UFC 7.7 ラスベガス:ダニエル・コーミエ、1R KO勝ちでライトヘビー級に続きヘビー級制覇。ブロック・レスナーと挑発合戦
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UFC 226: Miocic vs. Cormier
2018年7月7日(土/現地時間)米国ネバダ州ラスベガス:T-モバイルアリーナ
レポート:井原芳徳 情報協力:UFC日本広報
(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)
第11試合 メインイベント UFCヘビー級チャンピオンシップ 5分5R
×スティペ・ミオシッチ(王者)
○ダニエル・コーミエ(挑戦者、ライトヘビー級王者)
1R 4’33” KO (右フック)
※コーミエが王者に
ミオシッチは1月に6連続KO・一本勝ちの快進撃を続けていたフランシス・ガヌーを判定で退け、3度目の王座防衛。自身の連続KO勝ちは5で止まったが、連勝も6に伸ばし安定政権化している。
挑戦者のコーミエは1階級下のライトヘビー級王者。2階級同時制覇を目指す。ミオシッチが前回防衛したのと同じ大会で、ヴォルカン・オーズデミアに2R TKO勝ちし、ライトヘビー級王座を防衛して以来の試合となる。
ミオシッチもコーミエも、前日にフィナーレを迎えたTUFシーズン27でコーチ役を務めていた。計量での体重はミオシッチが242.5ポンド(110kg)、コーミエが246ポンド(111.58kg)。コーミエが3.5ポンド(1.5kg)重い。
セミメインが終わると、元王者でプロレスのWWEで活躍中のブロック・レスナーがオクタゴンサイドに登場。UFCの中継カメラも客席の合間を通るレスナーの姿を一部始終映し、この試合の勝者との対戦ムードを醸成する。(なお、当初予定されていたセミのフェザー級チャンピオンシップ・マックス・ホロウェイ(王者) vs. ブライアン・オルテガ(挑戦者)は、ホロウェイの負傷で中止となっている。)
They're exchanging in round 1! Miocic and Cormier eating each other's shots! #UFC226 pic.twitter.com/jc0iqemDzC
— UFC (@ufc) 2018年7月8日
1R、背の高いミオシッチが中央から詰め、パンチを振るい、コーミエが嫌がって組み付くと、ミオシッチが押し倒す。コーミエはすぐ立つが、ミオシッチが金網にコーミエを押し込み続ける。中盤に離れると、ミオシッチがパンチ、左の膝蹴りを当て主導権を維持する。逆にコーミエが前に来れば、さっと離れて距離を取る。

LAS VEGAS, NV – JULY 07: Daniel Cormier punches Stipe Miocic in their UFC heavyweight championship fight during the UFC 226 event inside T-Mobile Arena on July 7, 2018 in Las Vegas, Nevada. (Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)
3分半が経過し、ミオシッチが左右のストレートを連打するが、コーミエはひるまず前に出て左ジャブからの右フックをお返し。場内は沸く。その後、コーミエが右ジャブを振った際、指先がミオシッチの左目に入り、一時中断する。2分ほどで再開するが、ミオシッチは口をパクパクしており、サミングの影響もあってか少し息が落ち着かなくなっている様子だ。
それでもミオシッチは右フックを当てるが、コーミエが左ミドルをお返し。さらにミオシッチが左ジャブを当てて、ミオシッチが若干苦し紛れに組み付くと、コーミエが押してスペースを作って、すぐさま右フックをミオシッチのアゴにクリーンヒット。腰から崩れたミオシッチに、コーミエがパウンドを連打したところで、すぐさまマーク・ゴダード・レフェリーがストップした。
DANIEL CORMIER IS THE NEW HW CHAMPION! #UFC226 pic.twitter.com/zXBkQm2IVQ
— UFC (@ufc) 2018年7月8日
試合後、ベルトを巻いたコーミエが、39歳での2階級制覇を喜んだ後、客席のブロック・レスナーに呼びかけ、レスナーは大歓声の中、笑顔を浮かべて両手を上げてケージに入る。そしてコーミエのほうを向くと、すぐに怖い表情に変わり、両手でコーミエの胸を突いて、UFCのデイナ・ホワイト代表と警備員が2人を制止する。コーミエは警備員を押しのけ突き返し、2人はマイクでFワードを織り交ぜながら舌戦を繰り広げる。少し落ち着くとコーミエは金網によじ登り、2本のベルトを観客に誇示した。
DC calls out Brock Lesnar!
