ONE Championship 6.23 マカオ:小笠原裕典、バック肘でボテーリョをKO。安藤晃司、終盤にダウンし判定負け
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ONE: PINNACLE OF POWER
2018年6月23日(土) 中国・マカオ:スタジオシティ・イベントセンター
レポート:井原芳徳
第4試合 ONEスーパーシリーズ・ムエタイ フライ級(-61.2kg) 3分3R
×ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)
○小笠原裕典 [ゆきのり](クロスポイント吉祥寺/WBCムエタイ日本統一&INNOVATIONスーパーバンタム級王者)
2R KO (右回転肘打ち)
シンガポールを拠点とするMMA大会・ONEはAbemaTVでの生中継を4月から再開すると共に、月1~2回開催する各大会に最低2人の日本人を出場させることを確約し、6月4日には新たに4選手との契約を発表したばかり。ONEでは4月からキックボクシング部門をスタートしたが、日本人キックボクサーとして裕典は初の契約選手となる。
裕典はREBELS・KNOCK OUTで活躍中の小笠原瑛作の兄で1992年4月17日生まれの26歳。対するボテーリョは15年4月のK-1の-55kg 初代王座決定トーナメントに参戦し、一回戦で寺戸伸近に判定負けした選手。戦績38勝(8KO)7敗1分。契約体重は-61.2kgだが、ONEではMMAの試合含め、過度な減量を防止するため、通常より重めの契約体重が設定されている。階級区分や名称もMMAに準じており、実質56.7kg契約の試合となる。
1R、両者ともムエタイ式の高めの構え。ボテーリョが時折パンチを顔面とボディに当て、裕典は組んで膝蹴りを返す。ボテーリョは左右のミドルもヒット。終盤には崩しも決める。裕典はやや後手に回り続けている。採点はラウンド毎のマスト判定。記者採点は10-9でボテーリョ。
2Rもボテーリョがパンチを連打し、クリンチにつながる状況が繰り返されるが、裕典が少しずつ肘、膝を当て返し、体の硬さが解けてきた様子。すると中盤過ぎ、ボテーリョがパンチを上下に連打し、打ち終わった直後、裕典が右のバック肘をクリーンヒット。完全に不意を打たれたボテーリョはダウンしたまま立ち上がれず、裕典のKO勝ちとなった。
裕典は勝利者インタビューで、流ちょうな英語で話すと、最後は「I love you , Macao」とアピールし、観衆から拍手を浴びた。英語を駆使できることは、世界中で配信されているONEで存在感を示す上での強味となりそうだ。
A spinning back elbow KO gives Yukinori Ogasawara the victory over Rui Botelho at 2:54 of the second round! #PinnacleOfPower #Macau #MartialArts pic.twitter.com/SgXIYmJZq1
— ONE Championship (@ONEChampionship) 2018年6月23日
第8試合 ライト級(77.1kg) 5分3R
○イブ・タン [Ev Ting](マレーシア&ニュージーランド)
×安藤晃司(NEVER QUIT)
判定3-0
安藤はケージフォースで08年にデビュー後、10年の同大会終了当時まで参戦。翌年から香港が拠点のLegend FCを主戦場にし、ライト級王座を獲得したが、13年にこの大会も活動休止する。14年からONEに主戦場を移し3勝3敗。2年前には青木真也とも引き分けている。15年9月にロジャー・フエルタに判定勝ちしたが、16年4月のローエン・タイナネス戦、昨年8月のティモフィ・ナシューヒン戦と判定負けを喫している。
試合場はリング。1R、安藤がサウスポーに構えて蹴りを当て、タックルを仕掛け押し込む。ブレイクがかった後も安藤が圧力をかけ右ジャブ、左ストレートをヒット。タンも右ミドルを当てるが、手数が乏しい。
2Rも安藤がパンチを随所で当て主導権。パンチを連打でまとめる場面も増え、差がはっきりする。
3Rも安藤がパンチで優勢。だがタンも手数を上げ、必死に抵抗を続けていると、残り1分、タンが不意打ちの左の飛び膝を当て、安藤はまさかのダウン。タンがサッカーボールキックを放ちながら突進し、安藤は立ち上がって防御するが、その後も流れは変わらず終了。ONEのMMAの試合は、PRIDE・RIZIN同様にラウンド毎ではなく、試合全体で採点するため、フィニッシュに近づいたタンの判定勝ちとなった。
The human highlight reel "E.T." racks up an impressive unanimous decision victory over “The Commander!" #PinnacleOfPower #Macau #MartialArts pic.twitter.com/nrrNYLnGt0
— ONE Championship (@ONEChampionship) 2018年6月23日
第11試合 ONEフライ級(61.2kg)王座統一戦 5分5R
×アドリアーノ・モラエス [Adriano Moraes](ブラジル/王者)
○ジェヘ・ユスタキオ [Geje Eustaquio](フィリピン/暫定王者)
判定1-2
※ユスタキオが正王者に
第10試合 ONE女子ストロー級(56.7kg)チャンピオンシップ 5分5R
○ション・ジンナン [Xiong Jingnan](中国/王者)
×ローラ・バリン [Laura Balin](アルゼンチン/挑戦者)
判定3-0
※ションが防衛
第9試合 ONEスーパーシリーズ・ムエタイ 67kg契約 3分3R
○ペットモラコット・ウォー・サンプラパイ(タイ/ペッテンディープロモーション/元ルンピニー認定スーパーフェザー級王者)
×ファブリス・フェアテックス・デラノン [Fabrice Fairtex Delannon](フランス領ギアナ)
2R TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる右まぶたのカット)
Petchmorrakot Wor. Sangprapai elbows his way to a sensational ONE Super Series debut, winning via TKO at 0:43 of Round 2! #PinnacleOfPower #Macau #MartialArts pic.twitter.com/m9kEZ3cL7K
— ONE Championship (@ONEChampionship) 2018年6月23日