K-1 9.20 横浜アリーナ(レポ2/2):石井慧、初のK-1は延長判定勝ち。カリミアンは京太郎から白星。武尊頂点のSフェザーは芦澤竜誠、村越優汰、朝久裕貴が勝利
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
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K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~
2021年9月20日(月/祝) 横浜アリーナ
レポート&写真:井原芳徳
※ウェルター級王座決定トーナメントは別記事でお伝えします
石井慧、初のK-1は延長判定勝ち「12月5日、地元大阪で試合をやりたい」
第14試合 スーパー・ヘビー級(+100kg) 3分3R(延長1R)
○石井 慧(クロアチア/チーム・クロコップ/2008年北京五輪柔道男子100kg超級金メダル、HEAT MMAヘビー級王者)
×愛鷹 亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangヘビー級王者)
4R 判定3-0 (梅木10-9/水谷10-9/伊藤10-9)
3R 判定1-0 (梅木30-29/水谷30-30/伊藤30-30)
石井は今回が初のキックボクシングの試合。2008年の北京五輪柔道男子100kg超で金メダルを取った翌年にMMAデビュー。ここ4年程は過去2度戦った元K-1ファイター・ミルコ・クロコップに師事し、クロアチア国籍となり同国で練習を続けている。米国、ドイツ、ポーランド等での試合が主体だが、RIZINやHEATにも上がっている。3月にはK-1武道館大会を生観戦し、その後、K-1と契約したが、MMAの試合も並行する。
愛鷹は17年からK-1・Krushに上がり、19年にシナ・カリミアンにKO勝ちしたが、昨年3月にカリミアンにリベンジを許してからは、ANIMAL☆KOJI、K-Jee相手に3連敗中だ。
前日計量での体重は石井が110.95kgで愛鷹が96.7kg。1R、石井はサウスポーに構えてガードを固め、左ミドルを強打。愛鷹の右の奥ローの後には、右フックを当てる。愛鷹も右ミドル、ローをお返し。お互い慎重で、攻撃はまだ少ない。記者採点はイーブン。
2R、少しずつ石井の動きが落ちてくると、左ミドルを出せなくなり、愛鷹が右のインローを効かせるように。最後には右アッパーも当て、石井が手を広げ効いていないとばかりにアピールする。記者採点はイーブン。流れは愛鷹だがまだ手数が少ない。
3R、愛鷹の右ボディの直後、石井は詰めて右フックをヒット。愛鷹は執拗に右インローを当てると、石井の足は少し流れるが、石井は雄たけびを上げながら左奥ロー、フック、ボディを返し、一歩も引かない。記者採点はイーブン。合計30-30でイーブン。ジャッジは1者が石井を支持するが、2者はイーブンで延長へ。
延長R、石井は左インローを序盤から使い、中盤に当てると効き目を発揮し、愛鷹の足が流れるように。石井は雄たけびを上げ、左のフック、膝もヒット。愛鷹は耐えるが、終盤、ローをもらうと顔をしかめる。記者採点は石井。ジャッジ3者も石井を支持し、石井に勝利が告げられると、石井はウォーと叫び喜んだ。
勝った石井はクロアチアの国旗を肩にかけてマイクを持ち、「12月5日、地元大阪で試合をやりたいです。相手誰でも大丈夫です」と、早くもK-1連続参戦を希望した。
京太郎、K-1復帰2戦目はクルーザー級王者・カリミアンに延長判定負け
第20試合 ヘビー級(100kg) 3分3R(延長1R)
×京太郎(チーム未完/元K-1ヘビー級(100kg)王者、元ボクシングWBOアジア太平洋・OPBF東洋太平洋・日本ヘビー級王者)※フリーから所属表記変更
○シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM/K-1 WORLD GPクルーザー級(90kg)王者)
4R 判定1-2 (豊永9-10/箱崎10-9/梅木9-10)
3R 判定0-1 (豊永29-29/箱崎29-30/梅木29-29)
京太郎は昨年11月にプロボクシングを引退すると、キック復帰を表明し、今年3月のK-1武道館大会で実方宏介を2R KO。今回がキック復帰2戦目だ。
対するカリミアンは同じ武道館大会でK-Jeeから2ダウンを先に奪われるも、バックハンドブローで逆転KO勝ちし、クルーザー級(90kg)王座を奪還して以来の試合。今回はヘビー級(100kg)に階級を上げての戦いとなる。
