パンクラス 7.24 新木場スタジオコースト:ISAO、アキラを寝技で圧倒し判定勝ち。端貴代、ライカに判定勝ち
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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Owltech presents PANCRASE 316
2020年7月24日(金/祝)東京・新木場スタジオコースト
レポート&写真:井原芳徳
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2月16日の大会を最後に中止の続いていたパンクラスが、約5カ月ぶりに再開した。
コロナ対策として、試合ごとに消毒液がケージ内に噴霧された。出場選手に対しては、抗体検査を実施し、陽性の場合は抗原検査が実施される。抗体検査で2名が陽性だったが、2名とも抗原検査は陰性のため、出場が認められた。
【メインカード】
第8試合 メインイベント フェザー級(ノンタイトル戦) 5分3R
○ISAO(NEVER QUIT/王者)
×アキラ(武蔵村山さいとうクリニック/&mosh/ライト級5位)※MSC/&MOSHから所属表記変更
判定3-0 (大藪30-27/山崎30-27/太田30-27)
ISAOは昨年、5月にナザレノ・マレガリエ、10月にカイル・アグオンをいずれも5R判定で下し、フェザー級王座を2度防衛。コロナの影響で10カ月ぶりの試合となる。
アキラは18年10月以降、ソリホン・サドゥロエフ、冨樫健一郎、岡野裕城相手に3連敗し、今回ライト級からフェザー級に階級を落として再浮上を図る。
1R、両者サウスポーに構え、ISAOが圧力をかけ続ける。中盤、アキラがタックルを仕掛けるが、ISAOは耐えて切る。再びアキラが片足タックルを仕掛けると、ISAOは両足をアキラの左腕に絡めて捕獲しつつ、鉄槌を連打する。そこからバックマウントに移行すると、裸絞めを狙い追い詰める。
2RもISAOが押し込む展開を繰り返し、アキラがタックルに来れば、軽々と切り、ギロチンを狙って翻弄する。3R、アキラのパンチに合わせ、ISAOが胴タックルでテイクダウンを奪い、バックを奪って裸絞めを狙う。アキラは脱出して立つが、ISAOは両脇を差して倒し、ハーフで押さえる。パウンドと肩固めで追い詰めてから、最後はマウントを奪ってパウンドを当てて終了。ISAOがレベルの差を終始見せつけ、文句なしの判定勝ちを果たした。
ISAOは「練習したことをを出そうとし過ぎた結果、押さえるだけの試合になってしまいました。どこからでもフィニッシュできる試合がしたいです。もっとパンクラスの王者らしく、どんな団体の選手にも勝ち続ける選手になりたいです。世界中が大変な中、会場、中継を通じての応援が力になりました。これからも活躍しますので応援お願いします」とアピールした。
第7試合 セミファイナル 女子フライ級 5分3R
×ライカ(RIGHT THING ACADEMY/2位、プロボクシング元IFBA世界スーパーライト級・WIBA世界ライト級&フェザー級王者)
○端 貴代(和術慧舟會AKZA/3位、元DEEP JEWELSバンタム級(61.2kg)王者、元スマックガール・ミドル級(58kg)王者)
判定0-3 (27-30/27-30/28-29)
ライカは44歳、端は42歳の、40代対決。ライカは元ボクサーで2000年にデビューし、端は04年にMMAプロデビューし、世界レベルで戦ってきた過去にあるベテランだ。
1R、スタンドのお見合いが続き、ライカが右ボディと左フックを連打するが、端はすぐに組み付き、金網に押し込む。ライカが一旦突き放しパンチを連打するが、当たりは浅く、耐えて端が再び押し込んで倒し、サイドで押さえる。終盤には端がバックを奪い裸絞めを狙い続ける。
2Rもライカのパンチの後、端が押し込み続ける。中盤に端が倒すと、サイドで押さえてアームロックを狙い、終盤はまたもバックを奪い鉄槌を当て追い詰める。
3Rはライカも右フックを度々当て巻き返すが、終盤は端がテイクダウンを奪い、立たれても押し込んでライカの反撃を封じ終了。端が判定勝ちした。
第6試合 ウェルター級 5分3R
×中村勇太(T-Rex Jiu-Jitsu Academy/6位)
○菊入正行(NEVER QUIT)
2R 2’35” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
1R、サウスポーの中村に対し、菊入が右ストレートを度々当て、3度ダウンを奪う。打ち合いで中村も右フックを当て、挽回したが、終了間際にも菊入が右ストレートでダウンを奪い、レフェリーストップ寸前まで追い詰める。累計4度もダウンしているため、ここで止めても良かったかもしれない。
2Rも菊入が右ストレートを随所で当てて追い詰める。最後は右ストレートでダウンさせてから、鉄槌を連打し、ようやくレフェリーがストップした。
第5試合 フライ級 5分3R
○杉山廣平(SPLASH/12位)
×有川直毅(K-PLACE/14位)
2R 4’06” 裸絞め
