ONE Championship 9.1 新木場スタジオコースト:クレベル・コイケ、清水清隆、廣野祐、内藤大樹、岡野裕城、小川翔、朝陽、石井逸人ら一本・KOで快勝
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パンクラス&TRIBE TOKYO M.M.A「Road to ONE:CENTURY」
2019年9月1日(日) 新木場スタジオコースト
レポート&写真:井原芳徳
第12試合 メインイベント MMA フェザー級(70.3kg) 5分3R
○クレベル・コイケ(ボンサイ柔術/元KSWフェザー級王者)
×西浦“ウィッキー”聡生(KRAZY BEE)
1R 2’25” ダースチョーク
ONE Championshipは今年、修斗とパンクラスと提携し、3月には両国国技館で初の日本大会を開催し、10月13日に100回記念大会を両国で開催する。それに先立ち、パンクラスと長南亮代表のTRIBEの共催、修斗のサステインの協力で、ONEルール採用の大会が初開催された。全12試合のうち1試合だけ判定決着で、他は全て一本・KOによる決着となる。
1R、西浦がノーガードで圧力をかけ、コイケが左ミドルを放つと、西浦は蹴り足をつかんで倒す。だが西浦が上になると、コイケが下から西浦の足をつかんで関節技を仕掛けて追い詰めつつ、リバーサルに成功する。上になると、コイケは素早く動いてダースチョークで捕まえる。西浦は動いて防御を続けるが、最後はコイケがガッチリと極めタップアウト。コイケが柔術技を駆使し完勝した。
コイケは「ヨーロッパのイベント(KSW)で負けて、日本でいつか戻ってやりたいと思っていました。ONEで契約してください。自分の名前覚えてください。絶対ONEチャンピオンシップチャンピオン」と日本語でアピールした。
第11試合 セミファイナル MMA フライ級(61.2kg) 5分3R
○清水清隆(TRIBE TOKYO M.M.A/修斗世界3位、元パンクラス王者)
×秋葉大樹(reliable/パンクラス4位)
1R 2’15” KO (左フック)
ONE 10.13 両国国技館大会でのパンクラスと修斗の王者対抗戦の前哨戦として、両団体の対抗戦が6試合組まれた。選手のランキングや実績に大きな差は無かったものの、修斗の6戦全勝に終わった。
元パンクラス・フライ級王者の清水清隆が修斗世界ランカーとして参戦。1R、清水が右ローを着実に当て、右ストレートも絡め優位に試合を運ぶ。そして中盤、秋葉がじわじわ圧をかけてくると、清水は真っすぐ下がって誘ってから、秋葉が左のフックで飛び込んできたところに左のショートフックを合わせてクリーンヒット。秋葉は大の字で倒れ、すぐさまレフェリーがストップした。
マイクを持った清水は「少し前にパンクラス上がらせてもらい、修斗に行って、こうやって修斗の一員としてパンクラスの対抗戦に出ることできて感慨深いです。今、35(歳)で、時間が無いので、チャンスがあれば大きい大会に出たいです」とアピールした。
第10試合 キックボクシング フェザー級(70.3kg) 3分3R
○廣野 祐(フリー/元J-NETWORK&Bigbangスーパーウェルター級王者、元J-NETWORKミドル級王者)
×内村洋次郎(イングラム/パンクラス・フェザー級8位、元ZSTウェルター級王者)
2R 0’33” KO (左ストレート)
ONEではキックルールもムエタイルールもオープンフィンガーグローブを着けて戦うため、ブロックが使えない等、普段との違いが試合にどう影響するかもポイント。なおかつ今回は試合場がケージのため、距離の詰め方も変わってくる。しかし選手にとっては、計量システム含め、ONE本戦に上がる前にONEルールを経験できる絶好の機会となる。
1R、両者サウスポーに構え、廣野が圧力をかけ続ける構図に。廣野が左ストレート、右ロー等を当て、内村は右ボディ、右フック、スーパーマンパンチを返す。まだ大差は無い。
だが2R、いきなり決着が訪れる。廣野が同じように圧力をかけ、右ジャブでフェイントをかけてから左ストレートをクリーンヒット。ダウンした内村は意識は戻るも立ち上がれず。廣野のKO勝ちとなった。
第9試合 ムエタイ フライ級(61.2kg) 3分3R
×渡辺優太(PKセンチャイムエタイジム/MuayThaiOpenスーパーバンタム級王者、元J-NETWORK・WMC日本・MA日本王者)
○内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM/元SB日本スーパーバンタム級王者)
1R 1’22” KO (右ハイキック)
1R、サウスポーの渡辺に対し、内藤が右のインローをカーフキックも織り交ぜて当て続けて早くも主導権を握る。渡辺が左ローを放つと、内藤は蹴り足をすくって下がらせてから、右ロー、右ハイを連続でクリーンヒット。渡辺がダウンすると、ダメージが大きく、大成レフェリーがストップした。蹴り足すくいはオープンフィンガーグローブのONEでは普通のキックルールよりも使いやすく、内藤の先輩の鈴木博昭もONEで駆使している。
