UFC 7.26 アブダビ:44歳のノゲイラ弟、引退戦でショーグンにリベンジならず。元ミドル級王者ウィテカー、再起戦でティルに判定勝ち
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UFC on ESPN 14 : Whittaker vs. Till (UFC Fight island 3)
2020年7月26日(日)アラブ首長国連邦・アブダビ・ヤス島(UFCファイトアイランド)ザ・フラッシュ・フォーラム
レポート:井原芳徳
第試合 メインイベント ミドル級 5分5R
○ロバート・ウィテカー(1位、元王者)
×ダレン・ティル(6位、元ウェルター級王者)
判定3-0 (48-47/48-47/48-47)
UFCは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界各地での開催が難しいことから、アブダビの島に外部から隔離された環境を作り、7月12日から16日、19日、26日と4大会を開催。今回がそのシリーズの最終大会となる。
ウィテカーは昨年10月、イスラエル・アデサニヤに敗れミドル級王座から陥落。今年春には引退表明したがすぐ撤回し、またオクタゴンに戻って来た。ティルは18年9月にウェルター級王座陥落後、昨年3月にホルヘ・マスヴィダルに敗れて連敗となり、ミドル級に転向。昨年10月にケルヴィン・ガステラムに勝利し、ミドル級では今回が2戦目となる。
1R、ウィテカーがオーソドックス、ティルがサウスポーに構える。1分過ぎにパンチが交錯し、ティルの右フックが当たり、ウィテカーが倒れるが、ダメージは小さい様子で、すぐスタンドに戻す。その後もティルが圧をかけ、左ストレートを随所で当て主導権を維持するが、長期戦を警戒してか深追いはしない。記者採点はティル。
2R、ティルは右ローを着実に当てるが、1分ごろ、ウィテカーが飛び込んで右フックを当ててから、すぐ組み付いて倒して上になる。もがくティルを押さえ、ウィテカーは右の鋭いパウンドを時折当てる。中盤、ティルがハーフガードで押さえ、左肘をヒット。ティルは背中を向けるが、ウィテカーが動いた隙を突いてすり抜けスタンドに戻す。その後は両者目立ったヒットが無くラウンドを終える。記者採点はウィテカー。
3Rも同様のスタンドの攻防が続き、ハイキックやストレートを出すが、なかなかどちらもクリーンヒットにはつなげられない。僅差でポイントのつけにくいラウンドだが、記者採点はパンチとローのヒット数で上回り、タックルも巧く織り交ぜたウィテカー。
4R、中盤にティルが詰めて左フックを3連打するが、ウィテカーは回ってかわす。このラウンドも均衡状態が続くが、随所でウィテカーがパンチとローキックを当て続け、ヒット数では上回る。記者採点はウィテカー。
5R、ティルが挽回を狙って前に出る場面が目立つようになるが、ウィテカーはティルの左ストレートをうまくかわし、左右のローをを的確にヒットする。終盤、ティルの左肘でウィテカーは左の側頭部を切られ大量に出血するが、最後はタックルで倒し、金網に押し込んで試合を終える。記者採点はティル。合計48-47でウィテカー。ジャッジ3者も同じ採点で、ウィテカーが再起戦を白星で飾った。
第試合 セミメインイベント ライトヘビー級 5分3R
○マウリシオ・フア
×アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
判定2-1 (29-28/28-29/29-28)
ノゲイラ兄弟の弟で44歳のホジェリオが引退戦。対するはPRIDEミドル級GP 2005優勝者にして元UFCライトヘビー級王者で38歳になったマウリシオ・“ショーグン”・フア。両者は05年6月のPRIDE(ミドル級GP二回戦)と15年のUFC(TUFのコーチ対決)で対戦し、ショーグンが2試合とも勝利しており、ホジェリオが最後に3度目の正直を目指す。
1R、サウスポーのホジェリオに対し、ショーグンがじわじわ圧をかけ、時折右のインローを当てる。1分半過ぎ、ショーグンが詰めて金網に押し込み、膝を少し当てるが、深追いせず1分ほどで離れる。ホジェリオは左ストレートを当てるが、ショーグンは動じず、右ロー、ミドルを返し、右フックで少しホジェリオをひるませる。すると両者のパンチが交錯する頻度が上がり、ホジェリオがまたも左ストレートを炸裂させると、ひるんだショーグンは打撃戦を避け、タックルから倒して上になって終える。記者採点は終盤攻め込んだホジェリオ。
2R、ショーグンが右ミドル、ホジェリオが左ストレートを当てる攻防が続き、中盤、ホジェリオがショルダータックルのような形で押し倒して上になる。だがその先の攻めは乏しく、3分過ぎにショーグンがスタンドに戻す。ショーグンは右ストレート、右ミドルを的確に当て続け、攻勢を維持する。記者採点は後半のヒット数の上回ったショーグン。
3R、圧をかけるホジェリオに、ショーグンが回って距離を取りながら右ロー、ミドルを的確に当てる。次第にショーグンが圧をかける構図に。ホジェリオも必死に左ストレートを返すが、ショーグンはひるまず、3分半過ぎに右ストレートを当てると、ホジェリオが後退。ショーグンは詰めて金網際で倒してハーフガードで押さえ続け、最後はサイド気味になりながら鉄槌を連打して終える。記者採点はショーグン。合計29-28でショーグン。ジャッジは割れたが、順当に2者がショーグンを支持し、ホジェリオの最後の3度目の正直とはならなかった。
第試合 ヘビー級 5分3R
○ファブリシオ・ヴェウドゥム
×アレクサンダー・グスタフソン
1R 2’30” 腕ひしぎ十字固め
第試合 女子ストロー級 5分3R
○カーラ・エスパルザ
×マリナ・ロドリゲス
判定2-1 (28-29/29-28/30-27)
第試合 ライトヘビー級 5分3R
○ポール・クレイグ
×ガジムラド・アンティグロフ
1R 2’06” 三角絞め
第試合 ウェルター級 5分3R
○アレックス・オリベイラ
×ペーター・ゾボタ
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第試合 ウェルター級 5分3R
○ハムザト・チマエフ
×リース・マッキー
1R 3’09” TKO
第試合 ライト級 5分3R
○フランシスコ・トリナウド
×ジャイ・ハーバート
3R 1’30” TKO
※トリナウドは計量4ポンドオーバー
第試合 ウェルター級 5分3R
×ニコラス・ダルビー
○ジェシー・ロンソン
1R 2’48” 裸絞め
第試合 ヘビー級 5分3R
○トム・アスピナル
×ジェイク・コリアー
1R 0’45” TKO
第試合 フェザー級 5分3R
○モフサル・エフロエフ
×マイク・グランディ
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)
第試合 ヘビー級 5分3R
○タナー・ボーザー
×ハファエル・ペソア・ヌネス
2R 2’36” TKO
第試合 女子バンタム級 5分3R
×ベチ・コヘイア
○パニー・キアンザド
判定0-3 (27-30/27-30/28-29)
第2試合 ウェルター級 5分3R
○ラマザン・エミーフ
×ニクラス・シュトルツェ
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)
第1試合 バンタム級 5分3R
○ナサニエル・ウッド
×ジョン・カスタネーダ
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)