ONE Championship 8.2 マニラ:和田竜光、世界最強DJを追い詰めるも判定負け。若松佑弥・竹中大地・三浦彩佳が快勝
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ONE Championship「ONE: DAWN OF HEROES」
2019年8月2日(金) フィリピン・マニラ:モール・オブ・アジア・アリーナ
レポート:井原芳徳 photos by ONE Championship
第14試合 メインイベント ONE MMA フェザー級(70.3kg)チャンピオンシップ 5分5R
○マーチン・ニューイェン[ヌグエン/ウィン/Martin Nguyen](ベトナム/オーストラリア/王者)
×松嶋こよみ(パンクラスイズム横浜/挑戦者)
2R 4’40” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※ニューイェンが防衛
松嶋はパンクラスの王座戦線で活躍後、昨年9月にONEに初参戦し、元ONE同級王者のマラット・ガフロフに1R KO勝ち。続く6月15日の上海大会でクォン・ウォンイルを寝技で封じ判定勝ちし、ONE 3戦目で早くも王座奪取のチャンスが巡って来た。
王者のニューイェンは4月のマニラ大会でジャダンバ・ナラントンガラグに2R KO勝ちして以来の王座防衛戦。昨年5月には後に青木真也にTKO勝ちするクリスチャン・リーの挑戦も退け、過去にはライト級との2階級同時制覇も達成したことのある、ONEを代表する選手の一人だ。松嶋はインタビューで長期戦を予想し、じわじわ削っていく中で「どれだけ相手の気持ちを折れるか」が鍵になると話していたが、それまでの段階で潰されてしまうことに。
1R、松嶋は距離を取りつつスイッチを繰り返す。じわじわニューイェンが詰めて来ると、1分半に松嶋がタックルで倒して上になる。ニューイェンが下から肘を連打すると、松嶋が立ち、その後に立ってきたニューイェンに右ハイを当てる。松嶋は再びタックルを仕掛けて倒すが、これはすぐにニューイェンがスタンドに戻す。松嶋がタックルを繰り返すと、ニューイェンは度々ロープをつかむ。オリヴィエ・コスト・レフェリーは注意するが、減点のような扱いにはならない。
2R、松嶋はタックルを繰り返すが、ニューイェンは切り続け、右ローを当て続ける。細かく動き続けていた松嶋は、次第にタックルのスピードとパワーが低下する。中盤、松嶋はタックルに失敗して寝転んでしまうと、ニューイェンが上からパウンドを連打しチャンスを作る。スタンドに戻り、松嶋のタックルをニューイェンがこれまで同様に切り続け、右フックも当てる。松嶋は少しずつ動きが落ち、ニューイェンがボディブロー、右フックを当ててふらつかせ、パンチの連打で倒すと、最後はパウンドを連打して試合を終わらせた。
ONE featherweight king Martin Nguyen called his shot and came through with a stunning second-round knockout of Koyomi Matsushima! @MartinNguyenMMA #WeAreONE #DawnOfHeroes #Manila #MartialArts pic.twitter.com/K2ZGd1RCrZ
— ONE Championship (@ONEChampionship) August 2, 2019
第13試合 ONE ムエタイ フライ級(61.2kg)チャンピオンシップ(肘有り・オープンフィンガーグローブ着用) 3分5R
×ジョナサン・ハガティー(英国/王者)※初防衛戦
○ロッタン・ジットムアンノン(タイ/挑戦者、元ルンピニー認定スーパーフェザー級1位、元ラジャダムナン同級1位)
判定0-3
※ロッタンが王者に
ハガティーは5月のジャカルタ大会でタイのスター・サムエーの持つ同王座に挑戦し、下馬評を覆し判定勝ちし王座を奪取。一気にその知名度を上げた。初防衛戦の相手はRISEで那須川天心を苦しめたロッタン。ONEでもコンスタントに試合を重ね人気を博しており、ハガティーとの旬な顔合わせが早くも実現した。
1R、両者ムエタイ式の高い構えで、お互い前蹴りを当てる。次第に長身のハガティーが圧力をかけるようになり、左の前蹴り、ミドルを連続で当てる。ロッタンは攻撃を出せず、攻めにくそうだ。ハガティーは右ストレート、右肘も織り交ぜ、試合を支配する。
2Rもハガティーが圧をかけ、積極的に蹴りを出す。終盤には右ストレートもヒット。ロッタンも時折ローを返すが、まだ攻撃は少ない。
