パンクラス 2.16 新木場スタジオコースト:UFC帰りの堀江圭功、内村洋次郎に判定勝ち。中島太一、1年半ぶり勝利に涙
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オウルテックpresents PANCRASE 312
2020年2月16日(日)新木場スタジオコースト
レポート&写真:井原芳徳
メインカード(本戦)
第7試合 メインイベント フェザー級 5分3R
○堀江圭功(ALLIANCE/8位)
×内村洋次郎(イングラム/10位)
判定3-0 (大藪30-27/太田29-28/山崎30-27)
堀江は19年3月の田中半蔵戦で1R右フックでKO勝ちして以来、約1年ぶりのパンクラス登場。7月に念願のUFC初出場を果たすも、ハキーム・ダオドゥに3R左ハイキックでTKO負けし、1試合限りでUFCとの契約が終わった。その試合前に約1か月、カリフォルニアのチーム・オーヤマで練習をしていたが、今回も約2か月半、オーヤマで練習してきた。(前日計量後のインタビュー記事はこちら)
内村は4月の亀井晨佑戦で判定勝ちして以来のパンクラス登場。9月のRoad to ONEではキックボクシングルールで廣野祐と対戦し2R左ストレートでKO負けしている。
なお、10日にサドゥロエフ・ソリホンの負傷欠場で雑賀 ヤン坊 達也とのライト級暫定王座戦が中止と発表され、急遽、堀江と内村の試合がセミファイナルからメインイベントに格上げされた。
1R、サウスポーの内村に対し、堀江が右のインローを当て、内村が左ミドルを放ったタイミングで堀江が組み付いて倒す。堀江はハーフで押さえ続け、膠着するが、いったん立ってから飛び込み、右のパウンドを一発強打する。最後はスタンドに戻り、お互いパンチを当てて終える。記者採点もジャッジ3者も堀江。
2R、スタンドの攻防が続き、内村が得意の左ハイを当てる。少し堀江はひるむが、すぐ組み付いて押し込む。一旦離れた後も押し込むが、内村はスペースを作って右肘をクリーンヒットしてひるませる。終盤、堀江も右フックを当て返し、内村を苦しめ挽回する。記者採点は内村。ジャッジは割れ、2者が堀江、1者が内村を支持する。
3R、スタンドの攻防で、内村が左ミドルをヒットし、堀江も右フックを返す。中盤、金網際で組んだ状態で、内村が左膝を当てると、堀江は右まぶたから出血し、ドクターチェックを受ける。再開後、堀江はテイクダウンを繰り返し、アメリカ修行の成果を印象付けるが、内村はその都度立ち続ける。記者採点は内村。合計28-29で内村。ジャッジ3者は3Rの堀江のテイクダウンを評価し、合計点でも堀江が3者から支持され勝利となった。
勝利者インタビューで堀江は「前回UFCで負けたんですけど、自分のミスで負けたので、心は折れていないです。またUFCを目指します。今日の結果だと難しいかもしれないですけど また這い上がります。内村選手が強くて、いい経験になりました。また世界に挑戦し、次こそチャンピオンになります」と話した。
第6試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
○中島太一(ロータス世田谷/6位)※パラエストラ東京から所属変更
×ボリス・フェドロフ[Boris Fedorov](ロシア/ロシア・パンクラチオン・ハバロフスク)
判定3-0 (山崎30-27太田30-27/大藪29-28)
中島は昨年4月、フェザー級正王座次期挑戦者決定戦でカイル・アグオンに判定1-2で惜敗。続く7月大会ではユータ&ロックに判定負けしている。今回からロータス世田谷に移籍。7か月ぶりの試合で再浮上のきっかけをつかみたいところ。過去にロシアのACBに5度出場しており、ロシア人との対戦には慣れているはずだ。その相手・フェドロフはパンクラス初参戦でMMA戦績10勝2敗。今大会でライト級暫定王座防衛戦を行う予定だったサドゥロエフ・ソリホンと同じチームに所属する。
1R、中島は1分足らずで胴タックルからテイクダウンに成功し、金網際でトップをキープする。フェドロフは金網伝いで立とうとするが、中島はしがみつき続け、バックを取る。終盤、離れるが、すぐ中島は組み付いて倒す。中島がポイントを先取する。
