ONE Championship 7.7 中国:和田竜光、ONE初戦はオーストラリアの寝業師に判定負け
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ONE Championship「ONE: BATTLE FOR THE HEAVENS」
2018年7月7日(土) 中国広東省・広州天河体育館
レポート:井原芳徳 photos by ONE Championship
メインイベント ONEスーパーシリーズ・キックボクシング女子アトム級(52.2kg)王者決定戦 3分5R
×ヨードチェリー・シットヨートン[Yodcherry Sityodtong](タイ)
○チャン・カイティン[Chuang Kaiting/キル・ビー](台湾)
判定0-3
※チャンが王者に
4月から始まったONEの立ち技部門・スーパーシリーズ。ムエタイとキックボクシングの2ルールがあり、キックボクシングは肘無し、首相撲のブレイクは早めのルールだ。採点はラウンドごとに点数をつけ、マストシステム。今大会の試合場はリング。
キル・ビーは日本でMIO、KANA、小林愛三に敗れているボクシングベースの選手。左の前蹴りとジャブでフェイントを仕掛けつつ、細かく素早い動きで圧力をかけ、時折ロープに詰めてパンチを連打する展開を繰り返し、序盤から主導権を維持し続け判定勝ちした。
Kai Ting Chuang scores a thrilling unanimous decision over Yodcherry Sityodtong & becomes the inaugural ONE Super Series Kickboxing Atomweight World Champion! #BattleForTheHeavens #Guangzhou #MartialArts pic.twitter.com/2cpjYcf6dA
— ONE Championship (@ONEChampionship) 2018年7月7日
第9試合 セミファイナル フライ級(61.2kg) 5分3R
×和田竜光(フリー/DEEPフライ級王者)
○リース・マクラーレン(オーストラリア)
判定1-2
和田竜光は4月に高橋誠に判定勝ちしDEEP王座を防衛し8連勝中。6月4日にONE Championshipとの新たな日本人契約選手として発表され、今回が初戦だ。マクラーレンは15年12月からONEに参戦し、2連勝の後、16年12月にビビアーノ・フェルナンデスのバンタム級王座に挑戦したが判定負けした。昨年8月のケビン・ベリンゴン戦ではわずか62秒でKO負けしたが、その後はフライ級に階級を落とし、2試合ともブラボーチョークと肩固めで一本勝ちしている。
1R、サウスポーに構えるマクラーレンに対し、和田はパンチの連打で詰めるが、マクラーレンは組み付き、お互いテイクダウンを狙う。マクラーレンが首相撲で捕まえ、右膝を放つと、ローブローとなり、2分ほど休憩時間が設けられる。ブレイクした状態で再開後、今度は和田が両脇を差してコーナーに押し込んでテイクダウンに成功する。オリヴィエ・コスト・レフェリーはいったんストップしてリング中央に両者を移す。マクラーレンは下から腕十字を狙おうとするが、和田は対処して、時折振りほどいてパウンドを落とす。残り1分、スタンドに戻り、またも首相撲になると、和田が右肘、マクラーレンが右フックをヒットし終了。お互いのスタンド、グラウンドでのスキルが1R目から発揮される展開に。
2R、和田がスタンドで右ストレート、右ローを当てていたが、一瞬の隙を突いてマクラーレンが足元へのタックルでテイクダウンに成功する。和田が下から密着し防御を続けるが、マクラーレンはいったん立ち上がってから、うまく和田の足を超えてマウントポジションを奪取。もがく和田の背後に回り、バックマウントでガッチリ捕獲し、裸絞めを狙う。マクラーレンは腕十字、アームロック、腕十字と次々狙いを変えていく。和田は動きを読んで防御を続け、残り30秒で立ち上がるが、最後はまたもタックルで倒され、背中をつけた状態で終える。和田はすぐ立ってコーナーに戻り、体力はまだあるようだが、3Rにフィニッシュかインパクトのある攻撃をできないと勝てない状況に。
Reece “Lightning” McLaren picks up a hard-fought split-decision win against a game Tatsumitsu Wada! #BattleForTheHeavens #Guangzhou #MartialArts pic.twitter.com/CwEXun4QrP
— ONE Championship (@ONEChampionship) 2018年7月7日
3R、和田は自ら組みに行き、両脇を差し、1R同様にテイクダウンに成功。トップからハーフに移り、じっくり固め、終盤勝負に向けて作ろうとしていたが、コスト・レフェリーはブレイクをかける。和田は気持ちを切り替え再び詰めて組み倒そうとするが、逆にマクラーレンに倒されてしまう。セコンドの長南亮氏からは「勝負だ」という声が飛び、和田は足を登らせたり肘を当てたりしながら必死に打開を図ろうとするが、残り30秒、またもマクラーレンがパスガードに成功すると、マウントを奪い、パウンドを連打し、腕十字を狙ったところで終了のゴングが鳴る。記者採点はチャンスを2Rと3Rに作ったマクラーレン。意外にもジャッジ1者が和田につけたが、順当に2者がマクラーレンにつけ、和田は判定負けとなった。和田は奮闘も、ONE初戦からつまづいてしまった。
第8試合 キックボクシング 105kg契約 3分3R
×アンドレ・メウニエル[Andre Meunier](オーストラリア)
○イブラヒム・エル・ボウニ(モロッコ)
1R 1’31” KO
K-1で上原誠、KOICHI、ロエル・マナートをKOしているエル・ボウニがONE初参戦。強引にパンチを振って突進してくるメウニエルに対し、エル・ボウニは落ち着いてステップでかわし、右ストレートを当ててダウンを奪取。既にメウニエルはダメージが大きく、右ストレートでマットに沈めた。
Ibrahim El Bouni KOs Andre Meunier with an electrifying at 1:31 of Round 1! #BattleForTheHeavens #Guangzhou #MartialArts pic.twitter.com/2fcbDkpBMH
— ONE Championship (@ONEChampionship) 2018年7月7日
第3試合 バンタム級(-65.8kg) 5分3R
×スノト(インドネシア)
○上久保周哉(TRY.H studio)
2R 3’54” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
上久保もONE初戦。パンクラス・DEEP・TTF等で7勝1敗1分の実績がある。スノトはONEに15年から上がり、3勝利3敗のあと4連勝と勢いのある選手だ。
1R、スノトが最初からタックルで倒すが、上久保はすぐ立ってコーナーに押し込む。膠着ブレイクがかかるが、再び上久保が片足タックルを仕掛けてテイクダウンに成功。コーナー際で上になり、ハーフガードからパウンドと肘と膝をコツコツと当て続ける。
2R、既にスタミナが切れている様子のスノトがタックルを仕掛けて先手を取ろうとする。上久保は切って上になると、スノトも脱出して上になろうとして場内を沸かせるが、力が入りきらず、1分足らずで上久保がサイドポジションをキープする。肘と膝のラッシュで追い詰め、スノトは立って逃げるが、すぐ上久保はグラウンドに戻す。その後もパウンドで少しずつ追い詰めると、最後は鉄槌を連打したところでレフェリーがストップした。
Shuya Kamikubo makes a sensational ONE debut, defeating "The Terminator” Sunoto with a rousing TKO at 3:54 of the second round! #BattleForTheHeavens #Guangzhou #MartialArts pic.twitter.com/nre3KT0VXb
— ONE Championship (@ONEChampionship) 2018年7月7日