3R、パンチが交錯した後、ハガティーが左ハイをヒットする。するとロッタンは発奮し、圧力を強め、パンチを増やすように。ロッタンはボディから顔面にパンチをつないで追い詰める。ハガティーは蹴りが出せなくなる。最後はハガティーの左ローをロッタンがすくって倒し攻勢を印象づける。
4Rもロッタンが圧力をかけ、右ローを当てた後、右と左のボディブローを連打すると、ハガティーは回って逃げるように。ロッタンは追いかけて、右フックを当ててダウンを奪う。ハガティーは回って距離を取り続け、ロッタンは腕を振って挑発し、会場を沸かせる。
5Rもロッタンが圧をかけ、時折ボディから顔面にパンチをつなぐ。だが勝ちを確信してか深追いはせず、目立った攻撃をもらわないまま試合を終える。
記者採点もジャッジもロッタン。終わってみればロッタンの完勝で、ONEのベルト奪取に成功すると涙を流した。
A NEW KING IS CROWNED
Rodtang Jitmuangnon outstrikes Jonathan Haggerty in a five-round thriller to clinch the ONE Flyweight Muay Thai World Title via unanimous decision! #WeAreONE #DawnOfHeroes #Manila #MartialArts pic.twitter.com/aC4HTojYQG— ONE Championship (@ONEChampionship) August 2, 2019
第12試合 MMA ライト級(77.1kg)GP 準決勝 5分3R
×エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン/元ONE王者)
○エディ・アルバレス(米国/元UFC&ベラトール王者)
1R 2’16” 裸絞め
ライト級GP準決勝でホノリオ・バナリオと対戦予定だったティモフィ・ナシューヒンが負傷欠場し、既に決まっていたフォラヤンとエディ・アルバレスの一戦が、ライト級GP準決勝として行われる。バナリオは1月25日のマニラ大会でのGP一回戦で、ローウェン・タイナネスに1R TKO負けしていたが、タイナネスの負傷欠場で準決勝に敗者復活していた。アルバレスは3月31日の両国国技館大会でのGP一回戦で、ナシューヒンに1R TKO負けしている。フォラヤンはGPにエントリーせず、両国大会で青木真也に敗れ、ライト級王座の防衛に失敗していた。
1R、開始すぐからパンチが交錯し、フォラヤンの左フックが当たる。フォラヤンはバックスピンキックやバックブローも多用し、テンポ良く攻めつつ、右のカーフキックをじわじわ効かせ、アルバレスをダウンさせる。フォラヤンは上になり、パウンドを連打するが、アルバレスは耐えると、隙を突いて足を掛けてフォラヤンを浮かせてリバーサルに成功する。アルバレスはすぐバックマウントを奪い、裸絞めを極めてタップを奪い、見事逆転勝ちした。10月13日の両国国技館での決勝でアルバレスはザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)と対戦する。
CHOPPING leg kick from "Landslide!"@efolayang #WeAreONE #DawnOfHeroes #Manila #MartialArts pic.twitter.com/vEirjXoNjR
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Eddie Alvarez overcomes Eduard Folayang’s fearsome wushu striking to score a submission victory and a spot in the ONE Lightweight World Grand Prix finals! @Ealvarezfight #WeAreONE #DawnOfHeroes #Manila #MartialArts pic.twitter.com/GsC9RNqL9F
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第11試合 MMA フライ級(61.2kg)GP 準決勝 5分3R
○デメトリアス・ジョンソン(米国/元UFC王者)
×和田竜光(フリー/DEEP王者)
判定3-0
UFC史上最多王座防衛記録11を保持する元UFCフライ級王者の“DJ”ことデメトリアス・ジョンソンは、3月の両国でONEに初参戦し、フライ級GP一回戦で若松佑弥に2Rギロチンで一本勝ち。和田は4月のマニラ大会でのフライ級GP一回戦でグスタボ・バラートに判定勝ち。インタビューで和田はDJについて「今までやって来た格闘技キャリア、そして30年生きてきた全部をぶつける価値のある選手」と評し「自分の持っているものを出す、その結果がどうなるか、ってだけ」と、大一番に向けての心境を語っていた。
