り替えようと思ったんですけど、会見を見て悔しくなって来て、我慢しようと思ったんですけど、書いてしまいました」と明かした。
技能賞の原口健飛「チャドとペットを倒し、世界一のファイターになりたい」
技能賞には原口健飛(ISKA世界ライトウェルター級王者)が選ばれた。原口は3月にジェレミー・モンテーリョにKO勝ちしISKA王座を獲得する等、3戦3勝3KOの好戦績を残した。
原口は「12月にGLORY 1位を倒して、時期はいつかわからないですけど(ペットパノムルンの持つ)GLORYのタイトルを取りに行きたいです。RISEで世界(スーパーライト級)チャンピオンになったチャド・コリンズを倒せるのは俺しかいないんで、今年はチャドとペットを倒し、世界一のファイターになりたいです」と話した。
原口へのプレゼンターは、原口の入場曲「We are the one」を唄うDOBERMAN INFINITYのSWAYさんが務めた。日頃DOBERMAN INFINITYを愛聴する原口は「ホンマに俺はドーベルに助けられている。ドーベルがいなかったらここまで来れなかった」と喜んだ。
敢闘賞の大﨑孔稀「来年ばベスト兄弟賞を」
敢闘賞には大﨑孔稀(RISEバンタム級王者)が選ばれた。孔稀は5月に寺山遼冴、8月に加藤有吾を下し、12月に鈴木真彦に判定勝ちし、RISEバンタム級王座を獲得した。
孔稀は「長い年月がかかりましたけど、ベルトを目指してやってきて、2023年は一つ形になったんですけど、ここで満足せず、世界のベルトを目指します。55kgのRISE 4強の一角を切り崩せたので、K-1との対抗戦にも出て、RISEに勝利をもたらしたいです」と話した。また、兄の一貴と揃って活躍していることから「来年ばベスト兄弟賞を作って欲しいです」とも話し、来場者を笑わせたが、実際にRISEには兄弟姉妹や親族で活躍している選手が多いため、無いとは限らないだろう。
殊勲賞の門口佳佑、K-1王者・軍司泰斗下し「RISEフェザー級のベルトが一番だと証明したい」
殊勲賞には門口佳佑(RISEフェザー級王者)が選ばれた。門口は昨年3月にはK-1の新美貴士を、7月にはSBの川上叶を下し、10月の王座防衛戦で魁斗に判定勝ちしリベンジも果たした。K-1 3月20日 代々木競技場第一体育館大会でのK-1フェザー級王者の軍司泰斗との大一番が2日前に発表されたばかりで、門口は「この相手を倒せばフェザー級最強が証明できると思います。RISEフェザー級のベルトが一番だと証明したいです」と話した。
Best Impact賞の中村寛「与座優貴のメッキをはがす」
Best Impact賞は中村寛(RISEライト級王者)が獲得した。中村は4月に直樹に判定勝ちしRISEライト王座を獲得。8月のアリシェル・カルメノフ戦は無効試合となったが、12月の両国大会ではアフマド・アコーダッドを2R左フックで豪快にKOし、大きなインパクトを残したことが評価された。RISE ELDORADO 3月17日 東京体育館大会でのK-1ライト級王者・与座優貴との注目対決が2日前に発表されたが、中村は「(与座は)K-1が作り上げた虚構の存在やと思うんで、メッキをはがします。K-1の最後の砦と言われていて。弱い相手じゃないんですけど、俺が強すぎるんで」と豪語した。
Best FAN賞のYA-MAN、大原優乃さんにプロポーズも…
Best FAN賞にはYA-MAN(RISE OFG -65kg級王者)が選ばれた。RISEのリングでの試合内容だけでなく、RIZINでの平本蓮戦や、OFGマッチ大会のFIGHT CLUBのプロデュースと朝倉未来戦を含め、ファンを色んな形で楽しませたことが評価された。
YA-MANへのプレゼンターはRISEの生中継でのゲストやバックステージリポーターを務める女優の大原優乃さんが務めた。生中継を通じて大原さんと接点のできたYA-MANは「年明けに2回40度の熱が出て、看病してくる人がいなかったですし、試合でも打ち合うんで危ないんですよね。格闘技のことをよくわかってくれる人がいいんで、カッコいいと思ってくれているんで、この場を借りて、付き合ってくれないかなあ」とプロポーズしたが、大原さんは「これからも一ファンとして解説席から見守らせてください。Best FAN賞ですからたくさんファンがいると思うので。ごめんなさい」と回答。完璧に“KO”されたYA-MANは走って降壇し、来場者を楽しませた。
バウトレビュー賞は政所仁が獲得
格闘技マスコミの4社からの賞も設けられ、バウトレビュー賞には政所仁(RISEスーパーフライ級(53kg)1位)を選んだ。
政所は7月と8月、RISE WORLD SERIES 2023 -54kgトーナメントのリザーブマッチが続き、風音とルベン・セオアネに勝利。だがRISEスーパーフライ級王者・大﨑一貴への挑戦権を懸けた1DAYトーナメント参加が決まると、政所は「何のリザーブやったんかな?って思いました。前回の試合でタイトルマッチに向けていいアピールになったと思うんですけど、まだ評価されていないみたいなんで。優勝して認めさせるしか無い」と不満げに話した。すると11月の後楽園大会のトーナメントでは、花岡竜を1R KOし、長谷川海翔を圧倒して判定勝ちしきっちり優勝。試合後のマイクでは「伊藤代表、一言いいですか?『ほらな?』」と勝ち誇ってみせた。2023年は4戦全勝。盟友・風音の最後の相手を務めた形にもなり、2人の友情物語でも話題となった。
授賞式で政所は「この4人(マスコミ賞の政所、聖愛、宮崎小雪、数島大陸)の中で、僕だけまだベルトを持っていないんですけど、今年タイトルマッチ、僕決まってるんで。RISEでは5年越し2回目のタイトルマッチなので、絶対落とさないで、今年は絶対にベルトを取りたいなと思います」と語り、王座奪取後については「強いって言われている人たちを全員倒して僕がナンバーワンになりたいなと思います」と話した。
RISE’s PRIZE 2023 各賞受賞者
MVP賞 田丸辰(TRY HARD GYM/RISEスーパーフライ級2位、RISE WORLD SERIES 2023 -54kgトーナメント優勝)
Best KO賞 大﨑一貴(OISHI GYM/RISEスーパーフライ級王者)
Extreme Fight賞 ○南原健太(2R KO)コントゥアラーイ・JMボクシングジム×(第2代RISEライトヘビー級王座決定戦/8月18日 後楽園ホール)
技能賞 原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/ISKA世界ライトウェルター級王者)
敢闘賞 大﨑孔稀(OISHI GYM/RISEバンタム級王者)
殊勲賞 門口佳佑(EX ARES/RISEフェザー級王者)
Best FAN賞 YA-MAN(TARGET SHIBUYA/RISEオープンフィンガーグローブマッチ-65kg級王者)
Best Impact賞 中村寛(BK GYM/RISEライト級王者)
Best GYM賞 TRY HARD GYM
ゴング格闘技賞 聖愛(魁塾/RISE QUEENバンタム級王者)
ファイト&ライフ賞 宮崎小雪(TRY HARD GYM/RISE QUEENアトム級王者)
イーファイト賞 数島大陸(及川道場/RISEフライ級王者)
バウトレビュー賞 政所 仁(魁塾/RISEスーパーフライ級(53kg)1位)
R-1SE Force賞 桜りん
ABEMA賞 松本天志(TARGET SHIBUYA/RISEフライ級1位)
Rookie of the Year 陽勇(TEAM3K)