K-1 12.4 エディオンアリーナ大阪：林健太×不可思、ゴンナパー×西京佑馬ほか決定。レオナ・ペタス、ライト級進出見据え61.5kg契約戦。☆SAHO☆、打倒KANA目指し初参戦

　K-1 12月4日(土) エディオンアリーナ大阪第1競技場大会の第2弾決定カードが10月20日、東京での記者会見で発表された。元ライト級王者の林健太、ゴンナパー・ウィラサクレックが揃い踏みし、林は不可思とスーパーライト級で対戦し、ゴンナパーは西京佑馬とライト級で対戦する。また、3月の武道館大会で武尊のスーパー・フェザー級王座に挑戦するも2R KO負けしたレオナ・ペタスが、階級アップを見据え、61.5kg契約で初参戦のタイ人・マキ・チャーチャイと対戦する。

　　

追加対戦カード

スーパー・ライト級（65kg）　3分3R（延長1R）
林　健太（FLYSKY GYM／元K-1ライト級王者、元Bigbangスーパーライト級王者）
不可思（クロスポイント吉祥寺／元KNOCK OUT・WPMF日本・REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者、元RISE・Bigbangライト級王者）

ライト級（62.5kg）　3分3R（延長1R）
ゴンナパー・ウィラサクレック（タイ／ウィラサクレック・フェアテックスジム／元K-1＆Krushライト級王者、元WPMF世界スーパーライト級王者）
西京佑馬（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST／元Krushスーパー・フェザー級王者、K-1甲子園2016 -60kg優勝）

61.5kg契約　3分3R（延長1R）
レオナ・ペタス（THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO／元Krushスーパー・フェザー級王者）
マキ・チャーチャイ（タイ／真樹ジムAICHI／ISKAムエタイ世界＆WMOインターナショナル・スーパーライト級王者、元ラジャダムナン認定スーパーバンタム級3位）

ライト級（62.5kg）　3分3R（延長1R）
篠原悠人（DURGA／元Krushスーパー・ライト級王者、K-1甲子園2015 -65kg優勝）
石田勝希（RKS顕修塾／MA日本＆RKSスーパーライト級王者、K-1甲子園2009 -62kg 3位）

女子52.5kg契約　3分3R（延長1R）
☆SAHO☆（闘神塾／S1日本女子バンタム級王者、WMC日本女子スーパーバンタム級王者、元ミネルヴァ・スーパーバンタム級王者）
真優（月心会チーム侍）

73kg契約　3分3R（延長1R）
神保克哉（K-1ジム目黒TEAM TIGER）
EITO（Respect All Fear None）

フェザー級（57.5kg）　3分3R（延長1R）
斗麗（WIZARDキックボクシングジム）
森坂　陸（エスジム）

林健太×不可思、両者とも成長見せたい一戦。ゴンナパー、王座陥落後初戦は西京佑馬と

　林は18年12月の大阪大会でのライト級世界最強決定トーナメントで下馬評を覆し優勝。その後、ライト級王者になるも、昨年12月の初防衛戦でゴンナパーに敗れ、スーパー・ライト級に階級を上げた。5月の横浜大会でヴィトー・トファネリに逆転KO勝ちしたが、9月の横浜大会では練習仲間でもある佐々木大蔵に判定負けしている。不可思は3月にスーパー・ライト級王者の山崎秀晃に挑戦するも1R KO負け。7月の福岡大会で田村陽典に1R KO勝ちして以来の試合となる。
　両者ともダウンしてから派手な攻防になる試合が多いのが特徴で、不可思は林について「一回ダウンした後が強い印象です」と評すると、林は不可思について「僕はダウンしてから強いですけど、不可思選手は倒れてからが怪しいと思います」と皮肉るコメント。今回も波乱の展開を期待する声もあるが、林は「前回の佐々木選手との試合中に、トップ選手はこういう感じなんやろなっていう感覚をつかみました」とのことで「その感覚をまた試合で試したいです。毎度毎度、感情に任せると体が持たないですし、上にはいけないので、ちゃんとキックボクシングを3分3Rやって勝ちたいです」と、クレバーな試合展開を希望し、不可思も「自分も単なる打ち合いじゃなく、成長を見せれたらと思います」と話した。

　ゴンナパーは昨年12月に林からライト級王座を奪取し、3月の武道館大会でも南雲大輝に勝利したが、7月の福岡大会での初防衛戦で朝久泰央に延長戦の末に判定で惜しくも敗れた。対する西京佑馬は西京春馬の弟。2連敗後、今年3月の篠原悠人戦からライト級に階級を上げて勝利し、7月の福岡でも竜樹に勝利し、早くもライト級トップ勢との対戦機会が巡って来た。
　ゴンナパーは再起戦にあたり「前回は残念でしたが、また結果を出して行って頑張りたいです。またチャンスがあればライト級でタイトルマッチをやりたい」と王座奪還に向け意欲。佑馬の印象については「普通の選手です」と評しつつも「ここ2戦勝っているので油断はしていません。相手に不足はありません」と警戒した。対する佑馬は「久しぶりに強豪との試合が決まってワクワクしています。勝てばタイトルの挑戦権は文句無いと思うので楽しみにしてください」と話し、初のタイ人との戦いについては「サウスポーもムエタイの選手も苦手意識はないので、自分的には五分五分だと思っています。これから1か月半で伸ばしたいです」と語った。

