ONE Championship 2.16 バンコク:中原由貴、初戦はKO勝ち。上久保周哉が3連勝。竹中大地、無念の逆転負け
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ONE: CLASH OF LEGENDS
2019年2月16日(土) タイ・バンコク・インパクトアリーナ
レポート:井原芳徳 photos by ONE Championship
第10試合 MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
×キム・デファン[Dae Hwan Kim](韓国)
○上久保周哉(TRY.H studio)
判定0-3
上久保は7月、11月とONEに参戦し2戦とも勝利している。今回の相手、デファンは昨年2月に竹中と戦った選手で、1Rに竹中がスタンド状態からの裸絞めで追い込んだが、デファンが竹中を頭からマットに落とす反則を犯し、即失格となり、竹中が勝利している。デファンは続く4月の試合で今成正和に判定勝ちし、10月の試合でも勝利し2連勝中だ。
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今回の試合場はケージではなくリング。1R、上久保が序盤から片足タックルを仕掛け、コーナー際で背後に回り込み、しつこく押し込む。上久保はデファンの細かく当てる肘で右まぶたから出血するが、押し込み続け、中盤にテイクダウンに成功する。デファンの背中をロープにつけさせたまま、マウントに近い体勢になり、細かくパウンドを当てる。終盤、デファンが立つが、上久保はすぐ倒し、上になったまま終える。
2Rも開始早々から上久保が上に。ハーフから肩固めを狙いながらサイドポジションに移る。もがくデファンを押さえ続け、コツコツとパウンドを当てる。上久保が攻勢を維持しているが、ダメージは与えられておらず、出血はあるため、まだ油断はできない。
3Rも上久保が30秒ほどでテイクダウンに成功する。コーナー際で背後に回り、裸絞めのチャンスをうかがう。以降もハーフガードを長時間キープする。終盤に立たれるが、すぐグラウンドに戻し、トップキープして試合終了。上久保が今回も得意の寝技で攻め続けONEでの連勝を3に伸ばした。
第9試合 MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
○マーク・フェアテックス・アベラード[Mark Fairtex Abelardo](ニュージーランド)
×竹中大地(パラエストラ和泉/元修斗環太平洋バンタム級(61.2kg)王者)
3R 2’34” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる唇のカット)
竹中は昨年2月のキム・デファン戦の後、9月・12月と、2試合連続で対戦相手の計量失格で試合が消滅している。2019年は心機一転、好スタートを切りたいところだろう。対戦相手のアベラードはニュージーランド出身でタイ在住の選手。シャードッグのデータによるとMMA 17勝(10KO/3一本)5敗。グアムのPXCで成果を残し、ONEのトライアウト「ウォーリアーシリーズ」で2勝しONEの本大会デビューを勝ち取った。
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1R、竹中はサウスポーに構え、左ミドル、左テンカオを当てた後、1分足らずでタックルを仕掛けてテイクダウンに成功する。ハーフガード、サイドポジションとじっくりと移動し、3分過ぎにマウントを奪う。パウンドを落とすと、アベラードが脱出したが、すぐ倒してサイドに戻し、アベラードが逃げようとする動きに合わせてバックマウントを奪い、裸絞めを仕掛けようとするが時間切れとなる。
2Rも竹中が左ミドルを当て、1分半ごろにタックルでテイクダウン。マウント、バックと早い段階から移行する。裸絞めを狙い続けるが極めきれない。すると3R、まさかの展開に。
3Rは竹中が1分足らずでアベラードを倒す。だがアベラードが下から左肘を連打していると、竹中は唇から出血する。ドクターチェックが入ると、ストップがかかり、逆転負けとなってしまった。
第3試合 MMA フェザー級(70.3kg) 5分3R
×エミリオ・ウルティア(米国)
○中原由貴(マッハ道場/パンクラス・フェザー級(65.8kg)1位)
3R 2’50” TKO (レフェリーストップ:左フック)
中原は2015年からパンクラスに上がり、その年のネオブラッド・トーナメントは準優勝に終わったものの、15年11月の試合からは破竹の7連勝。田村彰敏、田中半蔵らを下し、昨年12月のパンクラスでは中村晃司をわずか51秒でKOしている。
ONE初戦の相手・ウルティアはタイ在住の米国人。ONEには17年8月から参戦し2連勝したが、4月にマラット・ガフロフに肩固めで一本負け、7月にリー・カイウェンにTKO負けしており、3連敗は免れたいところだろう。
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1R、中原はサウスポーに構えてプレッシャーをかけ続けて主導権を握る。まだ慎重だが、随所で左ストレート、ハイを放って脅かす。3分過ぎになると少しウルティアも圧力をかけ返し右ストレート、右ローを返す場面も。まだはっきりした差は無い。
2R、次第にウルティアが圧力をかける時間が増える。一気に出る時の右フック、右肘は勢いがある。中原は防御できているものの、下がり続けて印象が悪い。
3R、序盤から中原がタックルで倒すが、ウルティアはすぐスタンドに戻す。ウルティアは中原の次のタックルを切り、押し込んで肘を当てる。中盤、ウルティアが片足タックルを仕掛けるが、中原は切る。中原が左ミドル、右ボディストレートを効かせると、ウルティアが口が開き、疲れた様子を見せるように。すると中原が右ボディストレートを当ててから、ガードの下がったウルティアに左フックをクリーンヒット。ウルティアがダウンし、すぐさまレフェリーがすぐさまストップ。中原が苦しみながらもONE初戦で白星をもぎ取った。
第12試合 メインイベント ONEムエタイ・バンタム級王座決定戦 3分5R
○ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
×ハン・ジーハオ(中国)
判定3-0
※ノンオーが王者に
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第4試合 ムエタイ 67.5kg契約 3分3R
○チャムアトーン・ファイタームエタイ(タイ)
×チャーリー・ピータース
判定3-0
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