試合場はリング。DJはこれまで戦って来たケージとは違う環境が災いしたか?1Rからまさかのピンチを迎える。DJはスイッチしながら細かく動いて周り、1分過ぎにタックルを仕掛けて倒しにかかる。だが和田は押し返し、コーナー際で倒しかけた後、コーナーに背中をつけながらDJの背中を這い登り、オンブになって、そのま背後に引きずり倒してバックをキープしてチャンスを作る。DJは体をひねってトップを取りかけるが、和田はバックをキープし、時折パウンドと肘を当て、裸絞めを狙う。
2R、またもDJが組んで来るが、和田は首相撲で捕まえてコーナーに押し込む。膝を打ち合った後、DJが押し返すが、数十秒で和田が押し返す。DJがそれでもタックルで倒しトップをキープし、ようやく主導権を奪う。残り30秒、DJはサイドを奪うが、押さえるのが精いっぱいで、パウンドは当てられない。
Demetrious Johnson books his place in the ONE Flyweight World Grand Prix finals with a unanimous decision win over ultra-tough Tatsumitsu Wada! @MightyMouse #WeAreONE #DawnOfHeroes #Manila #MartialArts pic.twitter.com/1uaCiNgQHn
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3R、和田が右ローを放つと、DJは蹴り足をすくって倒す。和田は下から三角絞めを狙うが、DJは外してハーフで押さえ、サイドを狙う。DJがトップポジションに戻り、スペースを作って左肘を当てると、和田は右目の横から出血してしまいドクターチェックを受ける。再開後もDJは上からコントロールし、動く和田のバックを度々奪って、さらにチャンスを作ろうとする。残り1分、スタンドに戻ると、最後は和田が倒してバックを取りかけるが、目立った攻撃には持ち込めず終える。
大接戦だったが、記者採点は肘のカットでダメージを与えたDJ。ジャッジ3者も同じで、DJの勝利となったが、DJには笑顔は無く、和田が大きく株を上げる試合となった。
第10試合 MMA フライ級(61.2kg)GP 準決勝 5分3R
○ダニー・キンガド(フィリピン)
×リース・マクラーレン(オーストラリア)
判定2-1
1R、キンガドがパンチを振るいながら前に出るが、マクラーレンが最初のタックルで倒してトップキープする。マクラーレンは肩固めを狙いながらサイドへ。キンガドは脱出して上になると、腕十字を速攻で狙うが、まだ元気なマクラーレンは逃げ、バックマウントを奪い、裸絞めを狙い続ける。最後はキンガドが脱出する。
2R、キンガドの右のカーフキックをもらい、マクラーレンはバランスを崩すが、組み付いて倒してまたも上になりサイドへ。キンガドがすぐ脱出し、右のカーフキックを当てるが、マクラーレンはまたもタックルで倒してトップキープする。マウント、バックと移り、トップに戻ってからもコントロールを続ける。
3R、マクラーレンはタックルを仕掛けるが、キンガドは腕を巻いて逆に倒してからスタンドに戻す。キンガドは右フックから浴びせ倒すが、マクラーレンは脱出し、スクランブルの状態から倒し、2R同様にトップをキープし、自分のペースに引き戻す。キンガドはスタンドに戻し、押し込んで足を掛けて倒し、残り1分半でようやくチャンスが巡ってくる。キンガドはサイドを取り、パウンドを落とすが、最後はマクラーレンが立って押し込んで終える。
グラウンドコントロールならマクラーレンだが、ローのダメージならキンガドという接戦に。記者採点はマクラーレンだが、ジャッジ2者はダメージ重視でキンガドの勝利&決勝進出となった。
第9試合 ムエタイ バンタム級(65.8kg)(肘有り・オープンフィンガーグローブ着用) 3分3R
○ロートレック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
×アンドリュー・ミラー[Andrew Miller](英国)
3R 0’49” KO (右フック)
第8試合 MMA フライ級(61.2kg)GP リザーブバウト 5分3R
×ジェヘ・ユスタキオ(フィリピン/元ONE王者)
○若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A/パンクラス2位)
1R 1’59” KO (右ストレート)