レオナ・ペタス、階級アップ見据え61.5kg契約戦。対するは初参戦のタイ人・チャーチャイ

　チャーチャイはK-1・Krush初登場の31歳で戦績195戦138勝(32KO)42敗15分。K-1の中村拓己プロデューサーは「ONE Championshipで活躍するロッタン選手とも拳を交えている強豪で、ISKAのムエタイタイトルを獲得したことのある強豪です。サウスポーでK-1ルールに向いている好戦的なファイターです」と紹介する。最近はホーストカップ名古屋大会で大石駿介とムエタイルールで2度戦い、昨年12月は引き分けたが、7月の再戦では肘で切り裂き3R TKO勝ち。10月10日のスック・ワンキントーン後楽園大会では鈴木真治に判定勝ちしている。その3試合とも63.5kgリミットのため、約1階級分下げての試合となる。チャーチャイは「必ず勝ちます。肘・膝は禁止ですが大丈夫です」とコメントした。
　対するレオナ・ペタスは3月の武道館大会でスーパー・フェザー級王者・武尊に挑戦するも、2R KO負け。今回は62.5kgのライト級への階級アップをにらみ、これまでより1.5kg重い61.5kg契約での試合となる。
　レオナは階級アップについて「60kgでやり残している選手がいたんですけど　怪我とかでできないので、待っている暇はないですし、上の階級でやりたい選手がいるので、その選手とやるために上げていきます」と説明し、初のタイ人との戦いについては「タイ人も日本人も人間なので別に変わりはないです」とコメント。武尊戦の後は「あの試合に懸けていたので、1か月ぐらいぼーっと過ごしていました」とのことだが「腐らずあきらめず頑張ってきました。あの試合の時よりも強くなっています」「考え方も変わってレベルが上がったと思います。12月に試合を見て成長を確かめてほしいです」と自信たっぷりに話した。武尊戦で学んだことを聞かれると「自分の気持ちは抑えるってことですかね」と話しており、試合中の気持ちのコントロールで成長が顕著に見られる可能性も。復帰戦のテーマについて聞かれると「秒殺ですかね」と答えているため、その成長がはっきり見える前に終わる恐れもあるが、老獪なテクニシャン・チャーチャイが相手だけに、一筋縄ではいかない可能性もあるだろう。

　また、ライト級では篠原悠人と石田勝希の大阪勢対決も決定。篠原はK-1大阪大会4年連続出場で、9月の横浜大会で谷山俊樹に判定勝ちし2年ぶり勝利。「去年の大阪大会では卜部功也選手に負けているので、盛り上がる試合をした上で結果を残したいです」と意気込みを語った。
　対する石田は2009年のK-1甲子園でベスト3に入り、Krushでは17年に林健太にKO勝ちし、18年にゴンナパーにKO負け。その試合の前後はHEAT、ホーストカップや、所属ジムの主催大会等、地元の大阪や名古屋での試合が中心だった。31戦24勝(11KO)4敗3分の好戦績を残し、いつ東京で日の目を見ても不思議ではない実力者だったが、もうすぐ29歳。「K-1 JAPAN GROUPは憧れの舞台です。残りの格闘技人生を考え、集大成として、最後はそこで結果を残してやり遂げたいです」と、大舞台初登場に向けての心境を語り、「小さい道場からでも大きい舞台に出ていける道を作って、僕を見てK-1を目指す選手が一人でも出てくれたり　みんなに勇気を与えられればうれしいです」とも話した。

12戦11勝1敗の女子3冠・☆SAHO☆がK-1初参戦「最短でKANA選手のベルトを奪います」

　女子選手の注目株で兵庫出身の☆SAHO☆も今回の大阪大会でK-1 JAPAN GROUPに初登場。16歳でプロデビューし、これまでキック・ムエタイで3本のベルトを獲得し、12戦11勝(1KO)1敗の好戦績を残している22歳で、今年に入ってからK-1参戦を希望し、K-1と契約した。☆SAHO☆は「ミネルヴァから来ました闘神塾の☆SAHO☆です。インパクトを残して、最短でKANA選手の（K-1女子フライ級の）ベルトを奪います」と意気込みを語り、K-1ルールへの対応については「首相撲は好きじゃなくて、とことん殴る、蹴るスタイルが好きなので、一番自分に合っていると思います」と自信を示した。
　対する真優は大阪出身の21歳。今年は第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメントにエントリーし、初戦はNA☆NAに勝利したが、決勝では壽美に判定負け。7月のKrushではRANに延長戦の末に判定勝ちした。真優は「☆SAHO☆選手のことはアマチュアの頃から知っていて、めちゃくちゃ強いですけど、私は前からK-1・Krushで戦って来たプライドがあるので、しっかり勝ちたいです。自分は咬ませ犬やと思われていますけど、自分より強い相手のほうがいい試合ができると思っているので注目して欲しいです」と意気込みを語った。

