ONE Championship 9.8 上海：小笠原裕典、ONE 2戦目はハキム・ハメッシュに1R KO負け
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ONE: BEYOND THE HORIZON
2018年9月8日(土) 中国・上海：バオシャン（宝山）アリーナ
レポート：井原芳徳 photos by ONE Championship
プレリミナリー第2試合 ムエタイ フライ級（61.2kg） 3分3R
○ハキム・ハメッシュ［Hakim Hamech］（フランス）
×小笠原裕典（クロスポイント吉祥寺／元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者）
1R 2’59” KO (右ストレート)
小笠原瑛作の兄としても知られる裕典は、6月23日のマカオ大会でONEに初参戦。日本人キックボクサーとしてONE初の契約選手だ。初戦はルイ・ボテーリョ相手に慎重なファイトが続いたが、2Rに右のバック肘一撃でKO勝ちしインパクトを残した。今回の裕典の相手、ハキム・ハメッシュは15年にK-1に参戦し、武尊と堀尾竜司に判定負けしている。近年は中国のGlory of Heroesにも参戦している。
試合場は中国での大会のためリング。1R、首相撲の展開が繰り返されるが、圧力をかけているのはハメッシュの方。ONEのリングは通常よりも広いが、ハメッシュが裕典をロープまで詰めると、左ジャブを振ってから右ストレートでダウンを奪う。裕典は立ち上がるがダメージが大きく、ハメッシュがパンチの連打でロープに詰め、カウンターで右ストレートを当てて再びダウンを奪うと、大成レフェリーがストップした。
https://www.facebook.com/ONEChampionship/videos/623829734680047/
第3試合 MMA バンタム級（65.8kg） 5分3R
―ローマン・アルバレス（米国）
―竹中大地（パラエストラ和泉／元修斗元環太平洋バンタム級王者）
中止
竹中は2月のミャンマー大会でONEに初参戦。1Rにキム・デフォン（韓国）をスタンド状態からの裸絞めで追い込んだが、デフォンが竹中を頭からマットに落とす反則を犯し、即失格となり、竹中が勝利している。
不完全燃焼な結末となり、今度の試合こそ快勝したかったところだが、対戦相手のアルバレスが計量後に体調不良となり、試合が中止となってしまった。だがONEからは不戦勝と同等の扱いを受け、ファイトマネーと勝者ボーナスが支給される。
第7試合 メインイベント ONE女子ストロー級（56.7kg）チャンピオンシップ 5分5R
○ション・ジンナン［Xiong Jing Nan］（中国／王者）
×サマラ・サントス［Samara Santos］（ブラジル／挑戦者）
3R TKO (レフェリーストップ：右フックでダウン後)
※ションが2度目の防衛
ジンナンは中国のクンルンファイトで9勝1敗と活躍した後、昨年12月からONEに参戦。1月にティファニー・テオに勝利し初代ストロー級王者となり、6月にローラ・バリンに判定勝ちし防衛している。サントスはMMA 17戦11勝(6KO/2一本)5敗1分の25歳でONE初参戦。
1R、サントスが組み付いて押し込んで倒そうとしつつ、ロープを背にしながらオンブになろうとする。落とされた後も、しつこく組み付くが、ジンナンは突き放す。体格で回るジンナンは飛び膝から押し倒し、パウンドラッシュ。マウントを奪うと、引き続きパウンドと肘を連打するが、オリヴィエ・コスト・レフェリーは止めない。最後、ジンナンが腕十字を狙うが失敗する。
2R、ジンナンが腰投げでサントスを倒すが、反則のサッカーボールキックを当ててしまい、スタンドから再開する。サントスは引き込み気味に下になり、腕十字を狙うが、ジンナンは振り落とす。ブレイクがかかり、1回サントスが倒すが、力が入りきらず、ジンナンは立って腰投げで倒し返し、パウンドや膝を当てた後、腕十字を狙う。
3Rもジンナンが圧力をかけ蹴りとパンチを少しずつ当てていると、サントスはダメージが溜まり集中力が低下してきた様子。サントスが真っすぐ下がると、ジンナンが軽く右フックを当てただけに見えたが、サントスが力なく倒れたところでレフェリーがストップした。
これでジンナンは11月9日のシンガポール大会で、階級アップを表明しているアトム級王者のアンジェラ・リーの挑戦を受ける可能性が高まった。
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第6試合 セミファイナル MMA ライト級（77.1kg） 5分3R
×ホノリオ・バナリオ（フィリピン）
○アミール・カーン（シンガポール）
1R 4’34” 裸絞め
カーンはイヴォルブMMA所属。1R、スタンドの打撃戦で、カーンが左ミドルを当てると、バナリオも左ボディと左ミドルの連打を返すが、カーンはタックルで倒す。しかしバナリオはすぐスタンドに戻す。バナリオは再び左ミドルを当てるが、またもカーンがタックルで倒すと、素早くバックマウントを奪って裸絞めを狙う。バナリオが防御を続けたが、カーンはじわじわと足を動かして極めやすい体勢を作り、最後はガッチリを裸絞めを極めてタップを奪った。バナリオは連勝が5でストップ。カーンは5月に続き2連勝で、マーチン・ヌグエンの王座挑戦を熱望した。
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