UFC 7.8 ラスベガス:平良達郎、試合中止から2週間隔で次戦決定。フライ級+2.27kgで10勝全て一本/KO勝利のメキシコ人選手と
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UFC 290(7月8日(土/現地時間)米国ネバダ州ラスベガス:Tモバイルアリーナ)に平良達郎(Theパラエストラ沖縄/元修斗フライ級世界王者)が出場し、エドガー・チャイレス[Edgar Chairez](メキシコ)と対戦することが決まった。平良をマネジメントするイリディウムが米国時間の6月27日にTwitterで発表した。
平良はMMA 13戦13勝(3KO/6一本) の23歳。沖縄出身・在住で、18年8月に修斗でプロデビューし、21年7月に福田龍彌を1Rで下し修斗世界フライ級王者となる。その4カ月後のVTJでチリの選手に1R裸絞めで一本勝ちし、昨年22年にUFCと契約した。
5月のUFC初戦ではカルロス・カンデラリオに判定勝ちし、10月の2戦目ではC.J.ベルガラに2R腕十字で一本勝ち。今年2月のヘスス・アギラー戦では、開始すぐにギロチンチョークに捕まるも、脱出してから猛反撃し、1R終盤に腕ひしぎ三角固めを極めて勝利。UFC 3連勝・2連続一本勝ちとし、2連続でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトの5万ドルの賞金を獲得している。
平良はUFC Fight Night 6月24日(現地時間)フロリダ大会でクレイドソン・ホドリゲスと戦う予定で、平良は前日の公式計量をクリアしたが、ホドリゲスは3ポンド(約1.36kg)したため、平良は対戦を拒否した。
平良のUFCでの対戦相手の計量トラブルは4試合で3度目。初戦のカンデラリオ戦は4月末に当初予定し、両者計量をクリアしたが、カンデラリオの体調不良で2週間後に試合が延期し、平良は再度減量していた。2戦目の相手のベルガラも3ポンドオーバーしていた。4戦目の相手のホドリゲスは、2月のシャノン・ロス戦においても1ポンドオーバーし、1R 59秒 TKO勝ちしていた。平良の対戦拒否発表後、所属先のTheパラエストラ沖縄の松根良太代表はツイートで「(マネジメント会社の)イリディアム代表ジェイソンと達郎、松根、岡田(遼)、チームで相談し、次戦、志し高い選手との試合をUFCに希望し今回は出場を見送る決断をしました」と説明し、ホドリゲスが計量オーバーを繰り返し、平良が被害を受け続けることに対して、毅然とした姿勢を示していた。
それからすぐ、早速UFC側は平良に2週間後の試合を用意した。相手のチャイレスもフライ級の選手だが、準備期間が短いため、フライ級の125ポンド(56.70kg)より5ポンド(2.27kg)重い130ポンド(58.97kg)契約で争われる。
チャイレスはMMA 14戦10勝(4KO/6一本)4敗の27歳。5月に日本の澤田千優らが上がりABEMAでも放送されたフロリダの大会「Combate Global」の元フライ級王者。昨年8月のUFCのトライアウト大会「デイナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ(DWCS)」で判定負けしたが、11月のUWCでギロチンで一本勝ち、3月のFury FCで腕十字で一本勝ち。8月のDWCS再登場を控えていたが、UFCから緊急オファーを受けた。勝った10試合は全てフィニッシュ勝利。下の動画はCombate Globalの試合ダイジェスト。左ミドルや膝蹴りでのKO勝ち、腕十字や裸絞めでのフィニッシュシーンが確認でき、寝技が得意な平良との攻防が見ものだ。チャイレスも平良と同じイリディウムのマネジメント下の選手のようで、イリディウムのTwitterはチャイレスのUFCとの契約とチャイレス×平良を連続で投稿している。
平良は試合発表後の28日朝のTwitterに「試合が決定しました。残りの期間しっかり準備して、思いっきり戦ってきます‼︎」と意気込みを記した。平良の告知用の公式アカウントによると、平良は米国に残り、ラスベガスに移動し、ufcパフォーマンス・インスティテュート、エクストリーム・クートゥアにて練習している。
平良は自身のYoutubeチャンネルでも次戦を報告した。一緒に登場した松根代表によると、平良は24日に試合をしたかったが、イリディアムや松根氏らが試合回避を説得したという。平良は「最初、2週間後は全くやる気が無かったんですけど」と明かしつつ「試合をしないと心が晴れないと思いました」「そこからは絶対試合したいってなりましたね」「ラスベガスで大きい会場で、自分の階級の(ブランドン・)モレノのタイトルマッチがあるとか、(アレクサンダー・)ヴォルカノフスキーがメインじゃんって興奮して、もしかして運命かと思いました」と話し、気持ちの切り替えはできている様子だ。8月26日のシンガポール大会での次戦のプランもあったが、平良が試合を希望するランカー達は既に試合のスケジュールが決まっていた。松根氏によると「この(7月8日の)試合を消化したら次はいよいよランカーとできるという話をもらっている」ことも背景にあったそうだ。