完勝の内藤は「ONEのフライ級、ヤバい奴らいっぱいいますけど、俺がやりあって一番上を目指したいんで、オファー待っています」とアピールした。
第8試合 MMA ライト級(77.1kg) 5分3R
○岡野裕城(マッハ道場/修斗世界9位、環太平洋7位)
×アキラ(MSC/&MOSH/パンクラス5位)
2R 2’45” KO (左ジャブ)
1R、サウスポーのアキラに対し、長身の岡野が圧力をかけ続ける。両者慎重だが、岡野が時折右のパンチを当て、2度アキラをスリップさせて好印象を残す。
2Rも岡野が同じように圧をかけてパンチを当て続け、アキラが鼻血を出す。アキラは左フックを当ててから前に出てきたが、岡野が下がりながら左ジャブで迎撃するとクリーンヒット。ダウンしたアキラに追い打ちのパウンドを連打したところでレフェリーがストップした。
第7試合 ムエタイ バンタム級(65.8kg) 3分3R
○小川 翔(OISHI GYM/WBCムエタイ日本統一&ホーストカップ日本スーパーライト級王者)
×晃希(チームS.R.K/DBSスーパーライト級王者)
2R 2’37” TKO (3ダウン:パンチ連打)
1R、小川が左ミドル等蹴り主体でややテンポ良く攻めていたが、晃希もパンチの打ち合いで右フックを返し、五分の状態を維持する。だが2R、小川がボディへのパンチを効かせると、晃希は口を開いてガードが下がって回るようになり、小川が圧力をかけ続け、パンチの連打でダウンを奪取。その後も小川がパンチ連打で2ダウンを重ね完勝した。
第6試合 ムエタイ ストロー級(56.7kg) 3分3R
×薩摩3373(TARGET/元REBELS-MUAYTHAI&MA日本スーパーフライ級王者)
○朝陽・PKセンチャイムエタイジム(PKセンチャイムエタイジム/ルンピニー日本&ムエサイアム・イサーン・スーパーバンタム級王者)
1R 1’37” KO (左フック)
1R、朝陽が重みのある左右のミドル、ローを的確に当て続け、パンチも絡めると、蹴りの間合いから一歩踏み込んでの左フックをクリーンヒット。一発で薩摩を沈め、17歳の新鋭がインパクトを残した。
第5試合 MMA フライ級(61.2kg) 5分3R
○石井逸人(TRIBE TOKYO M.M.A/修斗世界2位)
×古間木崇宏(パラエストラ八王子)
1R 1’51” 裸絞め
1R、石井が左ミドルを放つと、古間木が蹴り足をつかんで倒し、パウンドを連打する。石井はすぐ脱出し、古間木が押し込むが、石井は体を少しずつずらし、払い腰で倒すと、すぐさま裸絞めを極めてタップを奪った。
第4試合 MMA ストロー級(56.7kg) 5分3R
○木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(和術慧舟會GODS/修斗世界6位)
×野田遼介(ALLIANCE/パンクラス9位、ネオブラッドトーナメント2018同級優勝)
1R 1’36” KO (左フック)
1R、両者積極的にパンチと蹴りで攻め、足を止めてパンチを振るい合う展開になると、木内が右フックからの左フックをクリーンヒット。野田がうつぶせ気味にダウンし、木内が追い打ちしたところでレフェリーがストップした。
第3試合 ムエタイ ストロー級(56.7kg) 3分3R
○加藤有吾(RIKIX/WMC日本スーパーバンタム級2位)
×スダ456(BRING IT ONパラエストラAKK)
2R 1’16” TKO (コーナーストップ:左ストレートでダウン後)
1R、加藤が左フック、左ボディを随所で当て好印象を残す。2R、加藤が左ストレートでダウンを奪う。スダはダメージが大きく、立ち上がったものの、セコンドがタオルを投入した。
第2試合 MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
○野瀬翔兵(マスタージャパン福岡/修斗アマ全日本2017フェザー級優勝)
×高城光弘(リバーサルジム横浜グランドスラム/JMMAFトーナメント2016フェザー級優勝、パンクラス推薦)
判定2-1
スタンドの攻防が続き、なかなか差がつかなかったが、2R中盤、野瀬がテイクダウンを奪うとすぐマウントポジションになり、ギロチンを狙い、立たれた直後にもアームロックを仕掛けて追い詰める。3R、残り1分にようやく高城[たき]がテイクダウンを奪い、パウンドを落として終える。記者採点は2RにONEの採点基準で最重要視されるニアフィニッシュに持ち込んだ野瀬。ジャッジは割れたが、2者が順当に野瀬を支持した。
第1試合 MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
○野尻定由(赤崎道場A-SPIRIT/修斗推薦)
×前田浩平(GRABAKA/パンクラス推薦)
2R 2’25” フロントチョーク
AbemaTV「格闘代理戦争」以来の激突で、前回は前田が勝っている。1R、前田ががぶりの状態で頭に膝を当て、ONEルールに合わせた戦いで印象を残す。だが2R、野尻が押し込んで足を掛けて倒した直後、前田の立ち際にギロチンチョークを極めタップを奪取。野尻が完全決着でリベンジを果たした。