LESNAR IS IN THE CAGE!! #UFC226 pic.twitter.com/XTz7q16GJo
— UFC (@ufc) 2018年7月8日

in their UFC heavyweight championship fight during the UFC 226 event inside T-Mobile Arena on July 7, 2018 in Las Vegas, Nevada.
レスナーはUFC王者となったのは10年前の2008年で、2年後にケイン・ヴェラスケスにKO負けして王座陥落し、続くアリスター・オーフレイム戦でもKO負けしWWEに戻った。16年7月のマーク・ハント戦でUFCに戻って判定勝ちしたが、ドーピング検査で失格となっていた。7月12日で41歳に。本当に再復帰するなら、まずは上位ランカーとの試合で今の力量を示し、ドーピング問題でも信頼を回復する手順を踏んでくれることを期待したい。

LAS VEGAS, NV – JULY 07: Daniel Cormier celebrates his victory over Stipe Miocic in their UFC heavyweight championship fight during the UFC 226 event inside T-Mobile Arena on July 7, 2018 in Las Vegas, Nevada. (Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)
◆コーミエ「ずっとヘビー級で戦っていたし、自分にできることを知る前に階級を離れた。今は答えが分かる。俺が新王者だ! 研究してみたら、スティペはクリンチになると手が下がって後退することが分かったから、そこに取り組んできた。キャンプの間、ずっとトレーニングパートナーをノックアウトすることに集中したし、今日はオクタゴンでそれができた。39歳、何度も2番にはなってきたけど、今日はやりたかったことをすべてやれた。長い付き合いのヤツがいる。一度も彼と戦うなんて考えたこともなかった。あいつもレスラーでオールアメリカン。ブロック・レスナーよ、俺にかかってこい。あとで葬ってやるからな!
H I S T O R Y#UFC226 pic.twitter.com/UxjlCQDSw8
— UFC (@ufc) 2018年7月8日
第10試合 ヘビー級 5分3R
×フランシス・ガヌー(1位)
○デリック・ルイス(5位)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)
ガヌーはUFC 6連続KO・一本勝ちの後、王者ミオシッチに挑戦し判定負けして以来の試合。ルイスは昨年6月にマーク・ハントに4R TKO負けし連勝が6で止まったが、前回2月の試合でマーチン・ティブラに3R TKO勝ちしている。
1R、ガヌーはサウスポーに構え、2分ほどでスイッチして、中央からじわじわ圧力をかける。ルイスは距離を取って回り、お互い強く警戒している様子で、なかなか攻撃を出さない。ガヌーはフック、ルイスはミドルを空振りさせ威嚇する。3分半、ルイスが右ミドルを当ててから組み付くが、ガヌーは対処して突き放し、元の間合いに。どちらもほとんど攻めないまま終わる。記者採点は10-9で圧力をかけ続けたガヌー。
2Rもお見合いが続き、1分半過ぎにルイスが右フックから組み付くが、これもガヌーが突き放し元通りに。3分40秒が経つと、ハーブ・ディーン・レフェリーは両者に攻めるよう注意する。ディーン氏はあくまで戦いの仲介者として、可能な限り干渉しないといった様子だ。記者採点は9-10で若干ながら積極的な印象のルイスとしたが、2Rとも10-10でもいいぐらいだ。観客からは歓声、拍手、口笛が飛ぶが、ブーイングは意外と少なく、それなりにこの緊張感を楽しんでいる様子だ。

in their heavyweight fight during the UFC 226 event inside T-Mobile Arena on July 7, 2018 in Las Vegas, Nevada.