2R、中島が再三組み付いて押し込み、倒す場面もあるが、フェドロフは背中をつけない。離れればお互いパンチを当てるが、やや中島のヒットが上で、中島は組み付いて離れ際に右肘を当てる場面も。このラウンドも中島が取る。
3R、劣勢のフェドロフは逆転を狙い、打撃戦で積極性を増し、右フック、右ミドルなどを随所で当て、中島を苦しめる。中島は少し疲れが目立つように。中島もテイクダウンを奪い返し、右テンカオを当てる場面もあるが、フェドロフの勢いを封じきれない。記者採点はフェドロフ。合計29-28で中島。ジャッジ3者も中島を支持。中島は勝利を告げられると、08年9月の田村一聖戦以来1年半ぶりの勝利に涙を流して喜んだ。
勝利者インタビューで中島は「僕は打撃のイメージがあると思いますが、テイクダウンとかを磨いたら、打撃も当たるようになりました。全面的に生かして戦いました」と話した後、「これがMMAだ」と叫び、今後について「強い選手に勝ったので、パンクラスのベルトを狙って強い奴とやりたいです」と話した。
第5試合 バンタム級 5分3R
×福島秀和(BLOWS/5位)
○ブラッディ・ファン[Brady Huang](米国/ドラゴン・ハウスMMA/URCC王者)
判定0-3 (大藪28-29/山崎28-29/太田27-30)
パンクラス初参戦のファンはMMA戦績10勝(7KO/3一本)1敗の27歳。1R、スタンドの攻防が続き、両者の右のパンチが再三交錯する。福島も当てるが、ファンのヒットが上で、ファンは右ローも絡め、少しふらつかせる。
2R、福島がテイクダウンを奪うが、その先は行けず、ファンが立ち際に足関を狙う場面も。スタンドに戻り、パンチが交錯し、ファンも組んで倒そうとするが、福島は耐える。
3R、序盤から福島がテイクダウンを奪い上に。スタンドに戻ると、お互いパンチ主体の攻防で、ファンのヒットが上回り、福島の顔面が血で染まる。ファンが1Rと3Rに全ジャッジから支持され判定勝ちした。
第4試合 フライ級 5分3R
×荻窪祐輔(K-PLACE/7位)
○猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS/12位、2019年ネオブラッドトーナメント同級優勝&MVP)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
1R、猿飛流が押し込んで背後に回ってから、バックドロップで豪快に倒して上に。いったん立たれてもすぐグラウンドに戻し、バックをキープして主導権を維持する。
2R、猿飛流が序盤から胴タックルで倒し、トップキープする。いったん立たれてもまたもすぐタックルで倒し、トップキープする。
3R、荻窪が左ハイを当てるが、猿飛流も右フックを当て返して、組み付いて押し込み、またも倒して上になる。立たれても猿飛流は押し込みつつ、ハイキックを当て、最後もオンブからの裸絞めも狙い、主導権をキープして点差を広げ判定勝ちした。
第3試合 ウェルター級 5分3R
○村山暁洋(GUTSMAN/6位、元王者)
×近藤有己(パンクラスイズム横浜/元ミドル級・ライトヘビー級・無差別級王者)
判定3-0 (30-26/30-27/30-27)
両者は13年6月に対戦し、村山が判定勝ちしている。
1R、近藤がサウスポーからの左ロー、ミドルを順調に当てるが、村山が中盤に近藤の蹴り足をつかんで倒し、バックを奪ってグラウンドでコントロールを続け、ポイントを先取する。2R、3Rも村山がバックを奪って裸絞めを狙い続け完勝した。
第2試合 ストロー級 5分3R
×宮澤雄大(K-PLACE/6位)
○高島俊哉(リバーサルジム新宿Me,We/8位)
2R 0’39” 裸絞め
1R、宮澤が中盤過ぎに左ストレートで宮澤をダウンさせ、グラウンドパンチでレフェリーストップ寸前まで追い込む。ところが2R開始すぐ、高島がテイクダウンを奪うと、すぐさまバックを取り、裸絞めを極めタップを奪い、見事逆転勝ちに成功した。
第1試合 ストロー級 5分3R
○八田 亮(ストライプル オハナ/3位、元ZSTフライ級王者)
