ムエタイ 6.27 タイ(レポ):ジャパンキックの昨年MVP・馬渡亮太、ペッティンディー主催興行で今回も判定勝ちし2連勝
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ペッティンディー主催「スック・ムエマンサナンムアン」
2023年6月27日(火) タイ・パトゥムターニー県・ランシットスタジアム
レポート:井原芳徳
メインイベント 132ポンド契約 3分5R
×チャマナオ・ラチャパットボン(タイ)
○リョウタ・サシプラパー[馬渡亮太](治政館/WMOインターナショナル・スーパーバンタム級王者、元ジャパンキック・バンタム級王者)
判定
馬渡は昨年、5戦5勝3KOの好戦績を残し、ジャパンキックの年間表彰で最優秀選手賞(MVP)・KO賞・最高試合賞の3冠を達成した。昨年12月からBOMで行われたRoad to ONE JAPANフェザー級ムエタイ日本トーナメントに参戦し、12月の一回戦は突破したが、4月の決勝で吉成士門に判定負けした。5月中旬からタイに渡り、26日(金)のペッティンディー主催興行に出場すると、同大会の常連選手であるヨードカンフィー・チャンピオンムエタイを相手に首相撲で渡り合いつつ、ミドルを度々当て、右肘でまぶたも切り裂いて優位に試合を運び判定勝ちした。
馬渡はその後もタイに残り、サシプラパージムで練習を続け、6月20日のペッティンディー主催興行に出場予定だったが、8日に中止が発表された。予定より1週間延びたが、ほぼ1か月の試合間隔となった。
1Rは静かな立ち上がり。終盤になって少しずつ両者攻撃が増え、馬渡は左ミドル、チャナマオは右ミドル、ボディストレートを当てるが、2R以降に備え深入りはしない。
2R、馬渡が中央で構え、相手の攻撃の後に左ミドルをヒットし、右膝等も当てる。チャマナオの右ローを馬渡は膝裏あたりにもらうと、少しバランスを崩すが、スリップするほどにはならない。最後は首相撲の展開となるが、目立った攻撃は互いに無く終わる。記者採点はここまでイーブン。
すると3R、チャマナオは前に出るようになり、膝、ミドルを積極的に出し、そのまま組む場面が増える。馬渡は下がる状況が続くが、組みの展開になればしっかり右膝を返し続け、離れ際には右ミドルを当てる。馬渡が攻撃を当てる際にも、場内には観客の大きな掛け声が響き、支持を受けているようだ。終盤には馬渡が膝だけでな左ボディフック、右肘もヒット。最後も右ミドルを強打して、有効打で上回って終える。記者採点は馬渡。
4R、組んでの攻防がさらに増え、お互い休まず膝を当てるため、レフェリーもさほどブレイクしない。その中で中盤、両者離れた直後、馬渡の右フックにチャマナオは右ミドルを合わせると、馬渡はフックの勢いのまま前方にスリップしてしまう。だが直後の組み際に馬渡も左肘をヒットし、好印象を作り返す。馬渡はその後も膝、肘を当て、チャナマオをロープにも押し込む。チャマナオは口が開きしんどそうだ。さらに馬渡は左右の前蹴りも当て、有効打で上回る状態で終える。記者採点は馬渡。
5R、チャマナオが序盤から崩しを繰り返し決め、やや好印象。馬渡が組みに行く場面も度々あるが、その先の攻めは乏しい。チャマナオも疲れてはいるももの、随所で当てる膝の数ではやや上か。とはいえおそらく2点差がついた状態を引っ繰り返すような攻撃には持ち込めず。残り30秒、チャマナオが流しに入ると、馬渡も離れた状態を維持し終了する。記者採点はチャナマオ。合計48-49で馬渡。ジャッジも馬渡を支持し、馬渡の判定勝ちとなり、これでペッティンディー主催興行2連勝となった。