若松は3月の両国でのGP一回戦でDJに2Rギロチンで一本負け。インタビューでは「DJ戦を終えて、自分にはやっぱりKOを狙いに行くのが一番合うじゃないかと思いました。それまでは3R全てを通して巧く戦おうと思っていたんですけど、自分らしくないなって。これからは進化した若松佑弥を見せたいです」と話していたが、今回は有言実行のファイトを繰り広げる。
1R、若松は中央に構え、出入りしつつ右ローを当て、左のフェイントを織り交ぜながら右ストレートを当てる。ユスタキオはロープを背負い、時折パンチやバックスピンキックを返し、危険なムードを漂わせる。だが若松は左のパンチを振った後、右ストレートをアゴにクリーンヒット。不意を打たれたユスタキオは真後ろに倒れダウンし、若松がパウンドを数発当てたところでレフェリーがストップした。
Yuya "Little Piranha" Wakamatsu takes out former flyweight king Geje Eustaquio with an ELECTRIFYING KO in a ONE Flyweight World Grand Prix alternate bout! @Yuya0209C4 #WeAreONE #DawnOfHeroes #Manila #MartialArts pic.twitter.com/vh1dvLfA4x
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若松は3年前の夏に亡くなった盟友・秋葉尉頼の遺影を掲げて勝ち誇る。若松はアウェーながらも勝利者インタビューを受け「最高です。2連敗中で苦しんでいたんですけど、死ぬ気で全て懸けてやって来ました。右が当たった時は感触がありました。怖かったですけど、やって来たことができました」と話した。
第7試合 ライト級(77.1kg) 5分3R
×ホノリオ・バナリオ(フィリピン/元ONE王者)
○パク・デソン(韓国)
判定0-3
第6試合 MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
×レアンドロ・イッサ(ブラジル)
○竹中大地(パラエストラ和泉/元修斗環太平洋王者)
3R 1’39” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
竹中は2月のバンコク大会でマーク・フェアテックス・アベラード相手に逆転のTKO負けを喫して以来の試合。今回の相手・レアンドロ・イッサはイヴォルブMMAに所属する柔術黒帯で、今成正和、佐々木憂流迦に勝った実績がある。
試合場はリング。1R、竹中がサウスポーに構え、前に出て来るイッサに左ミドル、ローを当て続ける。イッサが組み付いて来ると、竹中が倒し、バックに回り込もうとするが、イッサは防御し、上から押さえ込む。イッサはその先の攻めは乏しいが、竹中に立たれた後も組み付き続け、主導権を維持する。
2R、前に出続けるイッサを竹中は回ってかわし続ける。イッサが右フック、竹中が左ミドルを当て、またもイッサが組み付いて押し込む。中盤、離れると、竹中が少しずつ左ミドル、左右のパンチのヒットを増やすが、またもイッサが押し込んで倒す。竹中はギロチンで迎撃するが、極まりは浅く、外れてイッサが上をキープして終える。イッサは右まぶたをカットして出血している。
Dangerous Daichi Takenaka finishes BJJ World Champion Leandro Issa with HEAVY ground and pound in Round 3! @TRD_takenaka #WeAreONE #DawnOfHeroes #Manila #MartialArts pic.twitter.com/pnwIZDPYSY
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接戦で突入した3R、竹中が右フックを当てると、一瞬イッサがぐらつく。竹中もパンチをもらって額から出血するが、ステップして回り続けた後、一気に距離を詰め左フックを当て、イッサをダウンさせる。竹中は上からパウンド、顔面膝を当てて追い詰め、最後はパウンドでイッサの動きが止まったところでレフェリーストップ。竹中が今後につながる勝利をもぎ取った。
第5試合 MMA ウェルター級(83.9kg) 5分3R
○ジェームズ・ナカシマ[James Nakashima](米国)
×岡見勇信(EXFIGHT)
判定3-0
UFCで活躍した岡見は、ONE Championshipを最後の戦場に選んだが、5月のジャカルタ大会での初戦では、2Rにキャムラン・アバソフの右フックをもらい、パウンドを浴びてTKO負け。昨年12月の最後のUFC含め2連敗となり、インタビューでは「今回勝てば自分を改めて信用できる」と発言。MMA 11戦全勝のナカシマ戦は岡見自身を試す絶好の相手だったが、今回も厳しい戦いとなる。