　他にも東京出身の神保克哉と大阪出身のEITOの73kg契約での一戦、京都出身の斗麗と横浜出身の森坂陸のフェザー級戦も決定。
　神保は元々スーパー・ウェルター級だが、最近2試合は75kg契約でジュリオ・セザール・モリとブハリ亜輝留を相手に連勝。今回は73kgで「新階級ができるならどこでも合わせます」とのことで、「格下相手に負けれへん」「このカードが一番面白くなるんちゃうかと思っています」等、東京人にも関わらずなぜか大阪弁を織り交ぜてコメントした。EITOは3月の武道館大会でMIKE JOEにKO負けして以来の試合で「大阪のK-1にはずっと出たかったので派手に暴れたいです。特攻隊長、頼みます」とコメントした。

　斗麗と森坂は昨年9月のKrushフェザー級王座決定トーナメント一回戦で対戦予定だったが、斗麗が負傷欠場し試合が流れた過去がある。斗麗は「一度試合が流れたので、ケジメとして試合を受けました」としつつも「世界一を目指しているので、色んな意味でナメんなよと思っています。レベルの差を見せつけます」と強気に抱負。対する森坂は「3月に軍司泰斗選手に負けて　練習環境を整えて作り直しました。強くなった姿を見せたいです。ファイトスタイルも変わったと見せたいです」と話した。9月には軍司のいるK-1ジム総本部へ出稽古した様子をTwitterに上げており、森坂のいう変化が見ものだ。

　これで下記の第1弾カード発表会見で発表された6試合と合わせ、13試合が決定。中村プロデューサーは「第3弾ももう数カード準備しています。10月中に発表します」と話している。9月の横浜大会でのK-1初戦で勝利した石井慧が「12月5日、地元大阪で試合をやりたいです」と話していたため、石井の試合が組まれるかどうか気になるところだ。

K-1 12.4 エディオンアリーナ大阪：椿原龍矢、フェザー級王座初防衛戦は軍司泰斗と。黒田斗真×壬生狼一輝、5月のバンタム級T決勝以来の再戦。大和哲也、高梨knuckle美穂も出場

　　

既報対戦カード

【本戦】

K-1 WORLD GPフェザー級（57.5kg）タイトルマッチ　3分3R（延長1R）
椿原龍矢（月心会チーム侍／王者、K-1甲子園2017 -55kg優勝）※初防衛戦
軍司泰斗（K-1ジム総本部チームペガサス／挑戦者、元Krushバンタム級王者、K-1甲子園2016 -55kg優勝）

バンタム級（53kg）　3分3R（延長1R）
黒田斗真（K-1ジム心斎橋チームレパード／K-1バンタム級日本最強決定トーナメント2021優勝）
壬生狼一輝（力道場静岡／Krushバンタム級王者）

スーパー・ライト級（65kg）　3分3R（延長1R）
大和哲也（大和ジム／WMCインターコンチネンタル・ライト級王者、元WBCムエタイ世界＆Lion Fight世界スーパーライト級王者、元WBCムエタイ日本＆NJKFライト級王者、K-1 WORLD MAX -63kg日本トーナメント2010優勝）
大野祐志郎（ALL-WIN team 華王州）

66kg契約　3分3R（延長1R）
平山　迅（K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ）
ヴィトー・トファネリ（ブラジル／ブラジリアンタイ/闘英館）

ライト級（62.5kg）　3分3R（延長1R）
大沢文也（TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER）
弘輝（team ALL-WIN）

女子ミニマム級（48kg）　3分3R（延長1R）
高梨knuckle美穂（Y’ZD GYM／元Krush女子アトム級（45kg）王者）
美伶（WARRIOR OSAKA）

プレリミナリーファイト　51kg契約　3分3R
山脇飛翼（K-1ジム心斎橋チームレパード／K-1甲子園2019 -55kg優勝）
大夢（WIZARDキックボクシングジム）

プレリミナリーファイト　フェザー級（57.5kg）　3分3R
石田龍大（POWER OF DREAM／K-1甲子園2019 -60kg優勝）※拳心會館から所属変更
小松貴哉（K-1ジム五反田チームキングス）

概要

大会名　K-1 WORLD GP 2021 JAPAN
日時　2021年12月4日(土) 開場・13:00　プレリミナリーファイト開始・未定　本戦開始・15:00
会場　エディオンアリーナ大阪（府立体育会館）第1競技場
中継　ABEMA（生放送）、GAORA
チケット料金　ロイヤル 100,000円　アリーナSRS 60,000円　アリーナRS 35,000円　アリーナS 18,000円　スタンドS 18,000円　スタンドA 10,000円　※当日500円増し　※小学生からチケットが必要
チケット販売　チケットぴあ　ローソンチケット　イープラス　K-1.SHOP　グッドルーザー　K-1ジム各店舗
お問い合わせ　グッドルーザー　03-6450-5470　https://www.k-1.co.jp/contact/