1R、長身のカリミアンが中央から圧をかけるが、京太郎はさほど左右には動かず、右のカーフキックを執拗に当てる。中盤からカリミアンは時折サウスポーにスイッチし、少し効いているような様子を見せる。カリミアンも時折詰めて右膝や右フックを放つが、京太郎はポイントをずらしかわす。記者採点は京太郎やや優勢だがまだイーブン。
2R、京太郎は引き続き右のカーフをヒットする。カリミアンはバックハンドブローは空振りとなるが、中盤から圧を強め、度々パンチ、膝で詰めるように。京太郎はクリーンヒットはもらわず、右のカーフ、右ストレートをお返しするが、カリミアンの勢いは止まらない。記者採点はイーブン。
3R、カリミアンは圧力をかけ続け、中盤のパンチの打ち合いで京太郎をひるませると、パンチ連打、バックハンドブロー、飛び蹴り等のラッシュで京太郎をダウン寸前まで追い詰める。時折ノーガードで挑発する場面も。記者採点はカリミアン。合計29-30でカリミアン。ジャッジは1者がカリミアンを支持したが、2者はイーブンで延長へ。
延長Rも京太郎は鼻血を出し苦しそうだが、顔面へのパンチを返すと、カリミアンはノーガードで挑発し余裕を見せる場面も。とはいえカリミアンも手数が落ちてしまったため、ジャッジは割れたが、カリミアンが2票獲得し判定勝ちした。記者採点はK-1ルールに沿い、本戦を含めて試合全体を評価してカリミアンにつけたが、延長Rで差をつけて京太郎につけたジャッジがいたのも納得できた。
元同門対決はダウンの応酬の末、佐々木大蔵に軍配
第19試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
×林 健太(FLYSKY GYM/元K-1 WORLD GPライト級王者)
○佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Krushスーパー・ライト級王者、元Krushライト級王者)
判定0-3 (豊永26-27/箱崎27-28/山根26-28)
林は昨年12月にゴンナパーに敗れK-1ライト級王座から陥落すると、スーパー・ライト級へ階級を上げ、今年5月のK-1横浜武道館大会でヴィトー・トファネリと対戦。2度ダウンを奪われるが、3度のダウンを奪い返し逆転KO勝ちした。
対する佐々木は昨年2月にKrushスーパー・ライト級王者となり、5月に平山迅を下し2度目の防衛に成功した。林はKRESTを離れたが、お互いの5月の試合前には佐々木とKRESTで練習している、
1R、開始すぐから林は圧力を強めて、佐々木の蹴りの距離を潰し、パンチを積極的に放つ。佐々木もパンチ戦に応じ、お互いボディ、顔面にヒット。ヒット数はやや林が上で、連打をまとめる場面もあるが、すぐ佐々木も返す。記者採点はイーブン。
2Rは波乱の展開に。序盤、佐々木が右のノーモーションのストレートを効かせ、その後も右を2連打しダウンを奪う。だが中盤、今度は林が右フックを効かせダウンを奪い返す。ところが終盤、またも佐々木のノーモーションの右ストレートがさく裂し、林がダウンする。記者採点は7-8で佐々木。
3R、佐々木が序盤に右ストレートで林をひるませるが、林は手数で巻き返す。だが佐々木は耐え、終盤は激しいパンチの打ち合いを続け、場内を沸かせ終了。記者採点はイーブン。合計27-28で佐々木。2Rに差をつけた佐々木がジャッジ3者に支持され、佐々木が判定勝ちした。試合後は両者笑顔で健闘を称えあった。
武尊が頂点のスーパー・フェザー級で芦澤竜誠、村越優汰、朝久裕貴が勝利。裕貴「最強は誰かわかったと思います」
第18試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 WORLD GP&Krushスーパー・フェザー級王者、
○芦澤竜誠(DRAGON FISH/元INNOVATIONフェザー級王者)※PURGE TOKYOから所属変更
判定0-3 (岡田28-30/箱崎28-30/西村27-30)
大会終盤のこのパートには、武尊が王座に君臨するスーパー・フェザー級の3カードが並んだ。
弘嵩は昨年12月のK-1で才賀紀左衛門と対戦したが、前日の公式計量で58.5kgのリミットを1.9kgオーバーした上、バッティング、ローブローの反則が続き失格となって以来の試合。57.5kgのフェザー級転向は断念し、60kgのスーパー・フェザー級に戻る。
対する芦澤は3月のK-1東京ガーデンシアター大会で村越優汰に判定負けして以来の試合。18年11月のK-1で弘嵩と対戦し敗れている。所属先表記は変わったが、前の所属先のPURGE TOKYOでも練習を再開している。