3Rも結局、お互いほどんど攻めない状態が続くが、残り1分を切って、ようやくルイスが右フック、ロー、ミドルを積極的に出して少し当てるように。ガヌーはパンチを振るが空振り。最後、ガヌーはタックルを仕掛け、ブザーが鳴ってもルイスを叩こうとし、いつもよりブザーが長く鳴る。記者採点は9-10でヒットのあったルイス。計28-29でルイス。ジャッジ3者もルイスを支持したが、ルイスにも笑顔も無く、勝利者インタビューもないまま会場はすぐ暗くなった。
◆ルイス「こんな試合、誰も勝ちたいと思わないだろ。試合前から背中に問題があって、必要だった機動性がなかったんだ。プランは相手にプレッシャーをかけてケージ際に追い込むことだったんだけど、それをするだけの機動性がなかった。最悪の気分だ」
The Black Beast gets it done.#UFC226 @TheBeast_UFC pic.twitter.com/MaDb5IKjqo
— UFC (@ufc) 2018年7月8日
第9試合 ウェルター級 5分3R
×ポール・フェルダー(ライト級14位)
○マイク・ペリー
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)
第8試合 ライト級 5分3R
×マイケル・キエーザ(9位)
○アンソニー・ペティス(12位、元王者)
2R 0’52” 腕ひしぎ三角固め
キエーザは計量で1.5ポンドオーバー。1R、体格で勝るキエーザがテイクダウン、ポジショニングで優勢。ペティスもスタンドに戻して抵抗する。残り1分、サウスポーのキエーザに、ペティスが右のインローを2発強打。少し動きが落ちたキエーザに対し、終了間際には右ストレートを当てると、キエーザが後ろに倒れるが、すぐブザー。最後のこの展開をジャッジはどう評価するか?
すると2R、ペティスが右ミドル、右ストレートキエーザはぐらつく。ペティスが飛び膝で突進してキエーザを押し倒し、キエーザはもがいてひっくり返して上になるが、ペティスは三角絞めで捕まえ、横にずれて三角の状態のままアームバーを極めタップを奪取。愛称通りの「ショータイム」を展開し、超満員の観衆からの喝さいを浴びた。
The punch that set up the finish ..#UFC226 @ShowtimePettis pic.twitter.com/rJZowkNGiq
— UFC (@ufc) 2018年7月8日
第7試合 ライトヘビー級 5分3R
×グーカン・サキ
○カリル・ラウントリー [Khalil Rountree]
1R 1’36” KO (左ストレート→グラウンドパンチ)
1R、サウスポーで距離を取るラウントリーに対し、中央から圧力をかけるサキがオーソドックスからサウスポーにスイッチした直後、ラウントリーは右へ動き、左ストレートをクリーンヒット。サキはダウンし、ラウントリーが鉄槌を連打しフィニッシュ。キックから転向しUFC 2戦目のサキが、知名度で劣る新鋭に得意の打撃でやられ、UFC初黒星を喫した。
KHALIL ROUNTREE JR w/ the straight left drops Saki!#UFC226 pic.twitter.com/wg38uwA3bc
— UFC (@ufc) 2018年7月8日
第6試合 ミドル級 5分3R
×ユライア・ホール(9位)
○パウロ・コスタ (10位)
2R 2’38” TKO
第5試合 バンタム級 5分3R
○ハファエル・アスンソン(3位)
×ロブ・フォント(11位)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第4試合 ライト級 5分3R
×ランド・バンナータ
○ドラッカー・クロース[Drakkar Klose]
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第3試合 ウェルター級 5分3R
○カーティス・ミレンダー
×マックス・グリフィン
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
第2試合 ライト級 5分3R
○ダニエル・フッカー
×ギルバート・バーンズ
1R 2’28” KO
第1試合 女子ストロー級 5分3R
×ジェイミー・モイル
○エミリー・ウィットマイア[Emily Whitmire]
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)