1R、両者サウスポーに構え、岡見が右ジャブを突いてから片足タックルを仕掛けて崩し、背後に回り込んでしがみつく。岡見はコーナーに押し込んでから、抱え上げて倒す。だがナカシマは下からすぐさまノーアームギロチンを極め、引っ繰り返してマウントポジションになってからも締め上げ続ける。岡見はタップしかけそうになるも、間一髪で耐えると、ナカシマは固執せずギロチンを外してトップをキープする。終盤は岡見が脱出して立って組み付いた状態で終える。
2R、お見合いが続き、組み付くと、ナカシマはアッパーを当てて突き放す。岡見は片足タックルを仕掛けるが、レスリングで活躍したナカシマは突き放す。するとナカシマが岡見をロープにじわじわ詰め、右と左のストレートを連続で当て、岡見はダウンする。ナカシマは深追いはせずトップキープし、時折スペースを作ってパウンドを当てる。最後は立って、ナカシマがロープに押し込んで終える。
Welterweight contender James Nakashima 🇺🇸 remains undefeated with a POWERFUL unanimous decision win over Japanese legend Yushin Okami! #WeAreONE #DawnOfHeroes #Manila #MartialArts pic.twitter.com/Io1qhu71R9
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3R、岡見はタックルを繰り返すが、ナカシマは軽々と切り続ける。中盤、岡見がようやくテイクダウンを奪うが、すぐナカシマは立つ。岡見はその後も背後からしがみつき、引っ張って倒し、バックマウントを取りかけるが、ナカシマは動きを読んだように体をひねって上になる。最後、スタンドに戻り、岡見はパンチを振るうが、ナカシマはジャブとステップでかわし続け試合終了。ナカシマが2度大きなチャンスを作りつつ、危なげない試合運びで勝利し、岡見は3連敗となってしまった。
第4試合 MMA フェザー級(70.3kg) 5分3R
×エドゥアルド・ケリー(フィリピン)
○シャ・ビン[Xie Bin](中国)
2R テクニカル判定0-3
※2R、シャの後頭部へのパンチ連打の反則でケリーが試合続行不可能に。それまでの内容で判定
第3試合 MMA ストロー級(56.7kg) 5分3R
×ポンシリ・ミッサティット(タイ)
○ミャオ・リータオ [Miao Li Tao](中国)
判定0-3
第2試合 MMA 女子ストロー級(56.7kg) 5分3R
×サマラ・サントス[Samara Santos](ブラジル)
○三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A/パンクラス2位)
2R 0’39” アームバー
三浦は2月のシンガポール大会でONE初参戦し、得意のアームロックで秒殺勝利して以来の試合。サントスは昨年9月にONEに初参戦し、女子ストロー級王者・ション・ジンナンに3R TKO負けした選手のため、三浦は勝ち方次第でタイトル挑戦に大きく近づくことだろう。
1R、開始すぐに三浦が組み付き、10秒足らずで得意の首投げで倒し、袈裟固めで押さえる。サントスは足を上げ、横三角絞めで捕まえる。三浦は上四方の位置になり、サントスの頭に膝を連打するが、後頭部に時折当ててしまい、レフェリーから注意される。サントスは極まり自体は浅くとも横三角を外さず、膠着状態になる。最後は外れ、三浦の袈裟固めに戻ってゴングが鳴る。
2R、三浦は首投げではなく、タックルで倒し、サイドで押さえてから、またも袈裟固めへ。ややサントスの頭に近い位置で押さえ込むことで、サントスの横三角を封じた後、相手に動かれる前に両足でサントスの腕を挟み、アームバーを極めてタップを奪った。
Japanese 🇯🇵 phenom Ayaka Miura secures a stunning submission win over former ONE Strawweight World Title challenger Samara Santos! @ayk917m #WeAreONE #DawnOfHeroes #Manila #MartialArts pic.twitter.com/CyAfxV5Zit
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第1試合 MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
×スノト(インドネシア)
○ムハマド・アイマン(マレーシア)
判定0-3