1R、弘嵩が左の蹴りを上中下に打ち分け、圧力をかけ続ける。芦澤は左ボディ、ジャブ、テンカオを随所で当て、右フック、右ローもヒット。スピードのある動きを見せる。記者採点はイーブン。
2R、弘嵩は左の蹴りを当て続ける。芦澤は次第に声を出しながら攻撃を出すようになり、左ジャブ、左ボディ、右ローをヒット。終盤にはボディと顔面へのパンチの連打で追い詰めるが、弘嵩もすぐに左ミドル、右フックを返して盛り返す。記者採点は芦澤がやや優位だがまだイーブンとした。
3R、お互い攻撃を増やす中で、芦澤が右ボディフックを効かせると、コーナーに詰めてのパンチと膝のラッシュで弘嵩を追い詰める。その後も何発も当て、弘嵩は耐え、左右のハイも返すが、芦澤はひるまずパンチを当て続け終了。記者採点は芦澤。合計29-30で芦澤。ジャッジ3者も芦澤を支持し、芦澤が判定勝ちした。
第17試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○村越優汰(湘南格闘クラブ/元K-1 WORLD GPフェザー級王者)
×西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定3-0 (西村30-27/梅木30-27/岡田30-26)
村越は3月に芦澤に勝利して2連勝中。対する西元は5月にONE帰りでK-1初参戦のMOMOTAROにKO勝ちし番狂わせを起こしたが、 数々の強豪と対戦してきた村越の壁は高かった。
1R、サウスポーの村越が、前に出てきて右フックを振った西元に対し、左フックを合わせてダウンを奪う。西元はダメージは小さく、その後も圧をかけ、村越の左フックをかわし、自分の右フックを当てるように。記者採点は10-8で村越。
2Rも西元が圧をかけ続けるが、村越が左ミドル、左ボディフック、右フック等を随所で的確にヒット。西元も右フック、膝を当てる場面はあるが、ヒット数に差はある。記者採点は村越。
3R、西元の右膝、インローをもらう場面はあったものの、村越が度々左ミドル、ボディ、右フックを当て続けて主導権を維持。記者採点は村越。合計30-26で村越。村越がテクニックで差をつけ判定勝ちした。
第16試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○朝久裕貴(朝久道場/武林風WLF -60kg級王者)
×MOMOTARO(OGUNI-GYM/元WBCムエタイ・インターナショナル・同日本・NJKFフェザー級王者)
1R 2’59” KO (左ストレート)
朝久兄弟の兄・裕貴は7月のK-1福岡大会でK-1ライト級王者になった朝久泰央の兄。昨年11月の福岡大会で大岩龍矢に判定勝ちして以来の試合となる。MOMOTAROはONE Championshipで海外の強豪としのぎを削っていたが、日本での試合を希望し、5月にK-1に初参戦したが西元也史の圧力に押されKO負けした。
1R、お互いサウスポーを主体にしつつ、度々スイッチもするトリッキーな展開だが、その中で裕貴が圧をかけ、左ミドル、ローからの左フックをヒット。MOMOTAROもバックブローを当てる場面があるが、なかなか手が出ない。すると終盤、裕貴が左ミドルからの左フックでダウンを奪取。最後はコーナーに詰めての右と左のストレートの連打でマットに沈めた。
裕貴は「スーパー・フェザー級最強は誰かわかったと思います」とアピール。暗に王者・武尊への挑戦を希望した。
山内佑太郎、壮絶KO負けで引退「感謝感謝の20年でした」
第15試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
○城戸康裕(谷山ジム/元Krushスーパー・ウェルター級(70kg)王者、K-1第2代同級王座決定トーナメント2017準優勝)
×山内佑太郎(HALEO TOP TEAM/元WBCムエタイ日本&全日本スーパーウェルター級王者、元全日本ウェルター級王者)
2R 2’25” KO (3ダウン:パンチ連打)
Krushの前身・全日本キックの中量級のエースだった山内はキャリア22年の43歳。3年8カ月ぶりの今回の試合をもって引退する。城戸は3月のK-1武道館大会で松下大紀に逆転KO勝ちして以来の試合。
1R、山内が圧力をかけるが、城戸はサウスポーに構えて右に回ってかわし続け、左ミドルを随所でヒット。山内の右ロー等の蹴りもカットし続け、ほとんど攻めさせない。記者採点はイーブン。山内はさすがにスピード、パワーの低下は隠せない。