×永井美自戒(総合格闘技道場コブラ会)
2R 2’50” フロントチョーク
八田が1Rからアームロックなどの関節技を素早い動きで仕掛けて先手を取る。終盤は永井が上から押さえ、肩パンチを当て続けて挽回する。だが2R、八田が引き込んでのギロチンを極めて一本勝ち。王座挑戦につなげた。
プレリミナリー
第3試合 バンタム級 5分3R
○後藤丈治(TRIBE TOKYO M.M.A)
×力也(KRAZY BEE)
1R 4’24” TKO (レフェリーストップ:左ストレート→グラウンドパンチ)
第2試合 ウェルター級 5分3R
○高橋 弘(パンクラスイズム横浜)
×真 DATE(Team DATE)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第1試合 ライト級 5分3R
×魔破 DATE(Team DATE)
○鹿志村仁之介(ストライプル茨城)
1R 3’20” 裸絞め
2020年・第26回ネオブラッドトーナメント 一回戦
第14試合 ストロー級 5分3R
×楠美貴嗣(T-Pleasure)
○谷村泰嘉(禅道会)
1R 1’01” フロントチョーク
第13試合 ストロー級 5分3R
×平賀正孝(TEAM URESPA)
○佐原弘汰(WIZARD MMA GYM)
1R 0’19” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第12試合 ストロー級 5分3R
○山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)
×大城正也(T-REX JIUJITSU ACADEMY)
1R 4’51” アームロック
第11試合 フライ級 5分3R
○前田浩平(GRABAKA)
×竹内直矢(ベラトレオ函館)
2R 3’19” 裸絞め
第10試合 フライ級 5分3R
×竜己(KRAZY BEE)
○井上暉也(パラエストラ加古川)
2R 2’50” KO (スタンドパンチ)
第9試合 フライ級 5分3R
○山中憲次(FREEDOM@OZ)
×川北晏生(TRIBE TOKYO M.M.A)
判定3-0 (30-27/29-28/30-27)
第8試合 バンタム級 5分3R
○修我(総合格闘技道場スタジオSTYLE)
×山本敦章(パラエストラ千葉)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第7試合 バンタム級 5分3R
×聖王 DATE(Team DATE)
○大谷啓元(パンクラスイズム横浜)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第6試合 バンタム級 5分3R
×高杉遼介(新潟イエローマンズ)
○宮島夢都希(KRAZY BEE)
3R 3’42” TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ)
第5試合 バンタム級 5分3R
×上野惇平(ハイブリッドレスリング八戸)
○MG眞介(パラエストラ東大阪)
1R 2’11” KO (スタンドパンチ)
第4試合 バンタム級 5分3R
×宮平守太郎(トイカツ道場)
○井村 塁(NEXUSENSE)
1R 2’14” 腕ひしぎ十字固め
第3試合 フェザー級 5分3R
×立成洋太(パラエストラ千葉)
○岩本達彦(BLOWS)
1R 2’18” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第2試合 フェザー級 5分3R
○DARANI DATE(Team DATE)
×堂園 悠(修和館)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第1試合 フェザー級 5分3R
×松井幸太(東京イエローマンズキュート)
○井上雄斗(パラエストラ加古川)
1R 1’47” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)