1R、杉山が下からの腕十字で序盤から攻め込み、中盤以降はバックを奪い、裸絞めを狙って追い詰める。2Rも杉山がグラウンドで攻め続け、最後はバックマウントから裸絞めを極めタップを奪い完勝した。
第4試合 バンタム級 5分3R
×平岡将英(KRAZY BEE/12位、2019年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
○花レメ紋次郎TK(リバーサルジム新宿Me,We)
判定0-3 (27-30/28-29/27-30)
1R、花レメが序盤からテイクダウンに成功し、金網際でハーフ主体でコントロールを続け、最後はマウントを奪ってパウンドを連打する。2R、序盤こそ平岡が右ストレートを連打するが、中盤以降は花レメが倒して押さえ続け反撃する。ジャッジは1者のみ平岡につける。3Rも花レメが序盤から倒すと、ハーフ主体でコントロールを続け判定勝ちした。
第3試合 バンタム級 5分3R
○土肥 潤(総合格闘技道場MIBURO)
×関原 翔(リバーサル東京スタンドアウト)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)
1R、土肥が関原の蹴り足をつかんで倒すと、関原はギロチンで迎撃するが、土肥は外し、バックに回ってチョークを極め、終盤には腕十字を狙って主導権を維持する。2Rも土肥がテイクダウンを重ね、グラウンドで主導権を維持する。
3Rも土肥がしぶとく組み付くが、関原が右肘を当てていると、土肥は額から出血。脱出した関原が右ストレートの連打で土肥を追い詰めるが、土肥は最後も倒してトップキープして耐えきり、判定勝ちをもぎ取った。
第2試合 フェザー級 5分3R
×小森真誉(GRABAKA)
○透暉鷹[ときたか](ISHITSUNA MMA/修斗2019年同級新人王)
1R 3’12” 裸絞め
パンクラス初参戦の透暉鷹が序盤からバックを奪い裸絞めで快勝。今後ランカーとの試合が組まれれば楽しみだ。
第1試合 ライト級 5分3R
×平 信一(綱島柔術)
○葛西和希(マッハ道場)
2R 2’14” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
【プレリミナリー】
第3試合 フライ級 5分3R
○安永有希(東京イエローマンズキュート)
×聡-S DATE(Team DATE)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第2試合 フェザー級 5分3R
○櫻井裕康(NEVER QUIT)
×風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)
判定3-0 (30-27/29-28/29-28)
第1試合 バンタム級 5分3R
×力也(KRAZY BEE)
○聖王DATE(Team DATE)
2R 3’55” TKO (レフェリーストップ:フットチョーク)
【2020年・第26回ネオブラッドトーナメント】
第9試合 ミドル級 1回戦 5分3R
×山下 剛(マッハ道場)
○廣野雄大(パンクラスイズム横浜)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第8試合 ミドル級 1回戦 5分3R
×村元祐成(ハイブリッドレスリング鹿児島)
○荒井勇二(GUTSMAN)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第7試合 ライト級 1回戦 5分3R
×春川広明(パラエストラ広島)
○中田大貴(和術慧舟會HEARTS)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第6試合 ライト級 1回戦 5分3R
×鹿志村仁之介(IGLOO)
○狩野 優(TRIBE TOKYO M.M.A)
1R 1’47” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第5試合 フェザー級 2回戦 5分3R
○井上雄斗(パラエストラ加古川)
×DARANI DATE(Team DATE)
2R 4’17” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第4試合 バンタム級 2回戦 5分3R
○宮島夢都希(KRAZY BEE)
×大谷啓元(パンクラスイズム横浜)
3R 1’22” TKO (コーナーストップ:グラウンドパンチ)
第3試合 フライ級 2回戦 5分3R
○山中憲次(FREEDOM@OZ)
×井上暉也(パラエストラ加古川)
判定3-0 (29-28/30-27/30-27)
第2試合 フライ級 1回戦 5分3R
×田代悠生(パラエストラ千葉)
○坪内一将(総合格闘技道場コブラ会)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第1試合 フライ級 1回戦 5分3R
×西村大輝(ALLIANCE)
○梅川毒一郎(総合格闘技道場コブラ会)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)