2Rも山内は前に出てくるが、右ストレートに城戸が右のストレートを合わせてダウンを奪う。その後の攻防で城戸は左まぶたを切ると、早期決着を目指したか?手数を上げ、再びカウンターの右ストレートでダウンを奪う。最後はコーナーに詰めてのパンチの連打でマットに沈め、しっかり介錯を果たした。
山内は「言おうとしたことが飛んじゃいました。すみません」と話しつつ「僕はパワーもテクニックも秀でたものがある選手じゃなかったんですけど、応援してくれるメンバーにいいところを見せたいと20年続け、大舞台で締めさせていただくことができました。感謝感謝の20年でした」と述べ、場内は拍手に包まれた。城戸は「キーちゃんは50歳までやるからね」と叫び、引き続いての活躍を約束した。
フェザー級は小澤海斗、軍司泰斗、斗麗が勝利
第11試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○小澤海斗(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/元Krushフェザー級(57.5kg)王者)
×國枝悠太(二刃会)
判定3-0 (岡田30-29/水谷30-29/山根30-29)
小澤は3月のK-1東京ガーデンシアター大会で、K-1初参戦の篠塚辰樹に判定負けして以来の試合。國枝は今年からKrushに参戦し、3月、6月と2連続KO勝ちしK-1に初登場した。
1R、小澤がサウスポーに構え、圧力をかけ続け、度々左ミドルをヒット。國枝は小澤のパワーに押され、なかなか自分の攻撃が出せない。記者採点は小澤。
2R、國枝が圧をかける場面も目立つようになるが、小澤はうまく距離を取り、左ミドルを度々当て、左ロー、ハイ、フックも絡め主導権を維持する。記者採点は小澤。
3R、後のない國枝は強引にパンチを振って詰めるが、クリンチ、バッティングが増えてしまい、有効打につなげられない。小澤も攻撃が減るが、随所で左ミドルを強打し終了。記者採点はイーブン。合計30-28で小澤。ジャッジ3者とも30-29で小澤を支持し、小澤の判定勝ちとなった。
第10試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/元Krushバンタム級(53kg)王者)
×新美貴士(名古屋JKファクトリー/Krushフェザー級王者)
判定3-0 (三浦30-27/水谷30-29/梅木30-29)
軍司はバンタム級、スーパー・バンタム級、フェザー級と階級を上げ、昨年12月の亀本勇翔戦、3月の森坂陸戦と2連勝中だ。
対する新美は昨年の第5代Krushフェザー級王座決定トーナメントでは下馬評を覆し、知良、玖村修平、森坂陸を下して優勝する。今年2月に斗麗を下し初防衛すると、6月の2度目の防衛戦では岡嶋形徒をKrushのタイトルマッチ史上最短の16秒でKOしており、今フェザー級戦線でも最も勢いのある選手だ。
1R、新見はいつものように開始すぐから距離を詰めパンチを連打するが、中盤から軍司が左右のボディ、右膝を度々当てて反撃する。だが新美も軍司の打ち終わりに左右のフックを返し一歩も引かない。記者採点はイーブン。
2Rも両者激しい打ち合い。その中で軍司がボディを連打しつつ、右ローも度々当て、顔面への右フックも絡め、手数で上回る。記者採点は軍司。
3Rも軍司が手数多く攻め続け、右膝も増やし攻勢を維持する。新美は驚異的な打たれ強さを印象付け、右ミドルも効かせるが、軍司の猛攻を止められず終了。記者採点は軍司。合計30-28で軍司。ジャッジ3者も軍司を支持し、軍司が激闘を制し判定勝ちした。
第9試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○斗麗[とうま](WIZARDキックボクシングジム)
×佑典[ゆうすけ](月心会チーム侍)
2R 2’05” KO (左フック)
斗麗は2月に新美のKrush王座に挑戦し敗れるも、5月のK-1横浜大会では亀本勇翔に勝利した。今回は篠塚辰樹と対戦予定だったが、篠塚の負傷欠場で佑典に変更となった。佑典は今年からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2月の初戦では桝本翔也にTKO勝ちしたが、3月のK-1武道館では横山朋哉にKO負けしている。
1R、斗麗は序盤はオーソドックスだったが、途中からサウスポーに切り替え、両者サウスポーに。そこから斗麗が蹴り数を上げ、左ミドル、ロー、ハイ等を度々当て主導権を握る。
2R、斗麗が右ハイを効かせた後、斗麗が頭から突っ込んだ際にバッティングとなり、佑典が鼻血を出し一時中断する。再開後、斗麗は右飛び膝でダウンを奪取。その後も攻め続けていると、佑典の鼻血が激しくなりドクターチェックが入る。再開後、佑典は打ち合いで活路を見出そうとしたが、斗麗が左ストレートで再びダウンを奪ったところでレフェリーがストップした。
金子晃大、晃貴を1Rで粉砕。空位のスーパー・バンタム級王座に前進
第7試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/元Krushバンタム級(53kg)王者)
×晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushバンタム級(53kg)王者)
1R 2’33” KO (3ダウン:右飛び膝蹴り)
金子は昨年3月のK’FESTA.3で玖村将史に判定負けし、プロデビュー以来の連勝が9でストップした。今年3月の武道館大会での復帰戦では鬼山桃太朗をKO。武居由樹がボクシングに転向し空位となったK-1スーパー・バンタム級級王座戦線の有力候補だ。
対する晃貴は昨年11月のK-1福岡大会で壬生狼一輝に判定負けしたが、以降はKrushで野田蒼と黒田勇斗に2連勝中だ。金子は17年1月のKrushでのプロ2戦目で晃貴をKOしている。
1R、開始すぐから金子が圧力をかけ続け、右フック等のパンチを当て続け、左フックでダウンを奪う。さらに右飛び膝でダウンを奪取。かなりダメージがある様子ながら、梅木レフェリーは続行したが、金子が再び右飛び膝でダウンを奪いKO勝ち。金子は「僕が今この階級で一番強い男になります」とマイクアピールした。
壽美・篠原悠人・龍華も勝利。小林幸子さんがスペシャルラウンドガールに
第8試合 女子53kg契約 3分3R(延長1R)
○壽美[ことみ](NEXT LEVEL渋谷/Krush女子フライ級(52kg)王者)
×櫻井梨華子(優弥道場)
判定3-0 (西村30-28/豊永30-28/箱崎30-28)
壽美は昨年11月のK-1福岡大会でK-1女子フライ級王者のKANAに判定勝ち。1月からのKrush女子フライ級王者決定トーナメントで優勝し、ベルトを巻いてK-1に戻って来た。櫻井はプロのK-1には初登場で戦績2勝3敗。
1R、開始すぐから壽美が、サウスポーからの左ミドル主体に、ロー、フックも当て主導権。2R、櫻井も右ストレートを当てる場面があるが、トータルでは壽美が度々左ストレートを当てて優位を維持する。3R、櫻井が右ストレートのヒットを増やすが、壽美も左ストレートを主体に、蹴りも織り交ぜ当て続け、逆転を許さず判定勝ちした。
第6試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×谷山俊樹(谷山ジム/WKA&WBKF世界スーパーライト級王者、元Bigbang同級王者)
○篠原悠人(DURGA/元Krushスーパー・ライト級(65kg)王者)
判定0-3 (岡田26-30/伊藤25-30/山根27-30)
ゴンナパー、卜部功也、西京佑馬相手に3連敗中だった篠原だが、パンチ主体でじわじわダメージを与え、3R終盤に右フックで2度ダウンを奪い判定勝ち。2年ぶりの白星をもぎ取った。
第5試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○龍華(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER/K-1甲子園2019&2020 -65kg優勝)
×蓮實 光(パラエストラ栃木)
2R 1’48” KO (左ハイキック)
龍華は2019年・2020年とK-1甲子園を連覇し、近藤魁成に続く史上2人目の快挙を成し遂げた新鋭。
1R、前に出る蓮實に対し、龍華がサウスポーで右に回りながら、左ミドルを度々ヒットし主導権。スペシャルラウンドガールを務めた歌手の小林幸子さんの出番を作りつつ、2Rに左ハイでダウンを奪うと、2ダウン目も左ハイで奪ったところでレフェリーがストップした。
龍華は「これで8連勝、3連続KO勝ちなので、そろそろベルトに挑戦させてください」とアピールした
プレリミナリーファイト ウェルター級(67.5kg) 3分3R
×清水卓馬(K-1ジム川口TEAM SIRIUS)
○小林孝彦(K-1ジム総本部チームペガサス)
2R 2’12” KO (右フック)
K-1 9.20 横浜アリーナ(レポ1/2):「今日、怪物だったですよね?」野杁正明、安保瑠輝也らを3連続KOしウェルター級王者に